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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2023/04/27 18:00
DAY1 4/15(土)キャスト 左から 波多野和俊さん、平川大輔さん、熊谷健太郎さん、佐藤拓也さん、野島健児さん、立花慎之介さん、梅田修一朗さん
サンディアス主催の声優朗読イベント、CHILL CHILL BOX 10th BLUE BOX 朗読劇「逢魔時コンフュージョン〜再〜」が4月15日(土)・16日(日)に開催されました!
記念すべき10回目は2020年1月開催の5th朗読劇の再演! 人気の高かった「人外和製ファンタジー」が満をじして帰ってきました!
出演は野島健児さん、佐藤拓也さん、熊谷健太郎さん、今井文也さん、立花慎之介さん、中澤まさともさん、平川大輔さん、森川智之さん、梅田修一朗さん、田丸篤志さん、波多野和俊さんの11名!!
「萌え・エロス・笑い」が揃った全4公演から見所をピックアップし、ちるちる記者がいち参加者目線でレポートをお届けいたします!
◆目次◆
1.あらすじ・キャスト紹介
2.朗読本編レポート
①鬼に身も心も凌辱されて…?
➁個性豊かなキャラクターたち
③味見
④春の目覚め&羅叉様に迫る不穏な影
⑤兄弟&主従!秘めたるクソデカ感情!
⑥変態神父の暴走に羅叉様大ピンチ!!
⑦種族を超えたBIG Love...
3.充実のアフタートークコーナー
あらすじ
主人公・天野静馬は、高校二年の秋、母を病で亡くす。母の隠された務めについて、遺言で初めて知る静馬と、双子の弟・拓巳。
その務めとは『母の後継者として神社の当主となり、この土地の氏神である"鬼"に、身も心も捧げよ』というものでーー。
出演(敬称略)
・DAY1 4/15(土)
野島健児 佐藤拓也 熊谷健太郎 立花慎之介
平川大輔 梅田修一朗 波多野和俊
・DAY2 4/16(日)
野島健児 佐藤拓也 今井文也 中澤まさとも
森川智之 田丸篤志 波多野和俊
主人公の物静かな青年・天野静馬(あまのしずま)役の野島健児さん、
俺様で孤独な鬼・羅叉(らしゃ)役の佐藤拓也さん、
双子の父・天野嗣郎(あまのしろう)役の波多野和俊さんは両日ともご出演!
そして、CHILL CHILL BOX初のWキャストにもご注目!
活発な双子の弟・天野拓巳(あまのたくみ)役を熊谷健太郎さんと今井文也さん。
羅叉の舎弟でカラスの化身・羽月(うづき)役を立花慎之介さんと中澤まさともさん。
英国神父・森嶋乃亜・クレイン(もりしまのあくれいん)役を平川大輔さんと森川智之さん。
神父の従弟で双子の同級生・森嶋廉之介(もりしまれんのすけ)役を梅田修一朗さんと田丸篤志さん。
1日目と2日目で異なる声優さんが演じられました。贅沢が過ぎる!
鬼の羅叉と人間の静馬の種族を超えたバカップルをメインに据えつつ、乃亜と廉之介のただならぬ従兄弟関係や、拓巳→静馬のブラコンっぷり、羽月→羅叉の厚い忠義など様々な想いが錯綜していた本作。BL的にも羅叉×拓巳の「味見」や乃亜×羅叉の無理やり凌辱、NTR(ネトラレ)シーンなど聞き所満載でした♥
物寂しげな音楽が流れ、双子の兄弟・静馬(しずま)と拓巳(たくみ)が母の死を悲しむシリアスなシーンで幕を開けます。響き渡る凛とした美声に、和レトロな袴姿で耳も目も幸せです……!
毎回衣裳にもかなりこだわっているちる箱。初演とはまた違った明るい水色と黄緑の袴が、静馬と拓巳の個性を際立たせます。実はDAY1と2DAY2のWキャストでもそれぞれの役者さんに合わせたデザインになっておりました~! 眼福!!
さて、母の死という重いテーマで幕を開けた朗読劇ですが、ポップでコミカルな雰囲気もあり。「衝撃真実!」から始まる母の遺言では、そのお茶目な文章を静馬が淡々と読み上げ、拓巳の素直なツッコミが飛び交います。なにやら長男である静馬は、母から神主のお役目を引き継がなくてはならないそうで……。
神主として「継承の儀」を行うため、仲良し双子は満月の夜に森の奥のお社(やしろ)へ向かいます。お互いを「たく」「しず」と呼び合う姿が大変可愛らしく、声を重ねて読むセリフも息ぴったりな双子でした! 寒がる兄へ「運動部で鍛えてるからへーき!!」と自分の上着を差し出す拓巳の弟心にキュン。
そしてついに序盤でありながら重要シーン……そうです! 静馬と羅叉の出会いのシーンがやってきます。人ならざる者のオーラをまとった羅叉の、ずしりと響く艶やかな低音に会場の空気は釘付けに……!
威厳が……凄い……。金箔を散りばめた豪勢な髪型に妖しいオッドアイ、ファーをふんだんに用いた衣裳が一層羅叉の魅力を引き出していました。
佐藤さんは静馬が「継承の儀」を始めるまでずっと微動だにせず、覚醒してからは表情や指の先まで神経を行き届かせて羅叉を演じられていました! ステージにいるのは佐藤さんであり佐藤さんではない……ら、羅叉様ぁ……!!(語彙力)
なんと羅叉は千年前、静馬の祖先が魂と肉体を差し出すかわりに、明守町を厄災から守るという契約をした氏神様だったのです!
ただし、先代の神主である双子の母親は指一本触れさせなかったらしく、「――俺は飢えてんだよ。わかるだろ?」と圧倒的ド攻めオーラで静馬に迫る羅叉。天才的なノーハンドリップ音と吐息たっぷりなセリフに、頭が沸騰しそうでした!
対する静馬は、清楚で儚くピュア声なのに、鬼から与えられた初めての快感に戸惑う吐息は色気の塊!ごちそうさまです。寿命が10000年延びました。
目の前で繰り広げられる艶演技……!(DAY1&2)
「その夜、俺は身も心もあっという間に羅叉に凌辱された」
静馬のモノローグが終わると、スクリーンにオープニング映像がドン!
本作のオリジナル主題歌『螺旋の絆』歌:羅叉(CV.佐藤拓也)とともに映し出されるキャスト&スタッフ紹介にテンションが爆上がり!!
事前にYouTubeでMVが公開されていましたが、朗読劇中のこの部分で流れるとは!か、かっこよーーー!!
羅叉と静馬の濃厚な絡みにお腹いっぱいのところに、さらなる萌えの波状攻撃! 一癖も二癖もあるキャラクターたちが物語を彩ります。
波多野和俊さん演じる双子の父は、妻に先立たれた悲しみをこらえつつ、周りに気遣わせない気遣いのできる人格者。落ち着いた色の和装が渋い!
ジンバブエへ向かう飛行機のなか、亡き妻からの『ラブレター』を読み上げるシーンは、男性の声なのにまるでたおやかな女性が浮かぶ声色で……。夫と息子たちに注いだ深い愛情と後悔が滲む名演に、会場の空気もしんみりとしました。
羅叉の配下で烏の化身である羽月。演じる立花慎之介さん(DAY2/中澤まさともさん)は、イメージカラーである紫を取り入れた肩出し衣装、細部まで華やかなヘアメイクでご登場! 普段なかなか聞けないようなマスコットキャラ演技が癖になります~! 会場に笑いを生み、物語を明るく引っ張っていく羽月。ナイスキャラです。
羅叉と静馬のホットケーキシーンのやり取りでは、双子の母が残した思い出を軸に心も近づいていくふたりが描かれます。一歩引いて相手を受け入れるような静馬の相槌がほんとうに優しくて、羅叉の子供っぽい可愛げが垣間見える素敵なエピソードでした。もう恋人の空気じゃんね! こりゃもうホットケーキ(パンケーキ)焼くしかないな!(?)
物語はさらに進み、双子の幼馴染で同級生の廉之介と、廉之介の従兄で現在居候中の神父・乃亜が登場します。内気そうな心優しい純朴少年に、カタコト喋りがキュートな金髪ハーフおにいさん……ペロッ、これは胸キュンBLの気配……。
梅田さん演じる廉之介は、イケメン神父・乃亜にあらぬ想いを抱いていて! 暴発しそうな好意を隠したまま、自転車のふたり乗りという青春ど真ん中展開が始まります。
対して、平川さん演じる乃亜はどうやら廉之助の気持ちもお見通しのようで!? 「こうやって体を密着させて、しっかり抱き着いていていいですからね♥」とからかうように笑いかけてきます。
田んぼ道を自転車で走る爽やかシーンなのに、なぜこんなイケナイものを見ている気持ちになるのでしょう……神秘……。
廉之介の方も「僕の手が乃亜くんのお腹に触れてる……すぐ下は……乃亜くんの立派なッ」と可愛い顔して意外としっかり目な妄想大暴走! 心臓のバクバクが止まりません!大きな挙動でアワアワと反応する廉之介の姿が微笑ましく、会場中が見守っている空気感を感じました!
乃亜×廉之介のイトコ以上恋人未満なやりとりで浄化された後は、羅叉と拓巳、羅叉と静馬のドキドキシーンが待ち受けていました♥
正反対な双子の静馬と拓巳。少し体が弱く自分を犠牲にしがちな兄に対して、「俺が静を守らなきゃ!」と誓い育ってきた弟なのでした。大切な兄が鬼に蹂躙されていると知って怒り心頭の拓巳は、単身羅叉のもとへ乗り込み、「静馬は邪悪な鬼の性奴隷になる奴じゃない! 解放しろ!」と啖呵を切ります。
しかし……羅叉にはどうやら性奴隷が理解できなかったらしく、すかさず配下の羽月が解説してくれるのですが、その知識がとんでもなく偏っていて!? ここの羽月の説明台詞はアドリブとのことでしたが、いずれの回も腹筋をプルプルさせながら見ていました。役者さんごとに個性が出ていて、改めて今回の朗読劇がWキャストであることにより物語が一層味わい深くなっている……と感謝。(注:性奴隷についでの説明シーンについて語っております。)
その後自分が静馬の身代わりになろうという拓巳を「味見」する羅叉!! 相変わらず羅叉様のお口の中どうなってんの?な超絶技巧リップ音と、拓巳の甘く上擦る声が脳直でやってきました! 無理矢理に近い関係なのに、戸惑いだけでなくしっかり感じているのがうかがえる「キスされ音」に動悸が止まりませんッ。これはアカン、アカンけど大好物なやつや〜!!!
続いて駆け付けた静馬が、「拓の前でやめてよ……ッ」と抵抗しつつも羅叉に鳴かされてしまいます。兄は兄でしっとりとした色香が凄まじい……この双子兄弟のポテンシャルどうなってんだ……。
一方で「俺は千年前と同じ邪悪な鬼か……?」と羅叉の弱さが徐々に表面化してきます。そんな彼に惹かれ、自分の居場所を見出すようになる静馬。みんな大好き、カラダから始まった関係がいつの間に……的展開が、壮大なスケールと圧倒的な演技力のもとで繰り広げられました。
乃亜が下手花道に、廉之介が上手花道に登場して始まる掛け合いシーンは、先ほどまでのシリアスでアダルティな雰囲気とは打って変わって、ほのぼのしたピュアな胸キュンもの(+ちょっぴり不穏)♥
※昼の部限定『ぼくはきみのテディベア』(廉之介)
子供の頃から憧れていた従兄と、ひとつ屋根の下に暮らすことになってドキマギ。さらには変な夢まで見てしまって動揺する姿がとっても男子高校生な廉之介でした。
テディベアの「ハロルド」(発音良)を英国に忘れてしまい、同じベッドで寝ないかと提案してくる乃亜に翻弄されっぱなし。でも「乃亜くんに意地悪されるのってなんか……良いんだよね……」と満更でもなさそうな廉之介くんなのでした。
田丸篤志さん演じる廉之介は透明感と気品を備えつつ、やや危うい天使でした♥ 乃亜に煽られて口ごもる声もどこか魅惑的で。普段はおとなしいけれど、内なる激情を抑えるタガが外れたら一体どうなってしまうのか……そんな不安定さも魅力で目が離せなくなります!
※夜の部限定『きみはぼくのテディベア』(乃亜)
可愛い弟的存在だった廉之介が、まるでサナギから羽化する蝶のように覚醒していくのが楽しみ……と噛みしめるように語る乃亜。そんな変化に戸惑う廉が愛おしくて、時々ついからかいたくなってしまうそうです。ほら~やっぱり愉快犯だったじゃないですか!
「BL界の帝王」こと森川智之さん演じる乃亜は、カタコト好青年モードと雄の色気ダダ漏れモードの切り替えが素晴らしかったです! 聡明な優しいお兄さんなのに、実は廉くんよりも何枚も上手なオトナで……! 「寝付けないときは廉がハロルドになってくれる?」と冗談に見せかけた本音で迫るシーンには骨の髄まで痺れました。良い声すぎて。こりゃ廉くんもベタ惚れしますわぁ。
「やっぱり廉は可愛いなぁ。早く綺麗な蝶になりますように」という愛情たっぷりな台詞でモノローグが締めくくられます。
どうやら神父の乃亜は異教の鬼である羅叉に興味があるらしく、羽月を捕らえて接触を図ります。威圧感バリバリの羅叉から一度は追い払われますが、まだ諦めきれないようで……?
物語は後半に入り、静馬と羅叉との間にも変化が生じます。羅叉の過去を知り、もっと何か彼のためにできることはないか模索し始める静馬。寄り添おうとする優しさに胸を打たれますが、その優しさゆえに羅叉ともすれ違ってしまい……。
一方で、静馬が鬼と交わっていることを知って以来、ずっとギクシャクしていた(主に拓巳が拗らせていた)双子もようやく和解! 拓巳のブラコンっぷりが明かされます! 大好きな兄を取られちゃうみたいで悔しかった、とヤキモチを焼く姿が尊い……!
※昼の部限定『ふたりの甘いホットケーキ』(拓巳)
学校では硬派に見られているらしいスポーツマンの拓巳が、これでもかと兄への溺愛っぷりを語ります。「静馬の方が断然美青年!」「静馬の大人しくて控えめな魅力に気づいてる俺偉い!」「嫁にもらうべきは静馬!」そうだね自慢のお兄ちゃんでよかったね……。守りたい気持ち伝わってきたよ……。
実は甘いものが大好きな拓巳。静馬の「(今日のおやつは)ホットケーキだよ!」という呼びかけに対して、小さく「やった」と喜ぶ声で世界が救われました。THIS IS PEACEFUL KAWAII...♥
今井さん演じる拓巳は、そのクールな低音から一本筋が通った生真面目さがうかがえました。パッと見硬派な伊達男っぽいですがそのマイペースさで周りをかき回す様子が面白く、何事にも真剣な姿はいかにも男子高校生で可愛げ満載!
熊谷さん演じる拓巳はコミカルかつ軽快な口調で、弟ならではのわちゃわちゃ感を前面に押し出している印象でした。元気いっぱいでピュアな拓巳はまさにでかわんこ。愛おしさがノンストップでした~!
脳筋で活発な弟と、真面目で健気な兄。国で保護すべき最高双子に萌え転がったあとは、いよいよスーパー羽月タイム!
そう、ヒトの姿の羽月の登場です!! 烏の化身にふさわしい、黒い羽根に黒髪の山伏の出で立ち……。小動物ボイスから打って変わってのイケメン演技に、そのギャップはずるいって……と内心唸りました!
※夜の部限定『恋待ち鳥』(羽月)
かっこいいver.声の羽月が羅叉への積年の愛を語ります!
300年前から羅叉と共にいる羽月。初めは手下も多くて雲の上の鬼的存在だったのに、悪さをやめた羅叉様の下には気付けば自分しか残っていなかったのでした。近しい者にしかわからないマル秘情報に加えて、寝ている間に銀髪を三つ編みにしてゆるふわウェーブにした悪戯話が明かされます。「焼き鳥して喰うぞ」と怒りつつも実は気に入ってた様子の羅叉様、かなり羽月に心を許しているのでは……?
羅叉が一番愛おしいと思う人間の姿に擬態してみたり、「羅叉様のお側に置いてもらえるだけで幸福」と言い切る羽月。普段は生意気そうに振舞ってもいじらしいくらい主人を慕う様子にクソデカ感情が湧き上がりました。こんなんオタク全員好きやろ!
立花さん演じる羽月は烏姿の甲高い声と山伏姿のイケ低音のギャップが素晴らしく、まっすぐ響く芯のある声から羅叉様を一途に慕い続けてきた300年が伝わってきました。とことん忠義を尽くす武士のような義理堅さ、心強すぎます~!
中澤さん演じる羽月は節回しの遊びが多く、声真似も交えながらコミカルに話す分、いざ本音を吐露するシーンではこのツンデレさんめ……と庇護欲を煽られました(泣)。ちょっぴり不憫で、噛み締めるような独白は3年前の初演よりさらに愛情マシマシです!
キャラクター深掘り供給にマジ感謝なモノローグシーンを交えつつ、物語はいよいよ佳境へ!
静馬と拓巳が幼い頃に経験した神隠し、明守町に伝わる鬼の昔話、交差するそれぞれの気持ち、節分祭り、クライマックスへ向けて怒涛の展開が続きます!
我こそは「強い男が追い詰められて無惨にも喘がされる展開が性癖でござる」侍集合~~~~!
中盤から不穏な動きを見せてきた乃亜の魔の手が羅叉に迫ります! お手製の聖水により身体の自由を奪われた羅叉が! 乃亜に! 蹂躙されそうに!? 「役割を交換しましょう。大丈夫、優しくしますよ……」とまさかの神父×鬼CP、しかも無理矢理シーンが始まって心の中でガッツポーズをしたのは筆者だけではないはず……!
BLCDさながらのリップ音が会場に響き渡ります!! 羅叉様が吐き捨てた唾を、ゆっくりと拭う帝王神父の色気といったらないですね! さらに、駆け付けた静馬へ「見ないでくれ……ッ」と顔を手で隠し、気の毒なほど辛そうな呻き声をあげる羅叉様のお芝居がスタンディングオベーション級でございました……。
1日目の平川神父のサイコパスを思わせるねっとりした狂気も、2日目の森川神父の冷徹かつ無敵すぎる圧倒的攻めパワーも、聞いている方にはご褒美でしかありません♥ 愉悦♥
どんな方法でこの窮地を脱出するのか(しなくてもエッだなぁ)と思いながらステージを見つめていると……待ち受けていたのは今日イチの怒涛の展開!
羅叉を痛めつける乃亜を止めようとして、むしろメロメロにされてしまった廉之介!
「そこに愛はあんのかよ!?」「種族を超えたバカップルは俺が守る!」と乱入するニチ●サ主人公並に激熱なブラコン弟・拓巳!
実況者さながらの早口長台詞で会場の拍手をかっさらった羽月!
かつての精彩を取り戻した剣の力で、悪しき敵を撃退する最強の羅叉様!
予想の斜め上をいく展開に腹筋も割れまくりでした! ブラボー!!!
初演からの追加シーン、敗者へのアフターフォローもばっちりです♪
「立てる? もう行こう」と駆け寄った廉之介に対して、「……うん。天使……!」と目を潤ませる乃亜。直前まで情けなさゲージを貯め、やられ役を全うしてからの「天使」発言で観客の笑いを誘うのでした。変態神父が見事に浄化されちゃいましたね! それにしてもあの姿を見てもなお寄り添い続ける廉之介の懐の広さ、底知れなさ、むしろ誰よりも大物なのでは……? 二人の今後にも想像が膨らみます♥
そしてそして! すれ違いと苦難を乗り越えた先のラストシーンでは劇中一番の甘~いやり取りが♥ 静馬の「会えなくて寂しかった」「そういうのやだ。俺の知らないところで羅叉が酷い目に遭ってほしくない」という聖母みあふれる台詞に照れを隠せない羅叉。「今はお前が俺の刃を納める鞘だ……」とロマンティックな発言が飛び出します♥
なんとまぁ見せつけられていますね私達……。さらには突如節分祭りに誘い出す、受けの方が一枚上手な関係にじゅるり。上がりきった口角を下げる余裕すら与えられません!
ちなみに初演では静馬が茶目っけたっぷりに「好き?」と迫り、「……すき」とぶっきらぼうに答える羅叉で幕を閉じたのですが、ここでも再演ならではの改稿が!
羅叉様の「俺ことだけで心も体もいっぱいにしてりゃいーの!」という可愛らしい独占欲に対して、「いっぱいになってるよ、ちゃんと。羅叉のことしか考えてないし、いつも羅叉が欲しい」「好きだよ、羅叉」と万感の想いを込めた静馬の告白で終わるのです!!
初演と再演で対になっている幕の閉じ方が心憎い!! 自然なのに随所に愛おしさが滲む言い回しに涙! この瞬間式場が立ちました。羅叉様と静馬、どうか末永くお幸せにお過ごしください……!
コメディとシリアスの割合が絶妙なストーリーと、豪華キャスト陣による濃厚な演技、物語の世界観をカンペキに反映させた衣裳・ヘアメイクと、大満足な内容の朗読劇でした。末代まで語り継ぎたい萌えと興奮をありがとうございました……!
朗読劇の熱も冷めやらぬ中、ちる箱恒例!波多野和俊さんの司会進行による賑やかなトークコーナーが始まりました。
朗読劇とは打って変わった朗らかわちゃわちゃ感に会場のボルテージも上がりまくりでした!
1日目・4/15(土)
野島健児さん、佐藤拓也さん、熊谷健太郎さん、立花慎之介さん、
平川大輔さん、梅田修一朗さん、波多野和俊さん
静馬役・野島健児さん:3年前に演じさせていただいた役と同じ役をもう1回演じさせていただいて、随分古い友達に会ったような気持ちです。当時の想いをリフレインしながら楽しくやらせていただきました!
羅叉役・佐藤拓也さん:初演が約3年前ということで、羅叉が神社にまつられて千年同じDNAを持つであろう人達と契りを交わしていくのと同じように、また新たな静馬に会ったような不思議な感覚です。
羽月役・立花慎之介さん:羽月はマスコット的なキャラクターと山伏の格好した男の一粒で二度おいしく、演じていて凄く楽しかったです。羅叉様は意外とモノをわからないのでちゃんとそれを教えてあげないとねってサポート頑張りました。(佐藤さん「助かりました!」)
廉之介役・梅田修一朗さん:ストーリーも色々な所に心に刺さるシーンがあったと思うんですけど、皆さん衣裳が素敵だなって!パンフレットで写真撮影したままの衣裳でお届けして、登壇する側の身としても見ていて華やかでした!(野島さん「ありがとうございます」と立ち、くるりと回って衣裳を見せてくださいました)
乃亜役・平川大輔さん:乃亜役ヲヤラセテイタダキマシタ~。こうやってたくさんのお客様に見ていただいて嬉しかったです。出てきた瞬間にお客様が近くてびっくりしました! ようこそおいでくださいました〜!
拓巳役・熊谷健太郎さん:3年ぶりに拓巳に会わせていただいて、自分自身が前回とは違う考え方をするようになっていたり、演技的にもやってみようと思うこともありました。そんな中で初演に続き野島さんと佐藤さんとご一緒させていただいたのが幸せでした。凄く濃いやり取りを受けながら、この空間で演じられて楽しかったです。
双子の父役・波多野和俊さん:懐かしさを感じるというと、回想シーンで小さい拓巳に会っている羅叉が台本を持ちながらもう片方の手で頭を撫でてあげているシーンがとても素敵だなと思いました。双子の父として息子を想いながら見ていました。
2日目・4/16(日)
野島健児さん、佐藤拓也さん、今井文也さん、中澤まさともさん、
森川智之さん、田丸篤志さん、波多野和俊さん
羅叉役・佐藤拓也さん:共演者の皆さんが変わるとそれぞれの役もシーンの印象も物凄く変わるので、二日間通して出演させてもらえて得したなって気持ちです。同じ台本なんですけど、こんなにも心持ちが変わるんだと……。
静馬役・野島健児さん:そう、全然違う……全然違うのよ。台詞の掛け合いでも今回のチームはそうやって来るんだと、話の展開していくテンポも違うライブ感が面白かったです。お客様がノって観てくださっているのも客席から伝わってきて、こちらも乗せてもらいながら楽しく演じさせていただきました。
羽月役・中澤まさともさん:(なぜかスクワットしながら)3年ぶりでとても懐かしくもあり、一緒に演じる人が変わると雰囲気が変わってとても楽しく演じさせていただきました。「刃を鞘におさめる」という台詞は拓也だからいいけど、親父ギャグですよね!
拓巳役・今井文也さん:(なぜかスクワットしながらパート2)拓巳の成長を見られるようなボリューミーな台本で楽しく……すみませんひざの関節が弱くて。(スクワットやめる)丁度楽屋でも関節の話をしていまして……マッサージ機を使うのはまだ早いんじゃないと。
ステージ上での朗読はもちろんですが、楽屋でも皆さんの雰囲気が温かく本当に楽しかったです!
乃亜役・森川智之さん:楽しく攻めて楽しくド突かれて……朗読劇のメインはそんなにやっていないので楽しかったです!今日の午前中の最終リハーサルが終わったタイミングで拓也に「(羅叉と乃亜のシーン)もっとやっていい?」と相談したら「僕は受けるだけです」と言ってくれたので張り切って演じました。(笑)
また、今回はCHILL CHILL BOXさん10回目の公演ということで、おめでとうございます。節目のタイミングでお声がけいただき嬉しかったです。
廉之介役・田丸篤志さん:比較的普通のキャラクターだと思っていたんですけど、読み進めていくと意外とガッツリ妄想が捗っていたり、他のキャラクター達はかっこいい決めの場面があるなかで最後の最後まで乃亜にメロメロになって何の役にも立っていないじゃないかと……(笑)
最後に、主演お二人のDAY2 締めのご挨拶をお届けします!
羅叉役・佐藤拓也さん::ちる箱さん10回目のある種記念公演の節目に、全く新しい物語をぶつけることもできたと思いますが、そこに「逢魔時コンフュージョン」を再演する決断をしてくださって、また羅叉を演じられて幸せです。色んなバリエーションのお仕事がある中で、マイクの前で声と音で世界を作っていく場に発奮しますし大事にしていきたいなと思います。
静馬役・野島健児さん:毎回みんなそれぞれ新しいものを持ってきて、ここでぶつけ合って、もっと面白いものが生まれたりして。積みあがったものを直接感じられました。一つの役を何回もやらせてもらえるのってなかなかないので、静馬をできて幸せです。ちる箱スタッフの方が楽しく演技に集中できる環境を作ってくださってリラックスして演じられました。また再々演、再々々演もしくは全然違う作品でもご一緒できたら嬉しいです!2日間ありがとうございました!!
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お客様の暖かい拍手に包まれ幕を下ろしたCHILL CHILL BOX 10th BLUE BOX 朗読劇「逢魔時コンフュージョン〜再〜」。今回は初の再演、初のWキャストによる2日間公演といった挑戦的な取り組みでした。
ご出演いただいたキャストの皆さま、制作に関わってくださった関係者様、そしてご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
BLをテーマにした BLUE BOX、ブロマンスをテーマにしたWHITE BOX。ちる箱ではそれぞれのカラーを活かして、お客様に胸躍るひとときを過ごしていただけるよう努めてまいりますので、今後ともCHILL CHILL BOXの応援をよろしくお願いいたします!
主題歌「螺旋の絆」MV公開中
羅叉(CV.佐藤拓也)が歌う主題歌「螺旋の絆」はYouTubeにてMVフルバージョンを公開中!
観劇後にご覧いただくと歌詞の世界がさらに迫ってくること間違いナシです!
CHILL CHILL BOX 10th BLUE BOX 朗読劇