おかあさん!私こんな立派に腐ったよ!!!

皆さんは、腐女子のDNAは子供に遺伝すると思いますか?
筆者は遺伝すると思います! というのも自身が母の影響でBLに目覚めた当事者だから。なんなら、腐女子属性・好きな攻め受け・性癖までもが遺伝しました。
オープン腐女子の母からの英才教育を経て、ちるちる記者になるほどのBL好きに育った筆者……。幼少期から数々の匂い系作品に触れ、母の膨大なコレクションのおかげで無事BLに沼堕ち。そのまま帰らぬ人となってしまいました。
今回の記事では一体どのような経緯で筆者が腐女子生を歩み始めたのか。過程にあった紆余曲折エピソードを交え、全世界の二世腐女子を勝手に代表し、我々の生態について解明していきます!!!
◆目次◆
◆匂い系作品による英才教育
・さながらサブリミナル効果!?本棚は匂い系作品の宝庫
・オープン腐女子の母、家族からのドン引きにもめげず
◆きっかけは突然に
・某少年漫画のアニメを観ていて、唐突に灯った腐の心
・母から差し出されし一冊のBL。我が腐人生、ここに始まる。
◆母から共有されし電子アカウント
・全書籍数、2000越え!?あまあま王道から闇堕ちまで
◆小説読みへのステップアップ
・文芸書がだんだんと……?
◆古の名作を読み漁る!流行に逆行していく古の腐女子に成長
匂い系作品による英才教育!?
〇生家の本棚は匂い系の宝庫

BLへの原体験は母が持っていた匂い系蔵書から。母の愛読書だった萩尾望都作品を繰り返し読み、中でも『トーマの心臓』をきっかけに、少年たちの集うギムナジウムへの憧れが胸に燻るように……。
楠本まき先生の作品なども、今思えば耽美、かつ闇系のBLを好む土台を育んだ一因になっている気がしますし、佐々木倫子先生『動物のお医者さん』はハムテルと二階堂の関係性に可能性を見出せなくも……ないような……。
母の本棚の本全てが腐女子になるための布石だったのでは!? と思う今日この頃。
こうして母の好みを着々と吸収していった筆者でしたが、BLデビューはまだまだ先。今の自分からしたら、匂い系大好きだったのになぜ目覚めなかったんや……という感じなのですが、高校時代の当時はBLを読むことを躊躇してしまっていました。
きっかけは突然に……
〇行動疾きこと風の如し!
大学に進学したある日、筆者が某バレーボールアニメを観ていた時に事件は起こります。
某2人組の関係性に対し、反射神経的に「なにこの2人、尊い……」と筆者が放ったボソリ一言。
それを横で聞いていた母がふいに自室へ消えたかと思うと、一冊の漫画片手に戻ってきたのです。
それがなんと、その某カップリングの同人漫画だった。
買った当時母はアニメもその原作も知らなかったらしいのですが、執筆していたのが好きな作家さんだったようで手元にキープしていたとのこと。
こんな運命のような始まりから、私のめくるめくBL人生の歩みが始まったのです……。
母から共有されし電子ストアのアカウント
〇商業BLにドハマり

二次創作から入ったBL界。
同人誌やTwitterパトロールを夜な夜な繰り返していた筆者に、母が授けてくれたのが電子書籍アカウントの共有権!
「購入済み」を見てみると、そこには
合計2000冊を超える膨大なBLライブラリーが……。知らない内に、母がとんでもないコレクションを蓄えていたことにビックリ仰天した筆者でしたが、漫画・小説ともに名作は揃っていたかと思います。
まずはおすすめ・初心者向けとして教示してもらっていたフォルダーの作品から読み進めることに。
中村明日美子先生の「
同級生シリーズ」をはじめ、三田織先生『
僕らの食卓』など、王道・あまあま作品に心を蕩かされ、まんまとBL沼にハマる筆者。
あっという間にフォルダー内を読みつくし、勝手にコレクションを物色していて見つけたのが、はらだ先生の『
やたもも』。この出会いが筆者の性癖を決定付け、以後受けがちょっとかわいそうな作品を貪るように読み漁る
夜明けの腐女子へと成長していきました。
小説読みへのステップアップ!
〇運命のいたずら再来か…小説デビューのきっかけ
腐女子になって半年が経った、とある日のこと。
その時も、何の前触れもなく訪れました……。
リビングで文芸書を読んでいた筆者。
「アッ!!!」鼓膜をつんざく叫び声で顔を上げると、母親がふいに自室へ消え……。
戻ってきた母が持っていたのは、夜明けの腐女子必読小説と言えばの
木原音瀬先生の作品の数々。偶然にも、筆者がこの時読んでいたのは木原先生の文芸小説『
捜し物屋まやま』。
勧められるまま、軽い気持ちで読み始めた『
パラスティック・ソウル』シリーズにハマらないわけもなく。
ディープすぎる小説沼へずっぷずぷと落ちていった瞬間でした。
古の名作を読み漁る日々!
〇流行からの乖離が加速する日々

これは筆者の近況となりますが、母のライブラリ内の古名作を読み漁るように。
しみじみ、名作には名作たる所以があるんやな!!! というクソデカ確信を胸に、順調に世間の流行とは外れた道を歩み出しています。
しかし、古・名作と言えど、まだまだ完結していない作品も多数。
てっきり完結しているのかと思いきや、まだ全然続いとるやん→続きが気になりすぎて眠れない日々
を定期的に繰り返しています……。
まとめ
二世腐女子のメリット&デメリット
<メリット>
①人より早いスピードでBL界隈に馴染むことができる
自分で買わずとも、名作から新作まで読み放題! 一気読みし放題!
②痒いところに手が届く! 特典を揃える手間がない
コレクター気質の母が一人いると、非常に助かります。
③イベントへの同行相手を探す必要なし
グッズも共有できるし、ランダム特典のコンプ率も爆上がり!
④BLネタで深まる母娘の絆
筆者宅の場合、寝ても覚めても永遠BL。どんな話も行き着くところはBLという流れができつつあります。
<デメリット>
①腐女子コミュニティが広がらない
これは本当にそう。作品の貸し借りも、熱い語り合いも、イベント同行も母一人で事足りてしまいます(ドラえもん状態)
②母との会話が不健全に
正直デメリットとも思ってはないのですが……終始下品な話をしている自覚はあります。
③カップリングに関する意見の相違でキャットファイトが巻き起こる
同居の場合、翌日まで引きずる。譲れない闘いがここにある。
他のちるちる記者の場合
ちなみに、「親にBL読むことを隠している」という方も多いですが、筆者の周りには趣味をオープンにしている、そして筆者のようにお母さんの影響でBLに目覚めた、という方も増えてきているように感じます。ちるちる記者の中にも二世腐女子が増えてきました。
そんな他の二世腐女子からはこんな体験談も。
〇
夕食時に流すのはアニメ一択
母子ともにハマっている少年漫画原作のアニメは基本垂れ流し。さすがに『
純情ロマンチカ』や『
抱かれたい男1位に脅されています。』といったBLアニメを流そうとしたら弟から苦情が……。父は静観。
〇共同寝室に商業BLを置きっぱなしに
たま〜に酔った父に朗読される。
弟は同人誌の表紙を見てこの2人で何するの? と聞いてくる。
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以上、今回は二世腐女子の誕生秘話と生態について筆者の実体験をベースにご紹介してみました。
かつては家族に隠すもの……という意識を持っている方が多かったBL。しかし実写ドラマの普及や電子書籍・無料アプリの浸透などで間口が広がり、これからは家族と共有するもの、子に受け継いでいくものになっていくかもしれませんね!
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担当記者:すず ハピエン厨の夜明けの腐女子。執着強めのヤンデレ攻と、ピュアで健気なほだされ受が大好物!ヤンキーやケモミミにも目がない。
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コメント3
匿名1番さん(2/2)
同性愛やBLがタブー扱いされるようになったのは明治のキリスト教原理主義の影響で、それまでは隠すようなものじゃなかったらしいね。むしろマジョリティだったと。
同性愛やBLは日本文化みたいなもので日本書記とか古典にも記述があるとか。井原西鶴は天照皇大神は男神で男の恋人がいたとか主張してたり笑
時代劇見るとどれ見ても衆道だけ綺麗に消されてるんだけど、日本の歴史がキリスト教で歪められた結果なんだろうなって思う。同性愛がありふれたものとして描かれた時代劇も見てみたい。
匿名2番さん(1/1)
なんとなく、友達は腐女子になって欲しいけど自分の親が腐女子になって欲しくないという思いがある。
なる事は無いとは思うけど。
匿名1番さん(1/2)
BL叩きしてたアンチフェミ表現の自由戦士は韓国統一教会の人だったみたいね。アンチフェミで反ジェンダーフリーで反同性愛だからそっくりだなって思ってたんだよね。
数年前まで腐女子叩きしてた自由戦士界隈が必死に統一教会擁護しててこいつらほんと気持ち悪いなって思った。
ユーリやFree、スーパーマンもだけどブロマンスアニメを集団で荒らしてテロ予告したり腐媚だのポリコレだの叩いたりろくでもないことばっか。マジ国へ帰れよって思うよ。