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BLを愛するものとして見逃せない記念日！わっしょい！

 

 
9月9日。BLを愛する皆様にとって素通りすることができない日なのですが、一体なんの日だと思いますか？

正解は……

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　　　　　　　男色の日
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なぜなのか……。

何かの語呂合わせであるわけでもなし、その由来が気になるところ。もしかしたら江戸時代の9月9日かなんかにものすごい男色的事件(？？？)あったのかも……。
そんなことを考えながら恐る恐る調べていると、まさかの理由が明らかに。なんでも、9月9日の「重陽の節句」に関係しているのだそう！

はーんなるほどね……と言いたいところですが、「重陽の節句」には皆さんあまりなじみがないですよね……。というわけで詳しく説明します！

 

◆目次◆
1．男色の日とは
2．男色と菊
3．オススメ菊門責め時代BL♥

 

男色の日とはそもそも……？

 

 

陰陽思想では、奇数が「陽の数」とされており、その中でも極の数字とされているのが「9」。9月9日は、9が2つ重なる日なので、非常に縁起が良い日とされているようです。
そしてこの時期は菊の旬！ 菊は邪気を払い長寿の効能があると信じられていたので、「重陽の節句」には菊を使ったお酒を飲むことで無病息災を祈りました。「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれているようです。

ここで何かを察した方、絶対いますよね？　

「男色」とは、皆さんご存知の通り、男性同士の恋愛・性愛のこと。さて、男性同士のえっちで絶対不可欠な部位ってもう皆さんお分かりですよね？？　

そう、「アナル」です。

そしてその隠語として、アナルは「菊門」と呼ばれていたのです！

……謎が解けちゃいましたね。意外と直接的な由来で納得しました。

男色と菊にまつわるアレコレ

 

男色の象徴とも言える菊の花ですが、そもそもなぜアナルが菊の花にたとえられるのか。それはつまり……。

シンプルに形が似ているから。(※諸説あります)
どうやら肛門のしわの形状を「菊」にたとえているんだとか。

いや、そのままじゃん……。なんかもう菊の花を直視できなくなってきそうですね。
この「菊門」という例え、現代の官能小説から使われるようになった……と思いきや、実はかなり歴史が長いそうな。なんでも、江戸時代に出版された雨月物語にも、男性同士の行為の隠語として「菊花の契り」という言葉が使用されていたという説もあります。古来日本で盛んだった男色文化から、菊は男性同性愛の象徴だったのかもしれませんね……！

そこで、そんな菊にたとえられるアナルに関して、興味深～い江戸時代のエピソードがあったので、いくつかご紹介したいと思います！

 

「菊門」には等級があった!?

 

 

なんと、江戸時代の男色家の間では、上・中・下の三段階に男性のアナルを等級分けしていたんだとか。

上ランクは「ふっくらと肉付きがよく、肌が柔らかで、ひだが42本あるもの」。潤滑剤などを使うと非常になめらかになって挿入しやすかったそうです♥　つまり名器ってやつですね。

 

次に中ランク。中ランクの条件は「ひだが38本のもの」(え？)。4本ひだが違うだけでランクが落とされるとはなんと厳しい世界……。というかいちいち数えるのか……。ひだを……。なんかいろいろな方向に思いを馳せてしまいますが、上ランクと大した差はないとされていたようです。(それはそう)

最後に下ランク。「お尻に肉がなく、皮は厚く骨ばっている。ひだもなければ潤いもない。気持ち良いことは1つもない」……なんてボロカスな言われよう。あまりにもボロカスな言われよう。なんかこの境遇の受けで1本BLストーリーが生み出されそうなくらいに不憫ですね……。私は好きですよ(闇)

ちなみに男根……つまりおちんちんにも11の等級がつけられていたのだそう！ その中でも柔らかくて弾力のある男根が最上のものだったみたいですよ。ふにゃちんこそが正義。

傷ついた菊のケアには温泉が吉

 

 

陰間(江戸時代の男娼)が1番悩まされた病気は「痔」。まぁ、そりゃそうですよね……。むしろならない方がすごいのでは？
現在では然るべき医療機関に行けば秒で治せる痔ですが、江戸時代だとそうはいきません。

 

そんな痔ですが、江戸時代で一般的に行われた治療法は「温泉に入ること」！ お尻を温めることで血のめぐりを良くし、うっ血を解消するというのがメジャーな流れだったそう。

 

中でも「箱根七湯」とされる名湯、「底倉温泉」は痔に悩まされる陰間たちの人気スポットで、多くの陰間たちが傷ついた菊の花を修復すべく、訪れたんだとか♪
底倉温泉は現在も箱根に所在！江戸時代の陰間たちの菊の花を思いながら湯につかるというのもまた一興な気がしてきますね……！

 

BLレーベル「.Bloom」の公式ホームページには、江戸時代の男色文化事情が詳細に紹介されていますよ！ こちらもぜひチェックしてみてくださいね(今回はこちらを参照させていただきました)。

 

菊門責め♥ 時代BL一挙大紹介～！！

 

ここまで「男色の日」にちなんで、「菊門」について語ってきましたが、皆様そろそろ読みたくなってきましたよね、「菊門責め」作品を……！

 

というわけで、筆者厳選の「菊門責め時代BL」を一挙紹介していきたいと思います♥

 

こんな三角関係アリ？

『密書でござる!ー隠密大江戸春情録ー』作：斑月 

 

 

あらすじ
こんなBL見たことない!? 家老×隠密×若殿の新感覚「三角関係(?)」お江戸BL!!】
「密書」とは、その字のごとく「秘密の文書」のことである―…

隠密である沼助は、自身の仕える家老より若殿への密書を承り、決して奪われたり中身を読まれたりしないよう命じられる。
しかし突然、家老から《抱擁》されてしまう沼助。
「これも しかと伝えよ」と仰せつかり「重要な暗号に違いない」と受け止め、若殿へ密書と共に《抱擁》を伝えるが……今度は若殿から《接吻》!?
次第に過激になっていく指令に、沼助の運命とカラダは果たして―…!?

まるで時代劇のような迫力と、美しさ。
複雑な想いが絡まり合う、一途な“鼠”と町役人の江戸ファンタジー『白椿』も収録。

こんな三角関係ある？？ 家老×隠密×若殿の三角関係(！？)江戸BL！
隠密として家老に仕える沼助は、家老から若殿への密書を受け取った際、突然「抱擁」され……！？ 重要な暗号に違いないと密書と共に若殿に「抱擁」を伝えたものの、今度は若殿から「接吻」され……。段々えっちな方向にエスカレートしていく指令をこなしていく沼助に笑いが止まらなくなること間違いナシです！

絶倫すぎる家老にアナルを指で執拗に攻められたり、本当にセックスに持ち込まれてしまっても、「同じことを若殿にも伝えなければ」とどこまでも任務（？）に真剣な沼助はどこか不憫ですが、しっかりお尻で感じてしまっているのがかわいい♥ どんどん家老と若殿の間で板挟みになっていく沼助を思わず応援したくなってしまいます。思いっきり笑いたい時にオススメの新感覚江戸BLです！

涙必至！人外江戸BL

『べな』作：こふで

 

 

あらすじ
この幸福も、肉欲も。すべて、あなたと出会ったから
【ひとりぼっちの鬼×自分を捨てた青年】圧倒的才能が江戸に華ひらく、令和イチオシ新人のデビューコミック!!描き下ろしも収録!!
―お前も、捨てられたのか?
時は江戸。見世物小屋で働く「壱」はバケモノとして捕らえられた少年「べな」と出会い、親元に返そうと二人で脱走する。長屋で身を寄せ合い、ちいさな幸福を一つ一つ手繰り寄せる2人。しかし、べなは人ではなく「鬼の子」で…。大型新人が鮮やかな筆致で描き出す孤独な二人の浮世草子。きっとあなたも、彼らの幸せを願ってやまない。

 

独りぼっちの鬼×見世物小屋で働く青年の人外江戸BL♥ 当時は珍しかった双子に生まれて自分も見世物として過ごしていた壱。身体の弱い弟を守るため、壱は幼い頃から大人の慰み者になる日々を送っていました。
「てめぇ、壱の尻穴のひだの数でも数えたのか！？」という壱を慰み者にしているモブたちのセリフがあるのですが、本当にひだの数って数えるものなのか……と驚きました。

とあるきっかけで、見世物小屋にいる鬼・べなのお世話係になった壱でしたが、2人は小屋から脱走！　不器用な2人が種族を超えて恋を育てていく過程は、ハラハラドキドキ間違いナシです♪

終始シリアスな空気が続く今作ですが、描き下ろしえっちの甘さが尋常じゃないんです♥　アナルをべなにぐちゅぐちゅにいじられて気持ちよくとろけちゃう壱の表情がたまらんすぎるんですよ……！いろんな出来事を乗り越えて紡いでいく愛の物語に、読み終わった後思わずため息をついてしまうでしょう。

 

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今回は「男色の日」にちなんで、菊門や菊門攻め時代BLについて紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか？？

BLを愛するものとして、見逃せない記念日でしたね♪ これからも一緒にBLライフを楽しんでいきましょう♥