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スピンオフでようやく報われたキャラ達が光る作品9連発！

当て馬、サブキャラ。それは「お邪魔虫」「お助けキャラ」として本編にスパイスを加え、役目を果たしたら退場……なんてことがほとんど。しかし、筆者はそんな彼らがスピンオフで救われることをついつい期待してしまうのです。

中には卑劣な当て馬もいますよね。本編を読んでる時は「き～～～っ！ ヤな奴！ 」とハンカチを噛むこともありますが、スピンオフを見るとなるほどそういう事情もあったのね……とそっとハンカチを仕舞うこともしばしば。

というわけで今回は、スピンオフで救済される作品を集めてみましたよ～。

◆目次◆
1.『ワンダーボーダー』スピンオフ
2.『同級生』スピンオフ
3.『MODS』スピンオフ
4.『ジャッカス！』スピンオフ
5.『ヒゲと鈴としゃぼん玉』スピンオフ
6.『恋愛不行き届き』スピンオフ
7.『放課後の不純』スピンオフ
8.『チェンジワールド』スピンオフ
9.『錆びた夜でも恋は囁く』スピンオフ

報われなかったサブキャラを救済！

 
今や珍しくもなくなったスピンオフ。ですが今回紹介するのは、あくまでも本編ではサブキャラの立ち位置に徹していたと強く感じたサブキャラが登場する作品！

結果的に「スピンオフCPの方が好き」なんてこともあると思います。それでもやっぱり最初はメインを見てほしい。サブキャラがしっかり役割を全うしているからこそ、スピンオフで報われた時の喜びはひとしおなのです。


本編では控えめに、出しゃばらず、あくまでメインの引き立て役。そんなサブキャラが光る作品をどうぞ♥

『ワンダーボーダー』スピンオフ

『オーバー・スコール』作：上田アキ

 

誰もがこの人の救済を待っていた。
前作ではフラれてしまった夏郎さん。この人は、「ちょっとアンタ、優しすぎるわよ！！！(怒) 」と叱りたくなるくらい優しい。前作での恋人との別れ方が切なすぎるもの……それでも後味悪くなくまとまったのは夏郎さんの包容力のお陰でした。そんな夏郎さんが、今度こそ幸せになる番！ これを読んだらあなたも「もう夏郎さんが幸せになってくれたらそれでいいです……」になること間違いなし。

『同級生』スピンオフ

『空と原』作：中村明日美子

 

お助け教師も意外と子供？
『同級生』シリーズには担任として登場した原先生。本編で密かに想いを寄せていた佐条を見事に草壁にかっさらわれますよね。にも関わらずあくまで教師として見守ったのは「さすが大人～！」の一言でした……！
しかし、スピンオフでは意外と子供、意外と乙女でギャップの嵐。臆病になってしまった先生が、今度は教え子・空野にかっさらわれる側に。「もういいや、愛されてみよう」と空野に身を委ねられるようになった原先生にホッとします♥

『MODS』スピンオフ

『NIGHTS BEFORE NIGHT』作：ナツメカズキ

 

この人、こんな過去背負ってたの!?
『MODS』では風俗店のオーナーとして登場した春さん。スピンオフで暴かれる過去には度肝を抜かされます。そりゃ不眠症にもなりますよ……。
こちらの作品を読んだ上で、もう一度『MODS』を読み返すと春さんの表情や言動1つ1つに意味があったのかな～なんて、また違った視点から更に味わうことができるので是非セットで読んで頂きたい作品です！

『ジャッカス！』スピンオフ

『保坂さんと三好くん』作：スカーレット・ベリ子

 

素直になってええんやで

『ジャッカス！』では、クラスメイトの克己の恋を手助けする復縁のキューピッドとして活躍した三好。本当は克己のことが好きなのに、ちょっかいを出してしまう不器用な三好でしたが、ここぞという時に好きな人のために人肌脱げる男の子でしたね！
スピンオフでは、そんな三好に惹かれた保坂さんに身も心も溺愛されまくります！ 前作の三好は、「好き」に対して中々素直になれなかったイメージがありました。そんな彼が保坂さんの地球を包み込む程のビッグラブにより、歳の差などの葛藤を抱えつつ、素直になっていく様子に感涙すること間違いなし♥

『ヒゲと鈴としゃぼん玉』スピンオフ

『ひよこと夜と遊園地』作：ymz

 

恋でも自信が持てるようになるかしら？
『ヒゲと鈴としゃぼん玉』では、三太の元カレとして登場した西条清。外資系金融会社に勤める彼はいつも自信に満ち溢れている自分大好き俺様男ですが、恋愛の話になると自信がなくなってしまう……。この意外な一面、もう愛するしかなくないですか？？
安心してください！ スピンオフでは、そんな清にでっかい愛情を注いでくれる並木冬夜という男が現れます。清のぶっ飛んだ行動に振り回されながらも、清を支え続ける冬夜の太平洋級な包容力に癒されまくるはず♥

ちょっとヤな奴？お邪魔虫キャラを救済！

 
メインの2人に強烈な試練ともいえるスパイスを与えてくれるサブキャラ。彼等って、意味深な言葉を放って去っていきがちじゃないですか？
盛大な「言ってやったぜ感」を披露した後はどんな顔で帰路に着くのだろうか……。


スピンオフで更生していると胸を打たれますし、意地悪キャラを丸め込めるキャラがいると「上には上がいる」ということを実感させられます……。

『恋愛不行き届き』スピンオフ

『ロストバージン』作：那木渡

 

上には上がいました。
『恋愛不行き届き』で受け・鞍馬に酷い事をしてしまった江本くん。この子、鬼のように口が悪いし素行も悪く……完全なる悪役ってやつでした。
スピンオフでは、そんな江本くんより数段強いオネエさんにネコにされちゃいます。過去に鞍馬にしてしまったことと同じ仕打ちを今度は自分が受け、ようやく自分に向き合って更生。こんなじゃじゃ馬を丸め込める最強姐さんに頭が上がりません！

『放課後の不純』スピンオフ

『夜まで待てない』作：梶ヶ谷ミチル

 

お兄ちゃんも救済されたい！
『放課後の不純』では絶妙な当て馬役を果たしてくれたお兄ちゃん的存在・修司。意地悪というほどではないのですが、意味深なアレコレをたくさんしてくれた重要キャラ。
独占欲メラメラな男前同級生に執着されちゃいます♥ 前作ではイジワルお兄ちゃんって感じだったのに、今作ではどこか放っておけない寂しげな雰囲気を纏っていて……そりゃ執着されるわけだ！ と納得の色気全開モードです。

『チェンジワールド』スピンオフ

『ラブネスト』作：南月ゆう

 

苦い恋愛経験がある、ちょっと面倒な大人が2人
『サヨナラゲーム』→『チェンジワールド』→『ラブネスト』の順で繋がっていますが、こちらは単体でも楽しめます。 ツンケンした、一筋縄ではいかない受けがお好みの方は『ラブネスト』から入ってみても面白いかもです。受け・穂積の印象が前作までとかなり違うのが注目ポイント♥ 大人の恋愛特有の、グッとくる深いセリフが多くて胸を打たれまくります……！

『錆びた夜でも恋は囁く』スピンオフ

『はだける怪物』作：おげれつたなか

 

救済というよりは……
この作品はちょっと入れるか迷いました。というのも、当て馬というのもサブキャラというのも違う気がして。前作で恋人へのDVが辞められなかった林田が秀那と出会い、変わっていくストーリー。もちろん秀那との出会いは大きいです……が、それ以上にしっかり林田が自分に向き合っているんですよね。だから「救済」というよりは、「自立」とか「成長」と言った方がしっくりくるかもしれません。

担当BLソムリエ：May 90年代に固執し続けている懐古厨。受けは抵抗してなんぼやろがいをモットーに生きております。