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BL界の名遊撃手・峰島なわこ作品4選

2018/08/10 14:28

シリアスからとろとろエロまで驚異の守備範囲!あなたが知っている峰島ワールドはどの世界?

 

峰島なわこ先生といえば、第9回BLアワードのエロ部門第11位にも輝いている仮面越しに、キスが有名ですよね! 
8月9日に続刊が発売されましたが、もうみなさまお読みになりましたか?
この作品から峰島なわこ先生を知ったという方も多いかもしれませんが、峰島先生の魅力は“仮面越し~”のような変態的なエロティシズムはもちろんのこと、その構成力、行間まで読ませてくれる描写力で、読む者を虜にしてしまうところにあるんです。

 

ちなみに今の時期におすすめなのは、なんと言っても『海とヘビースモーカー』。こちらは短編集なんですが、タイトルの通り海の近くで巻き起こる人間模様を、基本はシリアスに進んでいきつつも、清々しい爽快感がすり抜けていくような読後が心地良く感じられる1冊に仕上げられています。

 

ということで今回は、シリアスもフェチ満載のエロもほっこりものも! その幅広い作風でファンから愛されている峰島先生の魅力を、上記の『海とヘビースモーカー』も交えつつ作品ごとにご紹介していきます!

まだ峰島先生の過去作品を掘っていない方も、きっと気になる1冊があると思うのでぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

俺よりでかいコイツのことが可愛く見える

キミイロフェロモン!

 

 

◆あらすじ

幼馴染みの「小太郎」は匂いに超敏感なせいで、バスを途中下車したりクラスの女子と一定の距離を保ったりしないとすぐに具合が悪くなる難儀な体質の持ち主。しかし「興ちゃん」は昔からそんな小太郎のことを助けて、ずっとそばにいてくれた。

 

◆ここがスゴイ!

途中まで小太郎が攻めなんだと思っていたんですが、その圧倒的可愛さと美人さと天然さで、健気な受けを見事に魅せてくれています。そして興ちゃんが男前で、多くは語らないけれど、頭を撫でたり、両手広げて受け入れてくれたりとそのひとつひとつの仕草から小太郎への愛が無自覚にだだ漏れています。糖分多めのイチャイチャ系!

 

 

大人はなかなか素直になれない

ひなぎくびより

 

◆あらすじ

憂さ晴らしに学校をサボった「斉藤圭太」は、財布を忘れて腹を空かせていた。そんなとき美味しそうな匂いにつられて、うっかり喫茶店に入ってしまう。

その店内にいたのは、優しくて変な詮索も説教もしてこない、妙に居心地の良い空気を醸し出すマスターの「柏木聡」だった。

 

◆ここがスゴイ!

この作品はオムニバス形式で、マスターが大家をしているシェアハウスに住んでいる常連客と、住んではいないけどマスターに懐いてしょっちゅう来るようになっている圭太の、それぞれの話で構成されています。

マスターの雰囲気も相まって、うまいこと思いが通じないゴタゴタがあっても、ベースは柔らかい空気感だなという印象の作品。シリアスを描けるのに、シリアスにせずにそういう人間模様も描ける職人芸が光ります。そして少しコミカルな部分もあり、みんな相手の幸せを願って好きでいるのであたたかい気持ちになる1冊!

 

 

先生、トイレで何してるの?

あと、もう少しだけの恋

 

 

◆あらすじ

女子人気が高くモテる主人公の「船戸」は、女子に対して恋愛感情を一切抱けないゲイだった。このまま退屈な日々を過ごしていくのかと思っていた折、産休代理で入ってきた教師の「佐久間」と出会う。すぐに生徒の人気を得た人当たりの良い佐久間だが、ある日の放課後、佐久間が男子トイレで「船戸くん」と呼びながら自慰をしているところに遭遇する。

 

◆ここがスゴイ!

こちらはかなり屈折している船戸と佐久間の、利用し合う関係から始まるお話です。全体的にほの暗く、周りを心配させていることにも気づけない2人が、自分の気持ちの変化に困惑している様子が不器用そのもの。突然始まった関係から、時間をかけて一歩踏み出していくその緩急のバランスが絶妙な、ところどころ苦味のあるラブストーリーですよ!

 

 

 おまえを忘れた日なんて、一日もなかった

海とヘビースモーカー

 

◆あらすじ

踏んだり蹴ったりでろくでもない人生のトドメに、がん宣告までされた「畠」は今は亡き元恋人「和久井」の故郷に行く。そこで出会った「和久井の娘」に案内され、行くつもりのなかった和久井の家に着いた畠を待っていたものとは。

 

◆ここがスゴイ!

冒頭でもちらりと書きましたが、こちらは海の近くで起こる人間模様をシリアスに描いた短編集です。

表題作は、短めにも関わらず確かなインパクトを残して終わるので、思わず読み終わってすぐにページを戻して何度か読み直しました。そしてじんわりと胸が熱くなります。そのほか2つのお話も、登場人物がそれぞれ抱えているものをどうにか軽くできるように前進していくさまに、読んでいて勇気をもらいます。今、うまく進めないでいる人にぜひ読んでほしい1冊!

 

 

ということで、峰島先生のタイプが全然違う4作品をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

作品ごとにガラリと雰囲気は変わりますが、どの作品にも独特な峰島節が効いているので時間をあけてまた読み返したくなります。

 

皆さんもぜひ、気になる作品がありましたら読んでみてくださいね。

 

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