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こうしてBLファンの天国(コラボカフェ)は出来上がった！

自分の葬式はここで挙げてほしい!!!!!!!

筆者が鈴丸みんた先生『キューピッドに落雷』、『かんしゃく玉のラブソング』のコラボカフェに行ったときに強く感じたことです。

近頃BL界隈でもメジャーになりつつあるイベント、コラボカフェ。おいしいメニューに店内の装飾、そして迎えてくれるキャラ達、さらには素敵なイラストの展示まで。もはや天国といっても過言ではない……。看取られるなら絶対ここがよくないですか??
コラボカフェに行くたびにそんなことを考えて、終了時間になって泣く泣く帰って写真見返してニヤニヤして……。このループを繰り返しているのは筆者だけではないはず！

常にどこかで何かのBL作品が開催しているくらい今ではすっかり身近なイベントになったコラボカフェ。しかしふと疑問に思ったことが。
どうしてこんなに頻繁に開催されるようになったの？気づいたらよく行くようになってたけど、それっていつから？
考えれば考えるほどコラボカフェのことをよく知らないことに気づく……。幼馴染BLの攻めみたいな気持ちになります。

そこで今回はBL作品のコラボカフェについて調べてみました！こんなに大好きなイベントだもの。もっと彼(コラボカフェ)のことを知らなければいけない。

現在まで開催されているコラボカフェについて調べつつ、なぜ人気イベントになったのか考えていきたいと思います。

それではさっそく参りましょう！

◆目次◆
1.コラボカフェの歴史
2.なぜ人気になったのか？
3.まとめ

コラボカフェの歴史

 


そもそもBL作品のコラボカフェはいつ頃から始まったのでしょうか？ちるちるの記事で調べたところ『純情ロマンチカ』のコラボカフェが2012年に行われており、最も前の記録となっております(さらに前に開催されたコラボカフェがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください…！）。
当時はBL作品が今より少なかったこともあり、コラボカフェも頻繁には行われていなかった印象です。

転機が訪れたのは2015年。広島にBL作品とコラボするカフェが誕生します。そして続く2016年も東京・町田に同様のカフェが誕生。2店舗ともコミコミスタジオさんが運営するカフェということで、様々なBL作品とコラボしていきました！
これによりBL作品のコラボカフェの件数が一気に増加。それまでは2年に一回あるかないかという状況だったのが、年間約20件以上に！これはかなりの飛躍ですね！

そして以下にコラボカフェの年表をまとめてみました！

2012 年
『純情ロマンチカ』＠animate cafe

2013年
『DRAMAtical Murder re:connect』＠animate cafe / QUEEN DOLCE

2015年
『純情ロマンチカ＆エメラルド』＠アニメイトカフェ池袋2号店

2016年
コミコミスタジオがコラボカフェスタート
『テンカウント』＠コミコミカフェ
『恋する暴君』＠コミコミカフェ
ねこ田米蔵先生コラボカフェ＆ギャラリー「よねぞう茶屋」＠Book Labyrinth(広島コミコミスタジオ併設スペース)
『He is beautiful.』＠Book Labyrinth
『囀る鳥は羽ばたかない 4』＠Book Labyrinth HIROSHIMA・Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA (東京・町田コミコミスタジオ併設スペース)
樋口美沙緒先生コラボカフェ『LOVERS GARDEN』＠コミコミカフェ
日高ショーコ先生コラボカフェ「Cafe ノーブルフラワー」 ＠Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA

「ニトロプラスキラル」＠アニメイトカフェ池袋2号店

『SecondSecret』＠プリンセスカフェ池袋2号館
「プリンセスカフェ　大正メビウスライン帝都備忘録ハレコラボ」＠プリンセスカフェ　池袋2号館／札幌2号館
「おげれつワールドジャーニィズ」(『エスケープジャーニー２』)@ソリッド・アンド・リキッド　コミコミスタジオ町田


2017年
『ROMEO』＠コミコミカフェ
倉橋トモ先生×コミコミスタジオコラボカフェ＠Book Labyrinth HIROSHIMA・Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA 
たなと先生コラボカフェ「Red Emotion」＠Book Labyrinth HIROSHIMA・Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA 
コミコミ×犬飼のの先生コラボカフェ『カメリアノワール』 ＠Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA
cafeGP(『In These Words (3)』『THE DOLL』コラボカフェ)＠Book Labyrinth HIROSHIMA・Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA
「Cabコラボカフェ」＠Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA
『ジュリアが首ったけ (3)』『澪つくし』コラボカフェBook Labyrinth HIROSHIMA・Solid&liquidコミコミスタジオMACHIDA

「ダリアカフェ」、「Cabカフェ」などレーベルごとのコラボカフェも

男子高校生、はじめての×CAFE801(カフェハチマルイチ)＠CAFE801
「Double 10 Count – Secret Party」(『テンカウント』)@AREA-Q
『花火と絆と未来地図　～いばきょ＆まんちー4～」『 プラチナ文庫「働くおにいさん日誌４』@コミコミスタジオ町田店
「Breaking Dawn -ヨアケ-」(ヨネダコウ先生デビュー10周年)@コミコミスタジオ町田店
『坊主かわいや袈裟までいとし（4）』@コミコミスタジオ町田店

2018年
虜がコラボカフェスタート
『狂い鳴くのは僕の番』＠虜
『犬と欠け月２』@コミコミスタジオ町田店
『オルタナティブ』@コミコミスタジオ町田店
『Blanc de Noirs（ブラン・ド・ノワール）3』@コミコミスタジオ町田店
『氷泥のユキ』@コミコミスタジオ町田店
『はじまりはナカから』@コミコミスタジオ町田店
『よるとあさの歌』＠コミコミカフェ
『NIGHTS BEFORE NIGHT』@コミコミスタジオ町田店
『オペラカフェ』@AREA-Q
『オメガバース プロジェクト』@mixx garden
『クロネコ彼氏のあるき方①』@コミコミスタジオ町田店
『リカー＆シガレット』@コミコミスタジオ町田店
「HertZ＆CRAFT cafe」@コミコミスタジオ町田店
『レムナント（2）-獣人オメガバース-』@コミコミスタジオ町田店
『一生続けられない仕事』@コミコミスタジオ町田店
『恋するインテリジェンス（6）』@コミコミスタジオ町田店

2019年
『キューピッドに落雷』＠コミコミカフェ
『兎の森 』＠虜
『ギヴン』@PRONTO
『カーストヘヴン』@原宿AREA-Q ANNEX
『酔いどれ恋をせず（２）』@コミコミスタジオ町田店
「カフェバール・クロス」@コミコミスタジオ町田店
『ROMEO3』@コミコミスタジオ町田店
『囀る鳥は羽ばたかない 6』@コミコミスタジオ町田店
「スイートパーク」(『僕等に名前をつけるなら 上・下』『何かいいの見つけた！ Re:』『MILK TEA』)@ソリッド・アンド・リキッド　コミコミスタジオ町田
「BAR KISS OF DEATH」(「くちづけは嘘の味（５）」「王様の休日」)@コミコミスタジオ町田店
『理解不能クソキューティ』@コミコミスタジオ町田店
『B-BOY NOVELS』＠虜
『過呼吸』@mixx garden
「彩月―極楽鳥花―」(崎谷はるひ先生デビュー20周年)@コミコミスタジオ町田店
『ブルースカイコンプレックス 5』@コミコミスタジオ町田店
『コミコミＢＬ☆ＳＵＭＭＥＲ☆フェスティバル』@コミコミスタジオ町田店


2020年
ステラマップカフェがコラボカフェスタート
オリジナルドーナツテイクアウト専門店DECOTTOが池袋に誕生
『簡易的パーバートロマンス』＠虜
『ブルースカイコンプレックス』＠ステラマップカフェ
『スカーレット・ベリ子先生11周年記念展&カフェ』＠虜
『抱かれたい男1位に脅されています。』@DECOTTO by animate cafe
『海辺のエトランゼ』@emo cafe
『囀る鳥は羽ばたかない』シリーズリバイバル@コミコミスタジオ町田店
『Love Celebrate!』(ムシシリーズ10周年)@コミコミスタジオ町田店

2021年
『秋山くん』＠emo cafe
『春風のエトランゼ』＠emo cafe
『オールドファッションカップケーキ』＠ステラマップカフェ
『Figカフェ』@虜
「Blue Marine Cafe」(『ブルースカイコンプレックス』)＠ステラマップカフェ
「B+LIBRARY」コラボレーションカフェ@emo cafe
「劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。 〜スペイン編〜」@motto cafe
「My Favorite Cafe」(『Cool-B』100号記念)@Live Cafe Mixa


2022年
『友達はキスしない！』@虜
『ナカまであいして』＠emo cafe
『LOVE HOLE』シリーズ』@虜
「Qpa春のドラマCD祭カフェ」＠emo cafe
『古書店街の橋姫々』@秋葉原和堂
『夜明けの唄』＠emo cafe / motto cafe
「Neon Dream Boy SUMMER」＠ステラマップカフェ
『鬼上司・獄寺さんは暴かれたい。』＠ステラマップカフェ
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』@motto cafe
『僕の番はサラブレッドΩ』@スマイルベースカフェ
「ブルースカイコンプレックス 8」(『ブルースカイコンプレックス』)＠ステラマップカフェ
『寄宿舎の黒猫は夜をしらない』@プリンセスカフェ池袋館
『百と卍　ホストパロディ〜CLUB Wカフェ〜』@emo cafe
『Qpa × emo Blue Summer cafe』@emo cafe
『NU: カーニバル』@DECOTTO by animate café
『恋が満ちたら』@emo cafe
『嫌いでいさせて』@emo cafe
『簡易的パーバートロマンス』@emo cafe

※「コラボカフェスタート」はBL作品とのコラボを開始した年です。
※開催された全てのコラボカフェを記載した表ではございませんので、予めご了承いただけますと幸いです、

年々安定してコラボ数を増やし、2020年はコロナ禍で減少したものの、現在はまた頻繁に開催されるようになっています。
新刊が出る際や完結するタイミングでコラボカフェ開催されることが多いですが、人気のコラボカフェは復刻することもあるそう。
それにしても今から復刻してほしい豪華なコラボがたくさんありますね……！

また、2015年以前はアニメイトカフェが主なコラボカフェの開催場所でしたが、2015年コミコミスタジオのカフェをはじめ、現在ではマンガ展、emo cafeなど、BL作品と積極的にコラボするカフェが増えたこともコラボカフェイベント増加の要因の一つになっているのではないでしょうか。

なぜ人気になったの？

ではなぜコラボカフェというイベントが人気になったのでしょうか？要因をいくつか考えていきたいと思います。

1.SNSの普及


まずなんといってもSNSが私たちにとって当たり前になったのが大きな原因だと思います。皆さんもSNSに写真を載せることは当たり前になっていますよね！歯磨きの回数より多いのでは？

調べたところ、Instagramの認知度が一気に上がったのも2016年頃だそうです。
この頃からお出かけ先で写真を撮ったりカフェで食べたものの写真を撮る行為が一般化したと考えられます。筆者もこの時期から出かけたときに写真を撮るようになった気が……。そしてその写真をSNSに載せて友達との会話のきっかけになるなど、ファン同士のコミュニケーションが確立するようになったのではないでしょうか？

SNSの需要が高くなると同時にリアルイベントの需要も高まり、コラボカフェが人気なイベントになる要因になったのではないかと考えられます。

彼らの存在を感じられるだけで幸せなのに素敵な写真を思い出として残せるSNS。コラボカフェとの親和性は抜群ですね♪

2.ファン文化の変化


コラボカフェは我々BLファンの生態に最も合っているイベントなのでは……？

コラボカフェならお客様はみんなBLファン。普段公共の場ではなかなか話せないディープな話も語り放題♥ まさにBLファンの楽園なんです！
一人で来ている場合でももちろん楽しめます。カフェの雰囲気に浸っていたらあっという間に時間が経っているもの。というかむしろ足りない。メニューの写真を撮ったり展示されているイラストを見たり……とにかくコラボカフェは忙しい！

コラボカフェは一人で来ても友達と来ても楽しく過ごせるイベントになっているんです！ この点もコラボカフェに足を運びやすい点になっているのではないでしょうか？

また、2017年には「インスタ映え」が流行語になるなど、ただの写真ではなく見たときに可愛さや華やかさを感じる「映える」ものが重要視されるようになりました。つまり「インスタ映え」の文化とともに素敵な写真の需要も高まったといえます。
BLファンにとってBLのキャラクターたちはいるだけで「映える」存在。そしてそんな彼らの素敵な写真を撮りに行きたくなるのは今や当たり前のこと。かわいいコラボメニューと推しカプの写真を撮ったらそれはもう世界で一番素敵な写真になりますよね♥

そして「映える」写真が流行るにつれ、BLファンの「オタ活」の様子も変化していったのではないでしょうか。
以前はBLが好きでもあまりオープンにはせず、ひっそりと作品を嗜む方が主流でした。しかし「映える」写真がBLファンの間でも流行したことで、出先で推しカプと撮った写真を気軽にSNSにアップする方が増えるように。つまり、日常的に自分の推しカプを世間に布教できるようになったのです！

そのほかにもBLドラマやBL映画などのヒットによってBLが世間に認知されてきたこともあり、「ひっそりと楽しむ」文化から「SNSでシェアして楽しむ」文化へと変化していった。そしてその文化にコラボカフェの楽しみ方がうまくハマり、人気のイベントになったと考えられます。

3.BLファンは限定に弱い


そして、多くのコラボカフェは期間が決まっていますよね。つまり「期間限定」。「装飾もメニューも先生の描き下ろしのキャラたちも全部最高！今を逃したらもうこんなイベントない！」……そう思って気づいたら予約しているBLファンの皆さんも多いのでは？

コラボグッズがある場合はそちらも期間限定でしか手に入らないことが多いですよね。とりわけBL作品のグッズは他のアニメなどに比べてグッズの数が少なく、イベントの機会を逃すと二度と手に入らない、なんてことも……。

コラボカフェは開催が決まった瞬間から「今しかない」レアリティがあり、しかも絶対行ったら幸せになれる。どうしても足を運んでしまうのは仕方のないことなのかもしれません……。
我々BLファンが期間限定に弱いのはもう神が定めたことと言っても過言ではないですね(？)。

まとめ

 

コラボカフェが増えたのは、BLコミックの人気に伴ってBL作品とコラボするカフェができたことがきっかけです。

それに加え、SNSの台頭により、現地に行って撮った写真をアップするプラットフォームが誕生。そこからファン同士の会話のきっかけになったり、思い出を共有することが以前より簡単になりました。また、グッズと一緒にメニューの写真を撮るなど、推し作品の「映える」写真を撮って載せる文化が浸透してきています。
SNSの登場により推し活のレパートリーが増えたことも、コラボカフェの需要が高くなった理由なのではないでしょうか？

コラボカフェは好きな作品の雰囲気を味わえるとっても素敵な空間。皆様もぜひ足を運んでみてくださいね♪