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【嫉妬】受けが大好きすぎてブチギレてしまう攻め様5選【すれ違い】
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2021/06/20 14:00
2024/01/08 18:00
推しカプが死んでしまった……‼ 阿鼻叫喚で溢れるTL。死んでほしくなかったと嘆くフォロワー達。でも、涙を流すのはちょっと待って!
……2人の結末、これがベストだったんじゃない?
クソデカ感情を求めて三千里。そう、我々は黄昏のBL好き。
推しカプの究極の幸せについて考えていたら、いつの間にかメリバになっていた…なんてことは日常茶飯事。「死は救済か?」の質問にYESと答えたあなた、ハイそれ踏み絵です。
どんな展開でも救いを見つけ出すことが好きで、願うことはたった一つ、愛し合う2人が幸せでいること。ハピエンもバドエンも楽しく読めるけど、出来ることならあの形容しがたい後味をずっと噛みしめていたい!! そんな願いはわがままでしょうか。
メリバ好きな黄昏のBL好きさんにはもちろん、たまにはめちゃくちゃな感情に頭を抱えたい! という光のBL好きさんにもおすすめ! こちらのアンケートでユーザーの皆さまにお寄せいただいた作品を中心に、まるで秋の夕暮れのような、切なくもどこかあたたかい黄昏系BLをご紹介します♥
◆目次◆
1.世界が敵に回っても、僕の居場所は君のとなり
2.●●●●サイボーグは幸せになれるのか?
3.泥沼三角関係~秘密と嘘と重すぎる愛を添えて~
4.愛したのは、義理の兄。弟×兄の禁断の恋
5.自己犠牲の果てに幸せを手にしたのは……
STORY
90年代、アメリカ。過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。共にいるためには、家出するしかない。それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。
その轍は、逃走経路。しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。
◆名作ポイント
本作の見どころは何といっても、1本のハリウッド映画を見終えたような圧倒的な読み応え。人間らしく生きるということ、自分らしく居られる場所があるということ、神を信じるということ。旅人であったヘイデンは、親の抑圧に生気を失っていたアランを明るい方向へと引っ張り上げ、それらを選択する自由を与えてくれます。
ドライブシーンは本当に爽快! この時代のアメリカ特有の空気感が紙の向こうから伝わってくるような手に汗握る臨場感に、筆者は腰が抜けてしまいました……。
八田てき先生の圧倒的な画力で描かれる、俳優のようにかっこいいヘイデンと少年らしい繊細さを残したアランの美しさにも大注目! 余裕のある攻めとちょっと神経質な受けのエッチシーンは一生見てたい……と思わせる尊さです。徐々に狂い始める歯車を前に、自由を追い求めた2人の青年の結末とは……。最後まで目が離せません!
STORY
進藤が勤める会社では、とあるモノが造られている。それは、生身の少年の身体を改造したセックスの為のサイボーグ。試作品であるサイボーグの世話を任された進藤は、最初は嫌がるものの世話をしていくうちにサイボーグの少年に温かい感情を抱くようになり……。
BL界に超新星あらわる!よよよワールド炸裂の人間×サイボーグBL
◆名作ポイント
セックスのために作られたサイボーグ少年――人間の倫理の終着点のような残酷すぎる設定とは裏腹に、あまりにあたたかさのある絵柄にグングン引き込まれてしまいます。そして聡夫さんがとにかくカワイイ。進藤のことを「しんどお」呼びするのですが、何それ可愛いかよ……と悶えると同時に、それもこれもサイボーグになったせいなのだと思うと二重で胸が痛みます。まさに天国と地獄……(ゴクリ)。
どんな時でも現実的で冷静な進藤ですが、聡夫を守ろうと一人抗うその姿には思わず胸を打たれます。聡夫さんの幸せのため、進藤がした選択とは一体!? 切なさの中にあるあたたかさに涙したい! という方にオススメの一冊です!
STORY
<身分違いの三角関係>
別世界の人間。けれど出会ってしまった。
清掃員の神崎は、大学生の夏原と出会い恋に落ちた。
とっさに自分も学生だと嘘をついて親しくなるが、
夏原には絶対的な恋人がいたーー大企業の御曹司・真崎鉄馬だ。
冷酷な鉄馬に蹂躙される夏原を助けたいと願う神崎だが、
情事を覗いていたことがバレて夏原に軽蔑されてしまう。
夏原には嫌われたまま、神崎は鉄馬の紹介で
真崎家の別荘の住み込みバイトを始める。
そこへ、鉄馬が何も知らない夏原を連れてやってきて……。
その夏、全員の運命を変える事件が起こるーー。
貧乏ニセ学生vsサイコパス御曹司×恋人の大学生、
秘密と嘘にまみれたサスペンスBL!
◆名作ポイント
ドロドロ、という言葉では表現しきれない泥沼作品です。受けの魂の清さに反して、攻め二人がまあクズ! 真崎の救いようのない御曹司感といい、神崎のエスカレートする嘘の上塗りといい、何も知らないまま翻弄される夏原がかわいそうになってきます。かわいそうとかわいいって語源同じらしいですね(唐突)。
しかし何といっても、こちらの醍醐味は目まぐるしいどんでん返し! 真崎の罪。神崎の秘密。そして夏原への愛。1つ事が進むたびに物語の奥行きが増していくんです。表情や身振りも細かくて、情報が、情報が多い!! ラスト5ページは鳥肌ものです! そ、その後どうなっちゃうの……?もう、最後まで、呼吸した回数が片手で足りてしまうほど……。ホラー映画で後ろを向いて、もう一度前を向く瞬間のような嫌な汗がドバドバ出ます。ぜひ昼間の明るい部屋で読むことをおすすめします。
STORY
愛したのは、義理の兄。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒兄に殺され続けていた。比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。目を塞ぎ、何度も義兄を犯した。
◆名作ポイント
明日美子ワールド全開!! 2人のセックスの象徴である”薫り”と”目隠し”が本作品の仄暗いエロスに拍車をかけています。物語の冒頭、兄に怒られめそめそと泣く義理の弟・竹蔵の前に現れる兄の息子・要。「叔父さんはパパが好きなんだ」と察した要は自ら協力を申し出るのですが……時にストーリーテラーとなる要の狂気にゾッとしつつも、その世界観から抜け出せなくなってしまいます。
冷徹で厳粛な兄が受け、いつも弱気な弟が攻めという構図だけでもう最高!! 義理の兄弟でありながら、禁忌を犯し業を背負った2人の終着点は、破滅か救済か。「記憶を無くしてもう一度読みたい!泣」と願わずにはいられない名作です。
STORY
幸せとは無縁の環境で育ち、「D」という通り名で闇社会を孤独に生きる青年・出羽翼。
ある日、財布を拾った縁でお人好しそうなリーマンの市蔵五百利と出会った。
翼の刹那的な生き方の裏にある、優しさと寂しさに気づいた五百利は、翼に同居を持ちかけるがーー!?
魂を揺るがす衝撃のダークファンタジー、上下巻同時発売!!
◆名作ポイント
クリスマスの度に読み返して、じんわり悲しくなるダークファンタジーです。過酷な境遇を生き、身も心もボロボロの翼は、五百利と恋に落ち幸せに近づいていきます。ところがクリスマスに最悪の出来事が起こり、2人で幸せになる道がなくなってしまうんです……。アイエエエエエナンデ!? サンタナンデ!?
最終的に翼は五百利のためにある重要な決断をするのですが、これがとんでもない苦行。もうやめてあげて……。希望をじわじわ削り取っていく展開に全米が泣きました。読後しばらくは「幸せとは?????」に脳内を支配されること間違いなし!
読む前と後に深呼吸は必須。きっと意味合いが変わっていることでしょう。メリバが大好きな黄昏の皆様には激刺さりするはず♥
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いかがでしたでしょうか?
今回は黄昏のBL好き向けの名作5選をお届けしました♥
思う存分にカタルシスを浴びて、涙を流してデトックスするもヨシ、クソデカ感情に滅多打ちにされて悶え苦しむもヨシ!の最高のラインナップでしたね……
ちなみに筆者は両方を行ったり来たりするのが趣味です。サウナかな?
黄昏のBL作品はラストがはっきり描かれていないものが多いので、彼らのその後に想いを馳せたり、自分なりの解釈を考えてみるのも楽しいかもしれませんね♪
皆様に合った、それぞれの楽しみ方が見つかれば幸いです!
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担当記者:りん子 |
コメント1
匿名1番さん(1/1)
メリバの中でも色々種類がありますが、中でも死ネタに関してはネタバレ無しで読みたい物じゃないでしょうか…
(個人差ですが、ネタバレ無しの方が衝撃度が高いので)
冒頭から『推しCPが死んだ』とネタバレ全開なので、せめて"ネタバレ注意!"の注意喚起が欲しいと感じてしまいました。