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BLファンとしてのこだわり盛りだくさん！制作秘話を大公開

長年に渡り様々なBL作品を刊行するKADOKAWAが立ち上げたBLドラマレーベル「トゥンク」。第一弾作品『不幸くんはキスするしかない！』、そして6月16日から放送されている『先輩、断じて恋では！』も、キュンとする展開満載で大きな話題になっていますよね。

そんな今要注目の「トゥンク」ですが、今回はなんとプロデューサーの東さんに直接お話をお伺いしました！ レーベル創設の経緯からキュンシーンの制作秘話、そして昨今の「BL実写化ブーム」についてまで、貴重なお話をたくさんお聞かせいただきましたよ〜！

BLドラマ好きはもちろん、気になっているという方もぜひ最後までご覧ください♥

「トゥンク」プロデューサー・東さんインタビュー

――まず、BLドラマレーベル「トゥンク」を立ち上げた経緯を教えてください。

多くの根強いファンに愛されているBLというジャンルに、真剣に向き合ってドラマ制作しようと考えたところから出発しました。レーベルという形にしたのも、昔からずっと刊行され続けているBLを、ドラマという形でも継続的に制作していきたいという意思表示というか。色々な種類のBLドラマを長く作り続けたい」という気持ちがありましたね。

――レーベルのコンセプトとしてはどのようなものでしょうか？
BLは多種多様な作品の魅力があるので、実は作風を統一しようということはあまり考えていなくて。例えば「トゥンク」だからラブコメしか作りません！ というようなことではなく、様々な作品を作っていきたいと思っています。
ただ、私自身ずっと高校生の頃からBLが好きで、「BLファンが立ち上げたドラマレーベル」というところは特徴的な部分なのかなと。なので、「BLファン目線が入ったのドラマレーベル」といったブランディングは重視していきたいと考えています。

――先日完結した『不幸くんはキスするしかない！』、そして現在放送中の『先輩、断じて恋では！』をドラマ化した理由は？
ドラマでは広い範囲に放送されることで間口が広がると思っているので、1作目・2作目は誰でも幅広い方が楽しく笑ってキュンとできるような作品を選出しています。特に『不幸くんはキスするしかない！』はレーベル1作目ということもあり、どのような年代でも楽しめる王道を踏襲した作品、という観点からドラマ化をするに至りました。


――『不幸くんはキスするしかない！』では1話から突然キスシーンがあったことでも大きな話題になりました。BLドラマを制作するうえでそのような「キュンシーン」にこだわりはありますか？
BLファンとしての視点は、よく監督にも相談させていただいています。「BLファン的に、ここはしっかり見たいポイントです！」と一意見として話させていただいたり(笑)。大事なシーンに関しては、脚本の段階から監督と演出を話し合うこともあります。
特に1話のキスシーンは注力しましたね！ BLに愛のある監督なので言わずもがなではあったのですが、やはり「キスシーンしっかり見たいです！」というのはお伝えしました(笑)。


――原作をいきいきと表現するキャスティングも魅力的ですよね。
俳優さんは生の人間なので、ご本人の魅力が演技の中で出てくることもあって。そこが実写のいいところでもあると思います。
例えば、内面がちょっとかわいらしい役者さんだと、すごく完璧な攻めの中にキュートな部分がいい塩梅で出てくる時があって。そういうときに、「そこ！ そこがいい！」ってなりますね(笑)。色々な視点で楽しんだり、遊びが生まれるのも実写作品の面白い部分だと思います。


――『先輩、断じて恋では！』の見どころをぜひ教えてください！
『不幸くんはキスするしかない！』のような王道BLとはまた良い意味で違い、「こんなBL初めて見た！」と思う方もいらっしゃるかもしれません。CG制作の会社が舞台ということもありますし、登場人物も受けの金田が、先輩に憧れすぎて塩対応しちゃう、というオリジナリティ溢れるキャラクターですし。もちろん王道のラブコメらしさも汲みつつ、その中でも「新しさ」を感じてもらえれば嬉しいなと思います。どういう見方をしていただけるのかなと、皆さんの反応が楽しみですね。



――BL作品のドラマを制作するにあたって、大事にしていることはありますか？
今では、昔以上に多様なBL作品が生まれていると思っていて。男性同士の恋自体を特殊なものとしてドラマチックに描くのではなく、日常的な彼らの恋愛の中で、どんなストーリーが展開されていくかという部分においてかなり多様化しているのではと思います。
私たちもドラマを制作するという点では、ジャンルにとらわれすぎずに、フラットにいいドラマを作ろうという姿勢をベースにしつつ、前述したBLならではのツボやポイントを押さえて作ろうと取り組んでいます。「BLだからこういう作り方をしないといけない」ということではなく、幅広い作風のBLドラマを作っていくことを大事にしています。


――昨今、BLの実写作品がかなり増えていると思いますが、そうした「BL実写化ブーム」をどう感じていますか？
私は「BLドラマをいっぱい見たい！」と思ってドラマを作り始めたこともあるので、単純に嬉しいです(笑)。ただ、BLドラマが増えてきたというより、むしろ「今まで少なかったんじゃない？」と。全体で見ると男性同士の恋愛ドラマはもっとあってしかるべきなんじゃないかと思いますし、「女性同士の恋愛ドラマが見たい！」という声も上がっていますよね。
レーベルというかたちで作り続けられるのも、作品が増えてきているのもポジティブな傾向だと感じています。
そして、いずれは男女の恋愛ドラマも男性同士・女性同士など様々な恋愛ドラマもある中で、視聴者が好きな作品を選んで観る……という環境になればいいんじゃないかなと思います。
これからも色々なテイストのBLドラマが増えていってほしいですね。

――最後にちるちるユーザーにメッセージをお願いします！
私自身もちるちるユーザーの一員なので背筋が伸びますね……！
実写化する作品を探すときにも皆さんのレビューを見させていただいるのですが、一つひとつのレビューがすごく濃いですよね。
そうした愛のあるレビューを見ていて感じることでもあるのですが、BLであるないにかかわらず、実写化に対して「自分の好きなものをドラマという形で全国に公開されることで、愛している世界観を壊されるかも」という不安はすごくあるのではないかと思います。そう感じる方がいることをしっかり考えて作品を作っていきたいですね。
BLは確固たる愛を持っている人がいるからこそ成り立っているジャンル。ちるちるユーザーの皆さんをはじめ、BLファンの声を聞いて、応援していただけるような作品を作っていければと。作品を応援してくださったからこそ、皆さんに喜んでもらえるような作品を作り、またそれを応援していただき……というwin-winな関係でこのレーベルを育てていきたいと思っています。
ただ、もちろん完璧ではないと思うので、何かご意見があれば言ってください！ ご連絡ください！ とお伝えしたいです(笑)。

――ありがとうございました！

ドラマ『先輩、断じて恋では！』

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放送・配信情報

・配信

TVer、MBS動画イズム、GYAO!で見逃し配信1週間あり（全8話）

・ニコニコチャンネルプラス

公式サイトはこちら

月額料金：550円（税込）

入会リンクはこちら

(C)「先輩、断じて恋では！」製作委員会・MBS

ドラマ『不幸くんはキスするしかない！』

出演：曽田陵介/佐藤友祐（lol-エルオーエル-）
中山咲月/押田岳/畑芽育/華村あすか
松田洋治/高橋健介/坪根悠仁/バンダリ亜砂也

原作：露がも子『不幸くんはキスするしかない！』（ビボピーコミックス/リブレ刊）

脚本：金杉弘子（『タクミくんシリーズ』『広告会社 男子寮のおかずくん』『美男高校地球防衛部』）
監督：吉野主
音楽：MOKU　
制作プロダクション：ビデオプランニング
製作：「不幸くんはキスするしかない！」製作委員会・MBS

※詳しい情報はこちらから！
公式サイト /公式Twitter / 公式Instagram

Blu-ray&DVD発売情報

発売日：2022年10月5日(水)
価格 ：Blu-ray BOX：15,840円(税込)、DVD-BOX：12,540円(税込)
発売元：株式会社KADOKAWA
販売元：株式会社ハピネット・メディアマーケティング

(C)「不幸くんはキスするしかない！」製作委員会・MBS