著者インタビューで明らかになった!実は女の子を主人公にしたかった前評判通りに大人気のアニメ『弱虫ベダル』。現在最速では2話まで放映されているが、腐女子向けというより、超正統派の熱血スポーツ漫画としてアピールするものがある。ロードバイクの売り上げが上がるのではないだろうか。
しかしこの『弱虫ペダル』、実は当初は女の子が主人公の予定だった。
「大桑島乃。最初は女の子が主人公でした。とてもかわいいキャラクターだったんです」と作者の渡辺航が語っている。
ところが「編集長の『男の子でやろうよ!』という一言でボツになりました(笑)」と、電子書籍ストア「ひかりTVブック」の話題作紹介「勝手に読書伝説Vol.4 渡辺航インタビュー&『弱虫ペダル』ガイド」で明かしているのだ。
たしかに渡辺航は、デビュー当時からハイテンションの学園モノを得意としていたし、現在も『月刊少年シリウス』で女の子メインのファンタジー漫画『まじもじるるも-放課後の魔法中学生-』を連載している。女の子を主人公に据えたくなるのは当然の流れだろう。
しかし女の子が主人公の『弱虫ペダル』では腐女子人気を取り込めず、ここまでの成功は見込めなかったかもしれない。「男の子でやろうよ!」は正解だったのである。
『弱虫ベダル』と『まじもじるるも-放課後の魔法中学生-』を比較してみると、BL要素と百合要素を作者ははっきり描き分けている。長期連載を続けるとどうしても作者の趣向が色濃く出てきてしまうのだが、『弱虫ペダル』にはそれが見られないのである。
男女の差があっても “熱い友情”を描く心は同じということなのだろう。原作もさらなる盛り上がりを見せているので、アニメと同様注目だ。
勝手に読書伝説Vol.4 渡辺航インタビュー&『弱虫ペダル』ガイド - ひかりTVブック
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