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『ポルノグラファー』の魅力を徹底プレゼン!! ドラマだけじゃもったいない!

2018/08/08 15:39

ストーリー展開に装丁、ドラマCDまで! 気になったら絶対に読んでおくべし!



BLドラマ『ポルノグラファー』の地上波放送! すでにフジテレビ動画サービスにおいて先行配信がされましたが、予想以上に官能的な雰囲気になっているようで地上波待機組の筆者もソワソワしております~♥
出演は、映画『娼年』での大胆な“男同士シーン”が記憶に新しい猪塚健太さん×『きみはペット』など数々の人気作に出演している竹財輝之助さん! 竹財さんによる木島の官能ボイスや得も言われぬ仕草に、猪塚さん演じるピュア大学生・久住がドギマギ悶々する姿が、目に浮かびます♥

地上波のBLドラマですと『おっさんずラブ』の爆発的ヒットが記憶に新しいですが、今回放送される『ポルノグラファー』は原作自体がエロエロ込みでのガッツリBL。原作再現率の観点からも注目が集まっているようです!

丸木戸マキ先生のデビューコミックスポルノグラファー。2016年発売のBLコミックスの中でもトップ5に入るレベルで筆者の性癖ドンピシャな作品だったのですが、意外にも「本屋で並んでいるのは見たことあるけれど読んだことない」という友人も多く。そのたびに「嘘でしょ!? 今すぐ読め、とにかく読め! 何ならこれから買いに行く!? もちろんスピンオフ作のインディゴの気分もセットで買おうな!」と猛プッシュしているのですが、筆者の友人に限らず、実はこういった「気になるけど未読で……」という方が結構多いのかも? と思った次第です。

本放送を見ていないうちに言うのもなんですが、正直ドラマ視聴だけではもったいないと思います! せっかく原作があるのですからぜひ原作も読んで頂きたい……! 迷っているそこのアナタ、その背中を全力で押させてください! コミックス『ポルノグラファー』の魅力、今から全身全霊でプレゼンさせて頂きます!!

恋のきっかけは官能小説の口述筆記!? ありそうでなかった斬新なテーマ設定


大学生の久住が事故を起こし木島の腕を骨折させてしまうところから物語は始まります。治療費を払う代わりに要求されたのが木島の仕事を手伝うことでした。執筆ができない木島に代わり、彼が読み上げる淫らな文章を原稿用紙に書いてゆく。そんな作業を数日続けていくうちに、久住の下半身に異変が起き始めて……。
本作の受である木島はポルノ作家ですが、官能小説家というのは古今東西多くのBLで見かける属性で、珍しいものではありません。よくある展開のひとつに「官能小説のネタにするためにセックス」というものがありますが、本作においてはそのような展開はゼロ! では、せっかくの”ポルノ作家”という属性をどういかすのか? そこで登場するのが”口述筆記による代筆”という作業なのです。
最初は動揺していた久住が徐々に淫語マスターかのごとく成長していく様子や真顔で喘ぎ声の部分を読み上げる木島など、斬新なテーマだからこその見どころがたくさん! 官能小説ならではの言い回しなども、普段あまりお目にかかることがない筆者は「なるほどな~」と普通に楽しんで読んでしまいました(笑)

ヤりそうでヤらない… 入念に考えられたストーリーが大きな感動に!


官能小説だのポルノだのって言うからには一線越えるのも早いんでしょ!? そう思った皆さん、残念ながらその想像は裏切られます! 性にまつわる職業となると、どうしてもセックスと直結してしまいがちですが、『ポルノグラファー』の久住×木島カップルは意外なことに簡単には合体しないのです(笑)

設定が設定なだけにエッチな描写はそこそこあるのですが、久住の妄想だったり、キス止まりだったりと挿入にまで至らず。しかし、そこは丸木戸マキ先生の技の見せどころ。たとえ挿入がなくとも、そこはかとないエロスを感じられるのが本作の魅力なのです……! 木島さんのミステリアスで色気溢れる表情がたまらなく心のオ×ン×ンに響きます(興奮) だからこそ、最後にふたりが結ばれるところに大きな感動を読者は覚えるはず!

さらに、丁寧に作りこまれたストーリー展開も本作を推したい理由のひとつ。ミステリー作品のように「えっ、そうだったの!?」驚くシーンもあれば、まるで純文学を読んでいるかのような錯覚を覚えるシーンもあり。そうかと思えばボーイズがラブする作品らしい切なさや萌え要素もあったりと、単に”BLコミックス”の一言では片づけられないドラマがこの1冊には詰まっています。また、作品全体に漂うノスタルジックな空気感もストーリーに厚みを加えているように思いました。

見どころは内容以外にも! 技あり装丁に大注目!!



BLに限らず書籍を購入する際、筆者はどうしても紙媒体のものを選んでしまいます。装丁へのこだわりを感じられるからです。実は本作も装丁にかなり特徴のあるコミックスなのです!

まず表紙に使用している紙、これクラフト紙なんですよ! 一度白インクを乗せた上から印刷しているのでしょうか? クラフト紙の色味がやや残るオフホワイト地に原稿用紙調のデザインが施され、その存在感を主張しています。さらにカバーをめくったコミックス本体にもこだわりが! カバーと同じくクラフト紙に印刷されたタイトル・著者名。純文学小説を彷彿とさせるシンプルかつレトロなデザインが斬新で目を引きますね!!

因みにカバーや本体表紙の手書き文字は、祥伝社で働く男性営業さんの直筆だとか! こだわりにこだわったこの装丁が本作の価値をさらに高めているのは間違いないです! もちろん、装丁にまつわる裏話はスピンオフ作でも! こちらも併せてチェックしてみてくださいね。

 

実は当て馬と過去に… 切なくも重要な意味を持つスピンオフ作!


丸木戸作品には魅力的かつ個性的な脇キャラが数多く登場するのですが、『ポルノグラファー』における最重要脇キャラが、木島の友人であり元編集担当であった城戸です。作中、割と早い段階で読者は「アッ……これ絶対に城戸と過去にナニかあったやつ……」と気付くと思います。そんな「過去にあったナニか」にスポットを当てたスピンオフ作が『インディゴの気分』です!

純文学作家を志すもスランプに陥った木島。彼に官能小説を書かないかと持ち掛けたのが官能小説の編集者・城戸でした。色々あって(割愛)、大御所ポルノ作家・蒲生田のもとへ弟子入りすることになった木島ですが、蒲生田の悪趣味な提案で一線を越えた関係になってしまうというのが大筋の展開です。

そんな本作、前作を遥かに超える重く切ないお話です。『ポルノグラファー』において木島は久住と結ばれることが確定していますので、木島と城戸は結ばれないという結末を知っている状態で読者はこの作品を読み進めなければなりません。「久住よりも城戸の方が実は好みで……」なんて方もいらっしゃると思いますが(実は筆者もそうです)、そういった人々にとってはある意味つらい展開になるかと思います。しかし、『ポルノグラファー』の木島が木島たる所以は、この城戸との過去に隠されています。城戸だけでなく師である蒲生田とのやりとりの中で”木島理央”は形成されたのです。

本作を読み終えたらぜひ『ポルノグラファー』を再読してみましょう。きっと読みながら新たな発見があるはずです!

樽助さんの官能小説朗読がヤバイ! ドラマCDもお忘れなく♥

 


原作コミックスを気に入って頂けたら、次はぜひドラマCDはいかがでしょう? 古川慎さん×新垣樽助さんによる『ポルノグラファー』、松田健一郎さん×新垣樽助さんによる『インディゴの気分』。色気の魔術師・樽助さんの悩ましい吐息がどちらもたまらない作品です♥ お人よしでまっすぐな久住を乗り移ったかのように演じた古川さんに、しっとりとした低温でドラマティックかつセクシーに城戸をつとめた松田さん。タイトルは違えど、ふたりの男に攻められる樽助さんを堪能できるイチオシのCDですぞ!
エロさも切なさも情熱も、あらゆる萌えが詰まった原作に声がつくとその魅力もグンと増しますね! 原作片手にCDを聴くのも良いかもしれません。
また、官能小説を抑揚なしに読み上げる樽助さんの演技も、ある意味とても貴重です!! 宜しければお手に取ってみてくださいね♪

未読者は今すぐ書店へGO!!


原作の推しポイントからスピンオフ作、ドラマCDまで幅広くご紹介してみましたが、いかがでしたか?
原作のイメージを持たずにドラマを観るのも楽しみ方のひとつではありますが、『ポルノグラファー』はぜひともスピンオフ含めた原作を知った上でご視聴頂きたいと思っています。また、ドラマ独自の演出と比べてみるのも楽しいかもしれません。
これを機に原作をお手に取った方、読んでみての感想をぜひ教えてくださいね♪

ポルノ作家と俺の”代筆”のお仕事

コミックス『ポルノグラファー』作:丸木戸マキ



あらすじ

大学生の久住は、ポルノ作家・木島の腕を骨折させてしまい、口述筆記で代筆することに。仕事をはじめて数日。淫らな文章を読み上げる木島の声は久住の耳を責めたて、疼いた下半身は完勃ち状態に…。「抜いてあげようか? 口でしてあげる」からかわれた久住は、その日から木島で“エロい妄想”をするようになってしまい――?
純情大学生×思わせぶり官能小説家のお子様厳禁セクシャル・ワールド。
特設サイトはコチラ(お試し読みが1話分読めます)

著者インタビューはコチラ

ポルノ作家と俺の”言えない”お仕事

コミックス『インディゴの気分』作:丸木戸マキ



あらすじ
担当編集×若き日の官能小説家『ポルノグラファー』過去編スピンオフ!
官能小説の編集者・城戸は、大学の恩師の葬儀で、同級生だった純文作家の木島と再会。創作に行き詰まり困窮している木島に城戸はポルノを依頼してみるが、出来は濡れ場が5行で終わる始末…。そんな折、木島は城戸の頼みでポルノ作家の大家・蒲生田のもとへ弟子入りにやってくる。そこで悪趣味で鬼畜と有名な蒲生田に「あること」を命じられた二人は、一線を越えた関係になってしまいーー。
『ポルノグラファー』から遡ること十数年。凡人の憧れ×天才の孤独を描いた城戸と木島の“言えない”過去の物語。

著者インタビューはコチラ

 

担当BLソムリエ:白米盛子
拗らせ気味な古の腐女子。色素の薄いロン毛受が好物。夜明けも黄昏も嗜むが、よく心が折れる。

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コメント5

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

最近の急激な丸木戸推しは一体ナニゴト?

匿名2番さん(1/1)

個人的に絵柄が苦手なので、この作家さんの宣伝を見かける度に少しツラい…
オンブルーは推す作家さんが偏りすぎです
あまり推されてない作家さんのファンの身としては残念きわまりない

匿名3番さん(1/1)

読者あっての作家じゃないのかしら。
読者無視で内輪受けしてるものをゴリ推ししてるイメージです。
見ければ良いといとかではなく、これだけ露出してると目にしてしまってキツいです。

匿名4番さん(1/1)

需要があるかどうかは誰にもわからないんじゃないでしょうか?
おっさんずラブだって、最初単発ドラマから連ドラにするとき、そんなに需要あったわけじゃないし。それでも大量に宣伝していましたよ。
現にアクセスランキングが1位になってるってことは、少なくともみなさん注目しているのでは…
需要あると思いますよ。
私も気になるし。

匿名5番さん(1/1)

おっさんずラブは元々単発版の反響がすごくて連ドラ化に至ったという話が出てましたよ
視聴率はそこまでじゃなくても需要があったからできたこと
なので今回のドラマ化の話に例として出すのはズレてる

丸木戸先生はドラマ化の話が先にあって推されるようになったのならまだ分からんでもないですが
そもそもなぜこの原作でドラマ化なのか不明なので謎ですね

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