1
11/18
\受けの羞恥顔が見たいBLオタク集まれ/
BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。
2021/09/24 12:00
某大人気鬼退治漫画をきっかけに「遊郭」という言葉を聞く機会が増えた昨今。
この「遊郭」という言葉が何を指すか、みなさんご存じでしょうか?
遊郭とは遊女屋と呼ばれる娼館を集めたエリアを指す言葉で、最も有名な遊郭の1つである吉原は大きく繁栄しました。
その裏で、「男色」の一環として少年が春を売っていた「陰間茶屋」も繁栄していたんです!
BLでも妖しい魅力を持つ風俗店や娼館が舞台になることも多いですよね!
どちゃエロな作品もあれば、呼吸困難になるほど切ない作品まで様々な最高ジャンルで、筆者も大好物のテーマの一つです♥
ということで今回は、日本における男娼の歴史を覗いてみましょう!
筆者激推しの娼館BLもご紹介いたします♥
まず日本における男色の始まりと、男娼が登場した江戸時代から現代までの歴史をご紹介します!
実は日本って、めちゃくちゃ古くから男色(男性の同性愛)文化が根強いんですよ……! 流石はBL大国(?)ニッポン!!
以前こちらの記事でご紹介した通り、男性同士の愛情を描いた物語は、日本の神話である「日本書紀」に描かれていて、時期にして神々の時代から日本の男色文化はスタートしています! はやぁ……。
その後、時代が下って仏教の時代が到来すると、僧侶たちが読む経典に性行為は罪であると明記されるようになります。
実は相手の性別を問わず罪とする考えだったのですが、仏教には女性との性行為をより強く嫌う性質があり、ここから段々と男色は許す文化が広まっていきました。
僧侶が男色の相手に選んだのは「稚児(ちご)」と呼ばれる少年修行僧で、時として貴族も稚児を囲うことがあったんだとか。
さらに時代が下り、武士が支配する世の中になると、「衆道」と呼ばれる男色の形が広まっていきます。衆道は主君とそれに仕える小姓(こしょう)の契りを指します。
衆道の始まりは平安時代後期でしたが、最も盛んになったのは戦国時代。
女性のいない環境で長く緊張状態に置かれた男たち……その目の前に見目麗しい少年がいたら? あとはお分かりですよね♥
このようにして日本の歴史に深く根差してきた男色文化は、江戸時代に大きく様変わり!
というのも、それまでは色事の一種だった男色を商売とした「陰間茶屋」が登場したんです!
この陰間というのは、本来は歌舞伎の修行中の少年を指す言葉で、陰間が男性と性的関係を持つことは女形の修行として考えられていました。そんな「修行」をする場所が「陰間茶屋」だったんですね!
陰間と客――『男色子鑑 5巻』国立国会図書館デジタルコレクションより
時が経つにつれて陰間茶屋は売春目的に特化していき、陰間も男色を売る少年を指す言葉に変化していきました。
陰間はとびっきりの美少年揃いで、女装してお客を相手していたんだとか。陰間茶屋のお客は基本的には男性でしたが、中には女性のお客さんもいたそう!
そんな陰間でしたが、11~14歳が「蕾める花」、15~18歳が「盛りの花」、19~22歳が「散る花」と称されていたことから、陰間としての寿命がとっても短かったことが分かります。
散る花の年齢になっても売春を続けていると、嘲笑の対象になったんだとか。
歌舞伎役者を目指していない年を取った陰間たちはその後、女性相手をメインに変えて売春を続けていったそう。男性の相手を続けることもあったんでしょうか?
「全ての女性が1匹の悪魔を連れてくるとすれば、美少年は17匹の悪魔を連れてくる」というイスラーム圏の有名な言葉があるように、美少年の魅力は悪魔的に強いと言われています。
そんな美少年である陰間たちですが、とびっきりの美貌に加え最高のテクニックも持ち合わせている……高級な遊びとは言え、ドハマリして破産してしまった人も居そう、なんて想像が止まりません!
そんな陰間茶屋でしたが、幕府が風俗の取り締まりを強化したことがきっかけで、段々と姿を消していきました。
その後の男性の売春として有名なのは、上野公園を代表とする公園が舞台となる男娼たちでしょう。
彼らの多くは女装し、公園で待って客を取っていました。
そんな公園での売春は徐々に大きくなっていき、ある時には女装した男性も男性装のままの男性も含めて100人近くの規模になったんだとか!
戦後直後も上野公園での売春は続いていきますが、段々と公衆の場での売春は減っていき、いわゆる「売り専」と呼ばれるゲイ風俗店が目立つようになります。
「売り専」では"男性らしさ"を売りにした男性装のままの男性が働く風俗で、女装した男性が働く風俗とは別に扱われるようになります。
つまり「売り専」が出現したことで、男性装のままの男性が売春することも男性の売春のメインの一つになったんですね。この変化にどんな理由があるのかは考えてみると面白いかもしれません!
さて、ここまで男娼の歴史についてご紹介してきましたが、ここからは筆者激推しの娼館が舞台のBLをご紹介♥
どれも切なくてエロくてサイコ~! な作品ばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
夢見た東京は鬼ばかり
あらすじ
時代の移り変わりとともに姿を消した、公認で売春が行われていた地域・俗称「赤線」。僅かに残る地方の風俗店を津々浦々と巡り、体験したことを記事にして生計を立てているルポライターの矢野は、ある日、田舎の旧赤線地区で唯一現存する風俗店を見つける。いざ記事のネタになるような体験をすべく入店すると、その店に住んでいる物悲しさ漂う翠から「僕がしてあげようか」と突如声を掛けられ、驚きつつも興味本位で誘いにのってみるが――?
寂れた風俗店に暮らす1人の少年、エッチくない訳がなく……(悶絶)。
擦れているようで擦れていない思春期の少年と、夢破れた大人の淫猥なのに救済される素晴らしいストーリーが楽しめる作品がコチラ!
本作前半の舞台となるのが、受けの翠が暮らす旧赤線地区の風俗店。
この風俗店が、寂れているけれどレトロで、どこか艶めかしく、行ってみたくなる不思議な魅力を持っています。
そんな風俗店で育った翠は、高校生にしては哀愁漂うエロさを纏っていて、でもいざ脱いでみると……白ブリーフなんですね。白ブリーフ……擦れていない素朴さが、エロくていいですよね(好き)。
そんな翠がルポライターの矢野と出会い、籠の中から飛び出すように東京に出てその厳しさを知りつつも、お互いに影響を及ぼしながら成長していくストーリーに、きっと心打たれること間違いないので是非チェックしてくださいね♪
鬼に珍棒、これ最強
あらすじ
大学生の和樹は、同じ大学の後輩・光國に片思いをしている。バイトを終えた深夜、和樹は偶然光國の姿を見つけ、声をかけようと後を追う。しかし見慣れぬ門をくぐった先には、なんと妖怪の世界が広がっていたのだ。光國は和樹を「妖怪専門風俗」へと案内し、「ここが僕のバイト先だよ」と告げる。さらに和樹は光國の客の嫉妬を買い、鬼に変化する悪戯をされてしまって――。
「キスしたら、君を殺してしまう」ってなに~~~!?
気になる文言が筆者の目を捕らえて離さなかった……「妖怪専門風俗で働く人間の受け」や「興奮すると鬼化してしまういたずらをされた攻め」という設定が魅力的な作品です♥
本作は攻めの和樹が、偶然気になる大学の後輩である光國が「妖怪専門風俗」で働いていることを知るところから始まります。
2人が交流するうちに、段々と光國の過去や苦労が明かされていくのですが、それがとにかく胸にクるんです……切ない……。
本作の舞台である光國の働く妖怪専門風俗店が、独特なおどろおどろしさを纏ったTHE・妖怪の棲むトコロで魅力的です! 様々な妖怪のお客さんも出てくるので人外好きの方の性癖に刺さること間違いナシです!
メインの2人はモチロン、さまざま登場するサブキャラまでみんなが魅力的! しかもエロはエロくて、ストーリーは切なくてキュンキュンできて素晴らしいので、ぜひ読んでみて下さいね♪
Oh耽美……
あらすじ
αで御曹司の月ヶ瀬蒼介は、ある日Ωが売られる遊郭で働いている純と出会った。純の危うく儚げな美しさに惹かれる蒼介は純のいる店に通い詰めるが、その衝動がαとしての本能からくるものだと思いたくはなくて――。
こちらの作品は、『月の裏を越えて〜オメガバース〜』の前日譚となる作品。
実は本作を先に手に取ってしまった筆者、『月の裏を越えて〜オメガバース〜』のあらすじを読んでガチ泣き。
一抹の希望が一瞬で吹き消される絶望感を味わいたい方は、本作を先に読みましょう!! オススメです!!(泣)
αである蒼介が、カラダを売って暮らしているΩの純に出会い、一目惚れするところから始まる本作。
受けである純は、蒼介が一目惚れするのも納得の淫らさ&美しさで、微笑んでいるだけなのに「神様かな……?」と錯覚するほど。
本作では、娼館はとても厳しい場所として描かれています。
それはもう容赦がないのですが、オメガバースならではのファンタジーらしさと、厳しい現実がうまく合わさった不思議な世界観に憑りつかれてしまうことでしょう!
オメガバースでしか成り立たないストーリー展開や、泥舟から飛び出して安息地へと必死に逃げていく2人の姿に胸を打たれること間違いなしですので、切ない系でもバッチコーイ! な方は是非お手に取ってみて下さいね♪
千夜エッチ夜物語
あらすじ
美しい男娼たちが勤める煌びやかな娼館。ある夜、男娼の記憶を消すためにやってきた技師の相手は、他の子とは何かが違う一人の男娼で――?
ヌードより、はだけた和装は…エッチじゃん?
あらすじ
会社員の暁人が豆腐小僧に連れられ、足を踏み入れた妖怪専用の遊郭。そこで出会ったのは、黒髪褐色の烏天狗・翠蓮という美しい男娼で――…。
担当記者:呉莉みよた |