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平成最後の年・2018年の名作をザックザクご紹介

3年前の2018年、あなたはどんな作品を読んでいましたか？
例えば、ちるちるBLアワードでは『Life 線上の僕ら』がコミックス部門1位、次に来る部門では『百と卍』が1位を獲得した年です。
しかし!! 2018年には、まだまだ沢山のお宝作品がザクザク眠っているのです！

そこで今回は、プレイバック2018年!! という意気込みで【神評価率70％以上】のみ珠玉の作品群から厳選した、圧倒的高評価のタイトルを深掘りしていきます♪

それではレッツゴー！

【神評価率:77%】
「ちょっと考え方変えるだけで見える世界は全然違ってくるよ」

コミックス『こいものがたり(2)』作：田倉トヲル

あらすじ
「吉永ってホモなの?」と同級生に言われ、大和の周辺は騒然となるが、唯司や関たちは大和を庇う。それでも心無い言葉に大和は! ?

こちらの作品のポイントは、ズバリ！【ダブル主人公】と【普通の男子高校生の恋】！
本作の主人公、吉永大和と長谷川唯司はクラスメイト。
この二人がどんどんBLしていく…というわけではなく、ゲイの同級生とその友人、という関係です。大和がゲイだと知っても動じない唯司は、大和にとって特別な友達です！
相手が同性でも異性でも、恋に悩む高校生という境遇は同じ。彼らの普通の日常と、揺れ動く思春期の心情を描いたセンシティブ系BLです♥

第2巻では、初めてできたゲイの友達・佐倉との交流や、学校でゲイバレしかかったことをきっかけに今後の生き方を決心したりと、大和の中で大きな変化が生まれます。
思い切った決断ができたのも、恋人ではなく、親友でもない、ごく普通の気楽な友達として傍にいてくれる唯司の存在があったからこそ。いつもとは一味違った切り口のBLが読んでみたい、そんなときにおススメなのがこちらの作品です。

【神評価率:75%】
仕事の邪魔されて処女まで奪われてーー「男が好き」な性癖を暴かれて

コミックス『夜獣に抱かれて歌え』作：山本ティナ

あらすじ
警視庁公安部で将来を嘱望されたエリート警視の櫻は、大規模な密輸摘発を控えたある日、謎の男・蒼峯に拉致されてしまう。蒼峯は闇稼業の仲介屋で、執拗に櫻を脅し摘発中止を迫ってくる。沈黙する櫻だが、媚薬を使われた挙句、あられもない姿で喘がされ、遂に蒼峯に屈してしまう。それは、櫻が知る初めての屈辱だった。必ず捕まえてやると復讐を誓う櫻に、蒼峯はわざわざ携帯電話を残して姿を消し―――？

受け・櫻悠真は、仕事に命をかけるエリート刑事！ 強気でクレバーで、プライドの高い男。そんな彼が、翻弄されてズブズブのどろどろに蕩かされていくところ、見たくありませんか!? そんな欲望をしっかりカバーしてくれるのが本作です。

攻めの蒼峯は、「あんたひょっとしてーー男が好きだろ」と、初対面から櫻の本質を見抜き、グイグイ迫ってきます。櫻は出会いの瞬間からずっと蒼峯の掌の上で踊らされ続けることに……！
 蒼峯は「櫻が好き」なこと以外、心の内を中々見せない男。しかし、櫻の命を救うために敵対組織に小指までくれてやる男気の持ち主です！ 激アツすぎますよ…。
そして！ 次第に情報提供を口実にして、蒼峯のカラダを欲しがる櫻の姿がどちゃエロです。紆余曲折の展開を経て、「俺があんたをつかまえたんだからいいだろ?」と、イケイケな決め台詞を放って櫻を手に入れる青峯。最後までドラマチックな演出を欠かさないスパダリですよ！

【神評価率:80.3%】
「すみませぬ。すみませぬ。雄之進はこの男を斬る刃が持てませぬ――」

コミックス『仇椿ゆがみて歯車』作：吹屋フロ

あらすじ
憎くて愛おしい、命をかけた剣と肉の交わり。稀代の剣の達人・間宮に押しかけ弟子入りした侍・一馬。その真の目的は父の仇討ちだったが、間宮の剣のすさまじい美しさと生き様の寂しさにどんどん惹かれてしまい…また間宮も一馬の目的を知りながら、その天真爛漫さに、自分が斬った彼の父親の面影を重ね心が揺れる。互いにどうしようもない激情で体を重ねてしまった二人。しかし無常にも仇討ち試合は迫り来る―!加筆修正&描きおろし76ページ超、心を揺さぶる感動の時代劇BL!

2018年の時代モノBLは『百と卍』だけじゃない！ そんなことを声高に叫びたくなる作品がこちら。
攻めの一馬は、冒頭では放っておけないワンコキャラ。しかし、その正体は、父の敵討ちを狙う剣士！
そう、本作最大の見どころは【親子二代攻め】!!  普段はクールビューティな受け・刀爾郎が、親子二代にわたって絆されていく姿にキュンが止まりません。

愛していながらも一馬の父を殺してしまった刀爾郎。そして、刀爾郎を倒して仇討ちをしなければならないのに、愛してしまう一馬。
逃れられない運命が織りなす、究極の夜明けの腐女子向け作品です。
かつて父が付けたかもしれない刀傷をなぞり、父が開発した身体をその息子が再び開いていく…。「すみませぬ。すみませぬ。雄之進はこの男を斬る刃が持てませぬ――」そんなうわごとを漏らし、父の姿を重ねながら、かつての父の愛妾・刀爾郎を抱く後半のエッチシーンは圧巻です。


【神評価率:76%】
「俺がいなくなったら全然平気じゃないから余裕なかったんだ」

コミックス『真夜中を煙に巻いて』作：kanipan

あらすじ
ヤクザが大嫌いな男×ヤクザな生き方しかできない男――。元暴力団組織と関わりがあるなど想像だにせず食品工場に就職した四ノ塚は、厳つい見た目を買われ、元構成員・葉山の弟分としてヤクザな仕事を手伝わされることに。やがて、大恩ある組長のひとり息子・刹那坊ちゃんが誰より大事で、痩せの大食いで、喧嘩が強くて、ときどき危うい目をする葉山のことが放っておけなくなってしまい……? kanipanが描く、甘くてスパイシーなneoハードボイルド・ラブ!

工場に就職したつもりが、なぜかヤクザ業を代行をすることに…!? という衝撃の展開で始まる本作。ヤクザBLだから、ゴリゴリにハードな世界!? と思いきや、本作のテンションはかなり特別です。飄々としながら爽やかに、流されつつもほっこりヤクザライフを満喫していきます。

ズバリポイントは【圧倒的なキャラ立ち】・【CP以外の関係もシッカリ濃厚】なところ！ メインCPは、ヤクザの舎弟見習い・四ノ塚×ヤクザの元(現…?)構成員・葉山。他にも組の跡取り・刹那坊ちゃんという主要キャラが登場します。
受けの葉山と坊ちゃんは構成員と跡目という関係を飛び越えて親友同士。その背景にはお互いに、いじめられっ子同士で暴力が嫌いというシンパシーがあります。

当初は「坊ちゃんの杯が欲しい」と刹那に尽くすことだけを考え、四ノ塚よりも坊ちゃんへの想いが大きかった葉山。しかし、ヤクザらしからぬ葉山に次第にほだされていく舎弟(仮)の四ノ塚と、四ノ塚の包容力に支えられる葉山は、どんどんお互いにとってなくてはならない存在に…♥
ヤクザと裏社会というバックグラウンドがありつつも、青春BLのような爽やかさを合わせ持った、パンチのある作品です♪

【神評価率:72.4%】
「お前の料理は攻めだよなー」

コミックス『Marble』作：川唯東子

あらすじ
料理人としての腕は超一流、でも無愛想で不器用なシェフ・近森。そんな近森にとって、細やかに気が配れて仕事のできるソムリエ・梶は、仕事上いてくれないと絶対困る存在。信頼が好意に、好意が恋に育っていくが、梶は全く気付かず…？