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『魔道祖師』の世界にもっと踏み込んでみませんか？

『魔道祖師』初心者の方の脳内に語り掛けています……。
小説・アニメ・ドラマどれか一つに手をつけたあなた……。
萌えたけれど、あれ……この単語って結局どんな意味……？
もっと深く世界観を知りたいけど、今更どうやって調べればいいかわからない。
そんなあなた！ 今すぐこの記事を読むのです……

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2021年は「中華BL」イヤーでしたね！！！ そうですよね(圧) 筆者は『魔道祖師』にドはまりしました♪
 今すぐ読んでくれ！ と布教して回りたいものの、中華BLの世界ってちょっと難解ですよね？

筆者が沼っている『魔道祖師』や『二哈和他的白猫师尊』(ドラマ『皓衣行』の原作) も独特の専門用語が多くて、結局あれは何だったんじゃろう…… となることもしばしば。でもやっぱり、細かいことが気になってしまうのが、筆者の悪いクセ。わかんなすぎて挫折しそう！ という中華BLビギナーも沢山いそうな匂いがします！！！

筆者たち日本のオタクには馴染みのない中華BLの世界観を、中国では「仙侠」と呼ぶらしいですよ！ この世界観をベースとした作品は「仙侠小説」と呼ばれ中国では超メジャーなんです！ ここテストに出ます。

というわけで、中華BL初心者の方、これから中華BLを履修する方のために、仙侠の世界について調べてみました！

もくじ
・超オススメ仙侠小説・魔道祖師作品紹介
・魔道祖師の世界観「仙侠」って何？
・山河令の「武侠」の世界観とは何が違うの？
・仙侠モノ頻出単語解説！

超オススメ仙侠BL

『魔道祖師』作：墨香銅臭

【あらすじ】
時を超え待ち続けた、運命の再会。かつて「悪の道に堕ちた」と人々から恐れられた魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、すべてを失い非業の死を遂げた。しかし、それは自らの信念を貫いた証だった。それから13年後――別人の体に召喚され、思いがけず現世に蘇る。正体を隠し過去と決別しようとするが、よりによって少年の頃から文武を競い合った宿命の相手、藍忘機(ラン・ワンジー)と再会してしまう。自由奔放で快活な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、品行方正で寡黙な藍忘機(ラン・ワンジー)。前世の記憶の中では衝突してばかりいたはずなのに、なぜか彼はそばを離れようとせず――。あの日の旋律が再び二人を巡りあわせる。

爆萌えポイント
長髪美形しか出てこん！！！ 天真爛漫な主人公の過去が激重！！！ スパダリ攻めの愛が重過ぎ！！！！

全てにおいて、筆者の性癖に優しい。過去も激重ければ、現在進行形でしんどみに溢れます…… しかし！ 過程が辛ければ辛い程、ハッピーエンドが眩しく輝くのです……。それにしても、３巻までは「ブロマンス要素溢れる海外ファンタジー小説」だったのに、4巻でいきなり「エロエロラブコメBL小説」になるから温度差でグッピーが死にました。

魔道祖師の世界観「仙侠」って何？

 
◆仙侠小説とは？
「仙侠小説」とは、中国で大人気なネット小説のジャンルのことです！

ブームのきっかけは2005年、RPGゲーム『仙剣奇侠伝』の実写化ドラマが人気爆発し、若者の間で「仙侠文化」が大流行！ ここ十数年、ネット小説・ゲームの普及でさらに人気が高まっています♪

◆「仙侠」ってどんな世界？
仙侠小説にも色々ありますが、魔道祖師の世界は「修真界」と言って「古代中国で、仙人となることを目的とする修行者たちの世界」。その為、『魔道祖師』や中国ドラマ「皓衣行(ハオイーシン)」の原作『二哈和他的白猫师尊』などは修真系と呼ばれています。

修行者たちは、特別な訓練によって「仙術」という常人には扱えない超自然的な術を会得します。修真系は、「道教」の思想をベースとした中華風ファンタジー的な世界観を持っているのです！

道教は中国で最も古い宗教であり、1800年の長～い歴史があります。道教の主旨は「神仙(不老不死で、神通力をもつ仙人)となって道を得ること」、「世の中の人々を救済すること」にあります。

助けを求められればどこにでも飛んで行く、藍忘機の「逢乱必出」の精神は、実は道教の教えから来ていたのかもしれませんね。

そういえば、暁星塵と宋嵐は「道士(道教の修行者)」でしたね！ こんなところにも道教要素があったとは……

山河令の「武侠」の世界観とは何が違うの？

 
一方、同じく人気中華BL小説を原作とする「山河令」の世界は「武侠」と呼ばれる別ジャンル！ 仙術で戦う仙侠小説とは違って、「武術」で戦う武人同士の戦いがメインです。

「山河令」では、剣術などの武術に加えて「気」の超人的なパワーを自在に操って戦います♪ 「気」というのは、この世のエネルギーを表す中国独特の概念。

「気功」って聞いたことありませんか？ よくテレビで、芸能人が「ハァッ！」とやられているイメージがありますよね。アレは体内の「気」をコントロールしてるらしいですよ！

★『山河令』の紹介記事はこちら

仙侠小説(主に魔道祖師♥)頻出単語解説！

魔道祖師に出てきた謎の専門用語…… よくわからないけどノリで読んでたクチです。皆さんはどうでしたか？ いまこそ、疑問を解消しちゃいましょう！


◆彷屍
歩く死体のこと。そのへんをフラフラしてる低級の死者。よわよわ。

◆凶屍
彷屍と同様に死体。特に、この世に心残りや恨みを残して死んだ人。
彷屍より凶暴でつよつよ！

◆経脈、経穴
経脈は本来、中国医学用語で体に流れる脈のこと。経穴は経脈上にあるツボ。鍼灸治療で刺されるところ！
仙侠小説では経脈は身体に流れる霊力の通り道にあたります♪

◆点穴
ツボを突いて相手の行動を封じること。実は武侠小説用語でもある。
特定の経穴を衝いて経脈を遮断し、動きを封じたり止血することができる！イケメンスパダリ藍忘機でさえひとたまりもない……!?

◆霊気
外気を漂う自然エネルギー。修行者がこいつを取り込むことで霊力を生成します！

◆霊力
修行者の超人的なトンデモパワーの源。MPみたいなもんです。

◆修真者
仙人を目指す修行者。魔道祖師では「修士」表記。

◆縛仙網
金凌のために江澄が山に仕掛けまくった網です！ 高価なモノっぽいけど「網ごときが……？」と思いませんでしたか？

実はコレ、細い黄金の糸で編まれていて、霊力の高い仙器を使われない限り壊れないスペシャルな網なんです！ 藍忘機にあっさり切られちゃいましたが、逆に避塵クラスじゃないと切れないってコト……！

◆客卿
魔道祖師の薛洋の表向きの立場は、金光瑤の客卿でした。
言葉の意味としては、自国の者ではないがその国の支配者に仕えている人。魔道祖師原作では、シンプルに「門外の弟子」という意味で使われます。

◆閉関
修行者が一定期間、安全を確保した場所に引き籠って修行に専念すること。
期間は人それぞれ。短ければ数日、長ければ数百年……!?

◆飛昇
今いる世界から解放され、より高いレベルの世界に入ること。
仙侠小説においては「仙人になること」を意味します。
【注意】天官賜福の世界では「人間が神様になる」あるいは「天界に昇る」こと！

◆双修【流行らせたいいいいい！！！】
修行の1つ。2人の修行者が体を繋げることで霊気を二人の体で循環させる…… つまりはせっ◯す！！！！ やったね！！！

力に差がある修行者同士でヤルのがおすすめ。力が強い修行者の強い霊力が弱い方の体内に入り、霊力の精製を助けることができます♥
こんなあらあらうふふ……な修行、いいんですか？ ありがとうございます ♥



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いかがでしたか？
中華BLって設定が細かすぎるし物理的に鈍器だし、足を踏み入れにくい…… とか思ってたそこのアナタ！

萌えと同時に文化の違いの面白さに触れて、皆さんの中のBLフィールドがより豊かに、ワールドワイドになったことでしょう！ さあさあ、こっち(沼)は楽しいぞ～(暗黒微笑)

それでは今年も、良いBLライフを♪

※1月15日：初出時より記事内容に誤りがございましたので、修正いたしました。ご混乱をお招きし、大変申し訳ございません。