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刺激を欲するBLジャンキー集合！落雷級の衝撃を受けたBL6選

最近、無性に辛い物ばかり食べていませんか？ BLを読むときにも、王道の甘々萌え萌えだけでは物足りなくなっていませんか？
そんなアナタは…… ずばり、ストレスが溜まっている状態かも！

ストレスが溜まると、「強い刺激で不快感を打ち消そう」として自然と辛いものを食べたくなるのです。
BL欲も同じ(のはず)！！！！ ビビットくる刺激を求め、アニメイトのBLコーナーを三千里した時期が筆者にもありました…… (遠い目)

ストレス社会で戦うBLファンに贈りたいのが、筆者がこれまでに読んで「雷を打たれるほどの衝撃」を受けた作品特集です！
どれを読んでも、後頭部を殴られるような衝撃を受けること請け合いなので安心して読んでみてください♪

心が鈍器で殴られた部門

 

2人なら絶対ハッピーになれるよ！！！(大泣き)

『ハッピーオブジエンド』作：おげれつたなか

あらすじ
「おめでとう、生きてる」昼下がりのゴミ捨て場、見覚えのある男の声で目が覚めた。空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーで
ド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかるとあっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で…。謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男 クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音

泥のように暗い過去と、小さな希望が光るラストの対比…… 涙が止まらねえよ……！

ケイトと千紘は、どちらも報われることのない愛に縛られた似た者同士。お互いの傷を舐め合うような共同生活は、どうしようもなく悲惨なはずなのにどこか穏やか。過去が重くて暗いほど、些細な幸せを感じる瞬間がドラマチックに輝きます。このささやかな幸せの積み重ねが、土壇場でケイトにハッピーエンドを選ばせたのかと思うと…… もう……(号泣)

特に、絶望に突き落とされたケイトの感情がリアルに胸に迫ってきて、筆者の精神をダイレクトアタックしてくれました。それを察した千紘の行動も最高すぎて…… とにかく夜明けを彷徨うBLファンには絶対読んでほしいってことです！ どうにかして幸せになってくれよな～！！！！

え、そう来る!? ダークサスペンス×青春

『垣根と境内』作：おまる

あらすじ
ねぇ、境内は本当はどうして欲しい…?
無口で大人びたクラスメイトの垣根に憧れ、話しかけるうちにバイトも一緒にするほど仲良くなっていた境内。しかしバイト帰り、記憶が曖昧になるうえに、親しくなった垣根にエロく攻められる夢を見るようになってしまう。次第に激しくリアルさを増す夢のせいで、友達の垣根を意識してしまう境内だったが…!? 夢か現実か、欲望が先走る青春サスペンスBL!

24時間365日ムラムラが止まらない思春期男子の妄想大爆発♥ ……と思いきやナニかがおかしい!?
勘の良い方はもうお気づきでしょう。なんと本作、ネタバレ厳禁の「青春×サスペンス」BL！ 実は表紙と帯にもヒントがちらついてるので頼むから薄目で見てください！ (手遅れ？)

イケメン・群れない・寡黙というモテるDK3原則をコンプリートしている垣根。普通DKの境内は、「自分を持ってる感」を醸し出す垣根がちょっと憧れ。それだけだったはずなのに、境内は垣根に全身をドロッドロに開発される夢ばかり見てしまって!? ……というところだけ見ると王道胸キュンBLみたいですね♪ 筆者が言えるのはここまで。ぜひまっさらな心で読んでください！

えっちえちな開発シーンでウハウハしていた前半からは想像もできないダークさ…… 心が滅茶苦茶だ……青春DKを浴びたいけど、一味違ったスパイスを欲する方にオススメ！

設定で雷が落ち、地が裂けた部門

 

人類初のオメガバースが出現したら絶対こうなる(ならん)

『神様なんか信じない僕らのエデン』作：一ノ瀬ゆま

あらすじ
普通の世界。世界最小の衛星ロケットが打ち上げられ、 天才中学生棋士が最年少で六段に昇格した、そんな世界――。勉強が好きなこと以外は平凡な喬 織人はある日、 密かに憧れていたクラスメイトの西央 凛々斗から 異常なほどの良い匂いを感じる。体育の授業終わり、 火照った顔で呼吸も浅い西央を心配し保健室に連れて行こうと する喬だったが、半ば強引に体育倉庫へと誘い込まれ――…?下巻後の番外編38Pが一ノ瀬ゆま先生に各SNSにて無料で公開予定!
【攻:喬 織人(たかい しきと)】
勉強が大好きなこと以外はごく平凡な青年。医者の息子で、そこそこ裕福な家庭で育つ。好きな言葉は「穏便」で、クラスでも目立つ存在ではない。同級生の西央に密かに憧れを持っていた。ある日、アルファの兆候が身体に現れる。
【受:西央 凛々斗(にしお りりと)】
華やかなクラスの中心にいるタイプ。外見も良く、性格も明るく人に好かれやすい。誰とでもそつなく接することが出来るが、母親の再婚がきっかけで心に密かに悩みを抱えている。ある日、オメガの兆候が身体に現れる。

「我らが住むこの現実世界で、突然バース性を持つ人類が出現したら？」って考えたことなかった…… 今まで読んだどんなオメガバースとも違うスゴ味があるッ！

秀才だけどどこかパッとしない喬がαで、クラスでも目立つイケメンの西央がΩ。この采配が神過ぎるんだな~これが！
喬は見た目こそ地味だけど、発情して倉庫から動けなくなった西央を完璧にサポートする生まれながらのスパダリ。たとえαパワーで読めるようになった西央の本音に動揺しても、αの本能にのみこまれそうになっても、自分なり考え続けて最善策を導き出す聡明さ。めまぐるしい成長はさながら少年漫画の主人公！

奇想天外な設定なのに、思春期の葛藤や本能が発現していく描写がリアル過ぎるんじゃ。世界観にグイグイ惹きこまれます！ 最近刺激が足りないな〜という驚きジャンキーは本作を要チェック！ 読んでみな、飛ぶぞ。

イケメン教師ゾンビ×小さな異常科学者!?

『スリーピングデッド』作：朝田ねむい

あらすじ
鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!【高校教諭×マッドサイエンティスト】真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。ある日、放課後の見回りをしていると、そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。咄嗟に逃げようとするも間に合わず、佐田は命を落としてしまう。
しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。 。

話題のニュージャンル「ゾンBL」！ ゾンビものというと、ゾンビがうろつくディストピアで生き残れ！ みたいな某バイ〇ハザード的世界観を想像しませんか？ 本作は定番とは一味違ったミステリアスな設定が見所です！

主人公は爽やかイケメン高校教師の佐田。襲われていた生徒をかばって死んだはずが、なんとヤバい科学者・間宮にゾンビにされちゃいました～☆ というトンデモ展開。
ただのいい人ではない佐田と、ただの異常者ではない間宮のギャップにドキッとするも良し。濃厚接触はないはずなのに、絵で魅せるそこはかとないエロスにゾクゾクするも良し。朝田先生の人物描写からしか得られない養分がある……

これから佐田と間宮の関係はどうなってしまうのか、いい意味で先が全く読めません！ 間宮が抱える謎と伏線をビンビンに感じすぎて、続きが出るまで夜しか眠れません。

ラストの衝撃でショック死部門

 

ガッチガチのサスペンスに震えて眠れ

『ディレッタント』作：カシオ

あらすじ
<身分違いの三角関係>別世界の人間。けれど出会ってしまった。清掃員の神崎は、大学生の夏原と出会い恋に落ちた。とっさに自分も学生だと嘘をついて親しくなるが、夏原には絶対的な恋人がいたーー大企業の御曹司・真崎鉄馬だ。冷酷な鉄馬に蹂躙される夏原を助けたいと願う神崎だが、情事を覗いていたことがバレて夏原に軽蔑されてしまう。夏原には嫌われたまま、神崎は鉄馬の紹介で真崎家の別荘の住み込みバイトを始める。そこへ、鉄馬が何も知らない夏原を連れてやってきて……。その夏、全員の運命を変える事件が起こるーー。貧乏ニセ学生vsサイコパス御曹司×恋人の大学生、秘密と嘘にまみれたサスペンスBL!

貧乏で不幸な生い立ちの主人公が、小さな嘘をきっかけに人生を変える物語…… おふざけ無しのガチサスペンスBLです！ 本気でハラハラしながら読んだので、本が手汗でヨレヨレになりました(涙)

本当はただの清掃員なのに、葛藤の末にしれっと大学生になりきってしまった神崎。憧れの美人大学生・夏原とキャッキャウフフしながらも、いつバレるか分からない嘘に苦しみ続けること山の如し。
さらに、夏原にはゾッコンの恋人がいて、そいつがまた神崎とは真逆の人生を生きてきたバカヤロー御曹司・鉄馬！ ひたすらみじめ(涙)な神崎ですが、この鉄馬のやらかしが神崎に逆転のチャンスを与えてくれやがります(暗黒微笑)。

嘘を重ねるほどに、どんどん後戻りできなくなっていくよオオォ……
純粋だったはずの恋心が、執着心を孕んで少しずつ歪んでいく過程の描写が恐ろしく秀逸です。背筋がぞわ〜っとするラストはもはや洒落怖…… 火サス好き・怪談好きにもオススメできる逸品です！

逃避行BLの金字塔！はよ映画化して！！！

『遥か遠き家』作：八田てき

あらすじ
僕に全てを与え、捧げてくれた人。90年代、アメリカ。過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。共にいるためには、家出するしかない。それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。その轍は、逃走経路。しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。

も、もうやめてくれ…… 救いのない世界と美しいラストシーンは、少年から青年に変わるあの絶妙な年代フェチの心にクリティカルヒットすることでしょう……(遺言)

敬虔なカトリックの家庭で信仰を強要されて育ったアランと、孤児のヘイデン。生い立ちは真逆だけど同じ孤独を抱えた2人。お互いの存在が救いで、一度出会ったらもう離れることは出来ない運命を感じました。初めて愛しい人を見つけた2人が、どこまでも真っすぐに愛し合う様が痛くて美しい。

一緒なら、どこかに安心して帰れる場所を見つけられるかもしれない。だけど大人たちはひたすら残酷で、まだ子供の2人を追い詰めます…… 後戻りできない悲しみをダイレクトに感じて心がしんどい。八田てき先生の美しく繊細な絵柄で描かれる世界が、眩しくも臨場感に溢れていて心にグサッと刺さります！ 果たしてアランとヘイデンは安住の地を見つけられたのか。どんな映画よりも涙が止まらないラストに注目です！


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さて、いかがでしたでしょうか？ 刺激ジャンキーではない方には少しばかり刺激が強かったかもしれませんね……。皆さんが今年一番刺激を受けた作品は何だったでしょうか？ よければコメントで教えてくださいね〜