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殺したいほど愛してる…究極の「憎み愛BL」ランキングTOP5

2022/06/05 18:00

相手への憎悪に狂った、その表情がたまんないのよ~



仲良しラブラブBLも良いですが、たまには敵対関係BLも読みたい! しかし蓋を開けてみたらロミジュリ的な作品ばかり。なんてことはありませんか?

「敵対関係」という名前はついているけど、実質「禁断愛」やないかい……!と思ってしまうこともしばしば。(私だけ?)
もっと恨み憎しみの募る「憎み愛」がもっともっと欲しいのです……。

日本にも「愛憎相半ばする」「愛は憎しみの始めなり」等の言葉があるように、愛と憎しみは表裏一体な関係性だと考えられてきました。そこで私は思いました。愛が憎しみの始めなら、憎しみが愛の始めになっても良いのでは!?

アイツが憎くてたまらない。なんとしても自分の手で殺してやる……。
そんな憎悪なんだか執着だか依存だかよくわからない、憎しみに取り憑かれたボーイズたちのラブ(?)が読みた~い!!!!!
(ちなみに背反する感情が入り混じる状態を、心理学用語で「アンビバレント」というそうです)

ということで今回は「憎み愛BL」を集めて、憎み度でランキング化してみました! 選定作品は、愛憎に飢えた筆者が選びに選び抜いた傑作たちばかり。「憎み愛」の最大の魅力である「憎しみに歪んだ顔」と「憎悪と愛がぐちゃぐちゃに絡み合う関係性」を存分に楽しめる作品を取り揃えております!
闇・黄昏の腐女子さま大歓迎! もちろんハッピーエンドもあります! どうか温かい目でご覧ください♥



第5位
クソアンチ・ラブデストロイ』作:さきしたせんむ


 

あらすじ
田中浩平は激怒した。かの邪知暴虐たる作家・氷室達臣を除かねばならぬと決意した。包丁をたずさえ、自宅を襲撃し、そして見事に返り討ちにあった。読書とアンチ活動程度が趣味の貧弱な田中の体躯はジム通いで鍛えられた氷室の健やかな肉体を前にして羽虫も同然に叩き潰された。殺人未遂、侮辱、名誉棄損、数多の蛮行は夢にも思わぬ方法を持って贖われた。僅かな尊厳を暴力と快楽によって奪われた田中は本心を吐露し、氷室の興味の対象になる。---田中は、実は氷室が大好きだったのだ。


憎み愛ポイント
「憎」の皮を被った「愛」。

過激派氷室アンチの田中。「殺してやる…」と意気込み、包丁を手に氷室の自宅に突撃! しかし、あれよあれよと返り討ちにあいボコボコにされてしまいます。実は田中は氷室のことが好きすぎるあまり、彼の変化が許せずアンチに転向してしまった……つまり愛情の裏返しです。

警察に通報しない代わりに、ボーイズラブ小説執筆のお手伝いとして処女喪失させられてしまう田中。大嫌い(大好き)な氷室が自分で気持ちよくなっている……! そんな状況に大興奮して絶頂しちゃうって、アンビバレントすぎる。そして殺人未遂事件の後は無事ラブラブ(?)になりますが……氷室と田中、歪みまくった互いの愛の重さにもご注目です。

とにかく色んなプレイ盛りだくさんのエロ強化型の本作。表題作のほかにも、特濃エロが詰まった短編集となっております。愛憎の「愛」多めをお求めの方はまずこちらからどうぞ!


第4位
“D” ~愛を知らないビデオチャットの青年の話~』作:しちみ


 

あらすじ
ビデオチャットの収入で生活している天涯孤独な青年ニコラス。稼いだ金額=自分の価値だと考える彼の元に、高額支援者である2人の常連客から「リアルで会わないか」と誘いのメッセージが届く。客とは会わない──その決意が揺らいだ時、ニコラスの運命は大きく変わり始める。そして明らかになる衝撃の事実とは…?


憎み愛ポイント
ニコラスは「D」としてビデオチャットで生活費を稼いでいました。物語が動き出すトリガーとなるのは、2人の高額支援客。1人目の「フィル」は会話をするだけの客で、父と息子のような関係性が、親を知らないニコラスにとっては特別に感じられました。2人目の「ラビット」は、疑似セックスをする客。巨根で年齢も若く性的興奮を喚起される、彼もまた特別な存在でした。

この2人の常連客から、同時期に「リアルで会わないか」と誘いを受けるニコラス。ニコラスは、巨根に惹かれ「ラビット」と会うことを決めます。以降はラビットと会ってセックスをする仲になるのですが、愛を知らないニコラスには肌を重ねる感覚が心地よく感じられるのです。そして物語中盤で明らかになる衝撃の事実。これが憎しみと関わってくるのです……。

作中のプレイは甘ラブエッチではなく、乱暴・凌辱・輪姦などがあるので人を選ぶかも……? ただ、乱れるニコラスの姿がエロエロなので筆者は大興奮でした! 彼らの関係性のどこに「愛憎」が潜んでいるのか、ぜひ読んで確かめてみてください!


第3位
仇椿ゆがみて歯車』作:吹屋フロ



あらすじ
憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり。稀代の剣の達人・間宮に押しかけ弟子入りした侍・一馬。その真の目的は父の仇討ちだったが、間宮の剣のすさまじい美しさと生き様の寂しさにどんどん惹かれてしまい…また間宮も一馬の目的を知りながら、その天真爛漫さに、自分が斬った彼の父親の面影を重ね心が揺れる。互いにどうしようもない激情で体を重ねてしまった二人。しかし無常にも仇討ち試合は迫り来る―!


憎み愛ポイント
雄之進は父親を殺された仇討ちのため、身分を偽って剣の名手である間宮刀爾郎に弟子入りをします。父を殺したアイツを殺してやる……。決意し、刀爾郎の懐に入り込むのですが、親の仇である彼に惹かれてしまいます。しかし、私情だけで復讐をやめるわけにもいかない。そんな憎しみと愛の板挟みになる一馬の表情がぶっ刺さります……。

ごめんよ旦那、好きだよ旦那」と言いながら刀爾郎を抱く一馬。「ごめん」に隠された彼の思いを考えると、もう胸がズキズキッと痛んで夜も眠れません。複雑なんです。さらに「殺された父」というのもまた重要人物で、真実を知ってしまうと「うわ~そういうことか~(号泣)」ってなります。そして刀爾郎の過去がこれまた切ない。そして遂に訪れる決闘のとき……。はぁしんど……。

400ページ以上ある超大作ですが、憎しみ愛愛好家の方は必読の一冊です! とくに剣技のシーンは、迫力満載で少年漫画のよう。もちろん行為のシーンもとても官能的でその振り幅に驚かされます。ストーリーは言わずもがな。歴史ドラマのような満足感を味わえますよ! ぜひ!


第2位
みずのいろ。』作:槇えびし



あらすじ
生と死が隣り合わせの街「天国」。記憶のない少年・礼夏は、全身傷だらけの殺し屋・世都とこの街で暮らしている。彼はいつも礼夏に赤い服を着せ、とても優しく、ふとした瞬間泣きそうに笑う。それはいつも礼夏を不安にさせた。けれどある日、世都の過去を知る男・ロマネが現れてからいつもの日常は変化して……


憎み愛ポイント
この作品はなんというかもう……「愛」とか「憎」とか一つの感情では語れないほどの凄い作品なのですが、ぜひとも多くの方に読んでほしいので紹介させてもらいました! 人間ドラマに近く、読後は1本の映画を観たような感覚になります。

舞台は「天国」という犯罪が蔓延る無法地帯。幼いころの記憶がない少年の礼夏は、美麗な顔立ちの殺し屋・世都に護られながら共に暮らしています。冒頭から血やら何やらアングラ的描写が多いですが、2人の生活はまるで平穏で微笑ましいのです。そんななか、世都の過去を知っているロマネという男が現れます。どうやら彼は世都と性的な関係もある様子。そんなロマネの登場により礼夏の失われた記憶が蘇っていくのです……。

こちらも誰から誰への「憎しみ」なのか、読んで確かめてみてください。そしてタイトルの「みずのいろ」が何を表すのか、作中で語られたときの鳥肌よ……! 物語の随所に散りばめられた謎、徐々に明かされていくその真実に、二度読み返したくなること間違いナシです。



第1位
イノセントを穢すキス』作:五月女えむ



あらすじ
粗野な山男・オンブラに助けを求めてきたのは 純朴な妾腹(しょうふく)の王子シリウスだった。 シリウスの父に両親を村ごと焼き討たれたのが10年前。 ーーアイツは親の仇で、仲睦まじかった幼い頃にはもう戻れない。巡ってきた復讐の機会に、動揺と葛藤が渦巻くオンブラ。ところが、そんな苦悩に気づかないシリウスは、昔のことも思い出さぬまま、オンブラに惹かれはじめてしまいー...? ロマンスにはほど遠い、愛憎デスティニー!


憎み愛ポイント
自分の両親だけでなく暮らしていた村ごと失い、信じていた相手に裏切られた。これがどれほどの憎しみになるのか、想像には難くありません。オンブラにとって、その元凶となった純粋無垢なシリウスが憎くて憎くてたまらないのです。そこでオンブラは、自分のことを信頼させてから殺すことで、シリウスに同じ苦しみを味わわせようと決めます。

とくにシリウスが催淫薬を嗅いでしまった場面。彼に辱めを与えようと、自らの手で抜いてやるオンブラの「シリウスを汚していいのは俺だけだ」という独白に、執着と憎悪が滲み出ていていて最高でした……。
しかしそんなオンブラに対して、純真な興味と愛情を向けてくれるシリウス。ともに時間を過ごすなかでオンブラの意思にも徐々に揺らぎが生じてくるのです……。シリウスが死にかけたときのオンブラの葛藤には号泣不可避です。

もうこれは……全人類読んでください……。物語の作り込みが凄すぎて圧倒されます。重厚なストーリーですが、コミカルなシーンやちょっぴりえっちぃ♥ なシーンもありますのでとっても読みやすいはず! 読む際は一つ一つのセリフ、コマを噛み締めて読むことをお勧めします。あ、どうかタオルの準備だけは忘れずに……!

*****

さて、今回ご紹介した「憎み愛」の世界はいかががだったでしょうか? 関係性に萌えるBL好きさんにはたまらないラインナップなのではないでしょうか!
どの作品も読む価値しかない至高の愛憎BLなので、ぜひともお手に取ってみてください! 特にストーリー重視の方にオススメです♥

おまけですが、どうやら「憎み愛」の要因には「親」が関係してくることが多いようですね! 敵討ち、復讐、執着、因縁……魅力的なワードだ~!

担当記者:ワイワイナちゃん
BLを求むこと、パンダの笹を喰らうが如し。
本能に抗えない男の子たちの恋愛模様が大好きです。

 

 

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