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【※閲覧注意】可愛い子には鬱を与えよ! 精神的VS肉体的に痛いBL対決【闇属性】

2021/05/08 18:00

2024/02/04 18:00

流血か鬱展開か…痛いBL頂上決戦開幕



先日、痛いBL大好きマンの筆者はこんなことに気が付いてしまいました。

痛いBLには2種類ある。

精神的な痛さと肉体的な痛さ、その両方が含まれている場合もありますが、大まかにはこの2つに分類できるのではないでしょうか。

そこで今回は精神的vs.肉体的! 痛いBL対決と題し、双方の魅力を競い合っていきたいと思います! ボロボロになるのは心か体か……闇のBLオタクのバイブル頂上決戦、ファイッ!!

肉体的に痛い部門・目次◆
1.『ぼくの狂人くん』
2.『可哀想なヤンキーの落とし方』
3.『白濁』

 

精神的に痛い部門・目次◆
1.『シンデレラリバティ(上)(下)』
2.『千夜に咲え』
3.『60億分のふたり』

 

先手:肉体的に痛い部門

 

青アザの数だけ萌えが滾る! 流れた血すらも養分に!! どうも、闇属性です。

肉体的な痛さの魅力といえばやっぱり暴力で支配する歪な関係性! 共依存だったり、一方的な片想いだったりとシチュエーションは様々ですが、愛や恋を超えたドデカすぎる感情を抱いていることがほとんど。そんな重すぎる拗らせボーイたちが大暴走する姿は大変見ものです。

また、苦しそうな表情や、痛みをこらえる涙目の男子を拝めるのも重要な萌えポイント! 可哀想…だけどいじめたい…痛いBLを追い求める人々にはドSが多いのかもしれません。日常生活ではダメゼッタイ! 物語だからこそ許される背徳シチュならではの魅力を存分に味わえること間違いなしです。

痛い度★★★★☆

 

 

あらすじ
人気ホストのカスガ(本名・春日部)は調子に乗っていた。
女を侍らせ貢がせヤりまくりの日々。人生はチョロいとナメきっている。
しかし、チンピラグループの女に手を出してしまったことから彼の転落が始まった。
追われる身になった春日部を匿ってくれたのは、裏社会に生きる幼なじみの檜(ひのき)。
チンピラの溜飲を下げるため、春日部が犯されているビデオを撮影するハメに。
ち○この使用を禁じられたヤリチンの末路とはーー!? 狂気の愛を描いた衝撃の問題作。

 

ポイント
ポップな表紙からは想像できないほど、暴力・殺人・薬物……ありとあらゆる「痛い」要素が詰め込まれた一冊です!

極道である檜が窮地に陥っていた幼馴染の春日部を救うところから始まるこの話。救われたはずなのに、春日部にはどんどん傷が増えていき、最後にはなんと……?
檜のインモラルな愛⁉ 執着⁉ がめいっぱい春日部に降り注ぐ過程、そしてその結果、全てにおいて我々闇のBLオタクの心満たすコト間違いなしです……。
 
読み終えた後、タイトルの「狂人くん」に思わず唸ってしまいます♥「狂人くん」とは誰のことを指しているのか。誰が狂ってしまったのか。誰が狂わせてしまったのか。読み返すたびに新たな発見があるはず!!

 

痛い度★★★★★

 


あらすじ
鼻つまみ者のヤンキー・尚也(なおや)は、
人気者で優等生の御月(みづき)からお金を巻き上げていた。
言うことをなんでも聞く御月を犬と呼び、優越感に浸っている。
御月から奪ったお金はヤンキー仲間からの借金返済にあてていた。
しかしある日突然、その仲間から法外な利子を要求されてしまう。
仲間に裏切られ失意のどん底にいる尚也を、御月は優しく受け入れ、
そして歪んだ愛情で支配していく…。心を締めつける衝撃のデビュー作。

 
ポイント
「かわいそうはかわいい」をお求めの皆さん、ここに“イデア”がありますよ……。
 
おもらし、尿道責め、睡眠……。マニアックなプレイがもりもりで痒い所に手が届きます!
そんな特殊性癖もさることながら、御月の狂愛も必見。離れられないよう、尚也を心だけでなく体も縛っていき……? 初めての快楽と優しさに絆されていく尚也の表情に滾ってしまいます♥
 
主従関係が共依存へと変わっていく心情描写も非常に丁寧に描かれており、読み応えもしっかりとした作品です。
 

痛い度★★★★★

 

 

 

あらすじ
ルールは三つ。
【一つめ、この六畳の部屋から許可なく出てはいけない】
【二つめ、出す時は全部中で】
狭い密室に木霊するのは手足に拘束具をつけられた一人の男が泣き喘ぐ声だけ。憂(うい)という天使のような見目の青年は、大学生の重松(しげまつ)にこのアパートで壊れるほど犯されている。歪んだ愛に搦めとられ逃げようとしても逃げられない。希望を見出すたびに襲いかかる恐怖。この六畳一間は、二人のユートピアなのか? それとも…?

 

ポイント
ひ、ひえ~~~!!
どっちに転んでも救いがなさすぎる!!!
毎日中出しセックスを強要され、家から脱出しようとすると引き擦り戻される憂。傍から見ても痛々し過ぎて胸が苦しくなります(涙)。監禁に暴力、そしてレイプ。六畳一間で繰り広げられる愛とも言えない歪な関係にバドエン厨大歓喜間違いなしです……。

しかしこの作品、ただの美少年監禁モノではありません! どうしてもネタバレせずに読んで欲しいので詳細は語りませんが、怒涛の結末に恐怖する事だけは自信を持って断言します。ちなみにどう転んでも鬱展開まっしぐらなので、闇のオタクに全力でおすすめいたします。

 

後手:精神的に痛い部門

 

後手は精神的部門!! 痛いは痛いでも心の痛さを重視するため、痛BL愛好会の中でも特に鬱展開好きが多く属する派閥。

肉体派のように一時の痛めつけというよりも、作品全体を通して続く薄暗~いやるせなさが鬱の源です。特に、どうしようもできない絶望感や残酷な周囲の環境が大の好物。ストーリー重視派が多いのもこのせいかもしれませんね。三度の飯より鬱展開。

また、メリバとの相性は言わずもがな。鬱から始まり鬱で終わる物語の展開…なんと美しいことでしょう!!

病み要素たっぷりのなんだかスッキリとしない後味がクセになる! 鬱直行型痛BLをお楽しみください♪

 

痛い度★★★☆☆

 

 

あらすじ
「お前は、俺の“ミューズ”だ」 全ては、3年前のあの日から始まった――。実の兄・遼一を強く慕いながらも恐れる洋二はクラブで出会った、遼一の高校の同級生・敦也に、兄への想いや2人だけの秘密の関係を知られていたことに強いショックを受ける。一方、遼一への遺恨によって洋二に手を出した敦也だったが彼に触れた時、創作意欲が湧いた自分に気づき……!? 兄弟と兄弟に囚われた男の、渇望の物語。

 

ポイント
『シンデレラリバティ』だなんて素敵なタイトルに騙されたが最後、あなたは胸を焼くようなやりきれない気持ちに苛まれるでしょう!!!
主人公の洋二は、幼い頃より実の兄に植え付けられたトラウマによって苦しんでいるのですが、その描写に背筋が凍る……!「お仕置き」と称して洋二の思考を矯正し、洗脳する激ヤバ兄には筆者も戦慄でした。
そんな兄・遼一に狂わされたもう1人の被害者、敦也は恨みを込めて弟の洋二に接近するのですが、かえって惹かれてしまうんです!! はよ2人で幸せになってくれ……と息切れしそうな本作ですが、そうはいかないのもまた味わい……(限界)。

果たして2人が過去の呪縛から解き放たれる日はやってくるのか……!?  心がヒリヒリしつつもページをめくる手が止まらない本作、ぜひ上下巻合わせてお楽しみください♥


痛い度★★★☆☆

 

 

あらすじ
両親が亡くなった夜、独りになった要を迎えに来たのは久我家の執事・嘉門だった。両親が残した借金を返済するため、要は琥珀館と呼ばれる洋館で暮らし、男たちの欲望の相手をさせられることに。逃げ出したくなる生活の中で、要を慰め、心を支えてくれるのは嘉門だった。嘉門さんが優しいのは仕事だから…そう思う要だけれど、惹かれずにはいられない。けれど、嘉門にも秘密があって――!?

 

ポイント

表紙が明るいからといってナメてはいけません。親の死×屋敷に軟禁×気狂い老人という激重設定が受けに襲い掛かります。筆者が特にツボだったのは気狂い老人の存在。かつて愛した女性を受けに重ね、男との情事をカメラで監視するというヤバイ奴っぷりを見せつけてくれました。

そんなヤバ老人に人生を狂わせられ、親の借金のカタに客の欲望の相手を強いられる男子高校生なんて激萌えMAXに決まってる!! 度々見せる絶望の表情が嗜虐心を煽ります。かわいそう……なのに萌える……そんな心のパラドックスの扉を開いちゃって下さい♥


 痛い度★★★★★

 

 

あらすじ
イジメを苦に自殺を図った結果、死ねない体と超能力を手にした香藤。そんな折、学年カーストトップでイジメの元凶である織田と再会し、力で織田を殺してしまう。憔悴する香藤だったが、織田は生き返り、香藤同様"他人の心の声が聞こえる"という特別な力に目覚める。様子が気になった香藤が覗きに行くと、そこには昔の傲慢な様子とは打って変わった弱弱しく怯える織田の姿が。そして対面したふたりは気づく――お互いの心の声が聞こえないことに。「ふたりでいる時だけは全て忘れて"普通"になれる。」地獄のような世界で、お互いだけが唯一の理解者となってしまったふたりは、まるで精神安定剤を求めるように互いに依存を深めていく…。


ポイント
最後にご紹介するのはこちら。
自殺未遂を機に人の心が聞こえる能力に目覚めた香藤。能力を使い、いじめの元凶である織田を殺害しますが、何故か自分と同じ能力を持ったまま生き返ってしまい……。

どんなに弱弱しい姿になったとしても、織田が自分にしてきた過去の出来事を消すことはできず、離れたいのに離れられない苦しみに苛まれる香藤。対して新たな能力に苦しむ織田にとって香藤は神様のような存在となっていて……。
お互い、世界にたった1人の理解者として執着していく姿はまさに狂気という他ありません。


******

 

今回は痛いBLを2つの部門に分けてご紹介させていただきました。皆さんはどちらの部門がお気に入りでしょうか?

肉体的と精神的……やっぱりどっちもおいしいですね~~!! 流血も鬱展開もどちらも痛BL愛好家にとっての大好物。2つの要素が融合すれば究極の痛いBLになる! 結果、両方外せません!

 
 
 

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

可哀想な受けって可愛いよね……
攻めが好きすぎて、ことある事に傷ついたりしてくれるとテンション上がる。

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