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2023/05/29 18:00
\今年も、たくさんの投票をいただきありがとうございました! /
な、なんと! みなさまお待ちかねの…
毎年恒例、「BLアワード2023」の投票結果が出そろいましたー!!
2023年の投票結果をもとに、全体の傾向や、10~50代の年代別人気作品ランキング、そしてこれからの流行の予測などまとめております。
今年は、トレンドも作品も大変化! 昨年度の記事と比較しながら読んでみると、新たな発見があるかも……!?
早速結果を見ていきましょう!
◆目次◆
・全体投票データ
・コミック部門 年代別投票数ランキング
・シリーズ部門 年代別投票数ランキング
・次に来るBL部門 年代別投票数ランキング
・官能部門 年代別投票数ランキング
・ディープ部門 年代別投票数ランキング
・♡まとめ♡
有効投票数 19,335票(昨年比110%)
投票数は、毎年増加しており今年も過去最高記録を更新!
最多投票世代は10~20代で、全体投票の50%以上。年代別では20~24歳が最多、次いで10代という結果に!
国外からの投票は全体の5%ほどで、中国語が最多でした。
2023年は、全体ランキングの上位3作品が全世代でTOP3にランクイン!
近年稀に見る同一性が高い投票傾向で、前代未聞の結果となりました!
最終結果でコミック部門1位の『体感予報』は、10代、30代~50代で1位にランクインと幅広い年代から支持されています。
2位の『ピンクハートジャム 上』、3位の『タカラのびいどろ』も全年代でTOP3にランクイン。
2023年は、10代、40代、50代のTOP3の作品順位が全く同じという結果でした。
タイプ別にみても、どの年代も上位5位はメインCP2人の恋愛を主軸に、王道を踏襲した甘いストーリーが描かれる「王道甘々系」がほぼ独占!
2021年~2022年のBLアワードではストーリー重視の作品が上位にランクインしていますが、掘り下げてみると2022年前半は「闇BL」がTikTokで人気を集め、後半はほぼオーソドックスな「王道作品」に入れ替わったと言えます。
※王道甘々系:オーソドックスなストーリー展開のなか、キャラの個性で作品の独自性が際立つ作品系統。ハラハラしながらもハッピーエンドが約束されているので安心して読むことができる。(「腐女子マーケティング研究所」が開発したBL分類より)
お次はシリーズ部門。
こちらは、前述のコミック部門とは異なり年代によって大きく投票傾向が異なりました。
中でも注目したいのは、『25時、赤坂で 4』。
なんと、4巻目で過去最高の得票数! 歴代でも4巻目で最高順位を獲得した作品は過去2作品しか前例がありません(2012年『憂鬱な朝』、2021年『ギヴン』)。
巻数を増やすにつれて新規の読者ファンも獲得している、根強い人気作品と言えます。
年代別の特徴としては、10代は1位の『ナカまであいして 2』をはじめとした王道でかわいらしい、きれいな作風の「王道甘々系」の作品に支持が集まり、20代は2010年代中盤に大人気の作家さんやシリーズ作に投票。
30代~40代は、制作がシュークリームの作品に投票が集中しており、50代以上は「同級生」シリーズの『home』や『ブルースカイコンプレックス』といった、長期連載作品がランクインする結果となりました。
また、30代では『親愛なるジーンへ 2』がランクインし、他の年代と比較しても「骨太系」の作品に支持が集まっているのも特徴的。10代は王道甘々系が4作品ランクインしているのに対し、30代では一作のみと対照的な結果になっているのが興味深いですね……!
※骨太系:ピュアで青年誌的。ストーリー重視の作品がメインのため有識者から高評価を得ることが多い。(「腐女子マーケティング研究所」が開発したBL分類より)
次に来るBL部門も、全年代で「王道甘々系」作品がほぼランキング上位を占めました!
毎年、斬新な作風や、尖ったストーリーの作品が入賞する傾向がありますが2023年は一見異色な作風も、最後はハッピーエンドにまとめた作品が多数入賞。
『この手を離さないで』や『純情でなにが悪い』など全体的にエロ、ストーリー、キャラクターのバランスがよく完成度が高い作品が多い印象です!
2023年の官能部門はこのような結果に。
流行はズバリ「ポップエロ」! 明るくコミカルな作風で恋愛をしっかり描きつつ、濃厚な絡みも存分に堪能できる作品が多くランクインしました。
また、エロも『鬼上司・獄寺さんは暴かれたい。 2』や『アフター・ミッドナイト・スキン 2』といった「王道甘々系」がどの年代にも支持されています。
また、次に来るBL部門 10代で1位に輝いた『誰か夢だと言ってくれ 2』同様、マンガアプリで連載されている 『アフター・ミッドナイト・スキン 2』が上位を占めるという結果も、2023年ならではだと感じます。
BLを読む媒体が増えることで、今後のBLアワードの結果も大きく変わってきそうですね……!
ディープ部門は、年代ごとに最も傾向が分かれました。
10代~30代までは、『憐れなβは恋を知らない』、40代~は『とめどなく、シュガー 下』が1位にランクイン。
下位の作品も一定の傾向がなく、個性派の多いディープ部門らしさが出る結果に。
特に10代では『お伽話は地獄の果て、 1』『君と生きられるなら死んでもいい』『FANGS 2』とファンタジー色のある作品が多数ランクインしましたが、50代では『ギンモクセイの仕立て屋 下』『アンチロマンス 2』といった現代社会を舞台にした、リアリティのある作品が支持を集めるという結果が特徴的ですね!
恋愛とは別のサブストーリーが描かれる傾向にあるディープ部門だからこそ、恋愛漫画以外の好みも反映されているのかもしれません。
2023年のBLアワードの総評は、何といっても「王道甘々系」!!
2010年代のシリアスありギャグありの個性的なBLから、BLの土台である2000年代「王道BL」にめぐりめぐって戻ってきたような印象です。
これらの結果から、今年、来年が王道系のピークであり周期的にこれから3~5年ぐらいかけてシリアス系のトレンドに振れていくと予想しています。
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今年のランキングはいかがでしたか?
ランキングを参考に、今まで手に取ったことのない作品もぜひお手に取ってみてくださいね♥
あなただけのジャンル別のランキングや、好きな作品をジャンル別に分けてみたりして、BLアワード2023の結果との比較もしてみると面白いですよ!
ぜひ充実したBLライフにお役立ていただけましたら幸いです!