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希望「イルーミネイティング」×信頼「アルティメットグレー」！

2021年もアメリカのPANTONE社からトレンドカラーが発表されました。昨年は、知性を象徴する「クラシック・ブルー」と感情とオリンピックを象徴する「ヒューマンレッド」が選ばれましたね。そして来る今年は、対照的な「イルミネイティング」と「アルティメットグレー」の2色が選出されたんです！

希望の象徴「イルミネイティング」

生き生きとした輝きを放つ明るいイエロー「イルミネイティング」は、太陽の力を宿した温かさを与えてくれます。見るだけで元気になる黄色は、将来への明るい希望を感じさせてくれます。

信頼関係・堅実の象徴「アルティメットグレー」

永続的でしっかりとした基盤を持つグレー「アルティメットグレー」」は、落ち着きや安定をもたらします。強固な信頼を象徴する灰色は、人と人との関係性や協力の大切さを思い起こさせます。

(……ところで、よ〜く考えるとこの色って、私たちに馴染み深いバ……フルーツと、それを巧妙に隠してるモザイクの色……？ 腐女子が好きなものの象徴なのでは)

ということで昨年に引き続き、流行色を使ったBL本をるちるに寄せられたレビューと共にご紹介！ 2色を用いた印象深い表紙を5作チョイスいたしました♪

『オトナを困らせるんじゃありません！』作：にやま

STORY
寮生活を送る郁は、クールで大人っぽい見掛けだがまだまだ未熟な高校生。
他人から見たらほんのささいなきっかけから自分が暮らす萌芽寮の管理人・丸山を不器用ながら慕っていた。優しくて尊敬の出来る存在――そう思っていたのに、ある昼下がり、郁は丸山が出入りの業者・己城に抱かれているのを知り、激しく心を揺すられる。「アイツとのことは黙ってるから俺にもやらせてよ」これは子供っぽい独占欲?好き?恋?愛?愛してるってどうしたらいいの??いつだって恋は苦しかったり楽しかったりの連続だ

 
窓枠や影などの背景色に用いられたグレーが、イエローで描かれたタイトルを引き立てているこちらの一冊。郁の高校生らしいフレッシュな眩しさや丸山の笑顔から伝わる温かみが尊い……！ 2人を輝かせる光がきらきらと輝いていて、直視できません。でも郁にとっては、丸山の笑顔の方が何よりも眩しいんですよね？(誰向け？)

『羊の皮を着たケモノ』作：九號

STORY
一流企業勤めで、金も将来性もある超イケメン──。しかも出会って三ヶ月で婚約した!?姉が連れてきた恋人の井川に、内心驚愕する大学生の弟・大地。
外面はいいけど、家ではガサツで我儘な姉と、欠点がなさすぎて逆に胡散臭いこの人がなぜ…!?初めは違和感が拭えず警戒していた大地。けれど、就活や人生相談に乗ってくれる大人の男に、次第に心を奪われていき…!?

 
スタイリッシュなスーツに腕時計を身に着け、煙草をくゆらせている男性……アダルトな雰囲気が漂いますね！ グレー1色の背景が大人の色気を更に演出していて、グッと引き込まれます。率直に申し上げて人生をめちゃくちゃにされたいですね。また、タイトルに使われたイエローが良いアクセントになり、危険な感じが香ってきそうです。

『春懸けて、鶯』作：那梧なゆた

STORY
番張りを制し、校内の不良集団のトップに立った3年の遥香は、ケンカは好きだけれど番長職には興味がない、のんびりうららか系男子。新任の古典教師・成美先生が、かつて負け知らずの“伝説のトップ”であったと知り、タイマンを挑む――が、勝敗は意外な結果に??!

落書きやステッカーで荒らされた壁のグレーと、イエローを用いた筆文字のようなタイトルのコントラストが光る一冊。一瞬で目に飛び込んでくる、拳のようにインパクトの強い表紙ですね……！ ヤンキーらしい表紙の厳つさと、可愛らしい中身のギャップにもグッと心を掴まれます。

『ド腐れダンディーズ』作：イクヤス

STORY
アラフォーの道也は、幼馴染の便利屋社長・薫に借金を肩代わりしてもらう代償として昼は便利屋の仕事、夜は薫の性欲処理の相手をしている。薫は若い男を沢山雇っていて、それは若い子が好きという“趣味"。もう若くない自分はあくまで若い子相手には出来ないSEXをする“代用"だと道也は思っているけれど…!?

 
彩度の違うグレーが使われた背景に、イエローで彩られた力強いグランジ調のタイトルが際立っています。窓際に立たずみ、眉をひそめながらも指を絡め合うガチムチカップルのインパクトが強すぎる……！ この繋いでる指先に気づいた時には思わずトリュフを見つけた豚になりました。肉肉しいたわわなバディのボディを引き立てる素敵な表紙ですね♪

『俺達は新婚さんかもしれない(3)』作：ちしゃの実

STORY
パートナーとなって一年、新婚旅行でハワイを訪れたかぶなす。今回は新婚旅行だけでなく茄子川の両親への挨拶も兼ねた"合理的"な旅。機内で作業する茄子川に欲情して精子をスタンバイさせる蕪木、南の島の太陽よりも蕪木の方が眩しく感じてしまう茄子川。いちゃいちゃ&ムラムラ全開でふたりの気持ちは加速するばかり。ハワイを満喫する中で感じる蕪木の優しさに、想いが通じ合った頃よりも更に愛されていると実感した茄子川は蕪木を意識するあまり挙動不審になってしまう。一方、そんな茄子川の様子を優しく見守る蕪木も茄子川の両親との対面を控え、なんだか落ち着かない様子。異国の地でちょっぴりすれ違うふたりだったが、突然、茄子川父から蕪木には会えないと言われ――!?

こちらは、イエローボーダーの背景にグレーをあしらったタイトルの構成。黄色を背景にすると、一気に柔らかく明るい印象になりますね！ にこやかに微笑む蕪木の優しさと、茄子川の照れ顔が愛おしい……♥ 二人の幸せたっぷりな感情がビシビシ伝わってきます！ まさに一生一緒にいてくれや表紙、といった風格があります！

 

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2021年トレンドカラーをテーマに集めたBL5選、いかがだったでしょうか？
印象的な「イルミネイティング」と「アルティメットグレー」の2色を鍵に、今年度のBL本を振り返ってみるのも新鮮で楽しいですよ～！

まだ読んでいない作品があれば、ぜひこの機会にチェックしてみてください♪

担当記者：きうい シリアスからの溺愛が大好物な自称・夜明けの腐女子。受けが苦しめば苦しむ程、愛が強くなると信じている。共依存モノに夢中。