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ケンカップル、年の差、スパダリ…属性てんこ盛りでお送りします

 

2004年の1巻発売から早17年。9巻が第2回BLアワードで大賞を受賞するなど、今なお「不朽の名作」として語り継がれる大人気シリーズ『是』。『花鳥風月』シリーズでもおなじみの志水ゆき先生が描く、壮大なファンタジー巨編です。

志水先生の描く深みのあるストーリーと、もだきゅん必至の恋愛模様に古のBLファンも令和のBLファンもドハマり!! 数あるBLのシリーズ作品の中でも、まさに「名作」と高い評価を獲得しています。

そんな『是』シリーズですが、どんな性癖にもハマる多様なカップルが登場するのも推しポイント。一途な美人、ケンカップル、ヘタレワンコ、年の差、溺愛双子攻め……と属性のバイキング！ 必ずあなたの性癖に突き刺さるCPがいるはず！ 読んだことがない……という方にもこの萌えを語り継ぎたい！！！(BL伝承)

というわけで、今回は特に筆者が推したい3カップルを徹底紹介します！

金髪ヘタレワンコ・雷蔵×トラウマ持ちの紙様・紺／1・2巻ほか

最初に紹介するのは、金髪ヘタレワンコ・雷蔵×トラウマ持ち紙様の紺。雷蔵は金髪ですが、中身も名前もザ・日本人。両親を亡くして田舎でばあちゃんに大切に愛されてすくすく育った男の子です。

そんな雷蔵がばあちゃんを亡くして、家政夫としてやってきたのは、そこかしこで美形男子たちがいちゃついてる(!?)何やら訳ありのお屋敷で……。
実はこのお屋敷、言葉の力で他人を傷つける能力を持ち、呪いの仕事を引き受ける「言霊師」と、主人の身代わりとなり、力を使ったときに言霊師に返ってくる総ての厄災を引き受ける生き人形「紙様」が住む家だったのです。

主人である言霊師と紙様は必ず同性で、その傷の引き受け方は、言葉を使うor粘膜接触！
粘膜接触といえば皆様もうお分かりですよね？ そうです。キスやフ●ラやセ●クスや、その他もろもろ……(あとはご想像にお任せします)。だからそこかしこにいちゃつくカップルが……ご馳走様です！

さてそんなインモラルな(？)環境の中で繰り広げられるこのCPの魅力は、そのピュアピュアっぷり！
雷蔵が恋をしたのは、黒髪で一見愛想がないけど実は優しい紺。キスで傷を治したり、風邪をひいた雷蔵をベットに誘ったり、童貞の雷蔵は振り回されっぱなし。ですが、恋愛初心者の紺は無自覚でやってのけるのだから恐ろしい……(かわいい)。 歴戦のつわものぞろいのキャラたちも2人を生温かく見守っています。

ところが紺は、とある事情から言霊師がいない紙様。自分の存在意義を見出すため、危ない仕事を引き受けていました。
そんな紺に「おれは紺君が紺君だから心配するんだよ」と、自分を大切にしてほしいと繰り返し伝える雷蔵。
そんな雷蔵に、紺も少しずつ惹かれていき、自分を大切にできるようになっていきます。そしてついには「好きって何？」と言っていた紺が、あんな言葉を口にするほどに……！(本編で確かめてみてください！)

ありえない太さと長さの雷蔵のモノに一波乱あったり、期待を裏切らない初物展開も見もの。尻尾が見える溺愛ワンコ雷蔵と、紺の無自覚デレが反則級にかわいい癒しCPです♥

男の色気あふれる強引な主人×一途な和風美人　　玄間×氷見／3・4巻ほか

 


次に紹介するのは、うって変わって大人の色気漂うエロ多めの人気CP。
傲慢な玄間と、父から受け継がれた和風美人な紙様・氷見のエロくて切ない2人です。

自分を捨てた父親が夢中になっていた紙様・氷見を、屋敷とともに引き継いだ玄間。傲慢で男の色気あふれる玄間は最初の夜から激しく氷見を求め、体を開き、淫らな言葉を口にするよう命じ、逆らえない氷見は羞恥に耐えながらも抱かれ、どんどんトロトロになっていく……。
玄間の意図がわからず当惑しながらも、身も心もとらわれていく氷見。俺様玄間と、和風美人な氷見の羞恥＆開発プレイがたまりません!!

そんな俺様玄間ですが、実はとっても一途。Sっ気溢れる行為もその激しい恋情ゆえ。傲慢な口調の裏にあるやさしさに触れ、「俺を好きになれよ、氷見」と迫られ、徐々に惹かれていく氷見。ところが、あることをきっかけに氷見は総ての記憶を失い、白紙に戻ってしまいます。白紙になった紙様は再生されると、記憶のないまっさらな状態に。目の前の玄間に「初めまして、ご主人様」という氷見を玄間は受け入れられず、「あんなニセ者が欲しかったんじゃない」と拒絶します。

ここからの氷見が切ない……。玄間に嫌われたくない、「どうすればあなたの氷見になれますか？」と玄間のためにもう必死で。そんな氷見に玄間の心は変わるのか……？ 涙なしでは見られない2人の愛の行方をぜひ本編でご確認ください。

この2人はその後もちょくちょく登場し、あちこちでトロトロプレイを披露してくれています！ やったね！

黒髪メガネの三刀家当主・彰伊×飄々としてつかめない関西弁美男子紙様・阿沙利／8・9巻ほか

最後に紹介するのは、アダルトな雰囲気を漂わせる、黒髪メガネの三刀家当主・彰伊×飄々としてつかめない関西弁美男子紙様・阿沙利のCP。

実は出会いは、彰伊がまだ少年の頃。人を傷つけた代償に自分も傷つく三刀家の家業に絶望しつつも、自分の役目を引き受けていた彰伊。赤ん坊だった彰伊を守り亡くなった元の主人が忘れられず、阿沙利は彰伊の紙様になっても最初は姿も見せません。ですが、彰伊が助けを求めたとき、その紙様は現れ……。
少年の攻めが大人の色気たっぷりの受けにナニからナニまで教え込まれ、赤い糸を指に結んだあげく「この糸は阿沙利を縛る！」と言霊で束縛するまでになってしまいます。

「俺が自慢したなるぐらいのエエ男になりぃや彰伊」と煽る阿沙利。まさに男版・若紫を育てようとしている……これぞ年上受けの醍醐味!!
対する彰伊も少年ながらに自分で傷を引き受けたり、肝の据わった振る舞いをしたりと、すでにスパダリの片鱗がうかがえます。

そして立派な当主になった彰伊と、相変わらずの阿沙利。当然ラブラブエッチ♥ な展開が待っていると思いきや、運命は残酷です。なんと、一番旧い紙様である阿沙利は、白紙になる日が近づいていて……。彰伊は、来世も共にいようと「二世の契り」を結びます。

ついにその日はやってきて、絶対に阿沙利の記憶を戻してくれと頼む彰伊。果たして、阿沙利に奇跡は起こるのか……!?

「濡れんのが好きなんや」なんて大人の色気をふりまく阿沙利ですが、いつもはぐらかしてばかりで、彰伊への思いをなかなか口にしない様は年上ツンデレ!? な一面も。
対する彰伊は、できる当主。あらゆる手を尽くし阿沙利を守ろうとするスパダリです。そんな2人の濃厚エッチと、粋な言葉のやり取りをぜひご堪能ください。

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いかがでしたでしょうか？ 今回は人気CPを中心に見てきましたが、まだまだ紹介できていない魅力的なキャラクターたちが盛りだくさん！

是非読んだことがない方も、これを機に『是』沼へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか？

担当BLソムリエ：ヴィーナス綾子
王道からハード凌辱まで、どんなに歪でも愛があれば美味しくいただくオールマイティ腐女子。