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「Danmei」「MM」って何?注目を集める海外BL用語を徹底調査!

2023/12/04 20:00

グローバルに広がるBL文化を調査してみました

 

 

日本では一般的になりつつある"BL(ボーイズラブ)"という単語。
最近では『おっさんずラブ』のタイでのリメイクが決定したり、北米では毎年さまざまな都市でBLイベントが開催されたりとグローバル化が進んでいますよね。

それでは、海外ではBLを何と呼んでいて、「BL」とどのような違いがあるのでしょうか。

今回の記事では、「Danmei」「M/M」等世界のBL用語を調査し、日本との違いを調査してみました!

 

◆目次◆
1.Danmei
2.BL
3.M/M
4.カップリング表記などその他
5.読者層

 

 

 

用語解説

 
Danmeiについてネットサーフィンしていると、とあるサイトを発見しました(※1 What is DANMEI?)。『Danmeiとは何か?』まさに私の探していたものであります。

ここによるとDanmeiは主に中国で使われており、「美に耽る」という意味があります。Danmeiは男性キャラクター同士の恋愛関係や性的関係を中心としたフィクション・メディアのことを表しています。世界的には中国語を起源とする作品を指しており、BLという単語に類似しているそうです♪



DanmeiはBL同様、男性同士の同性愛が中心であり、ジャンルにとらわれることなく、歴史ものからSF、学園モノなどさまざまな物語で描かれています。なかには中国の伝統的なジャンルである「西安」や「武侠」を取り入れた作品も♪ web小説や漫画、ゲーム、実写ドラマなどさまざまなジャンルで展開されています!

また、ベトナム語ではĐam mỹと表記するそうです。

 

歴史


BLが日本で生まれたのは1970年代初頭の頃。その後、さまざまなルートを経て1990年代には中国に渡りました。

Danmeiは日本語の「耽美」から借用されたもので、中国のファンは、DanmeiとBLを同じ意味でよく使用しています。
1999年までには、オンラインのDanmeiコミュニティが設立され、若い中国人によってファン作品やオリジナルDanmeiストーリーが作られました。2000年代には多くの商業用webサイトが作られ、その中には700万人のユーザーをもつ晋江文学城も。これによりDanmeiの表現は浸透し、大作映画・ドラマが公開されるまでになりました

 

基礎知識


中国では同性愛描写に規制があり、同性愛ではなく、あくまで男性同士の親密な心の繋がりを描いた作品として制作されています(耽美小説をブロマンス仕立てにしてドラマを制作するなど)。
また、ベトナムでは数年前までは同性愛を社会悪とする見方も強く、公的には流通していないものの、若者の多くがインターネットで読んでいたそう。しかし、現在では社会の変化とともにBLドラマなどもつくられるようになったのだとか。

 

 

 

用語解説


さて、改めてこちら! 昨今ではもはや耳にしない日がない(?)BLです。こちらをご覧になっている方々には説明不要かとは思いますが、「Boys Love」の略ですね。かつては、ベーコンレタス等の伏せ字も散見されておりました。

90年代初頭〜2000年代にかけて広まった「BL」。男性同士の恋愛を扱った作品やジャンルに使われ、現在では日本をはじめ世界各国に浸透しています。アジア圏の本屋さんに行くと、文字通りBLコーナーがある書店も発見できる為、グローバルな単語であることを実感できます。

イタリアでは書店の日本の漫画コーナーに、フランスでは少女漫画の棚にあることが多いBL。ドイツはヨーロッパの中で1番BL好きが多い国だそうで、なんと輸入する漫画の3割がBLだそうです! 

その他の国においても、Xで「BL shop」、「BL manga」「BL comic」等々で調べると、世界中のショップがズラリ。 まさにBLは国境を超える。余談ですが、海外版で仕様が違う漫画もあるので要チェックです!

歴史


アメリカには日本のBLが入る前からスラッシュと呼ばれる作品があり、BLが広がりやすい土壌や伝統があったと考えられます。スラッシュとは、スラッシュ・フィクションとも言い、2人以上の男性間の関係に焦点を当てたファン・フィクションを指しています。スラッシュは「/」。この記号をカップリングとなる2人の名前の間に入れて表記する為にそう呼ばれ、日本ほどは左右の概念は強くないんだとか。もちろん左右固定派もいますよ♪

 

 

用語解説


M/MとはMale Male Romanceを指し、男性同士の恋愛を意味しています!こちらもヨーロッパ等欧米で使用される言葉だそうです。

 


BLとM/Mは、ニュアンスとして微妙に異なっています。
M/MはDanmeiの英語版というイメージとのこと。BLは通常、アジアを中心としたソフトなロマンスを連想させますが、M/Mはもっと露骨で西洋的であるもののことを指しているそうです。

ちなみに、日本でもモノクローム・ロマンス文庫などで、海外のM/M小説が翻訳・刊行されています!

 

 

 

pixivで海外絵師の絵が見たいとき、カップリングや属性の海外表記がわかれば、もっと世界は広いかもしれません!!!!

英語では、攻めはtop、受けはbottomと呼ばれているそうです。
中国では、ツンデレ受けは傲嬌受。ワンコ受けは忠犬受。鬼畜攻めは鬼畜攻。お馬鹿受けは小白受だそうです。

もしこれを読んでいる外国語に精通している方がいたら、ぜひ他の用語もコメント欄で教えてください……(拝)。

 

 

 

日本のBLの読者層にも女性と男性がいるように、各国の読者にも女性ファン・男性ファンがいます。しかし地域ごとに大きな違いがあるようです。

中国では、主に女性がファンの大部分を占めているそうです。これは日本の状況と似ていますね!
一方、北米ではBLファンの半分が男性だそうで、男女比は半々。また、ドイツでは、そもそも漫画の読者層の7割を女性が占めており、そのためファン層には女性が多めだそうです。こんなにも受け入れられ方に違いがあるとは、興味深いですね……!

 
 
******
 
いかがでしたでしょうか?

あくまで筆者調べなので、追加情報や相違点などがありましたら、ぜひコメント欄でお知らせいただけますと幸いです……!

今後もBLがどのように広がっていくのか、非常に楽しみですね!!

担当記者:ニョッキ
終始ハッピーなBLこそ至高と思っていた一般成人オタク…だったはずが、最近は攻めを振り回す系つよつよ受けに脳を支配されている。

 

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