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【迫りくる巨塔】チン…がデカい攻めにありがちなこと
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2022/11/01 16:00
2024/03/17 16:00
SNSが普及した現在。ネタバレを調べることは簡単でも、避けることはハチャメチャに難しくなっています。特にサスペンス系は、犯人が最後まで分からない、あのハラハラ感が醍醐味ですよね。そ れ な の に!!!!! ミュートワードを設定しても画像ですり抜けたり、リプ欄でうっかり遭遇したり……。意図せずネタバレを喰らった怒りから、タンスに小指をぶつける呪いを振りまいたろうかと思ったこともあります。
私怨を語りすぎたので早速本題へ! 今回は、予備知識を入れずに楽しんで欲しい! ネタバレ厳禁BL6選をご紹介したいと思います♥ 初見で読んだ時の衝撃は今でも忘れられません……。そんな記憶を消してもう一度楽しみたい作品をピックアップしましたので、一緒にゾクゾク感に酔いしれましょう!!
◆目次◆
1.クソデカ感情とネコチャンのギャップがすごい
2.バース性が秘めた劣等感に苛まれる……。
3."悪い子供"になる背景に涙……。
4.綺麗なだけじゃない、アイドル×マネBL
5. ある意味「あなた色」に染まってる
6. 消えてしまいそうな儚さに目がクギヅケ!
「明日地球が滅んでも別に構わない」なんて思って、自由奔放に毎日はしゃいで喧嘩して過ごしていたイッキは、今はこぢんまりとした町の小さな洋食屋で働いている。そんなある日、偶然店にやってきた龍から「トシミツ」の名を聞き、懐かしく思うイッキ。龍はトシミツのいとこだという。そしてトシミツが死んだと告げる龍。トシミツは自由の象徴だった――同じ想いを抱くイッキと龍は……!?
死んだ相手にクソデカ感情を抱える男たち……。自由に囚われた者同士が傷を癒し合う、シリアスBLの新装版です!
洋食屋で働くイッキは、店に訪れた青年・龍から「トシミツが死んだ」と伝えられます。そして、襲ってくる空虚感を埋めるため、2人は体を重ねるように……。もしもトシミツを助けられていれば。悲しみや後悔を半分こして前向きに生きようと奮闘する、彼らの様子に涙がブワッと溢れだしました……(泣)。
そんな作中で鍵を握る人物・トシミツ。彼は"無敵"になるため、ドラッグにまで手を付けてしまい……。薬物に溺れ、人格がグチャグチャになっていく怖さも感じられる一作です。
ぜひとも読んでいただきたいのは、同時収録タイトル「ちっぽけがいっぱい」。2人がネコチャンを引き取ることになるのですが……。終盤の10ページを読むか読まないかで、ハピエン度合いが大きく変わってきます。ポケベルの打ち方も学習できて(?)一石二鳥です!
小説家の円と警察官の吐木は、同じ施設で育った"同志"で"番"。円はフェロモン分泌が異常で番以外の人間もそのフェロモンを感知してしまう上、番関係を結んだことで遺伝子変化が起こり、一般の抑制剤も効かなくなっている――そう、[振る舞っている]。何も知らない吐木は円を支える為と出世を蹴り続け、所轄への異動初日に担当することになったのは、Ωを狙ったレイプ事件。そんな中、円は発情期に入り強烈なフェロモンを発しながら吐木を求める――まるでΩのように……。
正義感の強い警察官のα×自己犠牲精神の強い小説家のΩ(?)。オメガバースの闇に焦点をあてた、骨太ミステリアスBLです!
フェロモンが異常に分泌されてしまう、という特異体質を持ったΩ・円。そんな彼を一人にしないため、昇進を蹴ってまで献身的に支えるエリートα警官・吐木。お互いのことを思いやった行動を取った結果、バース性の絡む大事件に巻き込まれていきます。
シリアス強めのストーリーもさながら、発情期で獣のように交わり合う描写も見どころ。ローションを入れたカプセルがナカでドロドロに蕩けて、穴からトプッと漏れ出る描写……誠にエロうございます。そして円の痴態に興奮した吐木が、前からも後ろからもガン突きする展開。このシーンは神聖すぎて宗教画として崇めたいです。というか現在進行形で拝んでます。
先ほどまで"Ω"と紹介していた円ですが、実は攻めにひた隠しにしていた特大級の秘密を抱えていて……。「バースが無かったらいいのに」と感情を吐露する、彼の苦悩に涙します。
【孤児フリーター×議員の息子】孤児で恋愛依存体質なゲイの孝太(コウタ)と、親の愛情に恵まれなかった議員の息子、孝太(キョウタ)。偶然にも名前が同じ二人が出会い、次第に互いが惹かれあっていく。だがある日、キョウタが起こした事件から二人の逃亡劇が始まる。そして知る真実とは──
同じ漢字で読み方の違う2人。血の運命に引き寄せられた彼らの行く末は。
駅で脅しに遭っていた高校生・孝太(キョウタ)。そんな彼を見つけ、気にかけたフリーターの孝太(コウタ)。お互いが醸し出す寂しい空気に共鳴し、2人は距離を縮めていきます。
個人的に胸が締め付けられたのは、家庭環境の複雑さでした。高校生・孝太(キョウタ)の場合は、双子の兄が生まれてすぐに死んでしまい、2倍の人生を背負わされているんです。そう、重圧に耐えながら"良い子供"を頑張って演じているんですよね(泣)。一方の孝太(コウタ)も両親がいない中、なんとか自立して生活しています。いやどこに"悪い"要素があるの? と思った方、ぜひ本編を読んで筆者と一緒に苦しんでください。
この作品、実は全て電車がキーアイテムになっているんです。表紙も、2人の出会いも駅構内。ちなみに最終話のサブタイトルは「終着駅」なんです。一つの決められたレールを走っているところに"運命"を感じて、筆者は勝手に心の中でエモをビッグバンさせていました。
転職先で坪井は輝樹たちジュニアアイドルグループのマネージャーをすることになった。半年で辞めようと思いながらも気がつけば6年、輝樹たちは人気アイドルへと成長していた。そんな輝樹が放つまぶしいきらめきに、視線に混じる熱の意味に坪井は怯えながらも、日々気づかぬふりをするが──。愛に飢え、愛されることに執着する年下アイドルと、過去の出来事から人と深く関わることを恐れるマネージャー。孤独を抱えるふたりの関係が少しずつ変化していく愛、開幕──。
転職後1ヶ月でメインマネージャー(訳:育児担当)に就任!? フレッシュアイドル×対人苦手のマネージャー、真実の愛を知る芸能界BLです♥
マネージャー・坪井がお世話をしているアイドル・輝樹に、学生時代の親友の面影を感じてしまい……。
個人的にグッときたのは、攻め・輝樹の貴重な泣き顔でした。坪井に黙ってSNSを使っているのがバレてしまい、「きらいにならないで…」と涙をボロボロこぼすんです。彼が泣いた経緯には、愛情の飢えや自己肯定感の低さが反映されていて……。こんなにキュートな攻めは重要文化財として保存しちゃいたい。
ラスト数十ページはかなりの衝撃。相手のことを大切に想うからこそ、この見守り方も愛の一つなのかな……と。眩しいだけじゃない、彼らの結末をぜひ見届けてください。
目が覚めると、ツギハギだらけの体で生まれ変わっていたハンス。どうやら一度死んで、目の前にいる男・ヤンによって蘇させられたようだ。ありえなさすぎる状況の中、別人の名前で呼ばれ、別人の人生をなぞるように過ごしていくユアン(ハンス)。身も心も馴染んできたかに見えたのだが……?
あの世にいったって貴方が手に入らないなら……。闇が深すぎるファンタジー栽培BLです♥
死んだはずのヤンチャボーイ・ハンスが目を覚ますと、そこは巨大な庭園。しかも"ユアン"という別人の死体に魂が定着してしまい……!? ツギハギだらけの体と、ハンスの正直な心の叫び。ホラー要素とコミカル調の塩梅が絶妙で、とってもクセになります。
屋敷の住人・ヤンの溺愛っぷりに絆されるハンスも です。孤児院生まれで、金も恋人も持たなかった彼。毎朝のバードキスや一緒に食事をする度に愛おしさが募り、だんだん独占欲を膨らませていく様子がいじらしいんですよね……♥
終始穏やかな作風なのに、書いてあることはもう全部不穏なんです。怖すぎる。でも好き。背中に走るゾクゾク感を味わいたい方、必見です。
韓国発・大ヒットBLアニメーションが遂に日本にて発売! 日本語吹替版DVDとフィルムコミックを、日本版だけの描き下ろしイラストを使用した豪華BOXでお届け!
高校の同窓会で、病弱な青年・ミョンは、初恋の彼・ソンホの薬指に指輪を見つけ、ひとり店を出る。しかしソンホが追いかけてきて……?
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担当記者:明智みつ子 |