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【inタイ】タイBLの今、ドラマと小説とマンガ

2020/02/29 11:29

ドラマで一躍して注目されるタイのBL、そして各国のBLコンテンツを吸収するハイブリッドなタイ腐女子。

 

世界のBLの旅、今回の目的地はタイです。

 

 

日本のマンガに限らず、韓国や中国の影響を受け、色んなBLが同時に存在して、発展しているハイブリッドなタイのBL文化がとても面白い。

 

日本でも先日、朝日新聞からタイのBLドラマについての記事が掲載たぐらい、その飛躍的な発展ぶりに世界中の腐女子からも注目されています。

ちるちるも何度かタイのBLについて特集していますが、「今」のタイBLはどんな感じなのか、一緒に見ていきたいと思います!

 

もはや定番、再現度の高い日本マンガ

 

今回タイで購入して、日本語版と比較したのは《GIVEN4》と《カラーレシピ1》。

毎度ながら使う紙と帯を除き、表紙からカバー裏、中身のカラーページからオノマトペが完璧に再現されています。

 

最新刊の発売タイミングは、日本より若干遅れていて、一年ぐらいのタイムラグでタイ語に翻訳された正規漫画が発売されます。人気作はこれまでの巻数を一気に発売されることもあるそうです。

 

左/下:タイ語版 右/上:日本語版

 

《GIVEN4》

 

 

 

 

 

 

《カラーレシピ1》

 

 

 

 

気になる修正は日本より厳しめのようで、性器を全体的に隠ぺいしないといけないのを漫画のセックスシーンから読み取れます。
 
 
また、出版社を悩ませた海賊版は、日本の出版社がタイで開催されている漫画イベント「MANGA Festival」の調査データによると、近年タイでは著作権に対する意識が高まり、出版社からも正規なコンテンツを輸入し始め、紙本漫画の値段も紙質や印刷などでコストダウンして、全体的に60-90バーツ(約210-310円)までに下げたことによって、なくなりつつあるそうです。
 
しかしこの中で実は、BL漫画の値段が比較的な高値でもそれなりの売り上げを誇っているそうです。タイのローカル企業Luckpim Publishingが出版した《GIVEN》は一巻90バーツ(約310円)。
 
そして日本とタイの企業による合弁出版社、KADOKAWA AMARIN(PHOENIX MAGENTA Comic)から出版された《カラーレシピ1》は195バーツ(約680円)。ローカル出版社よりも紙質と印刷にこだわり、さらに人気の作品は特装版(特典漫画+クリアファイル)があり、1セットは375バーツ(約1,300円)で販売されているそうです。
 
タイの平均収入からみると、日本とほとんど変わらない値段設定はかなり強気ですが、それでも入手したいタイ腐女子の気持ちがそれぐらい強く、そこそこ経済力がある層だと伺えます。
 
 
 
 
 

 

「魔道祖師」など、中国のBL小説が大人気

 

 

 

タイのアニメイト(バンコク店)では、中国のBL翻訳小説 > 日本のBL漫画(少しだけ小説) > 日本の百合漫画、という順番で本棚に並べていました。

 

店員によるとBL漫画の方がファンは多いが、最近は、特にインターネットに浸る若い腐女子において、中国BL小説は「魔道祖師」を始め、勢いがとても強いそうです。

 

 
 
実際、アニメイトではBL漫画が並んでいるが、普通のデパートにある本屋はBL漫画が並んでおらず、中国のBL小説が西洋ファンタジー小説と棚が隣り合わせて並んでいます。
 
性的な描写がほとんどない中国BL小説ですが、膨大な世界観と魅力のあるキャラ設定をタイの腐女子を夢中させたこと、そして本屋では独自にコーナーを持てるほどの人気っぷりに筆者も驚きを感じました。
 
 
 
 
実際にBL小説の出版社サイトを覗いてみると、中国で有名な作品もほとんどタイ語に翻訳されています。例えば淮上の《雲破れ》は、2018年9月に連載終了ばかりでしたが、タイでは2019年にすでにタイ語版が出版されています。
 
 
 
 
日本で最近ラジオドラマで話題になっている《魔道祖師》もタイ語版が美しい表紙で出版されています。
 
 
 
 
 
こちらのBL小説は一冊300-400バーツ(約1,000-1,400円)で販売されています。(一冊あたりが厚い!)
 
 

タイのBLといえば、小説とドラマ

 

タイでは、ネットBL小説もやはり盛んでいます。ネットフォーラムのPantipや、ThAiBoYsLoVEではアマチュアの腐女子がたくさんのBL小説を執筆しています。さらに最近、例えば、readAwriteのような小説投稿サイトが増え、オリジナルから二次創作まで、二次創作はマンガ・アニメから韓流アイドルのナマモノ、も創作されています。

 

これらのプラットフォームから人気のあるオリジナル作品が、「SENSE BOOK」や「Bakery Book」などの出版社から発売されます。表紙自体は日本のBL漫画風もあれば、韓国漫画によくある美形、ロマンス小説のような写実なものなどがあります。けれど日本BL漫画風の表紙イラストレーターは日本人の方ではなく、タイや欧米のイラストレーターによるものが多いです。

 

作家:Babybaphomet
イラスト:kanapy (onegingek)

 

作家:Hanatira
イラスト:VREKX

 

ここから感じるBLの国境なさに、なぜかワクワクしてしまいますね。

 

◆◆◆

 

いかがでしょうか。

まったく文字が読めないタイ語ですが、いろんな特徴が合わさっていて、親切に感じるつつどこか違うようなタイのBLは、今後はどこへ向かっていくのか。

 

筆者としてはタイ発のBL漫画も是非もっと読んでみたいと思います。

 

記者:首長鹿

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コメント2

投稿順 | 最新順

匿名2番さん(1/1)

誤字脱字が目立つのが気になります…

匿名1番さん(1/1)

アニメイトの写真1枚目は普通に日本の店舗っぽいですね
中国のBL小説、日本でも出版してくれないかなあ

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