甘いソーダの顔して口内、胃袋にプシュプシュ刺さる痛い恋物語。それが『
MELONSODA』遠藤巻緒。黄昏腐女子はこの作品を読んでなければ、モグリかもしれません!(私基準)
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あらすじ誰にも言えない秘密があった。
弟が女装をしていること。そんな弟をそういう意味で好きなこと。
それから、弟の彼氏とセックスしてること――
弟が好きなのか弟の彼氏とのセックスが好きなのか、ニセモノみたいな恋人ごっこの繰り返しの中で、富士はだんだんと自分の気持ちがわからなくなっていた…
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メインキャラクター
弟の恋人でクラスメイトの石井 実の弟を愛している哲郎
哲郎の弟、女装癖がある明彦
忘れていた青春の汚い部分、見たくない部分を生々しく見せつけてくる
最近、高校生同士のきゅんきゅんBLばかり読んで、青春っていいよな~なんて思っていた自分に、リアルな青春を見せつけてくれた作品でした。 悩んだり、辛かったり、思い出したくないこともたくさんあって、今は時が経ったから、大人になったから、上手く美化出来るようになっただけ。 そっか。青春は痛いし、恥ずかしいし、不安定なものだった。そんなことをしばし振り返ってしまいました。
ののみさん(ちるちるレビューより)
これだけで闇が深そう…好き…。
しかぁ~し、この作品は暗いだけじゃありません!最後のページをめくり終えるころには「メロンソーダ」という題にこめられた意味にあなたもため息をつくはず!
今回はそんな本作の中身をチラ見せしちゃいます☆
序盤から同級生の石井と弟・明彦の情事を覗き見する哲郎…。可憐な弟へ禁断の思慕を募らせみだらな欲望が抑えられません。
そんななか、石井に恋する明彦はその誘惑に負け、危険な合法ハーブ「ソーダ」に手を出してしまいます…。
ついに、実の弟の行為を覗き見していたことを石井に知られた哲郎。けっして触れることのできない明彦を、石井を通して感じる快感に溺れてしまいます。
石井との行為を重ねるうち、哲郎は明彦への罪悪感と石井から与えられる快楽のはざまで戸惑います。はたして胸に芽生えたこの思いは恋なのか?だとしたらそれは誰へむけてのものなのだろうか。
しかし、明彦に二人の情事が見つかってしまい…
最後にユーザーさんコメントを紹介させていただきます。
遠慮のない作風に撃ち抜かれます。
あえて王道モノっぽく言うなら、「まだ恋に恋してる状態の10代が本当の恋愛感情を知るまでのお話」って感じでしょうか。 ものすっっっごいヘビーなアオハルですけどね。これもまた10代の刹那のなせる技。 タイトルの“メロンソーダ”ってのが秀逸な表現だなって思いました。 『同級生』じゃないけど、レモンサイダーのようなあの無色透明のスカッとしたイメージに対しての、“メロンソーダ”な10代のラブストーリー。
みみみ。さん(ちるちるレビューより)
ユーザーさんのなかには、学生時代の甘酸っぱい記憶を思い出される方もいるようですね…。
それから、女装好きな筆者にとっては明彦の女装が可愛すぎて眼福でした♪かわいい男の娘が見たい方は必読です!
危険な三角関係のなかに描かれる青春の苦さと甘さが絶妙なバランスの本作。甘いだけの作品には飽きてしまったそこのあなた!「メロンソーダ」のような刺激的で儚い青春の物語りはいかがですか?