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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2023/06/19 16:00
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K-POPの次に今キてるK-〇〇と聞いて、皆さまは何を思い浮かべましたか?
色々あると思うのですが、筆者的にはこの1択。そう……
\K-BL~~~~~~~~~!!!!!!/
筆者は今、K-BLの大旋風を感じています……。
重厚なストーリーに、胸を締め付ける恋模様がじっくり堪能できるK-BL(韓国BL)の沼から抜け出せないとの声が全世界で殺到中! 2023年の流行語大賞になるのでは……いや、なります(噓)。
まだ読んでいない、未履修という方に激朗報!!! なんと2023年6月より、話題のK-BL作品を中心に扱う一二三書房さんの新レーベル「ビアンコ コミックス」が創刊いたしました!!!!!
これを記念して、ちるちる内にてK-BLの沼にハマって抜け出せない記者による座談会を敢行! K-BLならではの魅力、こんなBLがあればいいのに……という願望など、K-BLを愛してやまないオタクの本音をぶちまけちゃいます!!!
K-BL愛好家座談会1. 一度沼ると抜け出せない!?魅惑のK-BLワールド2. K-BLからしか得られない栄養素がある 3. 立ちはだかる「ローカライズ問題」 4.日本語でも原作そのままにK-BLが読めるってホント!? 5.大注目のK-BL界!今後期待することは? 6.一度踏み込んだら抜け出せない!K-BLの沼にどっぷり浸かろう ビアンコ コミックスのK-BLを今すぐ読む
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ちるちる記者:くら蔵(以下、くら蔵)
皆さんいつからK-BLって読み始めましたか? 私はSNSでMOJITO先生の『ENNEAD』を知って、そこからズブズブ沼にハマっていって……って感じだったんですけど。
ちるちる記者:明智みつ子(以下、明智)
同じくSNSがきっかけです! 私は自他ともに認める闇のオタクなんですけど(笑)、ある時タイムラインに『キリング・ストーキング』の表紙が流れてきまして……見た瞬間「私が求めていたのはこれだ!」と雷に打たれたような衝撃を受けましたね。
ちるちる記者:令子(以下、令子)
私は、2017年の韓国映画『メソッド』を鑑賞してからです。
これまで日本、台湾、タイと色々な映像BL作品を見てきたのですが、『メソッド』は韓国の映像作品の良さがものすごく詰まっていて。同性愛というテーマに注目されがちなBL作品というジャンルの中で、作品のストーリーそのものにここまで惹きつけられるとは思ってもいませんでした…! BL映画で主人公の心情の解釈が視聴者側に委ねられているというのもなかなかない感覚で、とっても面白かったんです。そんな感じて、一つの作品をきっかけにどっっぷりK-BLに沼落ちしました!
ちるちる記者:マテ茶(以下、マテ茶)
K-BL映像作品、めちゃめちゃいいですよね! 役者さんのお顔が美しすぎて眩しいです♥
私は『セマンティックエラー』にドハマりして、未だに見返してます(笑)。
撮る角度や映す人物への工夫が感じられるから、登場人物の心情への理解がより深まるんですよね。
くら蔵 皆さんかなりK-BLを幅広く嗜まれているんですね! K-BLの世界は本当に奥が深いです……。
令子 K-BLは、「攻め」の描き方が本当にイイんです!
日本のBLを読んでいる時は大体受けの方に魅力を感じるので、受け重視で作品を選んでいることが多いのですが、K-BLの場合は逆で。今ハマっている『非意図的恋愛談』は攻めのユンテジュンが、ビジュアル、性格、何もかも完璧すぎてしんどい…って思いながら読んでいます(泣)。
オタクの好きを完全に把握している圧倒的な攻め像が、K-BLの何よりの魅力だと思っています!
明智 日本のBLは受けが華奢に描かれやすいので、激しいお色気シーンを読んだときに「骨が折れちゃわない!?」と心配になるんですけど、その点K-BLは受けも脱いだら腹筋バッキバキな作品も多い気が。健康的な身体をしているので、痛そうな交わりでも安心して読み進められるなと思います。
マテ茶 私はやはり、ドストレートな性描写ですかね。
「そう!これが見たかった!」と思わず叫んでしまうようなエッチな描写がこれでもかというくらい盛り込まれています。ガタイの良いガッチリとした攻め様ときゅるきゅる可愛い受けがぶつかり合うのがとっても気持ちがいいです。
あと日本とは明らかに違う絵のタッチにも魅力を感じます。特に魅力的なのが、エッチのときの肌の艶!!!! 受けの関節は大体ピンクなのですが画面越しからいい匂いが漂ってきそうです……(笑)。
くら蔵 視覚的な刺激だけでなく、ストーリー展開にも魅力があると感じます。
日本のBLでは主人公たちの感情や行動を意識しながらストーリーが進む一方、K-BLでは「主人公たち以外」の外的要因によるドラマや変化に沿ってストーリーが進むイメージがあります。
『夜画帳』のように、何度も訪れるトラブルに立ち向かい、その過程の中で2人の絆はさらに強くなっていく展開が素敵ですよね。
マテ茶 『夜画帳』は世界観もとても魅力的で……韓国の文化的背景を反映した古風な時代設定などもイイですよね!
令子 だからこそ、日本版が発売されるときに、登場人物の名前や地名などが日本のものに変更されてしまうのがもったいないなと思っていて! 特にスト重作品だとその国ならではの設定や状況が多くあると思うので、ローカライズしてしまうことで齟齬が生じてしまう気もしていて……。行動一つとっても韓国人ならではの考え方とか価値観とかがあると思うので、ストーリーに違和感を感じないためにも、そのまま読みたいというのが正直なところです。
明智 私も韓国の名前がそのまま使用されていた方が読みやすいなと感じます。トッケビなど日本に存在しない民俗的用語が出てくる時は、設定を本国に準拠してくれた方が物語そのものに没入しやすいですね。
それからヤンニョムチキンや韓国焼酎などのグルメが作中に登場したとき、日本の地名だと少し気になってしまうことも……。
くら蔵 ローカライズとは対象国の読者でも受け入れられるように調整することですが、作品ごとに独自の世界観や設定があるため、優先すべきなのは原作の「世界観」ではあると思います。それは翻訳するにあたり最も難しいポイントではありますが、先生による原作の要素を可能な限りキープしていただけると嬉しいですね。
マテ茶 6月に新しく創刊される「ビアンコ コミックス」では、ローカライズしていないK-BLが刊行されるとのこと。「私の心読んだ?」と謎の感動がありました(笑)。中でも私は『ラブジンクス』がお気に入りです!
キスをすると必ず悪いことが起きる! という斬新な設定で、最初から物語に引き込まれました。主人公ヘギョンはそのジンクスのせいで沢山の失恋を経験してきた不憫な男の子。大好きな人とキスが出来ない辛さ……考えただけで胸が痛いですよね。そんな彼の前に現れるジョン。彼が失恋ばかりのヘギョンの人生をどう変えていくのか……。先が気になりすぎます!!
ラブジンクス
著者:GEONHAN
COMICO累計600万PVの大人気作!!
フルカラーWebtoonのコミカライズ!!
一二三書房初BL作品、第1巻!!
綺麗な顔立ち、名門大学卒業、大企業勤め。
一見完璧に見えるヘギョンにも一つだけ弱点があった。
それは、『キスをすると必ず悪いことが起きる』というジンクス‼
そのせいで同棲していたジョンウクと別れやさぐれていた彼の前にとあるシェアハウスの男たちが次々と現れる。
果たして、ヘギョンは自分のジンクスから逃れられるのか⁉作品詳細
くら蔵 ヘギョンたちのほかに、同居人のジョン・ソヒョンやパク・ギフンなど、それぞれに複雑な関係や思惑を持っているキャラクターも魅力的でいいんですよね……。まさに、様々なイケメンが感情を拗らせる群像劇BLだと思います!
登場人物が多いですが、キャラ名がローカライズされていないのでスッと物語に入れるのも嬉しいですよね。違和感なく作品世界に浸れるので、ストレスなく楽しめました!
令子 確かに、韓国が舞台のBLとして、実写ドラマと同じような感覚で違和感なく楽しめました! 『新入社員です』も韓国の現代社会で繰り広げられる物語なのですが、韓国ならではのインターン文化などがあって面白いなと思います。
ところで目がキュルキュルなユジンくんかわいくないですか?
新入社員です
著者:PIBI
現在ドラマ放送中「俺は恋愛なんか求めてない!」でお馴染みの
韓国の人気BL漫画家PIBI先生の初期作品が日本にて発売決定!!
会社の春の特技自慢大会でインターン生のユジンとチームを組むことになったドフン課長。
意気込みあふれるユジンにあまり気乗りしないドフンだったが、大会の副賞の休暇券が彼の目当てであることに気づいて協力的に取り組み、衝撃のパフォーマンスまで披露する。
2か月後、正社員になってドフンと再会したユジンは無邪気にふるまうが、他の社員の目を気にかけたドフンは彼に厳しく接する。
打って変わったドフンの態度に寂しさを感じるユジン。
そして落ち込んでるユジンになぜが目が行ってしまうドフン。
すれ違いを繰り返す二人の思いの行方は――?
作品詳細
明智 かわいい!!!(笑) こんな後輩が懐いてきたら、好きになっちゃうよな……と思いますもん。事なかれ主義のドフン課長が、ユジンに感化される展開にめっちゃキュンキュンしますよね!! 最初はキス事件を風化させるためにユジンを冷たくあしらうの、小型犬のような健気さにだんだんほだされていくんですよ。
どっちもかわいい……。後輩を放っておけない、ドフン課長の面倒見の良さもまた愛おしいですよね。
くら蔵 ユジンのくしゃみ一つで病院でしっかり診てくれと気を遣ったり、相手の名前を聞いただけで「ぎくっ」と反応してしまうシーンも良いですよね! お互いを意識していく描写を読むとニヤニヤが止まりません……!
こんな小動物みたいな部下がいたら、過保護になってしまうのもわかる。切ない展開がありながらも、不器用に近づいていく2人がひたすらにかわいいです!!!!
明智 韓国のBLと聞くと重厚でダークなストーリーを想像する方もいると思いますが、「ビアンコ コミックス」は甘々な作品が多い気が。ニューヨークが舞台の『彼と彼の恋愛方式』も王道なキュンが満載でしたよね!
そんな中でも、複雑な三角関係が描かれていてドキドキハラハラが止まりませんでした! 東洋系の顔立ちがネックとなり、俳優としては鳴かず飛ばすの生活を送るミッチ。そんな彼のもとに「アーティスト後援制度」という美味すぎる話が突然飛び込んでくるんです……!!
彼と彼の恋愛方式 1
著者:PIBI
ドラマ放送中「俺は恋愛なんか求めてない!」でお馴染みの
韓国の人気BL漫画家PIBI先生の初期作品が日本にて発売決定!!
大企業の若い会長(攻め) X 平凡なニュージカル俳優(受け)
芸能界のコミックラブストーリー♥
ミュージカル俳優を目指すが、東洋人という理由でオーディションに落ちつづける『ミッチ・タッカー』。
それでも夢をあきらめずにいる彼にある日、ディバウム社の会長『エドワード・バーツ』から後援の提案が入る。
妙な視線を送るエドワードに戸惑いながらも徐々に惹かれていくミッチ。
決して偶然とは言えない二人の出会いに隠された秘密とは一体…?
作品詳細
マテ茶 ミッチの真っ直ぐで純粋で、だけどちょっぴり抜けているところが超絶かわいい! 普段は普通の男の子なのに急に色っぽくなる時があって……自然と目で追ってしまうような不思議な魅力を持っているんですよね。
対してエドはお金持ちオーラ全開! なとてもリッチでハンサムな男。ミッチに対して思わせぶりな行動をすることもしばしばで、何を考えているのか掴めないんですよね……。そこがスーパー攻め様! という感じでとにかく悶えました。
仕事の関係を飛び越えて、キスやエチチな行為まで……。エドのド攻めっぷりとミッチの天然受けぶりが相性最高すぎて、一生見ていられます。正反対の2人がどのように近づいていくのか、最後まで目が離せません!
令子 PIBI先生といえば『非意図的恋愛談~俺は恋愛なんか求めてない!~』。この作品は先ほど言ったように実写ドラマから知ったのですが、原作も読み応えのあるストーリーの中にキュンとするシーンがあり、大好きです!
内向的な性格と社交的な性格、正反対の2人が非意図的にも惹かれあってしまう様子が面白く描かれており、彼らのちょっぴり不器用な恋愛を全力で応援したくなってしまいます。むずキュン具合が、マンガでもしっかり描かれていて最高。主人公二人が惹かれ合う過程を楽しみたい! って方にはピッタリの作品です!
非意図的恋愛談~俺は恋愛なんか求めてない!~
著者:PIBI
ドラマ放送中「俺は恋愛なんか求めてない!」のオリジナルコミックとして発売決定!!
ドラマでは見なかった二人のラブシーンもあります!♥
クールなのにツンデレ系の陶芸家(攻め)X 頑張り屋で愛しい♥営業人(受け)
会長の「最愛」、僕が誘ってみます!
入社2年目、太平グループ総務課社員であるジ・ウォンヨンは上司の不正に巻き込まれて会社から補職解除処分を受ける。
傷心して江陵に旅行に行ったジ・ウォンヨンは器を買うために市場の器屋に行き、会長が好きな陶芸家ユン·テジュンを発見する。
ユン·テジュンは2年前に姿を隠して、誰も行方を知らなかった状態で、
太平グループの会長がユン·テジュンと専属契約を結びたがっていることを知っていた
ジ・ウォンヨンは復職のためにユン·テジュンに接近するけど…
作品詳細
明智 愛嬌満点の受け・ウォニョンもめちゃくちゃかわいくないですか!?
とにかくいい子なんですよ!!! もちろん復職目当てではあるんですが、地域のおばあちゃんをお手伝いするなど、素の親切さが垣間見えて母性本能が爆発しました。そんな様子に次第に絆されていく攻めのテジュンにもニヤニヤしてしまいます。
見てください、テジュンの爆イケ壁ドンを!!! 無表情でクールなテジュンが、突然ウォニョンにアタックを仕掛けるところがたまらないんですよね~。2人のピュアな恋に、先が気になりまくってしまいます!
くら蔵 本当に全作品めちゃくちゃ良くて、貪るように読んでしまいました……。皆さんの感想にも頷きすぎて首がもげそうです。
明智 「韓国風〇〇」という言葉が定着するくらい韓国文化は現在進行形で盛り上がっているので、BL作品も流行に乗っかってくれて嬉しいです! これからK-BLはどんどん増えていくと思うので、例えば韓国の実写ドラマからK-BLに入って、そこから国内BLにも触れ合う……っていうこともあるのかも。
令子 私もK-BLが日本で注目されることで、K-BLをきっかけにBLを知ってくれる人が日本にたくさん増えると思っていて。韓国のエンタメが注目されている今こそ、BLブームをさらに盛り上げる役割としてK-BLがどんどん増えてほしいなと思います!
くら蔵 ローカライズしていないK-BLが日本語で読めるのは本当にうれしいです。実際、私のように翻訳アプリを使用しながら韓国語の原作を読む方もいらっしゃるので、その手間も省けてもっと気楽に読めると思います!
マテ茶 私は、日本の商業BLとのコラボなんかもいつかは見てみたいなぁ……と思っています♥ 今後の展開が楽しみですね♪
いかがでしたか?
同じK-BL好きでも好みは多種多様! そしてそんな幅広いBL好きを魅了するK-BLのド沼ぶりが伝わりましたら幸いです♥
「ビアンコ コミックス」は6月23日(金)に創刊! 今回ご紹介した『ラブジンクス 1』(紙書籍のみ)、『新入社員です』(紙書籍・電子書籍)ほか『君を見つめて 1』(電子書籍)、『なんで俺としないの? 1』(WEBTOON)、『花を君に 1』(WEBTOON)が創刊ラインナップとなっています。
また、『彼と彼の恋愛方式』は6月23日(金)に配信開始、7月25日(火)に1巻が発売。『非意図的恋愛談~俺は恋愛なんか求めてない!~』は7月25日(火)に配信開始、8月25日(金)に1巻が発売されます。
韓国のコミックアプリで大バズり中の話題作が、日本語版単行本(しかもローカライズなし)で読めるなんてありがたすぎる(涙)。ファンの方はもちろん、今まで読んだことなかった……という方も、ぜひK-BLを履修して沼に浸かりましょう♥ 天国はここにありますよ。
ビアンコ コミックスの作品を今すぐ読む!