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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2021/05/11 21:00
突然ですが、筆者は「愛のある調教」の扉を開かれてしまっております……。
今まで「SM」や「調教」には、愛のないイメージが強かった筆者。しかし、Sッ気たっぷりに犯している攻めが、実は受にゴリッゴリに執着していたり、クソ重愛を抱えていたり……。そんな作品を読むうち、「調教」も純愛の一つの形だという真理にたどり着きました。
じわじわと距離を詰めてねっとりと犯し……と思いきや、「いつのまにか攻めにたっぷりいじめられたい……(赤面)」と、受けの心も身体も開発(?)してしまうんですよね。クソ重愛を抱えていじめる攻め、とろとろな表情を浮かべて悦ぶ受……う~ん、えっちですねえ!!
そこで、今回は調教×執着BL4作をご紹介! 執着心と調教プレイが絡み合う濃厚な名作を、存分にご堪能下さい♥
あまあまな調教!?濃密なSMの世界にご案内
あらすじ
SMクラブ『ベースメント』の常連客の成瀬は、高校教師を志す隠れドM。夜ごと美しくも残酷なご主人様に、乳首や尻を存分にいじめられる夢のようなひとときを堪能していた。ある日、規律の厳しい名門校への赴任が決まり、クラブ退会をすることに。最後の夜、ご褒美にご主人様の素顔を見せてもらった成瀬は、恍惚の絶頂で果てながらも、性癖を隠して生きる覚悟をする。ところが、赴任当日、担当クラスの中にどう見ても“最愛のご主人様”の顔をした男・堂山を見つけてしまい…!?
調教度:★★★★★
「幸せな調教」という言葉がぴったりな本作。調教BLの入門編としてぜひ読んでいただきたい作品です。
SMクラブで、ご主人様……こと堂山にたっぷりおしおきされていたドMの成瀬。教師と生徒という関係になってからも、その「調教」は止まりません。学校の中でも、家の中でも堂山が「M」と呼んだ瞬間から、成瀬はご主人様にいたぶられる犬に……。成瀬を圧倒的なカリスマ性で支配する堂山、そしてとろっとろな表情でア●ルをグポグポいじめられる成瀬に「幸せなSMってこれか……!」と筆者は涙しました。
注目は、一見クールな堂山の成瀬に対する執着心。普段はドライな性格の彼ですが、「(プレゼントを)一生、俺のモノとして使う……」と成瀬の耳元で囁いたり、「手放すつもりはなかった」と心情を吐露したり……「成瀬のこと好きすぎやろ!!!」と机バーンしまうようなシーンが続出します。SM流純愛が拝める、まさに令和の執着×調教BLです!
いつのまにか形勢逆転
あらすじ
容姿端麗、真面目で検挙率も高い敏腕刑事の宗形は誰もがうらやむ完璧人間。しかし、宗形には誰にも言えない秘密がある――…。それは、ドMで凄まじく淫乱な身体であるということ。犯人逮捕後の昂りを鎮めるため、トイレの個室でオナニーの配信中継をしてしまうほど。彼はあり余る性欲を抑えきれず、過激で危うい行為にひとり没頭する日々。一方、宗形の“秘密"などつゆ知らず、純粋なまなざしで彼に憧れを抱く新米刑事のトオル。宗形の艶やかで淫らなMの香りに誘われ、トオルは禁断の扉を開けてしまう――…。
開発度:★★★★★★
最初は宗形の興奮を抑えるためにおどおどしながら手伝っていたトオル。それが次第に自分から誘うようになったり、終盤には「ここもすっかり性器になっちゃって…」と宗形の口を指でぐちゃぐちゃにしたりと、どんどんSに目覚めていくんです……! 宗形へのクソデカ愛がそうさせたのか、もともとのポテンシャルなのか……。まったく恐ろしいワンコだよ。
そして、最初は純粋に先輩に憧れていたトオルですが、次第にねっとりとした執着心を露にするように。「先輩はぼくのものだ」と言いながら宗形の首を絞めようとする、「今日はいっぱいしましょうね 僕の形から戻らなくなるまで」と優しい笑顔で囁くなど、やや狂気じみた執着心にゾクゾクします! 忠実後輩ワンコから執着ドS攻めへの振り幅がすごい! 人は好きな人のためならSになれるんですね……。
堕ちてくるまで待っている……
あらすじ
会社の苦手な後輩・須藤にゲイだと知られてしまった観月。過去のトラウマが原因で特定の相手を作らない主義の観月に須藤は「俺のペットになれ」と命じる。反発するものの、嬲るように抱こうとする須藤に、秘められた被虐性愛を暴かれていく。タチ側しか経験のない観月だったが、いつしか愛撫されることを望むようになる。そんな中、自分を手酷く振った男・加賀見と再会し――。
病み攻め度:★★★★★★★
人当たりも良く、異性に人気の須藤ですが、観月に対して歪んだ感情を持っているのでは? という部分が所々にチラ見えします。纏わりつくような視線を送ってきたり、紙で怪我をしてしまった指を舐めようとしたり……。さらには観月がワンナイトの相手を見つけてお持ち帰りしようとバーの外に出たら、そこには須藤が! いや、居場所特定されてるの普通に怖すぎる!!!
そしてホテルで調教が開始されるのですが、突然の名前呼び、観月のプライベートな情報を知っているなど、やっぱり須藤のヤバさがチラ見え。(Sというよりヤンデレなのでは……??)
そんな須藤は観月にペットになれという命令をしますが、いつも挿入せずにイかせて終わり。なんで挿れないの? と思った方は、ぜひラストで暴かれる衝撃の理由をその目でご覧ください。
はじめは無理やり始まった関係だったのに、いつの間にか観月の心も身体も陥落しちゃってる……! 調教BLの醍醐味がじっくり堪能できる作品です。描き下ろしの「彼の言い分」でも重た~い愛が見れちゃいますよ!
たった一言が執着の引き金に……
あらすじ
片親で育った昴は、対人依存症の母とその愛人による不当な暴力に耐えながら、家賃を稼ぐために働かされていた。ある日、前借りした給料を愛人に奪われた昴は、追い打ちをかけるように母と愛人が保険金目当てに自分を殺そうとしている会話を聞いてしまう。「俺、なんのために生きてんだろ…」生きる気力を失い、死を望む昴。行動を起こそうとしたその時、見知らぬ男・晃成に、自殺するくらいなら自分のものになるよう迫られる。絶望を前にした昴にとって、それは甘美な誘惑に思えて――
漆黒度:★★★★★★★★
とにかく昴が不憫すぎる!! 母親のために一緒にいる時間をつくり、家賃を稼ぐ日々を送っていた……のにも関わらず、バイトから帰ってきて母親と愛人がなんと、自分を手にかけようとしているという会話を聞いてしまいます。……え、救われなさすぎじゃないですか? もうそろそろ幸せになってほしい。
そんな地獄みたいな事件の末、自殺を考えてしまう昴。そんな昴を晃成は拾いますが……。拘束するなり、まるで昴をモノのように扱うという鬼畜ぶりです。でも昴に触れる指や唇が、大切なモノに触れるかのような触り方で……(誕生日プレゼントまであげちゃう)。晃成の鬼畜さと優しさのギャップがズルいよ!!
聞きたくないものから耳を閉ざしてしまいたいと願う昴と、聞きたいものが聞こえなくなってしまった晃成。お互いに足りないものを補い合うような関係性がたまらない!!!!! 読後に愛について考えさせられる作品です。ディープな執着BLが読みたい方におすすめ!