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切なさはド重感情の結晶!締め付けられすぎて胸が苦しい、切ないBL10年史

2023/07/01 16:00

心に穴が開いた───。


切ない作品は好きですか~~~!!!!(ビッグボイス)
このページを見ている皆さんは、「切ないBL」や「ド重感情」が大好きな方だとお見受けします。

そんな切ないBL作品って、感情にダイレクトアタックしてくるんですよね……。物理的に胸が締め付けられたり、読み終わった後に涙が止まらなかったり。でもその辛さの先にある「想いのでかさ」に最高にグッとくるんですよね……。


そこで今回はちるちるデータベース上で、「切ない」タグがついた作品の中から、ちるちる内で高評価の作品を各年ごとにピックアップしました!
歴代の切ないを代表する作品はどのようなものだったのか一緒に振り返っていきたいと思います!

 

◆目次◆
2013~2014年×切ない【切ない系BLの覇王が生んだ神作】
・2013年『囀る鳥は羽ばたかない 1』
・2014年『それでも、やさしい恋をする』
2015~2017年×切ない【爽快感の裏に激重感情】
・2015年『エスケープジャーニー』
・2016年『ネオンサイン・アンバー』
・2017年『Life 線上の僕ら』
2018~2020年×切ない【人生の中に一粒の切なさ】
・2018年『ゴールデンスパークル』
・2019年『ワンルームエンジェル』
・2020年『跪いて愛を問う』
2021~2022年×切ない【年下ワンコの健気さにキュン
・2021年『夜明けの唄 1』
・2022年『ピンクハートジャム 上』



 

2013年×切ない

囀る鳥は羽ばたかない 1』作:ヨネダコウ   




STORY
ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。
金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。
自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!


ドMで淫乱、そして優秀な若頭の矢代と、そんな彼の元に用心棒として付いた寡黙で実はインポな百目鬼の2人が共に時間を過ごす中で互いの傷を舐め合う、というお話。

凄惨な過去を抱えながら常に余裕そうに振る舞う矢代ですが、ふとした瞬間に今にも消えそうに儚い表情を見せ、百目鬼の心も読者の心もギュッと締め付けていきます……。
巻が進むにつれ激しくなっていく抗争に翻弄され、愛することへの難しさや確執が描かれていく作品です。

セックス無しで相手を思う事を「歪み」と思う矢代。
その矢代の思いこそが、影山のコンタクトレンズケースを机の中から盗んだそれこそが、混じりけのない純粋さを物語っている気がしてならないのです。
矛盾、反発、同情。
人生でたった一度だけ欲した人間の思いが、今は恋じゃなくとも心に有る感情に泣きそうになりました。――__モコ__さん

 

畜生な親に歪まされた子どもたち…やるせないです。
唯一の友達である影山を欲しがってるくせに、どこか自分に似た匂いを持つ久我をあてがう矢代。
影山が火傷フェチってことをわかってる上で久我を引き合わせたんだと、あとの話でわかり、そこでまた時間差で悶えました。うまい!うますぎる伏線!――イサヲさん

 

彼と影山の学生時代のお話も載っていましたが、ラストの矢代の姿には胸が痛くなります。誰か、矢代を救ってあげて…!
その相手が百目鬼となるわけなのですが、これからどうなっていくのか?
傷を負う者同士、2人の関係はどのように変化していくのか?
とっても気になります…!――ぶたりんさん



2014年×切ない

それでも、やさしい恋をする』作:ヨネダコウ




STORY
出口晴海が好きになったのは、小野田良。三歳年下のストレート。気がつくと、好きになっていた。友達でいい。そう思っていたのに、どんどん好きになっていった。素直になれなくて、不安になって、ささいなことに幸せを感じて、言えない言葉がたくさんたまっていって――誰かを好きなる切なさと幸せがここに。

 
こちらもヨネダコウ先生の作品で、どうしても触れたくないのスピンオフです。

ノンケで3歳年下の小野田に恋してしまった出口。「ノンケを好きになってはいけない、それでも好き」というゲイならではの葛藤に苛まれ、必死に好きにならないようブレーキをかける姿がひたすら切なくて切なくて(涙)。
「好きになっちゃいなよ!」なんて気軽に言えない問題だからこそ、一層苦しい気持ちで読み進めるしかないのが辛すぎます……。

一方の小野田も、出口に告白されたことをきっかけに自らの葛藤、怒りといったどす黒い感情に触れ、徐々に恋心を自覚していき……。
読み終えた暁には、ノンケ×ゲイだからこその多数の困難を乗り越えた先の幸せを掴んだ2人に涙溢れること間違いありません!!

多分、「ノンケなんて好きになったらダメ」「こんなうまく行くはずない」っていう自己防衛がありつつも、やっぱこういう恋が”羨ましい”んでしょうね。
だから『"それでも"やさしい恋をする』生き物なのかなぁ。と凄く考えさせられました。――腐男子ですいませんさん

 

ヨネダさんもあとがきで仰っていますが、特に事件が起こるわけでもトラウマがあるわけでもない物語。
そんな普通の恋物語(二人の関係性に終始するもの)をここまで魅せる物語として完成させるヨネダさんの手腕というか、センスが本当に素晴らしい。――木春菊さん

 

 

2015年×切ない

エスケープジャーニー』作:おげれつたなか




STORY
「性欲処理」呼ばわりされて別れた元カレ太一と、大学でまさかの再会を果たした直人! ガッツリ過去の怒りを引きずっていた直人だったけど、高校時代に比べ成長した太一に少しずつ心を許し始める…。そんな中、友達のふみちゃんが太一に恋しているらしく…?友達だと相性バツグンなのに“恋愛"になった途端うまくいかない、傷だらけの恋愛譚!

 
高校時代に喧嘩別れしてしまった元カレと再会を果たしたところから始まる青春物語。
学生生活ならではの爽やかさに切なさが加わることで一層2人の関係や雰囲気が際立っています!

「好き」という感情を素直に伝えるどころか暴走してしまい、レイプまがいに直人を犯してしまった太一。相手を傷つけてしまったこと、歯止めがきかなかったこと……そんな自分に嫌気がさしてしまう姿に胸が痛みます……。

どちらも不器用で何度もすれ違い、傷ついてきた2人。
心の「痛み」を瑞々しく描いた名作です!

受、攻どっちの視点で読んでも心をぎゅっと鷲掴みにされちゃいました。
やっぱり話・表情の作り方が上手いんだよなぁ。
些細な台詞やしぐさとかが最後の伏線になってて、
読み返すたびに新たな発見があって何度となく読み返しちゃう。――ねぎまさん

 

─The journey not the arrival matters.
表紙に小さく載ってるのはイギリスの詩人の言葉ですが、人生自体がそういうもんなのは勿論のこと、考えてみりゃ恋愛だってそういうもんだわな~としみじみ。――みみみ。さん

 

攻くんの態度に腹立った方も多いとは思いますが、恋って醜い部分が全部晒け出されるから。そういう部分を描くのもやはりおげれつさんは上手だし、とにかく表情が豊かすぎて驚きます。――たみたみさん



2016年×切ない

ネオンサイン・アンバー』作:おげれつたなか  




STORY
クラブのスタッフ・緒方は、店の客で女好きのギャル男・サヤと出会う。
ある日サヤに金を貸し、お礼にサヤの手料理を振る舞ってもらうが……。

 
こちらもおげれつ先生による作品。先ほどの『エスケープジャーニー』とは打って変わり、夜の世界に住む2人の関係が描かれています。

表情筋ガチガチで無愛想なことを理由に数々の元カノに振られてきた男・勇介に対し、おちゃらけ者でギャル男のサヤ、という真逆の2人
ゲイであることを理由にいじめられていたサヤの過去が語られる中で彼の「安心感」に対する執着を知った瞬間、切ない以外の言葉が出なくなります……。

昼と夜、ノンケとゲイ。対比によって描かれていくそれぞれの感情に惹きこまれること間違いありません......!

 

今回、モブの顔が一切描かれていないのですよね。
学生時代にサヤがイジメられる原因を作ったクズ先輩の顔すら描かれていない。
描かれていたのはサヤのお母さんだけ。“見せる必要のない顔”が徹底的に描かれていないんです。だからこそ“見たい顔”が引き立つ。
最後のシーンにはヤラレタなぁ…――みみみ。さん

 

肌が褐色で女の子好きのチャラ男か~見た目があまり好みじゃないなぁ~と最初は思っていましたが、とんでもない。読めば分かりますが、サヤちゃんが可哀想すぎて可愛すぎて読後はサヤちゃーーーん!!泣泣って確実になります。
とにかく、サヤちゃんが私の中のどつぼでした…すごく可愛いくて、切ないんです。――はれ゜さん

 

2017年×切ない

Life 線上の僕ら』作:常倉三矢 




STORY
下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った生真面目な伊東と無邪気な西。恋に落ち、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた伊東は咄嗟に西へキスしてしまって……高校生から大学生、そして大人へ―――変わらない想いと、変わりゆく現実の狭間で愛に翻弄された二人の男の人生を描いた感動の話題作。

 
皆さんも小さい頃、よく白線ゲームで無邪気に遊んでいたのでは?
こちらはそんな無邪気さを保ったまま高校生になった2人が出会い、人生を通して関わっていく作品です。

漠然とした感情に流され何度も何度も離別→再会を繰り返していく中で、段々と誰にも引き離せない程強い絆で結ばれていく様子に自然と涙が流れます。
クライマックスはタオル100枚あっても足りないくらい泣ける感動大作
です。

 

最後のキラキラ昔のような笑顔で夕希が白線の上を走っていく場面。
あのクソヤロー!と途中まで思っていた晃への恨みもすっかり忘れて、何度読んでも泣いてしまいます。ズルイです。
鼻水まみれで、肩震わせて、しゃくりをあげてひたすら泣きました。――フランクさん

 

一度は別れ、晃に先立たれ、それでもお互いを愛し続けた2人。
「死が2人を分かつまで」ではなく、亡くなってもなお天国で笑い合いながらデートスポットを巡っていることでしょう。
この作品に出会えてよかった。心からそう思える大切な一冊でした。――ののみさん

 

従来のBLではあまり描かれない、老後、そして死に際までしっかりと丁寧に描かれています。(略)序盤のシーンとの対比、それがある作品は珍しくはないですが、ここまで希望に満ち溢れているきれいな終わり方をしているのはあまりないかと。
描き下ろしも全然蛇足感がなく、キャラの魅力をさらに引き出していました。――火星人さん



 

2018年×切ない

ゴールデンスパークル』作:鈴丸みんた 




STORY
女子が苦手で男子校に入学した日葵は、同じクラスの楽と仲良くなり楽しい高校生活を送っていた。しかし一方で、頭を悩ませているのが“朝起きたらパンツが汚れている”という謎の現象…。誰にも相談できずにいたが、ひょんなことから楽にその悩みを知られてしまう。楽からの誘いでオナニーの仕方を教えてもらうことになったのだが、次第に彼への気持ちが友情とは違うことに気づき始め…? 悩める高校生男子たちの、ひたむきでピュアな青春ラブストーリー。

 
男前だけど純粋無垢な受けってめちゃくちゃ良くないですか!?!?
こちらは性知識が全く無いまま高校生になってしまった日葵と、そんな日葵にあれこれ(意味深)教える楽の青春ピュアラブ物語です♪

中学での苦い経験から、段々友達以上の感情を持ち始める日葵を素直に受け入れることが出来ずつい避けるようになってしまった楽。「日葵の無垢さを利用しているのではないか」、「また孤独な中学時代に戻ってしまうのではないか」という不安を抱えてしまう姿に切なさを感じます……。

高校1年生だからこその純粋さ、不安定さが前面に押し出された作品です。不器用ながらも真っすぐに愛し合う2人を堪能あれ♥

 

ぼっちの不安よりも好きな気持ち、一緒にいたい気持ちの方がずっと大切だと言い放ってやっと攻めは自分の気持ちへ正直になることができて、ほんとよかったなーかわいいなーとニヤニヤしっぱなしでした。――anonymouseさん

 

二人がこの先、暖かい人達に囲まれながらずっと一緒にいられたらいいなぁ。
実際クラスメイトといい、女友達といい、日葵の家族といい、二人が恋人と知っても受け入れて応援してくれそうな雰囲気ですけどね。
そんな簡単じゃないとわかってはいますが、期待してしまうような暖かさでした。――ぷわっちょさん

 

2019年×切ない

ワンルームエンジェル』作:はらだ




STORY
趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見たーーー。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。突然はじまった奇妙な同棲生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせてーー。あなたは、この関係をなんと名付けますか?デビューまもなく、自身が執筆した短編「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!

 
記憶が無く、近くにいる人間の感情を読み取れる天使と、強面なのに繊細で「自分には生きる価値が無い」と思い込んでいるフリーター・幸紀の共同生活が描かれたお話です。
「生きるとは?」という問いに対する様々な苦しみ、辛さ、喜びといった答えが詰め込まれており、読み終わった後も何度も考えさせられます。

そして、生きる意味を見出せなかった幸紀ですが、天使と一緒に生活していく中で生への希望を見出していく姿に涙が止まりません……。
天使の記憶が無い理由に迫っていく中で判明した秘密とは? 最後は天使が遺したものの大きさに圧倒されます。

 

なんかもう、言葉にならないです。
優しさとか切なさとか悲しさとか、痛さとか、汚さとか、暴力とか、笑いやユーモアさえも、とにかくいろんなものが怖いほどに詰まっているんですよ。
これほどごちゃ混ぜにいろんなものが詰まっているのに、何も喧嘩せずに、いや喧嘩しても、ひたすら美しく感じるって何…――ゆーちん24さん

 

終盤に差し掛かって、予想はしていたけれども。やはりぼろぼろと泣かされてしまいました。号泣。
けれど、流れ込んで来るこの感情は、どういうわけか、心を軽くしてくれる。
帯にあるとおり、「優しい」気持ちにしてくれる。(略)これは、心の臨界点。人の生と死を司る、愛情の臨界点の物語。――chikakumacoさん

 

2020年×切ない

跪いて愛を問う』作:山田ノノノ




STORY
「人を支配したい」Dom(ドム)と「支配されたい」Sub(サブ)、「第二の性」を持つ人が存在する世界。生活のためSub専用クラブでキャストとして働く正己は、転校生の悠生にSubだと指摘され命令(コマンド)された瞬間……!? 魂と本能で求め合うDom/Subユニバース!


生活費の為Sub専用クラブで働く高校生・正己は、ある日転校生の悠生にクラブで働いていることがバレてしまい、それどころか自分自身が今まで軽蔑してきた対象のSubであるとまで言われてしまう……というお話です。

幼少期、母親のショッキングな姿を見てしまったことをきっかけに「Subとして屈すること=マゾに成り下がること」として軽蔑するようになった正己。
そんな彼に悠生が対等に接していくことで徐々に心を開いていく過程がとても美しく感じます。
母親にネグレクトされてきた彼の初めて人に愛される瞬間は同時に読者の心も満たしていくはずです。

 

すごくよかったです。
Dom/Subユニバースで再会もの、強気受け、溺愛攻め、&エッチ多めという、色々盛りだくさんですが、きちんと構成されて裏打ちもばっちり、展開も分かりやすく、なんといっても読み応えがありました。――ぱるりろんさん

 

世界観を的確に駆使したキャラクター、この2人が愛に向き合い、抗い、悶える…
あぁ、これぞBL!と実感します。
そしてその愛の深さに救われます。――MOET子さん

 


Dom/Subユニバース大好きで沢山読んでいますが、断トツで好きな作品です。
山田先生は、「支配することに快楽を感じる人間」と「支配されることに快楽を感じる人間」の心理描写とえちシーンの描き方が本当にお上手で、胸が高鳴ります。
普段は「紳士的で優しい攻め」がプレイで見せるDomの顔、「常に気を張って生きている強気な受け」がプレイで見せるSubの顔、どちらのギャップにもドキドキします。――rakuromaさん

 

 

2021年×切ない

夜明けの唄 1』作:ユノイチカ



STORY
圧倒的な筆力をたずさえた、新鋭・ユノイチカのデビューコミックス!黒い海からくる化け物と闘うたび、命が蝕まれてゆく戦巫子のエルヴァ。それを知った少年アルトは憤り、エルヴァが救われる術を探しながら、そばにいることを誓う。そうして8年ーー。アルトは精悍な青年へと成長した。ともに過ごす日々で降りつもった恋心を、そっと胸にしまったまま…。一方、数年の命と思われたエルヴァは、何故かアルトと過ごすうちに回復の兆しをみせていて…?健気に恋する忠犬ワンコと、無愛想な愛し下手が紡ぐファンタジー・救済ロマンス、第1巻。「ずっと貴方のそばにいます」「…残酷なガキだ」

 
夜の海に現れる、不気味な化け物と戦う巫女・エルヴァと、彼に対して長年恋心を抱き続ける少年・アルトの2人が紡ぐ年の差ラブストーリーです。

8年という長い時間の中で、肉体的にも精神的にも成長したアルトと、呪いの影響で既に成長が止まってしまったエルヴァ。この2人の対比が、世界に取り残されてしまったエルヴァの残酷な運命を一層際立たせており、どうしようもない切なさを感じます……。

そんな悲しさの一方、エルヴァを救う術をひたむきに探すアルトによって希望の光が! 彼の健気さにエルヴァが段々と心開いていく過程に思わずグッときます♥

 

読み終わった後、この作品と彼らに出会えて良かったなぁと少し涙が出ました。(略) 二人の距離と深い愛情が報われますように。タイトル通り不幸な村の夜明けを願って今冬の2巻を読むまで生きます。――ひみたさん

 

序盤からこの物語の基盤となるものにがっしりと心を鷲掴みにされ、広がっていく壮大な世界観にどっぷりと惹き込まれるのですが、読み終えてみても全ての事柄に関して詳しくは分からないことだらけ。
伏線が多く張り巡らされていて、ここからどのように展開していくのかが楽しみでなりません。――アキタさん


 
2022年×切ない

ピンクハートジャム 上』作:しっけ 




STORY
大学で重音研究部に入部した新入生の灰賀(はいが)は、そこで印象的な先輩・金江(かなえ)に出会う。彼の圧巻のギター演奏に魅了された灰賀だったが、金江と話すチャンスをなかなか掴めないでいた。そんなある日、重研部の飲み会に参加した灰賀は先輩の提案でゲイ向けの箱ヘルを体験することになる。自分のセクシャリティに悩んでいた灰賀がその箱ヘルで対面したのは、憧れていたあの金江で──!?ひたむきで心優しい朗らか男子×クールビューティーな男前先輩が、ゆっくり丁寧に時間を重ねていくハートフルラブストーリー。

 
彼女持ちの男しか好きになれなかった金江と、男友達からのキスにドキドキしてしまった過去を持つ灰賀。それぞれのセクシャリティに悩みながら恋していくお話です。

箱ヘルにやってきた灰賀に対して、初めはビジネス的に接していた金江先輩。自分が抱えるセクシャリティに悩みながらも、重音部や箱ヘルでの関わりを通して、徐々に灰賀への気持ちを自覚していく様子が可愛すぎます。
また、先輩に振り向いてもらうために箱ヘルに通い詰める灰賀の健気さにキュンとすること間違いありません♪

 

金江先輩が終始とにかく可愛い。胸が痛くなるほど可愛い。気持ち自覚するあたりの金江先輩マジ可愛い!!!居酒屋のシーンありがとうございます!!!
大学生の話ですが、The青春って感じの青い空を駆け抜ける話じゃなくて(表紙で分かるかもしれませんが)、少しずつ穴を埋めていくような二人の関係、気持ちの変化にジワジワと引き込まれて、読み終わった時には表情筋が筋肉痛に(笑)
主人公二人以外の登場人物もそれぞれがとても個性的で、全体を通してとてもお洒落。上下巻なので満足感もあり、とても楽しく読むことができました!――yuzutiさん

 

金江さんが風俗バイトなのはなかなかびっくりですが、私のものさしじゃ測れないけど価値を感じてバイトに従事してて良い!芯のある男性だなと思いました。惹かれるのもわかるぜ灰賀くん……
駆け引きしつつ感情に振り回される灰賀くん、頑張ってくれ!――マチ520さん

 


***


いかがでしたでしょうか?
「切ない」という括りの中にも、避けられない運命のような話から青春時代のチクッと刺さるような話まで様々なテイストの作品がありましたね!

また、年代ごとにも代表的な作家さんがいたりして面白いなと、筆者個人的に感じました。切ないに限らず様々なジャンルの中で代表作家さんを調べてみるのも面白そうです♪

これから先はどんな切ない作品が登場するのでしょうか、数年先が楽しみですね!

 

 
 
 

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コメント8

投稿順 | 最新順

匿名7番さん(1/1)

痛々しいのが切ないってことだとか思ってる人いそうだな。

匿名6番さん(1/1)

古代のBLとか知らなかったが、めちゃ切ないし泣けるのが多い
今のはほぼ人死なないし別れないのばかりだから心が切り裂かれることなんかない

匿名5番さん(1/1)

同意
ゴールデン~もピンクハート~も良作なんです!なんですが…
もっと切ない作品あると思います
2018年 吾妻香夜先生のラムスプリンガの情景 とか
2022年 秀良子先生のSTAYGOLD それから。とか
   あめきり先生のちょっと待とうよ、春虎くん とか

匿名4番さん(1/1)

2018年以降の作品なんか全く切なくないじゃん
ゴルスパ?ピンジャム?切ないか?
もっと他の作品あるやろー

匿名3番さん(1/1)

↓訳:自分向けの記事を出せ

匿名2番さん(1/1)

ちるみるスタッフさんはアワード上位に入るような超人気作家しか知らないし読んでないと思われるので、いつも記事で紹介されるのは超有名作ばかり

というか10年だと短すぎるしもう既に有名な作品しか載ってないので有用性が低い記事ですね。これじゃスタッフさんが好きなBL挙げてみたってだけ。
JUNEやBLの黎明期まで遡って紹介してたらもっと奥深い記事になったかもしれませんね

匿名1番さん(1/1)

2000年くらいからの切ないがちょっと薄目だなーと感じるリスト
もっとあるんじゃないかな?
なんだか人気の先生のリストみたい

おげれつ先生、ギャグ以外も描くんだ……という酷い感想を抱いてしまった。P.N.からもギャグ臭しかしてなくて、切ない???となってしまった。ごめんなさい。

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