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エンドレスてぇてぇが摂取できてしまう90分間

アキ役・赤澤遼太郎さん(左)、ハル役・高橋健介さん(右)

皆さま、2023年6月2日より公開されている映画『アキはハルとごはんを食べたい』は、ご覧になりましたでしょうか？

たじまこと先生の同名漫画が原作となっており、男子2人の”そこにありそう”な日常BL×ごはんが大人気の本作！ 筆者も原作の大ファンで、『アキはハルとごはんを食べたい 3』に続いて『アキはハルとごはんを食べたい おかわり! 1』が発売された際には、あまりの嬉しさにむせび泣きました……。

そんな大好きな作品が実写化され、映画館の大きなスクリーンで観られると知ったときにはもう……祝杯を挙げましたよね、はい。
しかも、信頼と実績の超～～～豪華キャスト様！！！ これは絶対に見逃せないと思い、早速鑑賞して参りました。

こちらの映画は、6月2日から2週間限定公開となっておりますので、少しでも多くの方にこの最高作品を目撃して頂きたい！ という切実な思いのもと、勝手ながら感情のままに感想をお伝えしたいと思います……！
みんな大好き♥ 場面写真もたっぷりでお届けいたしますよ～！


※一部、映画本編のネタバレを含む内容となっております。未鑑賞の方はご注意ください。

◆目次◆
1．「あーん」「(顔に)ついてたよ(パクッ)」が当たり前の世界
2．【激ハマり】くしゃっと笑う顔＆目を引く困り眉
3．絶対に見落とせない小道具&サブキャラ～おソロだらけのアキハル宅～
4．日常BLを突き詰めた、もはや”人生BL”

 

1．「あーん」「(顔に)ついてたよ(パクッ)」が当たり前の世界

原作をご存知の方はお馴染み、『アキハル』といえばやはりごはんシーンがたまらなく”良い”ですよね！！
高校の同級生だった秋吉純太(アキ)と藤城春継(ハル)は、別々の大学に進学しますが、その後なんと、大学生2人でルームシェアを始めます。既にめちゃくちゃ楽しそう……しかも立派な一軒家だなんて羨ましすぎる……という気持ちは一旦置いておいて。とにかく2人が生活している、自然な姿をもっともっと見たくなる、考えたくなる丁寧な描写がたまりません。


料理担当のアキ、アキの作ったごはんを美味しそうに頬張るハル。一言で言ってしまえば、これが全てなんです。
学生から社会人になっていく節目のタイミングで、アキとハルが一緒に暮らすことの意味、BL漫画としてのLOVE要素も含めて2人がこの先どうなっていくのか。全部が「ごはん」に収束していくハートフルごはんBLだと個人的には感じています。


だからこそ！ ただごはんを食べている2人を見ているだけで幸せになれるんです……。
当たり前に繰り広げられるハルからアキへの「あーん」や、ハルの鼻についていたチョコを指でさっと取ってパクっと食べちゃうアキ。”胸キュン”や”萌え”を超えたその先に連れていかれます。

漫画でも既に素晴らしい飯テロだったにも関わらず、実写でさらに火力高めの飯テロに気を取られていたら、不意打ちの尊シーンで白目をむきました。

2．【激ハマり】くしゃっと笑うご尊顔＆美しすぎる困り眉

3．絶対に見落とせない小道具&サブキャラ～おソロだらけのアキハル宅～

はい、アキハルの使っているどんぶり・マグカップがお揃いだと気付くまで0.2秒かかりました。目の肥えた皆さまなら朝飯前、一目瞭然ですよね。大変失礼いたしました……。

お揃いの食器を使って食卓を囲む2人、この景色がもう主食です。映画冒頭では、一軒家に引っ越したての2人がお揃いのものを買おうと話しながら荷解きをしている場面がありましたが、こんなに素晴らしく伏線回収されるとは。その華麗さに感服です。

そしてそして、筆者が個人的に大好きだった登場人物、青山ひかるさん演じるハルのお姉さん・藤城立夏(りっちゃん)についても語らせてください……！


スカッとした気持ちの良い性格が既に好感度高めなんですが、出会い頭にアキをからかっちゃう感じがまさにハルの姉！ アキのコロコロ変わる可愛らしい表情をたくさん引き出してくれたお姉様には感謝しかありません……。

りっちゃんを加えた3人で囲む食卓もまた、ほっこり温まる名シーンでした。第三者の存在がアキハルを客観的に見る指針になっていて……彼氏と同棲中のりっちゃんの説得力ある言葉が、2人の物語をぐんっと後押ししているようにも感じました。


さらには、安定の柴田理恵さん演じるアキハル宅の大家さん！ 全国民の大家さんすぎました(？) 成人した2人に梅酒をくれるし、いつも気にかけてくれるし、来年も再来年も3人で梅酒を飲もうだなんて…… なんて粋な方なんでしょう。何気ない会話の中で未来の話ができる関係性っていいですよね。
大家さんの登場によって、今を生きる2人が未来に目を向けられるようになった気がしました。

アキハルの生活感だったり、大活躍のサブキャラだったり、2人が今から未来へ歩みを進めるきっかけがあちこちに散らばっているな～と改めて発見だらけですね……。公開期間中に再びチャックしに行きたいところです。

4．日常BLを突き詰めた、もはや”人生BL”

ありふれた2人の日常の尊さを語ってきましたが、もちろんアキにはアキの、ハルにはハルの日常がそれぞれあります。
作中では、大学の課題を溜めまくるアキとは対照的に、真面目に美大に通うハルがどんどん将来への解像度を上げていきます。2人でルームシェアをしながらハルだけが先に進んでいたら、そりゃアキも焦りますよね……。

ゼロ距離の関係性が魅力の2人ですが、映画の最初から最後までいちゃいちゃしていたり仲良すぎるわけではなく、程よく生活感溢れる会話やすれ違いも描かれています。おそらくルームシェアというものは、仲が良いだけでは続かない大変さもあると思うので、よりリアリティが感じられました！


日常を見せてくれているけれど、きっと2人にとっての日常はもっともっと長い時間続いていて、映画を観ている我々に、地続きの世界を想像(創造)できる余白が用意されているようでした。

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いかがでしたでしょうか？
既にご覧になった方にはぜひ、鑑賞後の”満腹感”が如何ほどだったのかコメント欄でどしどし語っていただきたいです……！ 皆さまの解釈が知りたいです(切実)。
そしてこれから鑑賞される方、本記事を機に興味を持ってくださった方、なるべく早く映画館に足をお運びください……！ 2週間限定公開です！！

 

『アキはハルとごはんを食べたい１』作：たじまこと

 

【あらすじ】
男子二人、ひたすら仲良くごはんを作ってたべるだけ。
ルームシェアをしている大学生、ご飯作り担当のアキと片付け担当のハル。
性格も悩みも違うけど、ごはんを食べたら気分がアガる二人なのです。
ご飯ものの新鋭・たじまことが描くBL+メシの新しい世界。