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転校生は……主人公の隣？窓際？いやいや廊下側？

先生「今日からクラスの仲間になる〇〇だ。えーっと、空いている席は窓際の……▲▲の隣だな、隣人として色々とサポートしてやってくれ！」

転校生が初登校する全先生が恐らくこのセリフを言っていると思いますが、このセリフを言うときに先生が指すのって、なぜか窓際が多くないですか……？
しかもだいたいいつも、主人公もしくはメインカプの一方の隣に案内されますよね。何故なのか……。

冒頭にご紹介したアヤノソーダ先生『たってはいけない男子寮』の転校生も、見事にその条件をクリアしています。それにしてもかわいい(かわいい)。

というわけで、今回は長年の疑問「転校生の席、だいたい窓際説」は本当なのかを徹底検証！ 漫画と現実世界の対比、物語の展開などを解剖していきます！
学園BLの転校生たちも、窓際の席に配置されることが多いのか……ともに真相を解明していきましょう～!!

◆目次◆
1.  なぜ漫画上では、一番後ろの窓際の席が空いている確率が高いの？
2．現実世界では？
3．BLの世界だと、「転校生」の席はどこになる？
4．学園BLの「転校生」にまつわる傾向
5．総括・考察

1．なぜ漫画上では、1番後ろの窓際の席が空いている確率が高い？

少女漫画しかり、学園コメディ漫画しかり、何故か転校生が案内されるのは1番後ろの窓際の席……だと思いませんか？ そしてその席は高確率で主人公やメインキャラクターの隣の席だったりします!!

しかしながら、「どうしてこんなにも都合よく、1番後ろの窓際の席が空いているのか」「別に1番前の黒板近くの席でもいいんじゃないか？」といった疑問を抱くこともしばしば……そのため、今回改めてその理由を調査してまいりました!!

その結果、1番後ろの窓際の席が都合よく空いている理由が以下の通りであることがわかりました……。

・描く机や他の生徒が少なくて済み、作画が楽だから。
・窓の外が見えるので絵が華やかになるし、季節感が出るから。
・キャラ同士が授業中、先生にバレずに会話ややり取りをするのが不自然でなくなるから。

主な理由は上記の3点のようです。確かに黒板のど真ん中の席だったら、授業中、イチャついていたり、ふざけ合っていたら、即先生に指摘されて怒られちゃいますもんね……。

２．現実世界だと？

漫画やドラマといった作品の世界とは異なり、現実世界では果たして転校生はどこの席に案内されるものなのでしょうか……？

筆者がかき集めた情報によると、現実世界の転校生席の采配は所属する学校や学年によってやり方が違うようでしたが、大きくわけると2パターンに分類できます！

まずは、漫画などの作品と同様に後方の空いている席に案内されるケースです。なぜ漫画の世界と同じく後ろの席が空いているのかというと……後ろの席は教師からの距離が遠く、板書が見えなかったり、声が聞き取りにくいというデメリットがあることが関連しています。
実際に筆者も前の席が空いているにもかかわらず、後ろに座ろうとした際には「詰めて座って～！」と教師から言われた経験があるので、基本的に後ろの席を空けるのが教師陣のなかでは主流なのかもしれませんね……。

そして、もう1つは面倒見の良い生徒の近くに意図的に配置するケースです。慣れない環境での新生活ですから、クラス委員や日頃から面倒見の良い頼れる生徒の近くに、転校生を配置することもあるみたいですね！

３．BLの世界では、転校生の席は……？

ここまで、作品世界と現実世界での転校生の席について紹介してきました。そこで気になるのが……BLの世界での転校生の席配置。

実は、意外にもBLの世界では「1番後ろの窓際」の席は主流ではないんです!!! では、主人公の隣に座るのか……？ と聞きたくなるかと思いますが、実はこれも主流の展開ではないのです。この結果には筆者も驚かされました……。窓際でも主人公の隣でもない。では一体全体、学園BLでは転校生はどこの席に座るのでしょうか……？

そして、慌てて転校生が出てくる学園BLの調査に乗り出たところ、いくつかの仮説が生まれました。「BL界の転校生、真ん中列の後方席になりがち説」「転校してくるキャラは7割が受け説」……などなど、気になる仮説が盛りだくさん！

ということで、次の項目では、仮説を検証しながら、受け・攻めの転校生比率、その席ゆえの恋愛イベントなどを詳細的に解説していきますよ～～!!

4．学園BLの「転校生」にまつわる傾向

本項目では、学園BLに出てくる「転校生」に関連する傾向や仮説をピックアップしてご説明していきます！ 作品の紹介も適宜していきますので、気になる傾向・作品がありましたら、併せてチェックしてみてくださいね♥

BL界の転校生は真ん中列後方になりがち説

 

なんと、BL界の転校生は窓際の席……ではなく、黒板正面の真ん中列の席に座りがちなんです！ 座る位置としては真ん中から後方にかけての位置。1番多いのは後ろから2番目という絶妙なポジションとなっております……！
端っこの席ではないため、積極的に周囲の生徒から声をかけられたり、質問攻めにされたり、クラスに溶け込みやすい席という印象がありますね。

注目を浴びる分嫉妬の対象にもなりやすいのですが、嫉妬からはじまる恋も青春の1つですからね。気に食わないと思っていたのに、いつのまにか目で追ってしまう……そんな不器用な展開が大好きです(突然の告白)。

文川じみ先生の『あさってにキス』、カシオ先生の『群青夏恋』でも、転校生は真ん中列の後ろから2番目に案内をされています！

学園BL、転校してくるのは7割「受け」

また、筆者の独自調べにはなりますが、近年の学園BLでは……転校してくる7割が「受け」だったりします！ 加えてカップリング傾向としては、天然キャラや鈍感ウブ男子、懐いた相手にだけ素直になるツンデレなど、可愛いタイプの受けが転校しがち!!!

その相手となる攻めキャラは、冷静沈着だったり、クールキャラが多くいるように感じます。そして、クラスメイトの前と自分の前とでは、態度や性格が異なる転校生……。クールだった攻めの新たな扉を開いてしまう存在ということなんでしょうか。

黒井つむじ先生の『ボクたちはまだ青く』はまさにそう!! 不愛想な転校生の可愛い一面を知って、ドギマギしてる攻めにも愛おしさが溢れます!!

窓際の1番後ろは主人公の席

じ、実はですね、窓際の後方席は転校生ではなく、主人公が座っている確率が非常に高いんです……。加藤スス先生の『俺のアオハルは渡さない』でも、主人公である受けが窓際の席に座っています。窓を背景にしているので、キャラの横顔がとっても映えるんですよね♥

そして、クラスの中央で周囲にちやほやされている転校生を見て、面白くないなぁ……と、ムスッとしちゃう流れは王道ですよね……!
窓際の席は、部活動や下校の様子もバッチリ見えますので、相手を目で追いやすい席なのでしょう！ 相手のことが気になってチラチラ見ていたら、バチリと目があってしまい、慌てて隠れる……なんて行動も控えめにいって可愛いですよね(かわいい)

よしのかや先生の『最悪な2人のはじまりは』でも、1番後ろの窓際は受けの席！ その隣に転校生である攻めが案内されます。隣人ということもあって、クールな受けのパーソナルスペースにぐいぐい突っ込んでいく転校生の姿には、圧巻の作品です♥

激アツ!! 幼少の出会いからの再会イベント

転校生BLといえば、オタクの大好きなアレですよ……そう、再会イベントです!!
容姿や性格が変わってしまい、最初は相手に気がついてもらえず自分だけが意識しまっくってもだもだする……っていう展開が好きなのは筆者だけじゃないはず。

幼少期に出会ったものの行方が分からなくなってしまい、再会を待ち望んでいたパターン。そして過去に何らかのトラウマを植え付けられた因縁の相手と再会してしまうパターンの2種類があると筆者は思っています。どっちにしろ出会った瞬間にクソデカ感情が醸成されているということですね(？)。

根暗陰キャ×リア充(転校生)の再会イベントが堪能できる作品といえば、ぺこひ永久先生の『いつでも初恋ヒーロー』がおすすめです！ 幼少期に別れた幼馴染と成長して再会する流れは、読者もそわそわすること間違いなし！

5．総括・考察

ということで、今回は「転校生は窓際の席に座る説」の検証を行いました！　学園ドラマや少女漫画では王道設定に感じるこちらの説、しかし学園BLのなかではあまり主流ではないという結果になりましたね。

・窓際の後方席は主人公の席
→物思いに外を眺める描写が多数あり。主人公視点で物語を進めやすくなる。

・転校生は中央列の後方(後ろから2番目以降)に座る確率が高い
→結果的に、転校生と主人公は席が離れる傾向が多々。学校案内イベントが発生しにくい。

・転校してくる受け・攻めの比率は7：3
→7割の確率で受けが転校してくる。その際はピュア系、ワンコ系の受けの転校率が高い。それに対して攻めはクールで寡黙なタイプが多い。


以上が今回の検証結果を簡易的にまとめたものになります……！ さてさて、皆さんの予想は当たりましたか～～？ 筆者は先入観で転校生は窓際の後ろの席だろうと思い込んでいたので、本調査は個人的にも大変勉強になりました！

このほかにも、学園BLに限らず、気になる説話や検証して欲しい仮説がありましたら、ぜひコメントにてお知らせくださいね♥

担当記者：飲むようぐると 周囲から「生まれてくる時代間違えてない？」と度々言われる古の腐女子。今日も元気に地雷畑を突き進みます！！