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【歌の上手さとセッの上手さは比例する】バンドBL最盛期!?急増している理由を真剣に考えてみた

2023/06/26 18:00

NO MUSIC, NO BL LIFE

 

突然ですが、ステージ上のバンドマンってなんかエロくないですか????

 

薄暗いライブハウスで、汗をしたたらせ息を切らしながら全力で歌う姿や、腕の血管を浮かせながら楽器を演奏する指先……などなどもう語り始めたら尽きないんですが、とにかく色っぽい。「歌の上手さは、Hの上手さと比例する」とか、「ギターがうまい人はテクニシャンだ」とかいう噂もありますし、バンドマンから“““何か”””を想起してしまう方は少なくないのではないでしょうか。

 
そんなことを考えながら今日も楽しくBLを探していたのですが、ふとあることに気がつきました。


_人人人人人人人人人人人人_
> 最近、バンド系BL多くね <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

2023年前半だけでも『ディアマイキラーチューン』など、様々なバンド系BLを目にしたような気がします(大感謝)。これはバンド系BL好きとして真相に迫らなければ!!!

というわけで、今回はバンド系BLの刊行冊数とその変遷について分析してみました! 皆さんのバンド系BLはどこから……?
ぜひ思い出を振り返りながらご覧ください♥

◆目次◆
1.2010年代から爆発的に増えた!バンド系BL
2.1990年代 派手髪に長髪!V系バンドの黄金時代
3.2000年代 光が差し込むJ-ロック黎明期
4.2010年代 バンド系BL戦国時代!!
5.2020年代 ダメンズ×ダメンズからしか得られない栄養がある。
6.全年代の担当楽器別CP傾向を集計してみた!

 


まずは、近年本当にバンド系BLは増えているのか……? という調査から。独自に調べたデータを下記にてご紹介していきます(ちるちる内で「バンド」、「ギター」といった各楽器名、その他バンド関連ワードを入れて検索し、手作業で集計。多少のガバガバさはご了承ください……)。


 

こちらは、1990年代~2020年代までの年代別のバンドを題材としたBL作品の集計結果。

 

2000年代まではあまり発行されていませんでしたが、2010年代から爆発的に伸び、2020年代はこの3年間だけで2010年代の7割ほどの発行数となっています。このペースで刊行されれば、2020年代は過去最高の刊行数になるのでは……?

しかし、2010年代からなぜこんなに急増したのでしょうか。バンドの漫画、アニメ、映画の名作を調べていくうちに、ある共通点を発見しました。

それは……2000年代に名作生まれすぎ!!!!

『NANA』(2000年)、『けいおん!』(2007年)、『ソラニン』(2010年)など、バンドを題材にした名作漫画が2000年代にたくさん誕生しました。
これらの作品ももしかしたら、のちのBL漫画に影響を与えているのかも……?

ちなみに、2009年にはふゅーじょんぷろだくとの「Baby」で、バンド男子特集が組まれていました。バンド系BLが本格的に注目され始めたのはこの頃とも言えるかもしれません。

 

 
2010年~2023年を1年ごとに見ていくと、年代にばらつきはあれど、おおよそ右肩上がりで増えていることがわかります。

 

そして、注目すべきは2022年の圧倒的な冊数!!
2019年~2021年は、Official髭男dismやKing Gnuといった男性グループバンドが人気を博しました。
この頃はNHK紅白歌合戦にもバンドの出演が増えたり、コロナ渦でSNSやサブスクで音楽を楽しもうという人が増え、バンドや音楽がさらに身近な存在になった期間でもあったのではないでしょうか。

 
また、バンド系BLの火付け役となった『ギヴン』(1巻は2014年発売)が、のちのBLに与えた影響も大きそうです。筆者も実際に『ギヴン』からバンド系BLに目覚めたので、この作品がのちのバンド系BL界を切り開いたといえそうです。

しかし、2000年以前にもバンド系BLが刊行されていたことは事実。その頃のバンド系BLは一体どんなものだったのか……⁉ 年代別にみていきたいと思います!

 



 
1990年代は、ヴィジュアル系バンド=通称「V系」の黄金時代!!!!
 
派手な外見が特徴的なハードロックやヘヴィメタルのバンドが大流行!! X JAPANやL'Arc~en~Cielが有名ですね。
 
BLの表紙も、ザ・V系という見た目のものが多い印象です。

ストーリーは、エロ少なめや無しがほとんどでシリアス、嫉妬、片想いといったいわゆるストーリー重視な作品が多い傾向が。この当時の流行りのバンドが醸し出す、重厚感や闇っぽさをしっかりストーリーにも反映されているようにも感じます。

stay gold』 作:久和まり イラスト:緒田涼歌


\音楽を軸にすれ違う、ドラマチックラブ/




【あらすじ】
超人気バンド『Ω』のボーカルであるレイにそっくりな少年と一夜をともにした祐也。現在は東大法学部に通う彼だが、高校生のときはレイとふたりで路上ライブをやっていた。幼なじみだった彼らは友達以上の関係でもあった。レイだけがプロになり、祐也が音楽をやめてしまった理由とは。ドラマチックボーイズラブ。

 

 
2000年代は、ORANGE RANGE(オレンジ レンジ)やBUMP OF CHICKEN(バンプ オブ チキン)といった、ポップスよりのロックバンドがかなり増えてきたJ-ロックの黎明期。
 
BL作品の特徴としても、ダークな作風より明るい作風のものが増え「ヤンチャ攻め×健気受け」が多く、ストーリーはちょいエロやあまあま、ほのぼの系が多い印象
 
当時流行ったバンドも、キャッチーで明るめな曲を出すことが多く、BLも同様にライト層でも読みやすいものが増えたようです
 

同級生』 作:中村明日美子

 

\ギタリスト×真面目音痴君のピュアキュンBL♥/




【あらすじ】
合唱祭前の音楽の授業中、同級生でメガネの優等生・佐条利人が歌っていないことに気付いた草壁光。佐条は歌なんかくだらないのかと思っていたが、ある日の放課後、だれもいない教室でひたむきに歌の練習をする佐条の後ろ姿を見た草壁は思わず声をかける…。高校時代のピュアな恋愛をさわやかに描いた、青春ときめきボーイズ・ラブ第1弾!!

 

 
というわけで2000年以前のバンド系BLを見てきましたが、2010年以降はどのような作品が刊行されていたのでしょうか?

 

特に注目すべきなのは、多種多様なCPのバリエーション! バンドマン×音響スタッフ、ボーカル×おっかけ、ボーカル×アイドルなどなど、思いもよらない刺激的なCPが急増しています。どちらかというと「業界BL」の一種として、バンドマンが描かれている印象です。

一方で、バンドマン同士の恋愛を描いた名作が多数登場しているのもこの年代。先ほどご紹介した『ギヴン』のほかにも、はらだ先生の『よるとあさの歌』など現在でも高い人気を誇る作品が続々登場しました。どこか“エモ”を感じるヒリヒリした作風も、この年代特有かも……?

 

バックステージ、君のいいなり。』 作:中見トモ

 

 \色気マシマシ♡ スタッフブースから見るステージ上のバンドマン/

 



【あらすじ】
音響スタッフをしている上里将貴がアマチュア時代から何かと目をかけていた高校生・ケイは今や売れっ子バンドマン。立場の違いから疎遠になっていたが、ある日ケイの所属するバンドと仕事をすることに…。多少身構えていたのに再会はあっさりとしたもので、肩すかしをくらう将貴。自分だけが緊張していたようで、むしゃくしゃした将貴は誘われるがまま参加した打ち上げは所謂ヤリモクの乱交パーティーで…!?

 

よるとあさの歌』 作:はらだ

 

 \痛い、辛い、エチいの濃厚バンド系BL!/

 



【あらすじ】
女にモテたくて仲間とバンドを始めた朝一。
そんな朝一がボーカルを担当している弱小バンドにサポメンで入ってきたヨル。
ライブの後のちょっとした「お遊び」の時に起こった一度のアヤマチ。
それをきっかけに、ヨルは朝一への想いを明らかにしていく。
「男同士なんて気持ちワリィ…」と嫌悪感しかなかったはずの朝一なのに、衝撃的なヨルの歌声に思わず欲情し、場所を問わず乱暴にカラダを求める日々へと変わる。
朝一を一途に想い続けるヨルを軸に、めまぐるしく加速する欲望、暴走する嫉妬、それぞれのキモチの行方は……?

 

 

歴史は繰り返すといいますが、2020年代は90年代に攻めの特徴が似ています!「俺様・腹黒・執着攻め×健気美人受け」が多い印象で、作中でも90年代を彷彿とさせるV系バンドが増えてきている印象です。

 
ストーリーも読み応えのあるものが多く、『ブランクコード』や『XXX or BEAT』など、それぞれの葛藤や音楽との向き合い方を真摯に描いた作品が多く登場しています。


一方、『無敵のベイビーブルー』『アバウト ア ラブソング』のような爽やかな作品も! 2010年代のバンドを思わせるキャラクターが登場するものもあり、これまでのバンド系BLの歴史があらゆる方面で反映されている年代と言えるかもしれません。

 

恋するサディスティックサービス』 作:渡辺馨 

 

 \エロ度MAX! 紳士的なバーテンダー×性欲旺盛なバンドマン/

 

 

【あらすじ】
「ああいうのは、されたいなって思ってしてるんですか?」
ファンの女の子をSっ気たっぷりな演出で楽しませているヴォーカルのすばる。
プライベートでもM女ホイホイと揶揄されSだと思われているのだが、実は生粋のドM…。自分がされたいことをしていたらいつの間にやらSキャラが板についてしまった。もう自分の性癖が満たされることはないだろうと諦めていたすばるだが、ライブの打ち上げで出会ったバーテンダーにMを見抜かれてしまい――。Sを演じているバンド男子に最高の快楽を!色気たっぷりな夜の男による溺愛調教ライフスタート

 

ディアマイキラーチューン』 作:否田

 

 \ヘタレ美容師とスターギタリストのこじらせラブ

 



【あらすじ】
美容師の春隆は、ロックバンド「THE LAZY RATS(レイジーラッツ)」のギタリスト・姫宮の大ファン。長年ライブに通い、充実したオタクライフを送っていた。
しかし、春隆の美容室に姫宮が来店したことをきっかけに、スターとファンだったはずの二人の関係が変わりはじめ…?溺愛こじらせファン×クールでピュアなバンドマンのじれキュン推し活BL!

 


ここまで、90年代~2020年代の作品の傾向を分析してきましたが…「あれ?? なんか担当楽器による攻め受け属性あるんじゃね?? 」という気付きを得て……

楽器別のCPの傾向を集計してみました…!! こちらをどうぞ!!!!




攻め部門1位は「ギター」、受け部門1位は「ボーカル」という結果に!!

 

攻め部門は、ボーカルが次いで2位ギターとボーカルの2強でした。ギターはバンド内のCPが多かったです!

特にギター×ボーカルはこの30年間で不動の1位!! ギターとボーカルで一緒に曲作りをしたり、メロディーラインの確認をしたり……二人だけの共同作業で愛が育まれるのでしょうね……

 

ボーカルは、バンド外との恋愛が多かったです! ライバルバンドのボーカルや、ファン、同級生、アイドルといったCPが人気ですね。ボーカルは花形ですからね……!

 

受け部門は、ボーカルの次にギターとベースが同率という結果に。

 

意外にもベースが一気に踊り出てきました!!! 2010年代から急激に増え、2位!! このころから、『けいおん!』など、人気作品によるベースボーカルの流行りもありベース人気が高まったことが人気の要因かと分析します!!!

 

残念ながら、ドラム担当のBLはあまり世にでていないようです。これからの活躍に期待大ですね!!!


ピンクハートジャム 上』 作:しっけ 


\ワンコ系後輩×ハコヘルでバイトするギタリストの先輩/

 


【あらすじ】
大学で重音研究部に入部した新入生の灰賀(はいが)は、そこで印象的な先輩・金江(かなえ)に出会う。彼の圧巻のギター演奏に魅了された灰賀だったが、金江と話すチャンスをなかなか掴めないでいた。そんなある日、重研部の飲み会に参加した灰賀は先輩の提案でゲイ向けの箱ヘルを体験することになる。自分のセクシャリティに悩んでいた灰賀がその箱ヘルで対面したのは、憧れていたあの金江で──!?ひたむきで心優しい朗らか男子×クールビューティーな男前先輩が、ゆっくり丁寧に時間を重ねていくハートフルラブストーリー。

 

********

いかがでしたか??
年代別や担当楽器別にこんなにも特徴があるとは、驚きでした!!!

これからますます増えていくであろうバンド系BL。楽器ができる、歌がうまい男はサイコウであること間違いナシなのでどんどん読み漁ってくださいね~!!!!
 

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

初めてのバンド系BLは小説ですが結城惺さんの「MIND SCREEN」でした。
高河ゆん先生の絵に一目惚れで、主人公ギタリストの健気受けっぷりは今も好みのど真ん中です。1990年代なんですね…。
最近のイチ押しはイズミハルカ先生の「クラスのイケメンと地味キャラがバンド組む話」です!
以前の記事にはないと書かれていたギター×ドラムで、切なくヒリつく激エモ展開に、演奏シーンがとにかく凄いのでおすすめです〜!

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