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タイトルで誤解している方もぜひ読んでほしいシリーズ！

ドラマCDやコミックスで続編も発売され、その人気がとどまることを知らないときしば先生の『ドSおばけが寝かせてくれない』。
BLアワード2018で「次に来るBL部門」2位を受賞している作品です。

BLアワードの投票の年代別でみてみますと、10代～20代の圧倒的支持を受けたのが『ドSおばけが寝かせてくれない』なのです。10代の投票ではなんと2位とダブルスコアをつけるぐらいのパワーでした。
対して30代以上の支持を受けたのは「次に来るBL部門」で1位に輝いた『百と卍』でした。
ときしば先生の『ドSおばけが寝かせてくれない』は現在のところ、圧倒的に若い層に支持されていると作品といえるでしょう。

世代で作品の支持層がきれいに分かれる現象は、実はBLアワード2014の桜日梯子先生でも起こっています。
当時、創設されたばかりの新レーベル「Qpa」から『年下彼氏の恋愛管理癖』が出版されましたが、支持層は圧倒的に10代、20代前半が中心でした。その後各世代に人気が広がっていったのはみなさんもよくご存知ではないでしょうか。


『ドSおばけが寝かせてくれない』というタイトルを見て、エロ重視のファンタジー作品なんじゃ？ や、おばけってことは悲恋もの？ などなど思われている方も多いのでは？

既に読んだことのある方ならお分かりかと思いますが、こちらの作品は、ストーリーにも、攻めの一途さにもギャップ萌えが詰まった1冊となっております！
ということで今回は『ドSおばけが寝かせてくれない』の魅力を解説していきます！

無理矢理・痴漢・着衣・３Pでヤリたい放題を支える練られたストーリー

『ドSおばけが寝かせてくれない』作：ときしば

【あらすじ】

ずっと好きだった相手はノンケで、しっかりと失恋して家でヤケ酒をしたまま眠り込んだある日、「雄二」は寝込みを幽霊の「康祐」に襲われフェラまでされてしまう。

そこからは毎日のように家にいると無理矢理抱かれ、外で痴漢に襲われていても放置して、康祐はその間ずっと雄二の感じている顔をじっとりと眺めている。そんなドSな幽霊が雄二に憑りついた本当の理由とはー…

【1巻の見どころ】

正直中盤あたりまではかなり鬼畜なエロが盛り沢山です。もちろんそこも魅力なんですが……なぜ康祐が雄二のところに現れ続けるのか、それが1番の見どころだと思います。

攻め康祐の鬼畜なドSおばけの一面と、好きだから優しくしたいのに暴走してしまいそうになる不器用さ…このギャップに萌え。そしてそんな康祐を受け入れる精神的に男前な受けの雄二が可愛い！この1冊に二人の愛情がたくさん込められているのが伝わってくるんです。ナイスカップル！

練りこまれたストーリーがここまでの人気を獲得する原動力となったわけですね！

嫉妬にドキドキ！ スピンオフで隣人のHもあり♡

『ドSおばけが寝かせてくれない2』作：ときしば

【あらすじ】

晴れて両想いになりお付き合いを始めた「雄二」と「康祐」だが、雄二は生まれて初めての彼氏にどうしていいか分からない。

そんな雄二が勇気を出してデートに誘おうとした折、康祐は受験生なこともしばらく会うのが難しくなってしまうことに。

そして素直になれずに言葉足らずなふたりはすれ違い、とんだ誤解まで生まれてしまいー!?

【２巻の見どころ】

康祐の雄二好き度がパワーアップしていて、相変わらずのドSなんですが読んでいて気持ちが伝わってくるので1巻よりもラブラブ度は増していると思います。というか普段無口でクールなのに、雄二には独占欲強めで執着してしまう康祐にドキドキします。その色気、本当に男子高校生ですか。

そしてさらに2巻ではスピンオフで、雄二のお隣さんのお話も入っています。こちらはこちらでまたお互いに不器用なので読んでいて歯がゆいけれど、ふたりの幸せを願わずにはいられないわエロてんこ盛りだわで、どんどん引きこまれていく展開です。

 
今回は、エロ満載だけど実はこんなピュアな恋心のストーリーだったという『ドSおばけが寝かせてくれない』の魅力を書き連ねていきましたが、いかがでしたでしょうか？
実は筆者も、表紙のイメージで手に取れていなかったのですが、読んでみて人気の秘密がわかりました。

読み応えがあって飽きないので、まだ読んだことがない方はぜひぜひ読んでいただきたいです！