BLニュース

本当は今すぐ腐談義に入りたいんです…

「オープン腐女子」「隠れ腐女子」という言葉をよく耳にしますが、みなさんは自分自身が腐女子であることを周囲に公表していますか？
ドラマや映画の影響もあって腐女子の数も急増しているいま、腐女子を公言することは随分とハードルが低くなってきましたよね。

その一方で、忍者のように息を潜めて生きる「隠れ腐女子」の存在を忘れないでいただきたい……！

BLに沼落ちしてから今日に至るまで、誰にも腐女子を公言していない生粋の隠れ腐女子である筆者が(ちるちるスタッフしか知りません)、全世界の隠れ腐女子を(勝手に)代表して、我々の生態についてお話ししたいと思います。

それでは、とある一人のオタク女がある日突然BL沼に落ち、右も左もわからないBL街道で様々な壁を乗り越えてきた記録をご覧ください。

◆目次◆
沼落ち～腐女子になるまで
・あり得ないと思っていたBL奈落に堕ちる

隠れ腐女子として生きていく
・SNSや自演バトンで萌えを叫び続ける
・鍵付き本棚に同人誌を隠蔽
・リアル店舗のBL棚になかなか行けない

もうすっかり忍者
・「おすすめの漫画教えて！」←最も恐ろしい質問
・もう今更…勇気が出ない

隠れ腐女子の憂い事
・死んだら腐バレする

 

沼落ち～腐女子になるまで

 
〇あり得ないと思っていたBL奈落に堕ちる

BLにハマったは良いものの、推し方が分からない。周りに腐女子を公言している友人がいなかったこともあり、二次元オタクが初めての私は右も左も分からないばぶちゃん状態でした。

BL作家の先生はTwitterをよく更新してくれるとか店舗特典はチェック必須など、とにかく初歩的なことを調べ倒して情報を収集する日々。この道あってるんか……？ と耕せど周りには誰もおらず……。いや、公言してないから当たり前か。

こうして隠れ腐女子の推し活街道は、自ら切り開いてきた血と汗と涙の結晶となっていくのです……(腐女子書紀序文より)

隠れ腐女子として生きていく

 
〇SNSや自演バトンで萌えを叫び続ける

BLには尊さと萌えがつきもの。しかし、隠れ腐女子にその感情の共有相手はいません。圧倒的孤独、萌えをしても一人。
そこで役立つのがSNS。Twitterで感情をぶちまけ萌えを放出します。

でも「誰かと妄想を語り尽くしたいな…」という願望はなかなか消えてくれない。そんな時に夢女子時代の神コンテンツ・バトンを思い出しました。やっぱりオタクを助けるのはオタクってこと。

バトンとは、自らがCPになりきって用意された質問に回答する究極の自問自答妄想です。
「この攻めはたぶん受けのこういうとこ好きでしょ」とか「こういうデートしたいわぁ」とか、勝手に妄想を記入して見返すだけで何度でも楽しめるという自家発電が叶います。

ex:お互いの好きなとこ
攻め：危ない場面でも自分の首を持って逃げてくれるところ
受け：不老不死なのに明るいところ

……ﾆﾁｬｯ
自分で記入した回答なのですが、見返しているうちに何だか友達の妄想聞いてるみたいな気分になったりして、何度もニヤニヤしてしまいます……。※ここまで全部1人

〇鍵付き本棚に同人誌を隠蔽

 

思いもよらぬところで腐女子がバレてはいけないので、基本腐女子を匂わせるものは家に置きません。もちろんコミックスも電子派です。どうしても欲しい特典がある場合は要検討。iphoneを人に見られそうになったら地面に落とします。私とiphoneのメリバです(無理心中さん？)

今後推しの等身大ぬいぐるみなどが発売されたら、その時は近くにトランクルームでも借りようかなぁ〜と思っています。

〇リアル店舗のBL棚になかなか行けない

 

店舗で購入したことがあまりないからか、BL棚に辿り着くまでに気付いたら本屋を20周ぐらいしています。間違えて迷い込んだフリもします。経験がないからか気恥ずかしさが勝ってしまうのです……。おそらくモロバレですが。

早く全部自動レジにしてほしい…(遠い目)。

腐女子と悟られてはならんっ…ならんのや…！謎執念

 
〇「おすすめの漫画教えて！」←最も恐ろしい質問

 

BLへの愛が深まるにつれて、腐女子としての物的証拠隠蔽能力も比例して上がっていった筆者。しかし物を隠しても油断はできません。そう、腐女子は会話にも表れるのです。
ボロが出ないように……謎の執念にとらわれた筆者は、会話にも余念を許しません。たとえば、自己紹介で「趣味は漫画を読むことです」と言うと百発百中で聞かれる「おすすめの漫画は？」という質問。
すっかり生態隠しの術を身に着けた私は、常におすすめの一般漫画ストックを用意しています。本当は最高な潮吹きBL漫画をおすすめしたいのですが……。

本音ベースで漫画(BL)を初対面の方にオススメするのはハードルが高いので、少年漫画・青年漫画・少女漫画と何でも即座に対応可能◎ 何でも聞いてくれ!!!!!

〇もう今更…勇気が出ない

そんな風に擬態を極めている筆者ですが、隠れ腐女子ならではの悲しい出来事が。
それは、まだ私が大学に通っていた時のこと。国際学の授業でタイの留学生がBLドラマを紹介してくれました。
しかし、その場にいた全員がタイBLを見たことがなく話は盛り上がらず……。

本来ならばあの場で「私も！ 私も好きです!!!!!!」と言いたかったのですが、長いこと人前で息をしていない系腐女子のため、名乗り出ることができませんでした。
私が名乗り出ていたら…日タイBL交友史は変わったかもしれないのに……。あの時の留学生には今でも申し訳なく思っています。

隠れ腐女子の憂い事編

 
〇死んだら腐バレする

死ぬことを考えて生きるなんて、私はネコか？ と思いますが、死んだら親にスマホを見られて、電子書籍サイトで大量購入されたBL漫画の存在もバレてしまうのかぁと、たまに心配になります。びっくりしないでくれ……。どれもいい漫画だから読んでみてね……。

サイドテーブルからトランクルームの鍵が出てきて、開けに行ったら大量のBLグッズとご対面★ なんてことも夢じゃないかもしれません。既に死んでいるとしても抵抗したくなりますね…。

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さて、隠れ腐女子の生き様いかがだったでしょうか？ 現代では、公言することも容易いとわかっているのですがどうしても板についてしまって……。もし、隠れ腐女子同士だけがわかる光る玉とかがあったら持ちたいです。ぜひみなさんの隠れ腐女子エピがあったら教えてくださいね〜。

担当記者：ななこ どんなジャンルもどんとこい！ オススメされればなんでも読みます。付き合うまでの過程は長ければ長いほど良いタイプ。