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BL一般常識、「アナル中指ほぐし」は本当に正解なのか!?

 
アナルって中指でほぐされがちじゃない？

皆さんはお気づきではないでしょうか。BL界において、アナルは中指から挿入されることがほとんどだということを。

もう思い出したくない記憶ですが、昔々BL小説を始めて書こうとしたときに「受けはだいたい最初は『あっ……』って喘ぐから……」「乳首をつまむときの効果音は『きゅっ』っていうんだな」「アナルを広げるときの描写は……そうか中指から入れるのか……」など、他のBL作品から描写を真似して書き込んだものです。

当時は一般常識だと思って何も疑わずに受け入れていましたが、でもよくよく考えると「なんで中指から入れるんだ？」と疑問に思いませんか？

そして、せっかくならよりリアリティのある描写で書いてみてえ！！！ と思ってしまった筆者。そこで現実では、本当にアナルをほぐすのには中指からがルールなのか、より適したほぐしかたはあるのか……など、アナル拡張のリアルを徹底調査してみました！ 皆さんの創作活動がより豊かになりましたら幸いです。

◆目次◆
1．アナルほぐしあるある
2．アナルほぐしあるあるをリアルに検証
3．はじめてのアナルのほぐし方
4．アナルほぐしはどうやって描くべき？

1．アナルほぐしあるある

まずは、BL界のアナルほぐしあるあるについて見ていきましょう！

BLでよくある「アナルほぐし」シーンの1つがアナニ―。アナニーをする受けは、M字開脚や四つん這いの体勢で中指を挿入することが多いですよね。
昼寝シアン先生の『ヒーリングパラドックス』では、受けの黒岩が中指一本を挿入させて、そのまま絶頂しちゃうエロエロアナニーシーンが♥ アナニーでの「アナルほぐし」といえば、中指一本でイッちゃうエッチな姿が思い浮かびますね。

もちろん、エッチシーンの中でも挿入前にはアナルをほぐすシーンのある作品がほとんどですが、なぜか中指から挿入、しかもそこから2本指を増やして3本でほぐす場合が多くないですか……？
しっけ先生の『セックスドロップ』でも、黄海に中指一本を挿入した後、薬指を追加して2本に指を増やしてイカせています。さらに青梅ななせ先生の『よくイけましたヤンキーくん』でも、初めてにも関わらず暎二が3本の指を挿入されほぐされています。BL界ではどうやら「3本ほぐし」が王道なようです(？)。

では、実際にアナルほぐしはBLに描いてある通りなのでしょうか!?

2．アナルほぐしあるあるをリアルに検証

前章で見てきたように、BLの中ではアナルほぐしあるあるがたくさん出てきます！
そこで、今回は、このあるあるは実際には正しいのか!? 検証していきたいと思います！

まずは、挿入する指について。自由に動かせるかつ前立腺に届けばよいので、必ずしも中指である必要はありません。特に、攻めが受けのアナルを責める場合は、動かしやすさから言えば人差し指の方が適切との意見もあります。あまり中指に捕らわれる必要はないのかもしれませんね。

さらに、挿入する本数については、なんと適切な本数は「2本」！！！
男性の亀頭の平均的な直径は3.5㎝だと言われています。これを挿入するためには指は3本も入れる必要はないのです！ むしろ容量を超えた指の挿入は受けの身体に負担をかける結果になりかねません！ 受けから要求されない限り、3本挿入はご法度だということですね。
もちろん初回から3本挿入はかなり厳しいでしょう。実際にもともと挿入する場所ではないアナルを広げるには、最低でも一週間程度毎日ほぐすことが必要になってくることが考えられます。

3．はじめてのアナルのほぐし方

次に、実際のアナルほぐしのやり方について見ていきましょう！

男性のアナルの中には、前立腺があり、そこを刺激することで快感を得られることは周知の事実でしょう。しかし、はじめから前立腺を刺激できるかというと、実は難しい場合もあります。

肛門は基本的にPC筋と呼ばれる筋肉によってきつく閉じています。そのため、簡単に指などを挿入することはできません。
まずはそのPC筋をほぐすために身体を温めて、他の性感帯を刺激することで体温と感度を高めていきます。

そしてアナルに触れていきますが、いきなり挿入してはいけません。ローションや潤滑油をアナルの表面に塗っていきます。
そして、指もたっぷりと濡らして滑りを良くしてアナルの周りのマッサージを行います。先ほど説明した通り、アナルも筋肉でしまっているので、他の部位と同じようにマッサージをすることでほぐれます！

ここまできてアナルの周りが柔らかくなったら、やっと挿入です！
しかし、ここで入れられるのは、指の第一関節まで！ 決して無理してはいけません。はじめはそのまま動かさず、身体になじむのを待ちます。そして少しなじんできたら、指の出し入れをして、徐々に深く指を入れていきます。
そして、無理なく指が一本入るようになってから、円を描くように中をほぐしていきます。

このようにゆっくりと筋肉をほぐさないと入らないメカニズムになっているので、2本目の指を入れるのは、かなり中がほぐれてから！ 初回からするのは難易度が高いことがわかりますね。

4．アナルほぐしはどうやって描くべき？

では、最後に「アナルほぐしをリアルに描きたい！」という創作腐女子のみなさまのために、どのように描くのがよいのかについて考えていきたいと思います！

まず、アナルの硬さの描き方について見ていきます。
前章で述べてきたように、アナルは筋肉でしまっています。ですので、はじめからガンガンに指を簡単に入れるのはNG！！！ 最初からほぐれているのではなく、固い所から徐々にほぐして柔らかくなっていくことを書くとよいでしょう！

そして、指を使ったほぐし方についてです。
アナルをほぐすのは、指2本程度で、攻めのち○こが入るサイズまででまったく問題ありません。指を3本も4本もいれたり、無理矢理ディルドを使ったりするとアナルを傷つけてしまったり、しまりが悪くなったりとトラブルが起きやすくなります。受けを大切にする攻め各位にはぜひ丁寧で優しいアナルほぐしをしてほしいですね。逆に、これを守らない強引なアナルほぐしは、受けを痛めつける黄昏・闇の創作腐女子のみなさまにはぴったりかもしれません。

また、ローションなしでほぐすのは言語道断！ リアルな腸の中には腸液が分泌されていますが、それはローションの代わりにするほどの粘性はありません。ですので、受けのアナルを弄るときには、どんな受けにでもローションを使ってほぐしていることを忘れずに書きましょう！ エッチに慣れないウブな受けには丁寧にほぐすためローションをしっかり描くことが多いですが、見落としがちなのが熟練した技を持って慣れた受け！ 彼らもまた、アナルがはいつでもほぐれている訳ではないので、ローション使ってほぐす必要があるのです！

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以上、リアルなアナルほぐしについてまとめてみました！ いかがだったでしょうか？

BL好きには、あまりにも見慣れすぎてスルーしがちな「アナルほぐし」ですが、今回の検証によって実際のアナルほぐしはBLで描かれるものとは少し異なることがわかりました！
今回の記事を参考に、リアルなアナルほぐしの作品よ、増えてくれ……！

アナルほぐし以外にも、リアル指向な作品を目指すみなさまは、スルーしがちな前戯のリアルについて調べていくと面白いかもしれませんね♪

担当記者：ミケ 受けが可哀想なめにあったのちに幸せになることを望む夜明けの腐女子。まだまだBL勉強中！