BLニュース

増えるBLテレビドラマ、商業BLにも業界モノブーム到来!?

 

俳優BLと言えば、桜日梯子先生『抱かれたい男1位に脅されています。』や左京亜也先生『クロネコ彼氏シリーズ』が有名ですよね。最近、『おっさんずラブ』を始め、BLの香りを感じるテレビドラマが多くなってきました。男性同士の絡みの裏側では、私たちの知らない役作りがされてたりするのかな…と、妄想が捗ります。今回はそんな妄想を叶える、俳優BLをご紹介します！

 

人気俳優×新人俳優、同性愛ドラマ中の恋

『25時、赤坂で』作：夏野寛子

 

あらすじ
新人俳優の白崎由岐(26)は、大学の先輩で超人気俳優の羽山麻水(28)と同性愛ドラマで共演することになった。ゲイ役の芝居感が掴めない白崎は、男に抱かれてみようとハッテン場へ。そこでなぜか羽山に捕まり、相手を買って出られる。“芝居のためのセフレ協力”。即物的に始まった関係だったが、精緻な美貌と圧倒的なオーラの羽山に甘く心ごと抱き込まれ、白崎は恋心を自覚した。しかしドラマ撮影は終わりに近づき―――。

オススメポイント
演技のために始まったセフレ関係なのですが、お互いが両片想いのような甘く切ない雰囲気が終始漂っています。セフレと言ってもなかなか最後まで致さなかったり、焦らしプレイがまた良い！ プライベートでの二人の密会が現場の演技に生かされる描写などもあり、俳優×俳優を存分に味わえます。絵が綺麗で、展開も王道を進んでゆくので、BL初心者さんにもおすすめしたい一冊。

 

皇子様系人気俳優×悪役が多い俳優

『黒か白か』作：さちも

 

あらすじ
悪役顔の新人俳優の慎と、爽やか皇子様系俳優のシゲ。二人は大学時代から続く恋人同士だった。関係は勿論秘密だが、口下手で真面目な性格なものの、外見通り性格も悪いと世間に誤解をされている慎がそばにいることで、シゲの人気に悪影響が出るのではと危惧し、今は表立って友達としても隣にいることを許されない。そのうえ初エッチの時、痛みに耐えきれず一度シゲを拒んでしまって以来、未だに二人の間には体の関係がなかった。互いに欲情はするのに、慎を大事にしたいからと手を出そうとしないシゲ。しかしそんな時、生放送の深夜TV番組で、慎のイメージが180度変わる出来事が起きてしまい…⁉︎

オススメポイント
悪役顔で周囲から誤解を受けやすい慎ですが、実は不器用なだけで真っ直ぐで純粋な青年というギャップが堪りません。攻めの爽やか皇子系・シゲも、実は独占欲が強く腹黒かったり、見た目と中身に大きな差がある二人。大学時代からの恋人同士で同棲もしているのに体の関係に踏み切れないのもかわいい…！ お互いを大切に想っているのにかみ合わずすれ違う姿ももどかしく、応援したくなります。表紙はシリアスな雰囲気ですが、本編はあまあま＆ほのぼのですよ！

 

平凡リーマン×イケメン俳優の熟年カップル

『スクリーン』作：村上キャンプ

 

あらすじ
駆け落ち同然で故郷を飛び出し、一緒に暮らし始めて6年。恋人同士の野々宮和央とイケメン俳優の夏目基。何年たっても変わらず一途な愛を捧げ基を溺愛する和央に反し、すっかり淡白な態度の基。ある日、基から憧れの映画監督の最終選考に残ったと知らされ喜ぶ和央だったが、それ以来なんだか基の様子がいつもと少し違い、ふたりの間には溝が深まる一方に。これって倦怠期?それともまったく別の試練?基のライバル俳優・歩も加わって、事態は思わぬ展開に――…!!?

オススメポイント
平凡なサラリーマン×イケメン俳優のカップリングで、最初はリーマンの和央がイケメン俳優の基の事を好きすぎるのかな？ と思ったのですが、基の方もツンデレなだけでめちゃめちゃ愛してるじゃないですか…！ 二人の幼少期の馴れ初めから恋に落ちるまでのエピソードも丁寧に描かれていて、キュンキュン必至。5歳からの幼馴染、尊すぎる……。幼馴染の一方はサラリーマンになって、もう一方はイケメン俳優で、でもラブラブで同棲中。ラブラブだけで終わらず、様々な葛藤を描いているのもまた良い！ 読んだらハッピーになること間違いなしな一冊です。

 

年下イケメン俳優×チャラめ敏腕社長

『とろけるくちびる』作：高崎ぼすこ

 

あらすじ
世渡り上手を装っての社長業、仕事も順風満帆。ただし色恋はまったく音沙汰ナシの寂しい生活を送る相原。接待の帰り道、酒に悪酔いして道にしゃがみこんでいるとサングラス男子が、女を口説くような言動で馴れ馴れしく声を掛けてきた。イラついた相原がからかい半分にキスをしかけて黙らせて「俳優を意識した髪型、似合ってねーんだよ! 」と捨て台詞まで吐いた翌朝、自宅で目を覚ますとテレビに映る俳優・雨宮理久が、昨日のいけ好かないサングラス男子で…?!

オススメポイント
イイ波乗ってる系若手社長・相原とイケメン俳優の雨宮の、キスから始まるラブストーリー。普段は男前で仕事も人付き合いもそつなくこなす相原が、中性的な顔立ちの雨宮にトロトロにされてしまうのが最高です。攻めの雨宮も、若さと端正な顔立ち故なのか、自信たっぷり生意気で、ガンガン攻めます。エロエロな業界ラブが読みたい！ というあなたにオススメです。

 

いかがでしたでしょうか？ 芸能界ならではのシークレット感ときらびやかな世界を描いた作品をご紹介させて頂きました。最初に紹介した『25時、赤坂で』のあとがきには、先生自ら実際にドラマ撮影に取材に行ったことも書かれていて、リアルな芸能界への妄想が捗ります。BL要素のあるドラマや、俳優BLから目が離せません！

担当BLソムリエ：清水又三郎    闇よりの黄昏の腐女子。好きなBL漫画家は、はらだ先生、博士さん、yohaさん。バッドエンド、メリバが好き。