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【闇のクソデカ感情】嫉妬・羨望・執着の「3S」渦巻くBL6選

2021/07/20 12:00

画家、モデラ―にバーテン……ピリ辛仄暗BL6選♥

 


七つの大罪はご存じでしょうか。アニメや漫画、ゲームのネタとして非常に優秀ですよね。
「傲慢」「憤怒」「嫉妬」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」
この七つがそれに該当するそうなのですが、気づいてしまいました。

これって罪深いオタクのことを指しているのでは……?

考えてみて下さい。単語の一つずつと向き合った時、心当たりが有りすぎませんか?????
特に強欲と色欲なんかはオタクである限り永遠に重ね続ける罪ですよね。


嫉妬」「羨望」「執着
闇寄り黄昏の腐女子の筆者は、これらのワードを見ると血湧き肉躍ってしまいます。恋愛感情と能力への嫉妬心の間で葛藤するカプを思うと……しんどい!! でもそのクソデカ感情が好き!!!(大声)

そこで今回は恋と羨望が渦巻く「3S」BLをご紹介! 爽やかからドロドロまで……珠玉の名作をご覧ください。

 

プレイアフターコール』作:オオタコマメ

 


嫉妬度:★★★☆☆
羨望度:★★☆☆☆
執着度:★★★☆☆

劣等感を抱えるDom・倉科×品行方正な生徒会長Sub・一色


【あらすじ】
Dom(支配的な)性であることにコンプレックスを抱く高校生の倉科は、堂々とした姿で生徒会長を務める一色をDomだと思い込み、一方的に劣等感を抱いていた。
そんなある日、一色が校内で倒れているのを発見し、いつもと違う弱った姿に見過ごすことができず介抱を行う。
しかし、そこで一色にSub(従属的な)性であるという思いもよらない事実を打ち明けられ、倉科は勘違いで冷たい態度をとっていた自分の行動に罪悪感を抱くことになった。倉科は罪滅ぼしの意味も込めて、特定の相手がおらずDomとのコミュニケーション不足で体調不良を起こしているという一色に、自分と軽いプレイをおこなうことを提案し……。

性に翻弄された青き日々――。
パートナーと恋人の狭間で揺れる、センシュアルDom×Subユニバース、誕生。


ちょっとヤンキーっぽい男子×生徒会長ってだけで萌えるのにさらにDom/Subだって……!?!? 盛り盛りな設定にも関わらず、ものすごく溶け込んでて調和がとれていて読み易いなんてズルいですよね!

攻めでありDomの倉科は、素行が良く能力の高そうな生徒会長・一色の事をDomだと思い込み、勝手に嫉妬して日頃から冷たい態度をとってしまいます。周りにもあいつは一色が嫌い、と認識されるほどの塩対応を続ける倉科でしたが、ある時偶然にも床に倒れ伏す一色を見つけてしまい……。

Subにも拘わらず自分よりも優秀そうな者に対して劣等感と嫉妬を隠せない倉科がその気持ちを独白するシーンに思わずオタク心の闇の部分が疼きます。
パートナー関係を結んだ後に発覚する一色の「前のプレイ相手」にも嫉妬してイラついて仕方ない倉科の様子はもどかしくもいじらしく、厳つい見た目とのギャップにグッとくること間違いなし!
なっっっがい睫毛と一コマ一コマの耽美さにも注目です!


サイケデリック・ベイビー』作:湯煎温子

 

嫉妬度:★☆☆☆☆
羨望度:★★★☆☆
執着度:★★★★★


蓮に憧れる美術雑誌編集者・橅木×天才画家・天花寺蓮

【あらすじ】
そんな彼が人生で唯一執着する天才画家・天花寺 蓮の担当に。
鬼才と聞く蓮だが、対面した本人は天然ゆるふわ、
しかもスランプ打破のため?橅木を押し倒してくる男で!?
流されて蓮を抱き、爛れた関係になったことを憂うも
いつしか「蓮」自身を好きになる橅木。
しかし絵に己を捧げる蓮に「好き」という感情が重くのしかかり…
羨望と憧憬と執着と――
美術系男たちのこじらせ・ドラマティックラブ!


天才画家がゆえに人間らしい生活が苦手だった蓮は、橅木のおかげで段々と人間らしさを得ていきます。
しかし橅木は、長年執着してきた蓮の作風が自分をきっかけに変化してしまうことにひどく葛藤します。それは世間の意見も同様で……。
色を失った自分の世界に極彩色を与えてくれた人を自分のせいで変えてしまった、と思い悩む様に底の見えない執着を感じてゾクゾクします。 天才を、自分にとっての神様を自らの手で地に落としてしまった絶望と背徳感はひとしおですよ♥

仕事も家事も蓮の世話も完璧な橅木が蓮の天才が故の無垢に振り回される。そんなパワーバランスに萌えること間違いなし、です!
あとがきに記されているIFルートも、黄昏のオタク的にはたまらないんじゃないでしょうか……!

K林少年』作:巳島早生

 


嫉妬度:★★★★☆
羨望度:★★★☆☆
執着度:★★★☆☆


子供の頃の嫉妬を引きずる攻め・大江
×天才肌の研究者・小林


【あらすじ】
昨年度大学主席の大江は、
幼い頃に自分を慕ってくれていた「K林少年」とのある事件を発端に、それ以降「K林」が名字の人間との相性は最悪になっていた。
今年度主席の後輩も、なんと名前は「小林」……。
当然張り合う大江だったが、二人で同じ分野の研究をしていくうち、徐々に打ち解けはじめる。
そんなある日、小林の意味ありげな言葉に、大江はあることを思い出し――…。
不器用な理系男子たちの、再会ラブ・ストーリー。


偏差値が高いハズなのに、本能に振り回される自分を制御できなかったりする理系男子たちのすったもんだって萌えますよね!

大江は子供の頃に仲が良かったにもかかわらず、自分より優秀だったため突き放してしまった「K林」という少年に劣等感と嫉妬を抱きながらも理系大学に進学。不器用っていうレベルじゃないぞ

そんなトラウマを抱えながらも過ごす日々の中で、またも「K林」(小林)という名の優秀な後輩に出くわしてしまいますが……。ネガティブな感情と葛藤しながらも、子供の頃に過ごした彼との日々を思い出し、愛情を自覚していく大江の心情がじんわり沁みるんですよ……(涙)。

壮絶な過去と小さな幸せへの執着が自然かつディープで、キュンとする場面も。大江が「K林」という存在への執着と嫉妬を乗り越える過程は勿論、小林がぬくもりに出会うまでも階段を上るように丁寧です。

ラブクオリア』作:多摩緒べべ

 



嫉妬度:★★★★☆
羨望度:★☆☆☆☆
執着度:★★★★☆


オレ様系の因縁の男・東
×ボーイズタッチバー店員・西野


【あらすじ】
学生時代、親友だった東に襲われるように抱かれた西野。
ゲイではないはずなのに感じてしまった自分の性的指向に悩み
客に身体を触らせて癒しを提供するコンセプトバー、
「ボーイズタッチバー」でバーテンダーとして働いていた。

店では男性客に触られても身体は反応することもなく
自分がゲイではないことを確信していたところ
突然、客として現れた東と7年ぶりの再会を果たす。

過去を繰り返すかのように
再び強引に自分を抱こうとする東を拒否しようとするも
身体はあの時の快感を思い出してしまいーー?


雄薫る俺様色男・東×過去に囚われるバーテンダー・西野

ボーイズタッチバーで繰り広げられる
官能的リペアラブ


自分はゲイなのでは?という葛藤の末にボーイズタッチバーで働き始めてしまうの、無鉄砲すぎでは……? そんなだから昔のトラウマの男に見つかっちゃうんだぞ!? と思いながらもついつい読み進めてしまう一冊。というかボーイズタッチバーって初めて知りましたけど実在するとしたら行きたいが過ぎますね……。

攻めである東が帯で「雄薫る俺様色男」と称されてますが、まさにその通りすぎて出てくるたびに色気が止まりません。濡れ場にもつれ込む際も下手に出るふりをしながら急に手のひらを反したり、はたまた昔抱いたことを忘れられない執念深さなど最後までエロたっぷりな厄介攻め様。
そんな彼に振り回される西野の感情の揺れ動きも、ちょっちシリアスなBLの醍醐味満点です!

この背中に爪を立てて』作:西本ろう

 


嫉妬度:★★★★☆
羨望度:★★★☆☆
執着度:★★★★☆


バーテンダー大学生・佐藤
×既婚者美大講師・坂東


【あらすじ】
「あの人が好きなのに他の男でも欲情するんだ あなたは」

大学生の歩が働くバーに現れた既婚者の男・義孝(よしたか)。
"この人は誰かのモノだ"とよぎりながらも、歩(あゆむ)は魔性の身体に溺れていく。

口説けど躱され、焦れる歩。
既婚者なのに自分を掻き乱し、その上、学生時代に付き合っていた"男"への想いを断ち切れない義孝に歩はーー…!?


不倫」「既婚者」「四角関係」とドロドロMAXの昼ドラBL
バーテン大学生の攻め、佐藤がとにかくエッチすぎる……!!! 流し目、ガチムチ、年下攻めって欲張りセットすぎやしませんか?

攻めではなく受けの坂東が既婚者なのもポイント。そして坂東が大学時代に付き合っていて今尚引きずっている関係の男・トシが佐藤の働くバーの店長というのもまたニクい……。

坂東の奥さんの事も描かれながらもしっかりBLになっており、それでいて読後感がスッキリというのはなかなか類を見ないんじゃないでしょうか。最後はハッピーエンドがいい! という方にもお勧めできますし、かといって途中はハードに感情が入り乱れるので物足りないなんてこともありません。うーん、絶妙。
濡れ場もしっかりドスケベで肉感たっぷり♥ 大満足の一冊です♪

Daisy Jealousy』作:おげれつたなか

 


嫉妬度:★★★★★
羨望度:★★★★★
執着度:★★★★★


一途な天才童貞・要
×要に嫉妬する同級生・三咲


【あらすじ】
不器用で部屋も汚くて鈍感で、 でも5年間、俺だけを好きだった。 専門時代、才能に嫉妬していた相手・要と 社会人になり再会した三咲。 学生の頃、キスしてきた理由を聞きだしたところ、 「キスなんて好きだから以外の理由はないだろ」?と 何やらお怒りのようで…? 一途に愛を捧げる天才型童貞攻×努力家な嫉妬型パンピー受 描き下ろしはギョーカイ飲み会


おげれつ先生の骨太ディープなシリアスBL、満を持して参戦です!

才能がないと生き残れない業界である3Dモデリングの世界。専門学校で学ぶ三咲は、天才で一匹狼な要の才能に嫉妬します。あるきっかけから仲良くなる2人ですが、日に日に要の三咲に対する想いは強くなる一方。それに反比例するように三咲の負の感情は溜まっていきますが、素直に要に憧れ、好意を持つ気持ちとの間で揺らぎます。その葛藤がまた人間臭い!

5年間ずっと一途に三咲を想い続けていた要が吐露する三咲への執着は清廉なのにどこか薄暗く、黄昏なら口角が上がる事間違いなし……!
全編を通してリアル寄りなので臨場感も◎。読んで損なしの一冊です!

***

 

今回は「嫉妬」「執着」「羨望」にフォーカスして作品を紹介致しました! 気になる作品は見つかったでしょうか?

嫉妬に任せて相手を襲ってしまったり、自分の胸の内に溜め込んでしまったり……。感情との向き合い方もキャラクターそれぞれで見応えがありますよね♪
負の感情は生きてる限り消えることのない人間の性。そんな気持ちをBLのスパイスとして昇華することで萌えを得られるなんて……。人間に生まれてよかった~~~!!!!!

罪は来世で償おうと思います。

担当記者:Rあーる
日ノ本の軍人さんに目がない黄昏の腐女子。BLに関する夢に向けて邁進中。黒髪青目美少年受けサーチマン

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