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カップリングの左右を決めるのは、攻め観かもしれない。

筆者には、たいてい逆カプになる友人がいます。本当に、ことごとく逆カプ。
「この子たちやばいよね！」と盛り上がった某野球マンガに登場する2人も、蓋を開けてみれば逆カプ。(ちなみに筆者が思ったカップリングのヒット数は7件……＠ピ◯シブ)

それも、「絶対A×B！」というより「B×Aも読めるけどその考えはなかった」というケースばかりです。
同じような経験がある方……いらっしゃいますよね……？

なぜここまで逆カプなのか、という疑問を解決するべく色々考えた結果……。「攻め観」がカップリングの左右を決めるのではないか、という可能性に辿り着きました。
ただ攻め観と一言で言っても分かりにくい……ということで考えたのが、この質問！

本当の星としてではなく、"太陽っぽい男の子"と"月っぽい男の子"という意味での質問です。

ちなみに筆者は月攻め派、例の友人はもちろん逆の太陽攻め派でした。皆さまの推しカプや理想のカップリングは、いったいどちらの属性が攻めでしょうか!?
ぜひ一緒に考えながら、読んでみてくださいね！

本記事を書く前にとにかく割合が気になったので、Twitterの投票機能を利用し筆者のアカウントで投票を行いました。

その結果がコチラ！

(オタクの友達だけのアカウントのため、母数が少ない点はご容赦ください…)

約6:4。太陽の方が多い結果となりました。ふむふむ、予想通り。
ちなみに投票の際には、月や太陽の具体的な人物像などは指定していません。そのため、月と太陽にもさまざまな解釈が生まれました。
解釈も併せて、太陽攻め、月攻めの意見をご紹介します！

太陽攻め

輝き、煌めき。この世に唯一無二のカリスマ的存在を思い浮かべます。クラスの隅っこにいる主人公に優しく声をかけるクラスのリーダー格の男の子…「あの瞬間から、君はぼくの太陽なんだ」などのセリフ、BLでよく見かけますよね。
「陽キャ×陰キャ」というカップリングはまさしくこれに該当すると思いますが、これだけではないようです。

Ａちゃん
「攻め(太陽)の依存が強いカップリングが好き。月が太陽に依存している以上に、一見明るい攻めが、自分がいなければ月が存在できない・生きていけないという理由で、実は依存しているのが良い！ 自分がいないと生きていけない受けという存在があることで、自分を保っている攻め。受けは恋愛によって自分の世界が広がったことを太陽に感謝しているけど、太陽はそれを少し後悔してほしい。」

Ｂちゃん
「太陽は右脳、月は左脳ってイメージかな……。関係性としては、月が太陽に依存しているのはもちろんだけど、それ以上に太陽は月に依存していてほしい！ 月からの依存を心地よく思っているから、いざそれがなくなると引き留めることはできないけれど、寂しいんだろうなぁって。」

Ｃちゃん
「概念的に考えることができないから、擬人化して考えます！ 太陽は雄々しい王様で、月はひょろくて白い王の側近。王は素晴らしい才能を持っていて、側近はそれに嫉妬している。太陽は月のことがずっと好きで、でも月は自分のことを嫌っているから、せめて身体だけでも……ってコトに運ぶイメージかな。」

3人に共通しているのは、「依存」。ＡちゃんとＢちゃんは、太陽の光を受ける月が依存しているかと思いきや、実は太陽の方が月に依存しているという同様の回答でした。
Ｃちゃんも依存が1つのキーワードだと感じますが、他2人とは違い見えない依存の矢印ではなさそうです。

月攻め

 
太陽の光があってこそ、その姿を見ることができる月。太陽のように圧倒的なオーラがあるわけではないですが、夜に浮かぶ姿はどこか人を惹きつける魅力がありますよね。

Ｄちゃん
「太陽は元気な陽キャ、単純思考的なイメージで、月は寡黙、陰キャ、飄々としていて手のひらで踊らせるタイプのイメージ。月って太陽がいないと輝けないから、そういう意味でも一方的な依存を感じるし、それに気付いた太陽による救済的な話も好き！ 下剋上的なイメージもあるな。個人的には、はらだ先生の『カラーレシピ』がNo.1月攻め。」

筆者
「太陽と月と聞くと、月にとっての太陽は、暗い場所から日の当たる場所まで引っ張ってくれた、まさに自分を救ってくれたヒーロ－。太陽に憧れてきた気持ちはいつしか「抱きたい」という気持ちに変わり……というカップリングが大好物です！ 太陽のためなら命さえ惜しまない月が、太陽を自分の手で汚したい……みたいなの、好きですねぇ……。月の依存が強く、その姿を見て太陽はかわいいなぁ～って思う、太陽の余裕も見たい！」

我々月攻め軍も、やはり依存がキーワードになっているようです。太陽攻め派の方々が思う月の依存よりも、月攻め派の思う月の依存の方が、強くヘビーなものに感じます。

月の依存に太陽が気付いているのかいないのか、そしてそれに対する太陽の行動が、太陽攻めとの大きな違いになっていそうです。

【太陽×月】オススメ商業BL作品

さて、ここからは広く「太陽＝陽キャ」「月＝陰キャ」と大まかに定義して、まさに「太陽×月」「月×太陽」に当てはまる作品をオススメしていきます！
まずは陽キャ×陰キャこと、「太陽×月」から！

オタクく～～～ん、その男は沼ァ！ だよ！

『そんな顔してもキスはだめ』作：露久ふみ

他人に興味がないことだけが欠点のハイスぺイケメン・鈴木が、唯一興味を持った相手は、陰キャオタクで鈴木に対してつっけんどんな態度の田中！
偶然2人のバイト先が被ったことから、鈴木の猛アタックが始まって……!?

この鈴木……実は「オタクにやさしいギャル」的な男！(ちょっと違うけど)
他人に興味がないからか、田中のオタク趣味を否定しないどころか、鈴木が好きなものを好いてくれるんです(泣)。そりゃ惚れてまうよな……♥

田中がつっけんどんな態度を取ってしまう理由も、カワイイ・オブ・ザ・インキャ！
似ても似つかないけど相性抜群な2人のキュンカワ劇場に、ぜひ足を運んでみて下さい♥

あらすじ
大学生のオタク・田中は、ハイスペックな同級生・鈴木に突然ファーストキスを奪われ、告白される。密かに憧れていた鈴木から迫られ、パニックになった田中は、彼をフってしまう。しかしその後もキスをされ、そのたびにドキドキがとまらず混乱する田中。そんな風になるのが嫌で鈴木から逃げようとするが、「キスをしないから付き合って」と言われてしまい!?

目が死んでる系攻めの眼光の捕獲率＝100%

『マスク男子は恋したくないのに』作：参号ミツル

年がら年中顔をマスクで隠しているマスク男子の佐山は、クラスのリア充・才川にマスクを剝がされてブチギレてしまい、これがきっかけで才川に興味を持たれてしまい……!?

口悪い・態度悪いの2コンボ系陰キャの佐山と、目が死んでる系陽キャ・才川のコンビがとにかく……イイ。
何がイイって、2人の距離が近づくにつれて雰囲気が甘くなったのギャップがたまらんほど可愛いんです♥ おいしぇ～!!

交わるはずのなかった2人の興味本位から始まった本気の恋に、胸いっぱいになること間違いナシ！
超ありがたいことに続編というアフターサービス完備なので、お気軽に手を伸ばしてみて下さい♪

あらすじ
いつもマスクで顔を隠している陰キャ男子・佐山は、クラスのリア充・才川に無理やりマスクを剥がされキレてしまう。その日から、なぜか才川に気に入られてしまい、勉強を教わる見返りに、「マスクの下を好きにさせる」ことに!? 素顔を、唇を、口の中を触られるのは嫌なのにどうしてか拒めなくて……

【月×太陽】オススメ商業BL作品

続いては、「月×太陽」作品をご紹介します♪

こういう陰キャを摂取したとき一番アがる

『ウソかマコトか』作：トビワシオ

見た目ヨシ！ 性格ヨシ！ な太陽は、バイトの先輩に同じ大学に通っている従兄弟・月彦の面倒を見るように頼まれます。
しかし、いざ話しかけてみると引くほどドライな対応を取られ……かと思いきや突拍子もなく告白されて!?

爽やかイケメンが陰キャに振り回されて、化けの皮がはがされていく過程がマジで気持ちイイと筆者の中で評判の本作。
話が進むにつれて、2人の本当の関係が明らかになっていくのですが、陰キャの本気……スゲェ……のでぜひ読んで、度肝を抜かれてください。

筆者は本作で、目が前髪に隠れて見えない系の陰キャの良さを再確認しました。
ちらりと見える目から溢れる雄みに撃ち抜かれたい方におススメです♥

あらすじ
見た目も性格もイケメンな人気者・太陽は、ある時バイト先の先輩から太陽と同じ大学に通っている従兄弟・月彦の面倒を頼まれる。ところが、月彦は終始失礼な態度で太陽を跳ね除けてきた。友人の手前、寛大な態度をとっていた太陽だけど、内心、月彦に対する怒りは爆発寸前！ そんなとき、何の前触れもなく月彦から告白され、さらに空き教室に連れ込まれ襲われてしまって……!?

裏アカ男子系BLにはずれなしッ！

『Hate My MIA！』作：人鳥ぺんぎん 

非モテ童貞の舞沢は、高校の元同級生かつ現同僚で、最愛の彼女を奪った(?)宮のことが大嫌い。
日々宮に対する鬱屈した感情を膨らませる一方で、偶然宮が際どいエッチな画像を上げている裏アカを知り、弱みを握った優越感に浸っていましたが……。

とにかく舞沢のこれぞ陰キャ！ とも言うべき拗らせたオタク気質で変態な思考回路がクセになって超楽しい！
そして、そんな舞沢に何かと絡んでくるハイスぺイケメンの宮がこれまた可愛いすぎて、読んでるこっちが狂いそうになります。スゴイ、ズルイ、スキ。

魅力的で正反対な2人が織りなすえちえちコメディに心奪われること間違いナシ！
陰キャ童貞攻めと褐色イケメン受けが好きな方はぜひ～!!

あらすじ
同級生の宮(みや)に彼女を奪われたことを根に持ち続けている舞沢(まいざわ)。宿敵とも言える宮との縁は社会人になっても続き、何の因果か2人は同じ会社で働いている。カリスマ性のある宮は仕事が出来て男女ともに人気が高い。日々キラキラと輝く宮の影で舞沢は鬱屈としていた。唯一の心の支え、それは宮が運営する裏アカウント……!! MIAと名乗りエッチな写真を投稿する様子に、舞沢は宮の弱みを握っているという優越感を抱く。

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以上、太陽攻め派と月攻め派の意見とオススメ作品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

カップリング観がでる答えのない問ですので、いつか月攻め派と太陽攻め派に分かれて討論会をしたら楽しそうだなぁ～なんて思っています。
腐女子と話したらめちゃくちゃ楽しかったので、腐女子友達がいる方は飲み会の話題にもおすすめです！

いろいろな解釈ができる抽象的な質問のため、意見は十人十色だと思います。
ぜひ皆さまがどっち派か教えてくださいね！