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そこに愛はあるんか？→もはや愛しかない

 

 

究極クエスチョン：
貴方には人生でたった1人、愛してやまない恋人がいます。しかし、その人と一緒にいるためには、貴方の一番大事なものを捨てなくてはいけません。
愛する人と大切なもの、貴方はどちらを取りますか？

突然ですがこちらの究極クエスチョン、皆さんだったらどちらを取りますか？
愛する人を取るか、はたまた愛を捨てて大切なものを取るか……。うわ～～～～～～ッッ！ 究極の選択すぎて、優柔不断で有名な筆者は永遠に悩みます。

どちらもかけがえのないものであればあるほど、この２択はすんなり意思決定できるものではないですよね。しかし、何かを犠牲にしてつかみ取った愛って、人一倍美しく輝いているとは思いませんか？

というわけで！ 今回はそんな究極の葛藤にぶち当たる、犠牲愛が美しいスト重BLを紹介します～～～！
愛のために捨てるものは、故郷や家族、人生などなど……各作品で様々な究極クエスチョンが。キャラクターが葛藤し、苦悩する描写に号泣不可避な作品ばかりなので、是非ハンカチ片手に挑戦してみてください！

 

◆目次◆
1．人生を変えた恋！究極の人間賛歌BL
2．愛した人と海を越えて…孤独な2人の救済愛
3．幼い頃のピュアな日々に想いを寄せて…
4．2人きりの逃避行、行く末にある幸福とは
5．一途で不器用すぎた愛の形

 

人生を変えた恋！究極の人間賛歌BL

『ラムスプリンガの情景』作：吾妻香夜

 

 

あらすじ
ラムスプリンガ――アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間。 ――80年代アメリカ。 ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日、バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを“客"と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

 

犠牲にするもの：家族、故郷

オズの小さな部屋の下、一緒に過ごしていく中で2人は互いに愛し合うように。しかし、テオはラムスプリンガを終えると、アーミッシュとして生きるか、はたまた家族と故郷を捨てて俗世で生きるかを決めなければなりません！ 人生を決める選択肢がハードすぎんか……？？？(泣)
 
俗世に染まり、愛するオズを取るか。はたまた、これまで通り大好きな故郷で家族に囲まれて、穏やかな人生を終えるか……。純粋無垢なテオが愛に苦しみ葛藤する姿に、読者である我々も胸が苦しくなること間違いナシ。切なくも美しい、人間賛歌が輝く一冊です！

 

愛した人と海を越えて…孤独な2人の救済愛

『ひとりで夜は越えられない』作：松基羊

 

 

あらすじ
1950年代、日本。 征四郎は、戦争のトラウマから夜ひとりで眠ることができず、 うだつのあがらない日々を送っている。 そんなある日出会ったのは、優しい駐在アメリカ兵・ジム。 ジムは、征四郎に一目惚れをしたのだという。 これは、この人生を変える絶好のチャンスなのかもしれないーー…。 打算から始まった関係だったが、 甘やかに抱きしめられ眠りにつく日々は、 次第に征四郎の心を溶かしていく。 しかし自分たちが共に生きていく未来を思い描けずーー…。

 

犠牲にするもの：国、家族

自分に一目惚れをしたというアメリカ兵・ジムを利用して、日本から脱出しようと企む受けの征四郎。しかし、ジムと一緒に過ごし、身体を交えていく中で、征四郎はジムへ恋心を抱くようになります！ ジムの家で、密かに甘いひと時を育む2人。しかし、厳格な征四郎の父はそれを許さず、2人の仲は引き裂かれてしまい……。

性的指向による孤独を抱えたジムと、戦争のトラウマと厳格な父に悩まされる征四郎は、愛の障壁を乗り越えることができるのか？ 紆余曲折しながらも、葛藤の末2人が選んだ結末と覚悟は、ガツンと胸にくるものが。古き時代に苦しむ2人の行く末が気になる方は、是非お手にとってみてください！！

 

幼い頃のピュアな日々に想いを寄せて…

『こたえてマイ・ドリフター』作：大島かもめ

 

 

あらすじ
――享楽的な街、ニューヨーク。
景気のいい自動車業界で働くエリオットは、知人の主催する新年パーティーで、初恋の子に似た黒髪で黒い瞳のロバートに一目惚れをした。
その後高級ホテルで再会し、意味深なロバートの視線をきっかけに情熱的な一夜を過ごす。
――ロバートが長期滞在するホテルの一室で彼を抱くようになり数カ月。
ドラッグストア経営者だというロバートは、やたらと羽振りが良く非合法の仕事で荒稼ぎしているらしい。
それでもエリオットは、たとえ彼が裏で何をしていようと、淡い恋の甘い疼きを味わいながら楽しめればそれで良かった。
しかし、世界を狂わす過酷な運命が二人を引き裂き――？

 

犠牲にするもの：穏やかな生活

受けのロバートは、ドラッグストアの経営者を名乗る傍ら、闇の商売をしているという噂が。それでも、一目惚れをしたロバートと一緒にいたいと切望したエリオットは、2人で甘いひと時を過ごします！ しかし、そんな幸せな時間は、残酷な世界によって、脆くも崩れ去ってしまい……。

好きな人と一緒にいると、穏やかな生活は暮らせない。もしかしたら、明日命がない可能性も……。それでも、苦しみを抱えながら愛した人と一緒にいたい！ そんな願いの元、過酷な世界を生きようとする2人の姿に、筆者は顔面をぐしゃぐしゃにして咽び泣きました……。

ほろ苦い結末の中に、2人の純愛が輝く人生BL。是非2人の切ない想いに注目して読んでみては♪

 

2人きりの逃避行、行く末にある幸福とは

『遥か遠き家』作：八田てき

 

 

あらすじ
90年代、アメリカ。
過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。
旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。

共にいるためには、家出するしかない。
それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。
それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。

その轍は、逃走経路。
しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。

 

犠牲にするもの：人生

毒親を持つアランと暗い過去を持つヘイデンは、何もかもを投げ捨てて、車1つで逃亡を開始。しかし、そんな逃避行は順風満帆にはいかず、大人のエゴにより、少しずつ暗雲が立ち込めていきます！ あまりにも絶望すぎるんじゃ……。

祈り、親の呪縛など……。様々な過去と環境に囚われた2人は、果たして「2人だけの家」へ帰り、幸福をつかみ取ることができるのか……？ 心に重くのしかかる結末に、読んだらしばらく立ち直れなくなること間違いナシ。読む際は、覚悟を決めて2人の儚き生き様を見届けてください！！

 

一途で不器用すぎた愛の形

『恋い焦れ歌え ～R.I.P. ～ 』作：miso

 

 

あらすじ
小学校の教員をしている桐谷 仁(きりたに ひとし)。
教育熱心な仁は平凡ながらも充実した日々を過ごしていた。
しかし穏やかな生活は突然 崩壊する。
顔の見えない相手に犯された挙句、スラム街へと拉致されてしまった仁。
そこは実社会からドロップアウトした者たちが集う場所だった。
その中で異彩を放つラッパー・KAI(カイ)、彼は自分が仁を襲った犯人だと名乗りでる――。

 

犠牲にするもの：自分自身

自分が人生のどん底へ突き落した張本人だと名乗り出た攻めのKAIは、仁に異常な執着を見せるように。しかし、そんなKAIには想像を絶するような過去がありました！

何故KAIは仁に執着するのか……？ 少しずつ明かされていく衝撃の真実はまさに地獄そのもの。お互いが自分自身を犠牲にしながら悪夢のような環境から救い出そうとする展開は、闇要素マシマシで辛いものの、一途な愛が輝いていて読む手が止まりません！

暴力、トラウマなどなど……鬱展開が胸にぶっ刺さって消えない一作。読む際は是非覚悟を決めて手に取ってみてください！！！

 

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以上、犠牲愛が美しく輝くスト重BLでした！ いかがでしたでしょうか？

 

究極の選択に迫られた2人が必死でもがいた末につかみ取った愛は、マリアナ海溝より深く、ダイヤモンドより美しい！！！ 是非彼らの葛藤や苦悩に涙で頬をベショベショにしながら読んでみてください♪

担当記者：ブチ太郎 あま～い幸せ満載ストーリーを読んだ後は暗くておも～いストーリーが読みたくなっちゃう系オタク。この世の絶望を味わった後に幸せをつかむ受けを見てはニチャニチャと笑っている。