BLニュース

性癖大爆発の名作揃い！たくさんのご応募ありがとうございました♥

4月19日～5月1日にかけて募集した「性癖大爆発♥250字BLあらすじコンテスト」ですが、なんと応募総数は164件！！！！！
みなさまのBLへの愛と性癖とこだわりがひしひしと伝わってくるあらすじの数々に、主催者一同も圧倒されました……！
素敵なあらすじをたくさんご応募いただき、ありがとうございます♥

今回は「250字」という制限と、「光」「闇」それぞれお題を設けて募集しましたが、その中で誕生した数々の尊いカップリングとグッとくるストーリーはまさに十人十色！！！
「続きを読みたい！」「作者さん天才！」というコメントも多く、みなさまのおかげでハイクオリティ＆大盛り上がりの大会となりました！(多謝)

そんな力作揃いの164件から、ついに選ばれし受賞作品を発表します！！！
妄想力とセンスが光る6作品をぜひお楽しみください♥

〈選考方法〉

ちるちる編集部スタッフ　14名
BLソムリエさま　9名
ユーザー評価
から作品を選考し決定させていただきました。

◆目次◆

〈光のあらすじ部門〉
◆大賞
◆優秀賞①
◆優秀賞②
◆優秀賞③
〈闇のあらすじ部門〉
◆大賞
◆優秀賞①
◆優秀賞②
◆優秀賞③

光のあらすじ部門・お題「第一印象サイアク！」

◆光のあらすじ部門　大賞

入社時「正直先輩から教わる事はないです」の失礼発言に腹を立てるも、あまりの優秀さに何も言えず。
大きな契約を取った祝いの席で珍しく酔いつぶれたのを仕方なく送って行くと、部屋は荒れ放題でカップ麺の山。
体調管理も社会人の仕事のひとつだと得意の料理を作ってやったら、見事に懐かれた。
「今度の契約を取ったら先輩のコロッケが食べたいです」なんて言われたら、だんだん可愛い大型犬のように思えてくる。
しかしある日後輩に今後の目標ですと見せられた紙には、自分との交際・同居さらには新居の理想の間取りまで書かれていて！？

このワンコ、できすぎる……！先輩の餌付けでまんまと手なずけられてしまうところはかわいいﾜﾝﾁｬﾝですが、理想の間取りまで書いてしまうあたりがただの大型犬とは一味違いますよね。「生意気な後輩」から「世話の焼けるワンコ」のギャップが最高で、「第一印象サイアク！」のお題を120%生かしてくれたこちらのあらすじに大賞を贈ります♥

大賞のお祝いに、BLソムリエさんからのコメントもご紹介します！！！

〈選考委員 BLソムリエきい汰さんコメント〉
このあらすじを読むだけで、ちょっと生意気な可愛い後輩がすぐ想像できます！「正直先輩から教わる事はないです」の失礼発言から「先輩のコロッケが食べたいです」と超可愛い発言に変化する様子も素敵です。さらに、新居の理想の間取りまで設定してくるところに、しごできを感じてとっても可愛いです！ぜひ読んでみたいです！

◆光のあらすじ部門　優秀賞①

働き盛りでバリネコ20代の俺なのに、この老け顔のせいで捨てられてばかり！
 今日の取引先の御曹司も俺を見て「失礼、佐藤様がお若い方と伺っていたのですがご担当が変更になりましたか？」だって。
 また間違えられたよ、サイアク！
 「私が佐藤ですが」
 「えっ！　きゅん！」
 「は？」
 「私イケおじが好みなんですけど、カップルになったら先立たれるのが辛すぎて、辛すぎて、交際を申し出るのをためらっていたんです。イケオジ顔でお若いあなたは私の理想！　結婚してくださいっ！」
 老け顔の俺が、スパダリ御曹司に溺愛されるルート突入！？

見た目はイケオジ！！中身はバリネコ20代！！！斜め上の発想に脱帽……！老け顔がきっかけで御曹司に愛されるなんてまさにシンデレラ(？)ストーリー！運命の出会いってあるんですね～♥ 熱烈にアタックする御曹司と、タジタジになるイケオジお兄さんの恋の顛末が気になるこちらのあらすじが優秀賞です♥

◆光のあらすじ部門　優秀賞②

「城木杏樹？　あんなのデカくなったら終わり」
20年前、白い天使と謳われる超美少年子役の俺を、陰で笑った天才子役・早瀬怜。
……全くその通りになったが！
成長期で容姿は人並になり、今やフリーター。
ある日、子役専門事務所を開業したという早瀬が現れ、俺をスカウトした。俺がマネジャーに向いてるって？　才能もセンスもない俺にできることって何だ？
「自分探し中の新人マネジャー」×「敏腕だけど対人スキル０の社長」
かつてスターダムから転落した2人が、裏方として返り咲く！
「やっぱりお前、デカくなったらいい男になったな……」

スターダムに返り咲きたい！そんなワケアリ裏方２人のラブコメが優秀賞です♥「デカくなったら終わり」というサイアクな第一印象を、まさかの成長で覆してしまう展開に思わずクスっときてしまいました。一緒に仕事をするうちにいつしか惹かれ合う２人の関係の変化と、成り上がりの夢に向かっていくストーリーに期待がふくらむあらすじでした！

◆光のあらすじ部門　優秀賞③

父のような立派な退魔師を目指すナオ。念願だった寮制の退魔師専門学校に進学するも、お祈りに訪れた教会で何故か悪魔に取り憑かれてしまった！
しかもこの悪魔、悪魔として才能が無さすぎて祓えない！？

「ねぇねぇ、水がないからこれ使っていい〜？」
「聖水で水割りを作るんじゃない！！」

悪魔らしからぬ能天気さでマイペースな悪魔、カイト。
生真面目だけど何処か抜けてる退魔師見習い、ナオ。

2人のドタバタ学校ものラブコメディ！！

 
「聖水で水割りを作るんじゃない！！」(パワーワード) 。そんなツッコミが鋭く光るこちらのラブコメが優秀賞です♥ やけに人間味のある悪魔に謎の親近感が湧きます。聖水割り、筆者も飲んでみたいかも(？)。そんなヤンチャな悪魔に振り回されながらも、まんざらでもない２人のドタバタをのぞきたくなるあらすじでした♥

闇のあらすじ部門・お題「恐怖！珠玉の執着攻め」

◆闇のあらすじ部門　大賞

修は幼い少年悠太に一目惚れし、家に連れ帰ってしまう。
何不自由ない暮らしに、悠太はすぐに修に懐き、2人だけの生活が始まった。
しかし悠太が捜索され、その生活も長くは続かなかった。

それから10年の時が経ち、修は居酒屋のアルバイトをしていた。心機一転更生して、真面目に働いていたがそこに大学生になった悠太が現れる。
「あんた、俺を監禁してた奴だよな」
心の奥に閉じ込めていた記憶と、あのときの感情が呼び起こされる。
「なんで俺を1人にしたんだよ」
そう言って悠太は修を家に連れ、2度目の2人の監禁生活が始まる。

幼い頃から燻りに燻らせた劣情をぶつける悠太……。まさに「恐怖！珠玉の執着攻め」のこちらのあらすじに大賞を贈ります！！！誘拐などで幼い子どもが犯人に親近感を抱いてしまう現象を「ストックホルム症候群」というそうですが、こちらはその究極バージョン……！！！10年越しの２人の監禁ライフに背筋が凍るあらすじでした！

大賞のお祝いに、選考委員を代表してちるちる編集部スタッフからのコメントをご紹介します！！！

〈選考委員 ちるちる編集部スタッフコメント〉
禁断の再会に背筋が凍る……！！！誘拐犯ではなく、被害者の少年が執着心を燃やすあたり闇が深い。10年間ずっと探し求めていたんでしょうか……また会えてﾖｶｯﾀﾈ!!!(限界)　あなただけ更生して幸せになろうなんて許さない……という悠太の怨念にグッときました！私の屈強な闇のハートに刺さる、120点のあらすじでした♥

◆闇のあらすじ部門　優秀賞①

従兄の遥は昔から恭介の頭を良く撫でてくれる。
でも、遥の本当の目的は、恭介の頭を撫でることではなく
恭介の額にある傷を確認することなのだ。
あの日、遥と遊んでいた恭介は、神社の石段から落ちて額にけがを負った。
それから遥は恭介に優しくせざるを得なくなった。
恭介が高校生になって、背が遥を追い越しても、遥は変わらず恭介の頭を撫でて自分の罪の証が消えていないか何度も確認する。
そんな中、遥に県外の大学への進学の話が出て恭介は……？
『可愛い遥兄ちゃん。僕の可哀そうな兄ちゃん。
……離れるなんて許さない』

 
ナデナデ……(暗黒微笑)。本来なら癒し～～なシチュのはずのあたまナデナデが、ひたすら不穏なこちらのあらすじが優秀賞です！！！初めは怪我をさせてしまった罪悪感だったはずの感情が、いつしかドロドロの執着に……。何も知らずに頭を撫でられる遥兄ちゃんの運命やいかに！！！

◆闇のあらすじ部門　優秀賞②

俺の彼は薬剤師。頭が良くイケメンで優しく、こんな俺を愛してくれた。
同棲を始めて数ヶ月たった頃俺は体調が悪くなりだし何度も入退院を繰り返しその度に彼が献身的に看病してくれる。
俺は彼の愛を感じていた。でも俺は見てしまった。彼が俺の食事に白い粉を混ぜているのを。
まさか…と思い食べると体調が急変し救急搬送。ああそうか。彼はミュンヒハウゼン症候群。俺はなんて人に愛されたんだろう。
でもそんな事で彼への愛は揺るがない。俺は花屋。トリカブトを育て彼のお茶に少しずつ混ぜる。だって俺もミュンヒハウゼン症候群だから

 
「代理によるミュンヒハウゼン症候群」……耳慣れない難しそうな単語ですが、つまり「相手に意図的に病気を作り、ひたむきに面倒をみることで満足感に浸る」ことなんです！手段を選ばない愛はまさに恐怖の執着責めそのもの。しかも、被害者のはずの彼も毒を盛るというまさかの展開……！病名を巧みに使った、秀逸な発想のこちらのあらすじに優秀賞を贈ります！！！

◆闇のあらすじ部門　優秀賞③

幼馴染・祐樹に彼女をとられ続けてきた七瀬。喧嘩中、階段から転落しかけた七瀬を庇い祐樹が死亡。
葬式にて、彼に長年片想いされていた事を知り罪悪感を覚える。
後日、祐樹の幽霊が七瀬に憑依。祐樹は七瀬の記憶に残り続ける為、わざと庇って死んだのだった。
「お前が俺以外のものになるなんて許せない」七瀬は周囲に霊の存在を訴えるも信じてもらえず孤立。
一生束縛される位ならいっそと思い余って命を絶とうとし、病院に運ばれた七瀬は、PTSDが原因の二重人格と診断される。
祐樹の幽霊は実在するのか、それとも七瀬の妄想なのか？

 
本格派ホラーの雰囲気をまとう、こちらのあらすじが優秀賞に輝きました……！！！愛する人の記憶に残るためなら「死」さえ厭わない……そんな攻めの執着、いやもはや「怨念」に背筋が凍ります。そしてその想いに人生を狂わされる七瀬は、いったいどんな末路を辿るのか……。250字に闇が満ち溢れる、骨太ストーリーなあらすじでした！

まとめ

 
「性癖大爆発♥250字あらすじコンテスト」、いかがでしたでしょうか！
受賞作はどれも続きが読みたくなる名作揃いでしたね～。キュートなラブコメから恐怖のヤンデレ攻めまで、全部集めて短編集にしたくなるほど充実の内容でした！！

ということでコンテストはこれにて終了になりますが、みなさまの「続きが読みたい！」という声にお答えするべく、大賞作はコミカライズに向けて準備中です！！！
SNSで活躍される創作BL作家様の作画によるコミカライズ、乞うご期待です♥