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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2019/07/14 14:43
2022/10/10 14:00
詳細検索機能について、皆様はご存じでしょうか。
攻め受けの属性、設定、発売年月……あらゆる項目から絞り込んでBL作品を検索できる、ちるちるならではのBLサーチ機能です!
しかし、表紙を一目見たときの強い衝撃と鳥肌、「これは買わねば」という使命感もまた乙なものです。そんなオタクの表紙買いセンサー、なぜか”癖”に忠実だったりしますよね。シックスセンスというやつでしょうか。
ということで(?)、今回は表紙買い必至! 画集やイラスト集と勘違いしてしまうような、絵柄で強い存在感を放つBLコミックスを5つピックアップしてみました!
たまには普段と違った目線から、BL作品を手に取ってみてはいかがでしょうか♥
何気ない日常の中の救済BL
あらすじ
「俺 ナカジョーくんがいい! 」ライブハウスで働く中城と常連客の木内。ふたりの同居は急だった。木内は同棲していた彼女と別れたばかりでしばしの寝床を探していたとのこと。さらには人肌がないと眠れないから一緒に寝たいと言う。自分はゲイだと明かして断ろうとする中城。だが、「いいよ! 」と言い切られてしまい…
美しポイント
「エモすぎる」「泣ける」と話題の絵津鼓先生の作品。絵津鼓先生と言えば可愛らしくやわらかな画風が印象的でしたが、先生ご本人が「絵柄を変えた」と明言されている通り、今までの魅力も残しながらも色っぽい印象を受ける絵柄で変化されています。背景は一色でまとめられ、シンプルながら余白遣いが絶妙に美しい表紙です。
表紙を一目見た印象の通り、セリフや心情などの文字のない、描写だけのシーンも多いので、読み手に物語を想像させるような余白がある一作。その余白がエモさを引き立たせているのでしょう。表紙のキャラクターの何気ないポーズも、日常を切り取ったような自然さがありますよね。何気ない普通の人間が、ただそこに生きているというリアリティを強く感じます。
切なく苦しい、でも愛おしく温かい。悩める青年たちのダウナーな日常、その中で生まれる愛をぜひご覧ください!
大切だからこそ触れられない
あらすじ
弓永環は、人懐こくてよく笑う。そんな環の笑う顔が好きだった志井洵太。
二人は1歳差の幼なじみ。環が先に入学しても卒業していっても一緒に遊んだ。
小学校、中学校、高校──いつからか、それが少し変わっていった。家の前で泣く環を見た時から、志井の何かが違っていった。
この気持ちは、清くない。正しくない。美しくない。禁則事項がふえていく中、高校生になった二人の関係は急速に変化していき…?
美しポイント
ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の二人。一緒に育ち、常に隣に居るのにどこか壁がある。近いような遠いような関係性が、この表紙一枚で感じ取れます。まさに画集の表紙と呼ぶにふさわしい、情景描写が秀逸すぎる芸術的な表紙です。手前の植物が立体感をも感じさせ、映画のワンシーンを切り取ったようにも感じられます。
仲の良い幼馴染のはずなのに、なぜこんないびつな形で寄り添っているのでしょうか……? 作品の内容も映画のように美しく引き込まれるストーリーです。不器用な二人の世界を是非覗いてみてください……!
君の!顔が!好きだ!!!!!!(略)
あらすじ
美術部員の千河康隆は、同じクラスの高倉永澄の顔が好きだった。ある日、クラスメイトに康隆が永澄の顔を眺めていることに気づかれ、からかわれてしまい、高倉本人にも「顔が好き」であることがばれてしまう。ひょんなことから永澄に絵のモデルをやってもらえることになり、気まずいながらも喜ぶ康隆。
二人だけの時間が増えるにつれ、康隆は顔だけではなく永澄自身に惹かれていることに気がつき、戸惑う。しかし、永澄には人には言えない秘密があり、それが原因で二人はすれ違ってしまうが――?
美しポイント
美しい顔はまさしく顔面国宝。タイトル、伏線どころかダイレクトにオタクの叫びを回収してくれています。
そして、こちらを見つめる美少年がドアップで切り取られているのは、この視点の持ち主には彼しか見えていないということを暗喩しているようです。輝くように散っている絵の具が、ますます永澄の儚さ、美しさを表しています……。
美しい少年・永澄と、彼の顔が好きで好きでたまらないクラスメイト・永澄の恋を描いた本作。絵のモデルをお願いしたことで2人きりでいる時間が増え、徐々に内面まで好きになっていく康隆。話が進むにつれて永澄の隠された想いや秘密が描かれていき、まるで芸術作品を完成させていくようにさえ思います。
青春の一場面を切り取り、思春期特有の拗らせや恋心の芽生えを上手く捉えた展開に思わず自分の高校生時代を思い出しそうです……。様々な感情がせめぎ合う展開を是非あなたの目で確認してみてください♥
はらりと落ちる羽根、窓際の天使
美しポイント
窓際で振り返りこちらを見つめる青年……。やや不安げな表情で体を抱え込む姿に幼さを残しつつ、きれいな碧眼やうっすらと描かれた羽根が天使の美しさを表現しています。
そしてふんわり差し込む光から感じる、繊細な優しさよ……西洋の教会に飾っても違和感がありません。
印象の通り、本作はまさに純粋でロマンチック。裸足の状態で人間界に永久追放されてしまった元天使・ベニーが、靴屋の青年・ターナーと出会うところから話が始まります。靴を作ってあげたり、人間界について色々教えてあげたり……。ターナーの優しさと天使特有の美しさ、幼さが重なり合っており、心が浄化されること間違いなしの作品です。
さらにこちらの表紙はBLアワード2022表紙部門にて第1位を獲得しています! 本作を手掛けたのは現在イラストレーターとして活躍中の野ノ宮いと先生。絵も内容も透明度が高く、天使設定にピッタリと言えるのではないでしょうか♥
ダークだけど色っぽい♥ 妖しい魅力
あらすじ
母親の再婚で田舎町へと引っ越してきた春生(はるき)。恋愛に奔放な母に振り回される形で彼は何度も転居を繰り返してきた。場所にも人にも愛着はない。ただ流れのままに生きるだけ。そう信じていた篝(かがり)に会うまでは。周囲を燃やし尽くすように生きる篝に付き従う春生。特別なのは誰か、ひりつく学生時代を描くボーイズ・ラブ。
美しポイント
無理やり脱がされたような跡がありながら、達観したような表情を浮かべている少年。その姿に、妖艶で何とも言えない印象を持ちます。また、薄ピンクと青という反対色同士を表紙に用いることにより、美しい対比が目を惹く仕掛けに。
表紙の少年・春生は、奔放な母親に振り回され続けた高校生。貧弱そうな雰囲気の中に耽美さを兼ね備えており、無自覚の内に人を虜にしてしまう、そういった魅力をもっています。そんな無気力だった彼の前に現れたのは、パワフルな同級生・篝(かがり)。
異なった暗さを持つ2人に引き込まれそうな、危うい魅力がたまらない……!
信仰、暴力、嫉妬……ダークな雰囲気を纏いつつ、高校生ならではの青くて繊細な感情に飲み込まれそうになります。それぞれの問題を抱えた2人の行く末とは……?
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いかがでしたでしょうか! 魅力的な表紙は、漫画の雰囲気をより一層深めてくれますね。
耽美だったりポップだったり、それぞれ違う魅力の表紙の5作品が集まったと思います。
皆さんはどの絵柄が好きでしたか?
ちるちるのInstagramでもいろんな特集を組んでいますので、ぜひチェックしてみてくださいね~!
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コメント2
ハッピーばばあさん
素敵な特集ですね
匿名1番さん(1/1)
素敵な記事!既に大好きな作品もあり、まだ読んだことのない先生の作品もありますね。ストーリーも気になるのでチェックしてみます♪
そして、こういう繊細で美しい絵柄の漫画がお好きな方には是非青井秋先生や伊東七つ生先生の作品もチェックして頂きたいです。上品で繊細な絵柄が表紙からも伝わると思います。(もちろん内容の世界観も素敵です!)