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輝く小麦肌が眩しいっ！褐色好きさん集まれ～!!

こんがり焼けた艶めく肌に光る汗……。皆さんは褐色キャラはお好きでしょうか？ 少し前まで褐色肌といえば「外国BL」や「ギャル男」の代名詞でしたが、近年なんだか様子が違うようなんです！

2016年ごろから作品数が増加してきたのが「褐色キャラ」。実際に肌色の違いが鮮やかな二人が表紙になっている本を見かけることも増えましたよね！ 実はそんな褐色キャラ、近年新たな傾向を見せているようなのです……！ そこで今回は各年の人気作を振り返りながら、その秘密に迫ります!!

近年「褐色攻め」がアツい！

実際にちるちるの作品検索機能を使い、2016年から2021年までの「褐色キャラ」が登場する作品数を調べてみると、驚異的な事実が発覚!!


2019年からは褐色攻めの作品数が受けの作品数を上回っているのです！ 褐色BLの攻めといえば「アラブの石油王」ですが、最近のBLではあまり見かけないですよね。にもかかわらず褐色攻めが多いってどういうこと……？

実は近年の褐色BLには、これまでとは異なる新たな傾向も見受けられるのです！ それは記事の後半でご紹介しますね！
褐色攻めが多い理由については、褐色にある男前・寡黙・俺様といったイメージが増加につながっているのかもしれません。

ちなみに、全体の作品数の推移はこんな感じ。


以外と作品数自体は、2019年をピークに下降傾向になっているようです。2019年から褐色攻めが増えていることもあり、この年は褐色BLの転換点になっているみたいですね！

それでは続いて、年ごとの褐色BLの傾向を見ていきましょう！！！！

年ごとに見る褐色キャラ人気コミックス

ではなぜ褐色キャラ作品がここまで急増加したのでしょうか。
そこで2014年から2021年までに発売された作品で、ちるちる内で評価の高かったものを見ながら秘密を探っていきたいと思います！

2014年～2016年　アラブ！ギャル男！ 褐色作品入門編♥

2014年から2016年は褐色キャラの代名詞と言える「アラブの石油王」や「日焼け系ギャル男」が登場する作品が人気でした。
その中から、思わず「そうそうこれこれ～！」と言いたくなるような王道作品をピックアップ！

こうじま奈月先生の『傲慢王子とシークレットラブ』では褐色石油王を代表するような見事な攻め様が登場します。「強引俺様なアラブ王×童顔ボディガード」という格差カップルも、この手の作品では鉄板・王道ですね！

おげれつたなか先生の『ネオンサイン・アンバー』と、文川じみ先生の『かわいいおバカくん』は金髪褐色受けが登場します。『ネオンサイン・アンバー』では受けが金髪＋ゴリゴリピアス＋褐色のチャラ男フルコースのような見た目をしていて、キャラ立ちが際立っていますね！
やはり褐色肌＋ギャル男の組み合わせは親和性が高いことが分かります。

2017年　褐色BLの分岐点！ 大きな変化があった年

今までとは一味違う作品が出てくるのがこの年。また、褐色キャラが登場するヒット作が数多く生まれた1年でした。人気作品の中に登場するキャラクターということで、読者にもグッと身近なものになったのではないでしょうか。
また、この年は褐色受け作品の方が攻め作品よりも多いのと、「人気ジャンル×褐色キャラ」の組み合わせの設定のものが特徴的でした。

3P×褐色『三角オペラ』作：冥花すゐ


ファンタジー×褐色『鬼が慕うは祟り神』作：灰崎めじろ


オメガバース×獣人×褐色『レムナント 1 -獣人オメガバース-』作：羽純ハナ

2018年　新旧混ざり合い!? 一筋縄ではいきません！

この年からは一気に褐色キャラが登場する作品数が増え、その内容もバラエティに富んだものが更に多くなります。
2017年でも「オメガバース×褐色」作品を紹介しましたが、夏下冬先生の『奥様はα』はさらにα×αのオメガバースものです。


三月えみ先生『夜明けの序章』では職場のインド人ハーフ上司×ほだされ系日本人と、設定も時代の流れに乗ってグローバル化していますね…！白い肌に伸びる褐色の手がなんともH♥


そしてやはり褐色BLで根強い人気なのが「アラブ系作品」です。下の二作はどちらも異国の王子様が登場しますが、筋先生の『とろける寵愛セルロイド』では「強引褐色王子×白肌健気美人受け」、五月女えむ先生の『サハラの黒鷲』では「白肌執着王子×強気褐色性奴隷」のカップリングで、同じアラブ系作品でもこんなに違います。まさに一つで二度おいしいとはこのこと……。いや、作品の数だけ萌える組み合わせがあるので二度も三度もおいしいですね!!

2019年　外国が舞台のヒット作が数多く登場

2019年は外国が舞台の作品が人気がありました。それに伴って登場キャラクター達の肉体美がすごいことになっています……！ 全体的に受け攻め共にガッシリした体型のキャラクターが多い印象でした。また、人気作の続編や褐色キャラが出てくる作品が多く発売され、褐色BL歴代最多の年になりました。(ちるちる調べ)

しかし美しいのは肉体だけじゃありません。今回はストーリーも魅力的なこちらの2作品をご紹介します。

『シャングリラの鳥（1）』作：座裏屋蘭丸
夕日に映える焼けた肌とタトゥーが美しい……。


『ROMEO(3)』作：わたなべあじあ
褐色肌×短髪白髪×無邪気な笑顔＝最高kawaii♥

2020年　異文化交流？ 褐色キャラと日本人のカップリングが増加

2020年は前年に引き続き、外国を舞台にした作品が多く登場しました。その一方で目立っていたのが、日本人と褐色キャラの異文化カップルです！

マサイ族出身の留学生×動物好きな日本の高校生を描いた、博士先生の『ライオン如きの国から』では、体格差や文化の違いを生かした描写が印象的でした。


朔ヒロ先生の『明烏夢恋唄』では、心優しいサラリーマン×烏天狗の男娼という異種間カップルの純愛にキュンキュンした方も多いのではないでしょうか！


商業BL界にも「グローバル化」や「異文化交流」の波が来ているのかもしれませんね！

2021年　褐色の日本男児が人気に！

2021年はこれまでの傾向とは打って変わって、異国要素が薄まり日本人の褐色キャラが登場する作品が人気を博しました。さらにこの年の褐色BLのもう一つの特徴は「エロ」。ストーリーはもちろんですが、濃厚なエロの可能性が見出された年でした！

その代表が、年下・童貞・溺愛の3コンボ達成の褐色攻めに魂を抜かれた方も多いであろう、いつきまこと先生の『ムリ婚。』です。コミカルで読みやすく、物語の後半からはエロがこれでもかと襲ってきます！


人鳥ぺんぎん先生の『Hate My MIA！』は、褐色むっちり受けと裏アカという現代ならではの組み合わせで「あれ？ 褐色キャラってもしや相当エロいのでは……？」と褐色の新たな可能性に気づかせてくれました！


圧巻の画力で濃厚なHシーンが描かれた、西本ろう先生の『このキスは記事にできない』。褐色受けの芸能記者・真夏斗の不器用さがかわいい……！


「褐色＝異国」というような固定観念を壊して、褐色の日本男児を描いた作品がこれからも増えそうな予感です……！

褐色BLの魅力とは？

 
さて、2014年から2021年まで褐色BLの歴史を見てきましたがいかがでしょうか？
一概に「○○だから人気になったのだ！」と断言することはできないのですが、何作品かを見てきて筆者なりに気付いた褐色キャラの魅力や発見をまとめたいと思います。

①褐色キャラは男前!? 多様化で新たな褐色男子も…？
もちろん優しい穏やかなキャラクターもいるのですが、こちらは受け攻め関係なく言えることだと思います。褐色攻めは異国の王のような俺様系を含め、おしなべて男前でまさに「攻め！」という感じです。逆に受けのほうも、儚げで繊細なイメージではなくしっかり芯のあるキャラが多い印象でした。

その一方で、ここ数年で褐色以外の属性や性格も多様になり、一概に「褐色＝男前」とも言えなくなってきたようにも思えます。2022年以降は、これまではあまり見られなかった「褐色＋ヘタレ」や「褐色＋ゲス」なども増えていきそうです……！

②キャラ立ちしやすい
方言を使うキャラクターと同じように、やはり他の登場人物とどこか違う部分があると目立ちやすいですよね！ また、滴る汗や筋肉との親和性が高いのは褐色キャラの魅力であり特権だと思います。表紙買いする際も一発で属性がわかるのでお気に入りを見つけやすいのではないでしょうか。

➂表紙の上裸率高め!?
この記事を書いていて筆者は思いました。「褐色キャラ、表紙で脱ぎがち…？」と。確かにBLコミックや小説では半裸のイラストが多いのですが、それにしても彼らの脱衣率は高いです(笑)。確かに鮮やかな色のコントラストは目を惹きますよね！ 表紙もですが中身も濃厚♥ な作品が多いので脱いでしまうのも無理はないかもしれません。

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いかがでしたでしょうか。
まだまだ褐色キャラの魅力は語り尽くせませんし、これからも素敵な作品が増えることを願うばかりです。
我こそは褐色好き！という方は是非コメントで萌えポイントを教えてください♪