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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2022/05/21 16:00
2023/11/18 18:00
数年前に、Twitterにて「ごんぎつねはメリバの予防接種説」が話題を呼びました。筆者も幼い頃、国語の教科書に載っていた『ごんぎつね』『スーホの白い馬』『少年の日の思い出』などの作品が強く印象に残っています。
しかしふと、思い返してみると妙に死ネt…鬱展開の作品が多いですよね? 純真無垢だった(はず)の我々の性癖。三つ子の魂百までと言いますが、その性癖がスプーン曲げのようにグニャグニャに歪んでしまったのも仕方ないことだったのです。メリバだ〜〜〜いすき!!!!!
そこで今回は!! ちるちるで「メリバ」のタグがつけられている作品の中で、直近5年間のレビューポイント上位10作品を大紹介いたします♥ 私たちの心に深〜く根付いたメリバ魂がハッスルするラインナップですので、ぜひご覧ください♪
◆目次◆
10位 本当の悪魔はどっち?
9位 ヤバすぎる男たちの支配合戦!
8位 歪すぎる主従BL、衝撃の完結
7位 後世に語り継ぎたい「戦争BL」の傑作
6位 予想外の深みに感動……深層の人間ドラマ
5位 殴られ蹴られマワされ……クズ同士の共依存
4位 どうして…と500万回考えた
3位 1巻で3回刺された攻め
2位 救いのない地獄展開
1位 納得の第1位!BL界のドドドドド執着王
STORY
美しい容貌で人を誘い、
命を食べて現代を生きる“吸精鬼"。
共に暮らす"情夫"と呼ばれる男、マヌエル。
森の中でひっそりと暮らす彼らの前に、
異端狩りと称するカルト集団が現れて━━…
圧倒的なリアリティで描く、
本邦初のサバイバル・ホラーBL。
名作ポイント
心臓を握られるような新感覚ホラーBL。「この悪魔になら身も心も差し出してもいい……」と魅了されること間違いなしの一作です。
本作の主人公は、“情夫”と呼ばれる人間・マヌエル。彼は、人を惑わす美貌を持った"吸精鬼"のナルコとひっそりと暮らしていました。しかし、カルト教団の襲撃に遭ったことがきっかけで運命が激変していき……。
STORY
" 異常な愛で 支配される "
卑屈で厭世的な不器用者と
傍若無人な快楽主義者
イビツで淫らなラブストーリー
「俺の全部を受け入れないとダメでしょ」
父親の借金返済のため風俗店で働くまち。
自分の境遇を呪い、周りの人間に八つ当たりする日々を送っていた。
そんなまちを気遣い、同僚の正和(まさかず)が優しく接してくれる。
まちは正和に心を開き次第に惹かれていった。
しかし、正和の歪んだ愛情に縛られていく…。
名作ポイント
森世先生の大人気作が第9位にランクイン! 本作は最初から最後まで頭のネジが吹っ飛んだヤベ~奴の闘技場なんです。
家庭の事情で風俗デビューをした男娼・まち。人生に絶望していたところを同僚の正和に慰められます。やがて砂糖を煮詰めたような優しさにズッブズブに依存していくのですが……。
STORY
炎の中で共に逝こうとした典彦と育郎。しかし、育郎が義兄・蘭蔵に助け出され、二人の心中は失敗した。
育郎は、大学の同級生・飯田に保護され東京へ。典彦とは炎の中で別れ、それきり離れ離れとなった。
かつて育郎に好意を寄せていた飯田は、傷ついた友をやさしく気遣い、兄弟ごと東京の自宅へ住まわせた。二人は、穏やかで真っ当な生活を送る日々に。
だが、典彦と別れ別れになったその日から育郎の心は空っぽなまま。
心も体も食い荒らすような愛され方に傷ついたはずだったが、典彦の不在に、育郎の心はーーー?
名作ポイント
地方の名家を舞台にした、超絶鬼畜のお世話係×訳アリ雌御曹司の墜落インモラル。
分家騒動でプライドがズタズタにされ、精神的に疲弊した育郎。全てを諦めてお付きの典彦とともに炎の心中を図るのですが、それすら失敗してしまいます。典彦との繋がりを断たれ、生気を失ったように生きる育郎が痛々しい……。
STORY
記憶を失いながらも新しい生活に馴染んできた菊と仮の保護者の司朗は穏やかな日々を過ごしていたが…徐々にそれらは失われていく。手探りで過去に触れ、自分達が何者なのかを知った菊と司朗の運命は…? 寡黙な男子高校生と記憶喪失の青年の時を繋ぐ連鎖の物語、完結。
名作ポイント
身寄りのない高校生×戦時中からタイムスリップして来た男。儚い純愛に胸がいっぱいになる作品です!
記憶喪失の青年を拾った高校生・司朗。青年に「菊」と名前を付け、共同生活をすることに。2人の距離も縮まり続刊となる本作では、謎だらけだった菊の正体や、戦時中の過去も明らかになります。
直接的な性描写は少ないですが、2人の間で漂う雰囲気に「愛」が溢れていて、ページを読み進めるごとに涙腺が崩壊確実。果たして、奇跡的な邂逅を果たした2人が選んだ“未来”は。上下巻合わせて、時間をかけてじっくり読み込んでいただきたい作品です。
STORY
朽ちる町。変化はやってくる。
日々寄せられる住民の不満に疲弊する町役場の役人・矢澤は、
癒やしを求めて「ねこレンタル」を利用することにした。
サービスに来たのは猫耳しっぽをつけた人間の“タマ”だった。
人間とわかっているのに、タマと過ごす時間は
矢澤にとってかけがえのないものになっていく。
なぜ傷だらけの身体で、なぜこの仕事をしているのか?
本当のタマのことは何も知らなくて……
愛しいと、最期に思える存在。あなたにはありますか?
名作ポイント
はじめはネコをレンタルするというコミカルなお話だろうと思っていたのですが、予想外の深い人間ドラマに心打たれました。
タマちゃんが本当に人間なのかどうか、そして物語が進むにつれて愛が本当に幸せをもたらすものなのか……疑問と胸騒ぎを覚えながらも最後までページを捲る手が止まりません! 美しい絵とテンポの良い展開に心を揺さぶられ、うるっとする場面も……。
登場人物の個性や人間性はもちろん、感動や疑問、そして真実の愛……是非この作品から様々なものを感じ取って欲しいです。あなたも衝撃のラストに心がえぐられるはず。
STORY
俺以外に縋るのは許さない
学園キングの執着攻め×ド屑ヤンキーの狂愛
友達がいなくても、家族に見捨てられても、理人くんさえいれば大丈夫…
どうしようもないクズの大我は、学園のキングで幼馴染の理人に懐いているし甘やかされていた。
しかし、手ひどく扱った女が理人の彼女だと分かり、理人達からお仕置きと称して犯されてしまう。
泣きながら何度も理人の名前を呼んで許しを請う大我。
その姿を見て、怪しく笑う理人。
「ああ、可愛い…俺の大我」
学園キングの執着攻め×ド屑ヤンキーの歪んだ共依存BL。
名作ポイント
学校のキング×キングを信仰するヤンキー。圧倒的ど執着が性癖に強烈シュート!!
一般的に「幼馴染BL」といえばピュアピュア展開が多いですが、この2人ときたら……闇にメーター振り切ったドクズさ全開です。受け・大我が根性焼き・暴力・レ○プなど可哀想な仕打ちを受けている姿に、可愛いさを見出す鬼畜攻めの理人。一周回って感心してしまいます。
物語の軸となる、幼少期に交わした“あるセリフ”が明らかになった時、「なんだ、めちゃめちゃ両想いじゃん……」と鬼畜すぎる多幸感にあふれること間違いなしです!(闇)
STORY
90年代、アメリカ。
過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。
旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、
彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。
共にいるためには、家出するしかない。
それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。
それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。
その轍は、逃走経路。
しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。
名作ポイント
読み返す度に尊さが増す、スルメのような黄昏BLです……!
過保護すぎる母と、神を盲信する父のもとで育ったアランは、自分の居場所がない苦しさを抱えて生きていました。そんな中、同じく機能不全家族のもとで育った過去を持つ旅人・ヘイデンと出会い、2人は運命の糸で惹かれあうのですが……。
キャラクターの描き込みに惹き込まれ、気づいた時にはストーリーから離れられなくなります。特にジワタネホでのラストシーンは、情景描写がまるで映画を観ているかのような美しさ! ハンカチ無しでは絶対に読み進められません(泣)。果たして2人は「家」にたどり着けたのか? 眩い青年達の姿をどうかお見逃しなく。
STORY
「君の処女を30万で買ってあげるよ」 その一言から狂おしい恋と残酷な復讐劇は幕を開けた――。寂れた地方都市でつましく暮らす作業員の奏。東京から赴任してきたエリート所長の凍月。対照的な二人の男が出会い、脅し脅されるうちに心と身体が深く絡み合ってゆく。2ヵ月後、奏が意識不明の重体で発見されるまで・・・・・・。ドクズ男と無垢男、本当の愛を知るのはどっち?
名作ポイント
初手から意識不明!? 既婚者ドクズ所長×不憫すぎる美人作業員のドロドロな愛憎劇に、筆者は一発KOされました! 東京から地方に出向した所長・凍月は、母親の介護を行いながらも労働に励む奏に一目惚れをします。でもそのアプローチが最悪すぎるんです! なんせ30万で処女を奪うんですから……。
壮絶な勢いで全てを奪われる奏がかなり痛ましいのですが、その分儚げな美しさが際立つんです……♥ 可哀想だけど美しい、不憫受けが最大限輝く珠玉の一作です!! 浮き出るあばらの痛々しさよ。刺さりそうなレベル。ちなみに、個人的注目ポイントは凍月の「メガネ」! 彼のメガネが外されるシーンに、心情の変化が表れているのではないでしょうか……。
STORY
ずっと二人でいられることが、一番のハッピーエンド。年齢「不」相応の幼い体で、引っ越しを嫌がる葵兄ちゃん。見て見ぬフリをしていた違和感は、閉じ込めていた福太の記憶が蘇るとき一つの正解を導いていく…。誰もが見放したのに、たった一人だけが見つけてくれた。究極の純愛、衝撃のクライマックス。ハートフル不穏BL、回答編。
名作ポイント
ラストシーンが美しすぎて読後1時間動けなくなりました。
ワンコ系大学生・福太と、ショタみが強い年上(?)のお兄ちゃん・葵が再会。空白の時間を埋めるように愛し合った上巻。甘~い展開にほっこりするも束の間、下巻の救いのない地獄が急速に迫ってきます!
どこか様子のおかしい葵。密度と湿度を増す不穏な空気。紐解かれていく会えなかった時間。筆者は読んでいるうちに息が吸えなくなり5回ほど本を閉じましたが「精液白ブリーフかわいい(限界闇)」の気持ちで苦しい峠を乗り越えました。そんな奥の手を駆使しても読後1時間は動けませんでしたし、物語の真実を一生忘れられません。
STORY
「一番じゃないと 常に俺のこと考えててくれないと意味がないし」
笑吉に並々ならぬ執着を持つ福介は様々な手を使い笑吉を手に入れたが、彼にとって自分がまだ一番の存在になれていないことに不満を抱いている。もっともっと笑吉を独占するために……⁉︎
鬼才・はらだが描くドグマティック・ラブ。「あれ」から1年後のふたりを描いた下巻が描き下ろしも加えてついに刊行‼︎
名作ポイント
メリバランキング堂々のトップに輝いたのは、はらだ先生の『カラーレシピ』! メリバ界のバイブルといっても過言ではありません。
カットの腕前はピカイチだが接客態度がてんでダメな美容師・笑吉と、カットのスキル+話術で常連客を大勢抱える美容師・福介が職場で急接近する本作。
下巻では福介の独占欲が膨らみすぎて、本性を隠しきれなくなる人間臭さがたまりません♥ 笑吉にカマをかけられ、化けの皮が剝がれる瞬間の悪人面なんて……夢に出てきたらチビります! でも目が離せなくなるくらい美しい。地獄の果てまで追い回す粘着攻めと、ひどい目に遭ったのに優しさを見せちゃう受けが大好きな方には確実に刺さります!
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コメント1
匿名1番さん(1/1)
『間の楔』。
若いお嬢さん方にも是非とも履修して戴きたい名作です。