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BLソムリエが人生を狂わされた名作BL5選

2022/08/16 14:00

人って萌えを知ると人生が狂うと思いませんか…?

 


ふと手に取った一冊の本から、ここまで人生を狂わされることになるとはーー。

それは普段と変わらないある一日。本屋さんで、筆者はある作品に目を引かれました。「『世界一初恋』……? BLに興味はあるがどれにしよう……」迷いながら手に取った理由は、可愛い表紙でハードルが低く、コレなら! と思ったのです。

指先が痺れて痛くなるのには驚きました。顔はだらしなくニヤけ、息を忘れるせいか酸素不足に陥ってハァハァしながら読み、何十回読んでも同じシーンで必ず指先が痛くなる。「よくわからんがコレが萌えるというやつか……!」自覚した時にはもう戻れないところに立っていました。

そんな『世界一初恋〜小野寺律の場合〜』からまんまと商業BL沼に入ってしまい幾星霜。ついにはBLソムリエの資格を取得するまでになってしまいました。どういうこと……。

そこで今回は、筆者の性癖を拗らせて狂わせた名作BLを厳選してご紹介したいと思います! きっと、さらに深いBL沼に陥落していくこと間違いなし。ぜひチェックしてみてくださいね!

 

◆目次◆
1.幼馴染には幼馴染だけの歴史がある
2.傷つく姿に萌えてしまいます
3.不器用なクソデカ感情は可愛いと知る
4.時として倫理観ほど無力なものはない

 


狂いポイント:幼馴染感情ってシンプルで複雑。関係性を掘れば掘るほど沼……!
 

白刃と黒牡丹』作:ゆくえ萌葱


 

地域に溶け込んでいるとはいえヤクザはヤクザ。大切な存在だからこそ距離を置きたい男前受け・黒井と、どんな手を使ってでも絶対に隣に居続けると決めた執着攻め・白樺のお話です。

生まれたときから一緒って相当なパワーワードだと思いませんか? 2人の間に誰も割って入ることが出来ない歴史を感じます……(ウットリ)。どんな風に笑って、泣いて、大人になったのか。歴史の過程で芽生えた情の深さは興奮せずにはいられません!!!

37歳にもなって意地を張りあう喧嘩はニヤニヤしますね! 上に立つ者の風格を持っているカッコイイ黒井が、白樺の前だと感情をむき出しにしてガキンチョに戻るのがめちゃくちゃ萌える! 全てを知る幼馴染だからこそ素の状態でいられる特別感が最高です♪
※ちなみに尻で抱く系の受けがお好きな方には大変おすすめの作品になっております

 

スモーキーネクター』作:ミナヅキアキラ

 


人間の血を吸って生きる亜人種×亜人種にとって特別な血を持つ人間のお話です。アクション・ミステリー要素もあって読み応え抜群……!

こちらの幼馴染は絶大な信頼感が最大の萌えポイント。亜人種の攻め・アンナは一線を引き全てを話そうとしません。けれど受けのみつるは難なく越えてアンナの領域に踏み込みます。

“人種は関係ない。アンナはアンナだから”
何気ないやりとりの中に含まれる信頼感に、愛が感じられてめちゃくちゃ萌えるのです……! 心をフルオープンにして全てを受け容れる、みつるの包容力の尊さ神……!

自分はバケモノだからと恋心を封印していたアンナがどんなに嬉しかったことか(感涙)。幼い頃から一途に想い続けた葛藤も見られ、切なキュンで心拍数が上がります! 攻めの見守り愛が重くて好きだ……。 ココの幼馴染CPはガチで一緒じゃなきゃ生きられないレベルなので、関係性を掘るのが楽しい~!!! 




狂いポイント:攻めザマァとセットで更に萌え度アップ!

アーモンドを七粒』作:夏水りつ

 


好きな人がいて、好きな人に想われて。自分には縁が無いと想っていた幸せな恋愛が手の中に舞い降りた。しかし幸せな日々は脆くも崩れ去って……。

申し訳ないことに、筆者は傷ついてる受けが大好物なのです……! 泣き崩れる葉月の切なさや心の痛みに心臓がギュッと握りしめられ、息苦しさを覚えながらシンドさにハァハァ萌えてしまうのですよ。

攻めの渡辺は、葉月を傷つけたと知った後に茫然自失の表情になって……。失って気付いた存在の大きさ。自暴自棄になる渡辺の情けない姿が美味しくて堪りません。攻めザマァとセットで無限大の萌えを得られる作品です!

 


狂いポイント:それって愛なの? 愛ですよね……!?

愛しているはずがない』作:中原一也 イラスト:奈良千春

 

班目は、傲慢で血も涙もないようなヤクザらしいヤクザ攻め。受けの湯月は複数いる愛人の1人にしか過ぎず、エッチなプレイも含め何もかもが班目の気分次第。そこに愛はあるのか……? と問いたい関係なんですが、とある事件をきっかけに情が浮き彫りになるのが萌えて萌えて!

班目は愛し方も大切にする方法も知らないのでしょう。とにかく「俺のモンだ!」を主張する以外のアプローチがなく、不器用さが可愛くてニヤニヤニヤニヤ。頬が溶けるかと思いました。

ヤクザの若頭と愛人の不器用さがみっちり詰まった一冊。硬派な筆致でダークな裏社会のヒリつきも感じられる、濃厚な作品となっていますよ〜!


狂いポイント:「萌える」と「萎える」が同時に襲ってくる……だと!?


誘春』作:吉田珠姫 イラスト:笠井あゆみ

 



萌えると萎えるの感情が同時に湧きあがったのは、この作品が初めてでした。
本作はガチ父子の禁忌モノなのですが……。父が子を愛し、子が父を愛してしまった、そんな普通(?)の父子モノではなく、禁忌を凌駕するほど倫理観を一切持ち合わせていない狂気の極みとも言える作品です。

常識人でありたい私が囁きます「これで萌えたら人としてどうかしてるぞ……?」
押さえつけられた私が囁きます「高揚感が堪らないだろ?素直になれよ。な?」

萌えると萎えるを同時に味わうのは初めての経験で混乱しました。最終的に押さえつけられた欲求を解き放ち、素直に萌えを認めたときの気持ちよさ……! ああ面白い、狂気に満ちた愛も素晴らしいじゃないか……! 性癖を狂わせた忘れられない作品です。


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いかがでしたか? 数ある狂い作品の中からほんの一部紹介させて頂きました!決して誇張ではなくBLに出会って萌えを知り、人生が一変したと言えます。
 

しかし! 萌えでしか満たされない心が潤い、人様に見せられないほど顔がニヤニヤして表情筋も鍛えられ、きっとアンチエイジングにも役立っている……はず!
 

萌えを生み出して下さる作家様には感謝しかありません。作家様のご健康とご多幸を全力で祈願してまいりたいと思います……(重い)。
 

他、作品以外で人様の萌え語りを読むのも大好きです!!是非、皆様を狂わせている萌えをお聞かせ下さい♪ハッピーな読書ライフを!

 
担当BLソムリエ:いるちま

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