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【迫りくる巨塔】チン…がデカい攻めにありがちなこと
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2021/07/24 15:00
2025/02/03 16:00
東にエロい受けあれば行って壁となり、西にウブな受けあれば行って背中を押し……。
BL界を全制覇(?)すべく、古今東西の萌えを吸収しまくっている今日この頃。
筆者にまたしても天啓が舞い降りてきました。
「喘ぎ声、ここ最近かなり進化しすぎでは???」
よく鳴く受けチャンをこよなく愛す筆者ですが、最近その派手さが増しているような……「ような」というかどう考えても増している……。
これはもう喘ぎ声解体新書、刊行しちゃうしかないんじゃないの~~~!?
ということで今回は、激アツめちゃシコ喘ぎ声を徹底解剖♥ えちを盛り上げる必勝(?)喘ぎ声を学びましょう!
もしかしたらテストに出るかもしれませんよ~~~!(なんの?)
◆目次◆
1. ココが変わった! BL喘ぎ声3000年の歴史
2.最新! 魅惑の喘ぎ声大解剖♥
3.めちゃイけ喘ぎ声で脳髄とろける~♥ 必見神作品たち
とはいえ気になるのは、「以前と比べてどう変わったのか?」ということ。
そこで! 筆者はちるちる秘蔵の古書を紐解き、喘ぎ声をクソ真面目に分析致しました!!!
【~1999年 言葉少なめな喘ぎ声に趣を感じる時代】
ちるちるユーザーの皆様の中には、「まだ生まれていない」という方もいらっしゃるのでしょうか……(震え声)
そんな懐かしさ漂う、90年代喘ぎはこちら!
1 品行方正大人しめ喘ぎ
この時代は行為の描かれ方も喘ぎ声も、どちらかというとリアル寄り。「あ・あっ…」や「ン…」などが主流です。品行方正だ……(?)
この時期の、喘ぎ声は「緊張感」や「興奮」を表現することが多かったようです。
2 吹き出しの枠の中でエロを表現する
1の例にもあるように昔の漫画って、言葉と言葉の間の微妙な間を「・」で表現してましたよね。このようにカタカナや記号など、当時の技法を駆使して喘ぎ声を表現していたのです。
現在のような激しさはありませんが、画のメリハリや文字(フォント)の強弱などから受けチャンの気持ちよさ、行為の特別感が伝わります。
【2000~2010年 派手過ぎず大人しすぎずの喘ぎ声にきゅん死する時代】
1 品行方正喘ぎだけどバリエーションも増え始め……?
喘ぎ声のベースは90年代とあまり変わりません。行為中の受けチャンの語数は増えましたが、喘ぎ声はほぼ一緒です。
ただ、絵柄が優しげな作品が増えたからでしょうか。相対的な部分もありますが、喘ぎ声や行為のシーン自体が、少し穏やかな(?)雰囲気の作品も少なからずあったように思います。
穏やかとは言っても、エロさはお腹一杯になるくらいあるのですが……伝われ……(伝わらず)
とはいえ、天下のツンデレ受けチャンの「やめ……ンッ」など、少しずつバリエーションが豊富になってきたのもこの頃。
2 2人の関係性に説得力をもたせるためのモノローグ
90年代からここまで、行為中の描写が「喘ぎ声<キャラの独白・モノローグ」という作品もありました。
2010年ごろまではセックス自体というよりは、「セックスという行為によって心身ともにつながった」という事実やキャラの心理描写に大きな意味を持たせていたようにも思えます。
それゆえに喘ぎ声がそこまで重要視されていなかったのかも……?
\モノローグが印象的な作品はこちら!/
【2011~2023年現在 多種多様な「リアル」な喘ぎ声に頭がやられる時代】
1 来たれ喘ぎ声新時代! 多様な表現の誕生
この10年が「喘ぎ声新時代」感ありますね……。
俗にいう「汚喘ぎ」など男性向け成人誌で活躍しているものが輸入されてきたり、喘ぎ声の表現方法が多様化していったり……詳しくは後述しますが、まさにめざましい進化を遂げました。
2 使えるもんは使え! 記号、手描き、その他もろもろ……
最近の受け、喘ぎ声と一緒にハートマークもガンガン飛ばしてますよね???
また、吹き出しの背景にめいっぱいハートマークのトーンが貼られている作品もありました。ハートマーク、あればあるほど素晴らしい(全国喘ぎ声協会標語)
さらに個人的に印象的だったのは、伸ばし棒の先がやじるしになっていて、ち〇こが抜き差しされていることを表している喘ぎ声。
……そう、今の喘ぎ声は作家様の持ちうる技術すべて使って描かれています。力の入りようがすごい。
同時にえちえちえっちそのものが見せ場として発展したのもこの頃ではないでしょうか。
超絶余談ですがとにかく受けチャンを快楽の底に叩き落したい党代表である筆者が、この流れを受けて党を設立したのもこの頃です……(性癖の目覚め)(アイデンティティの確立)
\吹き出しハートトーンが見られる作品はこちら♥/
もちろん現代にも控え目な喘ぎ声が愛おしい受けチャンはいますし、90年代にも汚喘ぎをするドスケベえち受けチャンがいたかもしれません。
喘ぎ声が変わっていったというよりは、「時代が進み喘ぎ声がより多様化した」と言った方が正しいのかもしれませんね。
故きを温ねて新しきを知ったところで、えちすぎ現代どシコ喘ぎを大解剖しちゃいましょう~!
あなたが好きな喘ぎ声もきっとあるはず♥
1 そもそも受けがよく喘ぐ、それはもうめちゃくちゃ派手に喘ぐ
2000年代前半、喘ぎ声といえばいたって慎ましやかなものが主流でした。
「エロエロ・変態」に分類されている作品でも「あっ……」「んう……」「イッちゃう……!」など、控えめで奥ゆかしい喘ぎ声(当社比)を披露してくれたものです。
一方現代の受け、明らかにボリュームとバリエーションと勢いと語数(語と言っていいのかは分からない)が増加しております。
スタートダッシュこそ可愛らしい喘ぎ声でキメてくれますが、一度ハマるともう止まらない!
「ヤダヤダヤダぁッ♥ 」「ああっ♥ 」「それダメぇ!」など、ひらがなやカタカナ、記号を巧みに使って気持ちよさを表現♥
そして、行為中によく喋るようになった気がします。
「そこもっと突いて」や「気持ちイイよお」などの背徳感極まりないありがた~いお言葉を、喘ぎ声と吐息のギリギリの合間をついて必死に伝えようとしてくるんです。
伝えようとして攻め様にガンガン突かれて、結局それらも喘ぎ声の一部になっちゃうんです。
え~~~~~~~~~~えっろ……。最初にこの喘がせ方した人、ノーベル賞あげちゃう……。
2 五十音総動員で喘ぐ
少し前まで、喘ぎ声最重要頻出単語(?)といえば「あ」「う」などの母音、加えて「ん」。この3つさえ押さえれば、濡れシーンの8割には対応できました。
しかし! 日本語は50もの音で構成されています。せっかくのえちシーン、全部使わないともったいない!!!!!!
ということで(はないかもしれませんが)、ここ数年どんどん対応文字が拡大しております。
「お゛っ」「ん゛♥」といった濁点を多用したものや、「んひぃ♥」「にゃあぁッ」など、以前あまり見られなかった音を使用した喘ぎ声が爆誕。
まさに七色の喘ぎ声を披露してくれる受けチャンへと進化(退化?)を遂げたのです。
3 ページ内に散らばる、まとまりのない喘ぎ声(褒めてる)
先ほど申し上げた通り、2000年代前半の受けチャンは今と比べると少し控えめです。喘ぎ声の数自体あまり多くなく、えちシーンであってもページ全体にそこはかとない落ち着きが見られます。
対して現在! 先ほど挙げたように、とにかく語数が増えた!
皆さん一度は見たことがあると思います。コマどころかページ全体に散らばる、小さく描かれた「あっ」「ふっ」の文字の数々。
「突かれるたびに声漏れちゃうんだろうなあ……」やら「気持ち良すぎて必死に息してるのエロいなあ……」やら、煩悩にまみれたIQ3の感想が頭を駆け巡ります。
さらに行為がどんどんエスカレートしていくと、細かい吐息と大き目の喘ぎ声が混在します。デュエットの開始ですね。この2つが絶妙なハーモニーを奏でることで、攻めとオタクのバイブスもポンポンポーンと上がっていくわけです。
なんというか、細かい吐息ってたくさんあればあるほど臨場感増しませんか……? そもそも「吐息」という存在自体が、もうすでに色っぽさ100点満点の存在。
そこに煽っているとしか思えないどちゃシコえっちボイスが合わさったらもう興奮抑えられませんよ。理性の敗北です。
そしてその代償として、画面がそれはもううるさいくらいの喘ぎ声に溢れるのです……(代償というか、我々にとってはご褒美です……)
4 喘ぎ声の手描き率が増加した
非えろシーンとあまり変わらない大きさの吹き出しに、これまた非えろシーンと変わらない書体で喘いでいたかつての受けチャン。
ベースの部分では今もこの喘がせ方を踏襲していますが、一方で従来の喘ぎ声とは一線を画したえちえち喘ぎが浸透してきたのもまた事実です。
1~3で紹介してきたけしからんすぎる現代の喘ぎ声たち。これらに共通するものと言えばそう、手描きが多いこと。
吐息は細い線で小さく細かに、ここぞ! という見せ場喘ぎでは太めの線と躍動感ある文字で魅せる。脱・無機質なフォント運動(?)によって、喘ぎ声にとんでもない緩急がついたんですね。
さらには、イクときによく発動する「~~~~~~~ッ♥」、この伸ばし棒がぐねんぐねんになっているなんてのも良くあります。あれエロいですよね。
「全身全霊でイってる」感がよく伝わってきます。いとエロし。
非エロシーンでも書き込みの“圧”が素晴らしい、さきしたせんむ先生。1ページごとに熱気が溢れ出します……。
そんなさきしたせんむ先生、ドえろ喘ぎ声も素晴らしい……♥ 何と言っても、豪快かつド派手な太い線の手描き文字がたまらない!
ふんだんに使われるハートマークもいいアクセント。しっかりがっつり快楽にやられちゃっている受けチャンの、色気溢れる喘ぎ声が脳内再生余裕ですね。
液体まみれ快感まみれのどちゃエロえっちが手に取るようにわかる、喘ぎ声フリークの筆者には神様のような方なのであります……(昇天)