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そこの姐さん、任侠いかがですか？男臭さと繊細さの絶妙マッチ、「任侠BL」へようこそ！

最近SNSでは「任侠カフェ」が話題になっていましたよね。

「任侠カフェが話題になっているんだから、2021年は任侠ブームが来るのでは！？ 」(無根拠)

任侠……漢の世界……踏み入ったら最後の深淵……。惹かれますよねぇ。タバコと鉄錆のニオイ、堪らないですよねえ……。このビッグウェーブに乗って任侠BLの道を極める、まさに任侠BL極道、目指していきたいですよねぇ……。

そんな方々のご要望を受け、任侠をこよなく愛する筆者が、任侠BLの世界へご案内！ 今まで任侠にあまり興味がなかった方も、きっとハマるはず。いや、ハマってほしい。切実に。

BLはもちろん、非BLのアニメや漫画のみならず実写映画やドラマでも静かにアツく萌えられるめくるめく任侠の世界。一緒に少しだけ覗いちゃいましょう♥

「任侠」の何がそんなに魅力的なんだってばよ

 
Q.まず「任侠」とは何ぞや？

「任侠」という言葉、ヤクザ映画やドラマでよく聞きますよね。ですがいざ聞かれてみると、「ヤクザみたいな……？」「なんか刺青が入ってる感じの……」と、ぼやっとしたイメージをお持ちの方が多いのでは……？

「任侠」という言葉自体には、仁義を重んじる男の中の男、という意味があるそうです。遡ると江戸時代の武士道にも通ずるとか。その精神を受け継ぎ、任侠道や神農道と呼ばれる生き様を選んだ人達のことが通称ヤクザと呼称されているようです。
しかし今では暴力団やチンピラとごっちゃにされてしまい本当の意味は迷子に……(泣) 。
しかし翻すと様々な解釈で語れるということですよね(ポジティブ)。
たとえ海外マフィアや暴走族、不良少年たちのお話だとしても、
「任侠」を感じたその瞬間から任侠BLは始まっている！！！！！！
ヤッタ～～～～！！！！！！！！！！

そんな入り組んだ任侠を取り扱った作品の魅力をご紹介します！


壱：疑似近親相姦……!? 兄弟の盃

任侠の世界のイメージを挙げるとまず出てくるのがオリジナルな風習ではないでしょうか？
任侠の世界においては血縁の有無は関係なく、「盃を交わす」ことで親子や義兄弟の契りを交わすことが出来ます。
本当の血縁者ではないけれど兄や弟、子供のように大切な人になれる儀式が用意されているとは……。BLセンサーが反応せざるを得ませんよね♥


弐：背中の刺青にキュン♥

任侠と言えば刺青！ 切っても切り離せないです。
桜柄や風神雷神図、女絵に鳳凰、不動明王etc……。和彫りが入っていると迫力がありますよね！ 
そんな和彫りですが掘る時相当痛いらしく……。それに耐えうる忍耐力のあるキャラが登場するだけで一気に男臭い雰囲気が漂います！
えっち中に赤くなった肌に和彫りが映えるのは眼福です♥ 受けなら強い男を征服している感がヒシヒシ伝わってきますし、攻めなら受けの爪の痕が背中に残ってても燃えますよね！
刺青inな任侠男子は受けでも攻めでもオイシイですし、痛がってる姿が好きな人には和彫り施術中の痛がってる表情なんかもグッと来るのではないでしょうか！


参：主従に兄弟、親子に相棒……。関係性オタク、爆萌え必至！

先述した兄弟、親子に限らず、任侠の世界では様々な関係性が繰り広げられています。例えば盃制度のない海外マフィアなどではボスと構成員の主従や、身分が高い構成員とそのペット等、深堀りせざるを得ない関係性がわんさかわんさか……。
勿論組織の構成員の中のみならず、ヤクザと警官だったり、構成員と一般人だったりとその広がりは多岐にわたります。「平凡な主人公がある日うっかり抗争に巻き込まれて……」なんてドラマが目に浮かぶようです♥
アブない世界で生きる男達。それに巻き込まれる一般人。取り締まったり、時には癒着したりと只ならぬ関係を匂わせる警察関係者。枚挙に暇がないつながりの数々にきっとお気に入りを見つけられるはず！


肆：生と死が紙一重!? 鉄と血の男達

ヤクザモノやマフィアが登場する作品に欠かせないのはやはり抗争ではないでしょうか！ 銃や刀が常備されている事務所にアブない魅力を感じますよね。
愛憎渦巻く男臭い世界で勃発する命の奪い合い、興奮しないハズがなく……！
刺青を背負った男が包帯を巻いていたり、怪我した相手を甲斐甲斐しく世話したり、時には大切な人を守るために危険な行動に出たり……。エモいとしか言いようのない展開の数々にハラハラドキドキするのもまたオツですね♥

日常の裏に潜む深淵 任侠BLの世界

異父兄弟・愛人・ヤンキー、四つ巴

『四人のにびいろ』作：akabeko

あらすじ
ヤクザ一家の息子、誠と相は異父兄弟。

母親に愛されなかった誠は、
癇癪のような性欲を相にぶつける。
相は、兄のたぎる熱を穴で受け入れたのだった。

異様なつながりを経て、
主従関係を結んだ二人はヤクザとなった。
誠が囲い始めた愛人・ベティの逃亡をきっかけに、
ベティに惚れたヤンキー・勇が
十川兄弟の歪な関係に引きずり込まれ…!?

♦任侠ポイント
異父兄弟でヤクザ一家の息子の誠と相。ある日兄・誠は愛人であるベティに野外露出のお仕置きを施していたところをヤンキー・勇に攫われてしまい!?衝撃的な始まり方に思わず一気に引き込まれちゃいます！
女性にトラウマを持つ兄を支え、性欲と暴力の捌け口として健気についていく弟・相は、やがてヤクザの利権の絡んだ怪しい雲行きに巻き込まれていき……というシリアスな展開。
ですが、好きな服を着ろと優しさを見せる勇の言葉に甘えて裸エプロンを選択するベティ、なんてコミカルなシーンも挟まれており、テンポよくヤクザを摂取できます。異父兄弟同士なのに主従な不憫えっちも任侠ポイント!? カタギのヤンキーが裏社会に巻き込まれていく図はヤクザモノならではのカタルシスですよね♪
異父兄弟二人ともに刺青が入っているのもgood！

ヤクザ男気欲張りセット 漢・辰之の全てに釘付け!?

『四代目・大和辰之』作：スカーレット・ベリ子  

あらすじ
関東中心に勢力を広げる一大ヤクザ組織・大和会（おおやまとかい）。
その四代目である大和辰之（おおやまとたつゆき）はある恋に破れ、 腑抜けた生活を送っていた。
見かねた若頭・浅生田（あそだ）はそんな彼に九州地区を統括させようとする。
だが福岡に着いても気分は乗らず、飲み歩いて公園で寝ていた辰之は、
突如何者かに連れ去られ、欲望にまみれた一夜を過ごすーー!?

♦任侠ポイント
エロにも大満足できるボリューミーな作品ですが、しっかりストーリーと人間関係も骨太。「四代目・大和辰之」と名を冠したインパクトあるタイトルの通り、主人公であり受けの大和辰之の人柄と任侠道が中心に描かれています。
幼い頃に救われてからずっと辰之のことが忘れられなかった望と再会を果たし、段々と惹かれ合っていく二人。新たな守りたいものができた辰之でしたが、櫓木という男との出会いから一変して……。
辰之の父への恋情を歪ませた櫓木の罠にハマり、陵辱されてしまう辰之。まさに愛憎渦巻く、といった展開から目が離せません！
筋もの故の矜持と強さ、怖い見た目や鋭い目つきとは裏腹に優しい内面はギャップ萌えの代名詞ですね！ それに対して攻めがゆるふわ優男だったり不気味なヒーラーだったり、コントラストが映えてます。
ラブラブえっちに凌辱にテレフォンセックス……♥ 辰之の男気、任侠がたっぷり詰まった一冊です！

「極めて凶悪」!?闇すぎるカジノに要注意

『寄越す犬、めくる夜(1)』作：のばらあいこ

あらすじ
舞台はヤクザ経営のカジノ。バイトの新谷はチンピラ・菊池がやっていた金の横領に巻き込まれ、制裁を受けることに。制裁は「菊池をカメラの前で犯すこと」。泣きじゃくる菊池を犯した新谷は、同情のまま家に連れ帰る。同居しながら菊池の借金を一緒に返そうとする新谷だったが、ヤクザの情婦である須藤に１回３０万円の肉体関係を持ちかけられ……。

♦任侠ポイント
これまたディープなお話です。ヤクザそのものを描いているわけではなく、ヤクザの経営するカジノでのアングラなストーリーを追いかける本作。とにかく出てくる全員治安が悪い！ カタギ（一般人）の新谷が巻き込まれた三角関係は、カネと暴力に塗れた泥沼で……。
どん底系クズのチンピラ、菊池とヤクザ会長のオンナの変態ヤク中須藤。二人を抱くたびに普通だった新谷は壊れていきます。
『人のものを盗んだら、罰が待ってる』というキーセンテンスに不穏な予感が募ってゾクゾクすること間違いなし♥
明らかに「普通じゃない」男たちの繰り広げる酒池肉林が刺激的すぎる……！

帯に記された「極めて凶悪なW受け」の文字。一体新谷はどうなってしまうのか―――!?

ヤクザの息子同士の静かな情欲 丸々一冊最後まで色気たっぷり……♥

『赤と黒 (1)』作：桂小町

あらすじ
美洞大和に出会った日も雨が降っていた――。
若頭息子の由紀夫は、組長息子の大和から
組長の命が長くないことを聞く。
「親父さんのじゃねえ、俺は大和の盃が欲しい」
高校生ながらも覚悟を背負った大和に惚れこんだ由紀夫は、
大和とままごとみたいな盃を交わした。
極道の家に生まれた者同士、一生ものの出会いだと確信しながら……。
藍と長門が紡ぐ愛の物語も収録。

♦任侠ポイント
スタイリッシュかつシンプル。「赤と黒」の題に違わず二色基調で構成された表紙に不穏センサーがビンビン反応します！！！！！
なんといっても視線の妖艶さがとんでもない！ 組長の息子・大和の壮絶な色気と、眼鏡の奥の鋭い瞳の変遷が妖艶すぎる攻め・由紀夫。高校生とは思えない二人の立ち居振る舞いにクラクラします……♥
若くして任侠の世界に飛び込みながらも学校や友人といった日常も抱える二人。その視線は一瞥されただけで射殺されてしまいそう！

世界観と雰囲気でガッツリのめり込める繊細だけど骨太な不穏BL、いかがですか！


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任侠BL特集、如何だったでしょうか？
一般映画然りアニメ映画然り、今年に入って任侠モノは更に熱い展開を見せてくれています！
SM、凌辱、レイプに主従……。性癖のるつぼと言っても過言ではないのでは!?
刺激的でアングラな男子の世界、男気に触れて熱く血を滾らせる機会を作ってみてはいかがでしょう！

担当記者：Rあーる 日ノ本の軍人さんに目がない黄昏の腐女子。BLに関する夢に向けて邁進中。黒髪青目美少年受けサーチマン