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「BLっぽいタイトル」ってどんなの?大真面目に考えてみた

2021/08/27 12:00

2022/03/21 14:00

愛の囁き型、ボカロ型、パワワ型…タイプ別に作風との関連性も分析

 


以前、Twitterで「BLっぽいタイトル選手権」なる遊びを見かけまして。そういえば、なんとなく「BLっぽいタイトル」ってあるよなぁ……。と改めて思いました。BLって、「それ、どういうこと?」と深い意味を知りたくなってしまうタイトルや、CPの属性が分かりやすいもの、ド直球にエロワードを連発している……などなど、思わず手に取りたくなるタイトルが多いですよね。

でも、果たしてBLっぽいタイトルとは……?(具体的には言語化できないモヤモヤ)
と、すっかり「BLっぽいタイトル」が気になってしまった筆者は、BL作品によく見かけるタイトルのパターンを分析してみました!
そして調査を進めていくと、タイトルのパターンと作風にはおおよその共通点があることが発覚! こちらも考察してみたので、併せてチェックしてみてくださいね◎


タイトルだけでエモいよぉ……意味深ポエム型

 
ヨネダコウ先生『囀る鳥は羽ばたかない』シリーズや水城せとな先生の『窮鼠はチーズの夢を見る』、禊ケリ先生『狂い鳴くのは僕の番』、おげれつたなか先生『錆びた夜でも恋は囁くなど、タイトルだけでウットリしちゃう♥

「〇〇は〇〇する」の〇〇にどんなワードを入れるかが腕の見せ所。ぱっと見、詩的で難解なタイトルもあり、一体どんなお話なんだろう? と興味を掻き立てられます。

このタイトルのパターンは抒情的、骨太シリアスなテイストの作品に多い傾向が。確かに限られた文字数ながら、重厚な人間ドラマを予感させます。小説のタイトルもこのタイプが多いかもしれません!

 

指先のあなたの存在だけが確か

君の夜に触れる』作:もりもより 

 


ピンっ、と張ったような詩的なタイトルに惹かれる本作。内容もタイトルに受ける印象と同様、心に灯が灯り、同時に消えてしまわないかハラハラするような救済BLです。ページを捲るたびに切ないやら、愛おしいやらで胸がぎゅっとなる……!!

盲目の心優しき青年佳澄と、彼に救われた「殺し屋」千夏。偶然の再会から、交わらない人生を歩んでいたはずの2人が友人に。全く違う世界に生きる2人が、お互いに触れる指先の優しさが印象的なんです。筆舌に尽くしがたいほど、美しき邂逅を絶対にお見逃しなく!!!!

 

誰から誰への言葉なの〜!? ドキドキ愛の囁き型

 
くれの又秋先生『手中に落としていいですか』、凪良ゆう先生『おやすみなさい、また明日』、倉橋トモ先生『トモダチ以上のこと、シたい。』など、受け→攻めor攻め→受けの愛のセリフや心の声にキュンキュン♥ 実際に作中で使われている台詞だったりすると爆湧きしますよね〜! BLタイトルのセリフを繋げたらめっちゃ萌える会話成立する説……?

いっそコール&レスポンスしたくなっちゃいませんか?
鳩屋タマ先生『えっちなお尻じゃダメですか?』→全然駄目じゃないよ〜〜♥♥
露久ふみ先生『そんな顔してもキスはだめ』→そこを何とか〜〜!!

このタイプには甘々えちラブ系の作品が多そうです! タイトルだけでただならぬエロス感じさせるこのセンスに脱帽……。
 

AV男優は先生で恋を知る

センセー、俺のセックスの相手してよ』作:ヤマノソウダ

 


こ、こらこら〜〜(大歓喜) 教え子の桜田が、AV男優をしていることを知った大学教員の藤春。将来の為辞めさせようとしますが、「センセーが代わりに相手してよ」と、抱かれてしまい……♥ ちょっぴり無理矢理に聞こえますが、桜田のAVを見て抜いてしまった藤春もどエッチ同罪です。

恋を知らない桜田と、そんな桜田に身も心もぐずぐずにされちゃう藤春。それぞれの変化にキュンが止まりません♥ セックスは超うまいのに恋ってなんだ? と真剣に悩む桜田、不器用な年下攻めとしてマジに満点です◎

一から十まで簡潔に説明! 説明いらずのラノベ型


『〇〇が〇〇して〇〇なんだが!』的な、「誰と誰が何を」が簡潔にまとめられ読者を惹きつけるラノベ型タイトル。

桜日梯子先生『抱かれたい男1位に脅されています。』や村崎ハネル先生(コミックス)丸木文華先生(小説、原作)『オタクな俺がリア充社長に食われた件について』、佳門サエコ先生『ふたりの息子に狙われています』など、CPの属性やストーリー展開が匂わされ、「もっとkwsk!」と思わず釣られちゃうんですよね〜。

コミカルな雰囲気を演出しやすいからか、このタイプにはドタバタラブコメの作品が多め。ん村先生の『オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た』など、2020年頃からじわじわトレンドになってきそうな予感がしています……!
 

あんたは"俺の"マネージャーだろ

推しのマネージャーになったらなぜかその息子に迫られてます』作:加森キキ

 


「なぜか」は、察しの良い皆さんならもうお分かりですね?

美形カリスマモデル詩と、彼の父の大大大大ファンなマネージャー小野の業界ラブ♥ タイトル通り、がっっつり迫る年下攻めが優勝しています。迫り方が想像よりさらに可愛く、真摯です……。

攻めの詩は超・完璧モデルなのに、父の話に熱くなる小野にやきもちを妬いたり、眠れなくて添い寝しに来たり。表情も小野の前では、とっても豊か。キャワ〜!!!!! 対する、小野の健気聖母っぷりにも大注目です♥ 憧れの人の息子、からどんどん変化していく2人の関係。目が離せなくなること間違いなし!

 

漢字×カタカナしか勝たん! 語呂良しボカロ型

 
人はなぜ漢字×横文字の小気味好いタイトルに惹かれるのか

汀えいじ先生『歌舞伎町バッドトリップ』、雲田はるこ先生『新宿ラッキーホール』、瀬森菜々子先生原作・赤原ねぐ先生画『簡易的パーバートロマンス』、みちのくアタミ先生『真夜中ラブアライアンス』、夏目イサク先生『飴色パラドックス』……などなど意外と多く、やっぱりキャッチーで覚えやすいんですよね! 声に出して読みたくなる〜。

このタイプにはビビットな演出やエッジの効いたエロが魅力の作品が多い傾向。何故か漢字とカタカナの組み合わせを見ると““エモさ””を感じて手にとってしまうんですよね……。個人的には邦楽ロックバンドやボーカロイドの曲名にも多いのではと感じています。

 

映画部DKのエモーショナルラブin男子寮

黄昏アウトフォーカス』作:じゃのめ

 


映画部を舞台に甘酸っぱい恋の青春と性春を描くDKラブ! 心情描写が繊細だな〜と思いきやちゃんとエロもあり、スピンオフもありと満足度高し!
部活でBL映画を作ろうってなる発想もすごい。作中でカメラ越しに演技をしているシーンの描かれ方も、俳優ものの作品とはまた違ったワクワク感があります。なんたって現役DKだもの。

スピンオフのタイトルは『残像スローモーション』『宵々モノローグ』と、やっぱり映像に関わる漢字×カタカナで統一感を持たせる感じなのですね! スピンオフでは別CPも描かれていますのでまとめてチェックです!

綺麗なカタカナを並べるとオシャレ♥言葉の宝箱型

 
このタイプには、大島かもめ先生『チキンハートセレナーデ』のようなセンシティブ系か、末広マチ先生『フェイクファクトリップス』のようなバトル系(?)ラブコメディが多い印象です!

tomomo先生『ブラザー・イン・ピンクチェリー』、彩景でりこ先生『チョコストロベリーバニラ』など、美味しそうなタイトルが多いのもこのパターン♥
やん先生『セックススーツラブバトル』のようなよく見ると性癖! 性癖! な直球タイトルもなんかおしゃれに見える。
 

ピンク……と、え、それって……

ピンクトップシークレット』作:前田マエ

 


「昔より大きくなってるね」

エモいのにエロい、いやエモいからエロい
。タイトルを見てから、表紙のたわわなピンクを見ると、「え、これってまさかCHIKUBI……のコト!!?」というどすけべアハ体験ができる秀逸なタイトルです。

エッチな乳首の記憶を共有する2人の再会。土砂降りの中の、透け透け乳首エピがエモエチすぎて全人類に見ていただきたい(後生) さらには、立派な執着攻めへと成長した恭の豹変乳首責め・言葉責め(乳首特化)も堪能できる乳首ニスト大満足の一作です。

そんなど直球でええんか!? 爆笑パワーワード型

 
とにかくこの本はエチエチだぞ! いいから読め! と教えてくれる親切設計のタイトル。
ど直球さと言ったらやっぱり、イクヤス先生『もみチュパ雄っぱぶ♂タイム』でしょう。この悪魔的な語呂の良さ。雄っぱいをモミモミチュパチュパするのだ! という強い意志。一度聞いたら忘れられないタイトルですよね。ずんだ餅粉先生『濡れトロ3P 大人のオモチャモニター』もなかなか衝撃的♥

中には丸木文華先生『忍姦~蜜戯の策』のような、いかにも淫靡で淫猥で蠱惑的な雰囲気たっぷりな漢字の圧が強い官能小説パターンも!

こちらのタイプには、やっぱり汗だくエロが存分に堪能できる作品が多いと思います! とにかくどろっどろなエロが読みてえ~~~! と思ったら、本能の赴くままにエチエチなタイトルを手に取るべし!
 

エッチ警報発令! 情報量が多いよ

バ美肉三十路オフパコおにいさん』作:凪田十子 

 


何だ何だ!? 字面と絵面がすごいことになってるゾ!?
「可愛がられたい」「いっぱいちやほやされたい」という欲望を持つキュートな三十路お兄さんが、美少女VTuberとしてネットで出会ったガチオタ年下お兄さんとオフ会でパコパコしちゃうお話。ドスケベかと思いきやラブの部分もしっかり描かれます♥

バ三オお兄さんの、薄っぺらいTシャツの上から分かるむっちり雄っぱいがヨシ。とにかく可愛い。こんなん抱かずにはいられない。ちなみにタイトルを全て略さずに言うと、「バーチャル美少女セルフ受肉三十路オフラインでパコパコお兄さん」になりますね!

**************

いかがでしたでしょうか? 6分類をふまえて、筆者も試しにBLっぽいタイトルを作ってみました。

「夜の獅子は微睡(まどろみ)に高く啼く」

……やはり才能というものが必要みたいです。

皆様もぜひ考えてみてくださいね!

担当記者:廣井無名
完全には幸せになれないCPが好き。キーワードは死ネタ、愛のないSM、流血、狂気、宗教、叶わない恋など。

 

 

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コメント5

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

タイトルってほんと大事ですね。
タイトル見て、これは読まないなって思ってしまうので。
ジャケ買いよりタイトル買いの方をよくします。

匿名2番さん(1/1)

~しか勝たんってもう死語よね
ちるちる記事で使われると死語だなって実感する

匿名3番さん(1/1)

ラノベ型はやく廃れて欲しい

匿名4番さん(1/1)

この記事で思い出したのですが、そういえば一時期「○○の~~し方」ってタイトルが流行ってましたね。内容にかかわらずタイトルがあれだともう食指が動かなかった思い出が。今はほぼ見かけなくなったなぁ。

匿名5番さん(1/1)

ラノベ型のタイトルは、「流行りに乗っかろうとしてるのね…」と冷めた目で見てしまいますね。
BLでは見かけないんですが、一般の本(実用・ビジネス)で、「~するな」「~なさい」っていう命令形のタイトルがあると、なぜそんな上から目線なんだ!?と感じてしまい、そんなタイトルの本は絶対買うもんか!と思ってしまいます。

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