1
06/16
愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。
2018/08/14 18:57
ダークサイドな面を持つ攻めに、無意識のうちに惹かれてしまう…そんな腐女子はいませんか?
「ダークトライアド」という専門用語があります。なんとも中二感の漂う語感ですが…次にあげる3つの「クズ」をあらわしています。
①ナルシシズム(自己の容貌や肉体に異常なまでの愛着を感じたり、自分自身を性的な対象とみなす状態)
②サイコパシー(サイコパス)(極端な冷酷さ、未慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義)
③マキャヴェリズム(目的のためには手段を選ばない、目的は手段を正当化する)
これらの人格特性の総称を「ダークトライアド」と言います。現実世界ならばどれも出会いたくない人格ですが、BLなら話は別!
「闇の腐女子」が注目する誰も幸せになれない「クズ」要素がふんだんに感じられます。「クズ」という言葉が内包するキャラクター像はかなり広域に及びますが、ここからは様々なタイプの「ダークトライアド」BLをご紹介していきます!
狂気じみた攻めが最高!2018年最旬!? マキャヴェ執着攻
あらすじ
大ヒット作を生み出しつつもそれを知らされず、閉め切られた部屋でたった一人漫画を描き続ける絃。すべては幼馴染であり担当編集でもある悠真のためだった。一方の悠真は、自分の管理する完璧で安全な世界に絃を置いておきたくて、絃の何もかもを管理し、嘘をつきつづけていた。そんなある日、引き抜きを狙う編集部の本田が絃に接触し!?
こちらは2018年5月に発売されたばかりの三ツ矢凡人先生の最新作! 可愛らしい絵柄に反して攻の思考・行動は常軌を逸し、その眼は狂気じみています。 目的のためには手段を選ばない、まさにマキャヴェリズムの特性を持った攻。それでもなおラブラブなHシーンが逆に怖い…
サイコパス 人間関係ドロッドロなダークBL
あらすじ
孤独な御曹司に植え付けられた快楽。地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎(いくろう)は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈に振舞う育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦(のりひこ)。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て――!?
最新第3巻は、BLアワード2018 BEST ディープ部門で第1位を獲得したことも記憶に新しい『蟷螂の檻』シリーズをご紹介! 強烈なサイコパス攻・典彦にハマる腐女子が続出です。 読み進めるごとに募る背徳感…モヤモヤした感情に浸って楽しんでしまいましょう!
ここまで「クズ攻」BLをご紹介してきましたが、気付いたことがありました。
「ナルシスト攻が少ない…!」
ナルシストキャラはサイコパスやマキャヴェリズムと比べて鬼畜な性格に描かれることは少なく、さらに攻よりかは受として扱われることが多いようなのです。そこで番外編として、こちらの「ナルシスト受」BLをご紹介します!
スーパー攻様、華麗に陥落
あらすじ
"ミスター・バリタチ、この後めちゃくちゃ抱かれます。"
地位・財産・美貌すべてを兼ね備えた男、神室礼一郎(かむろれいいちろう)。彼はこれまで数々の男女を魅了してきた、ミスター・バリタチ。ある日、今夜の相手を見繕うために出向いたバーでミステリアスな美青年・多田剛剣(ただごうけん)と出会う。甘い言葉で口説くものの、飄々とした剛剣に普段の調子を崩されタジタジの礼一郎。更には剛剣のペースにハメられるまま、処女まで奪われそうになり!?
ド攻めキャラ陥落といえばよつあし先生。「僕のハイスペック彼氏様」に続く今作の受は「ミスターバリタチのセレブなナルシスト」! 文面からしてワクワクが止まりません。逆体格差カップリングが好きな方にもオススメです!
自分自身を性的対称にするほどの異常なナルシストは、BLに限らず恋愛ものでの扱いが非常に困難になってしまうため、描かれる事が少ないのだと思います。だからこそ、究極のナルシストキャラが自分以外の誰かに恋に堕ちてしまうBLを読んでみたいと思うのは、腐女子の性でしょうか…。
以上、最新作から人気作まで4作品を紹介しました。
ここまで散々「クズ」という言葉を連発してきましたが、どのキャラクターにも共通するのは、相手への想い。その想いが愛情か、愛情を通り越した執着や依存なのかはキャラによって違えど、根底に想いがあるからこそ、どんなクズ攻(受)であろうと全く感情移入できないということはないと感じました。
知れば知るほど深みにはまるクズBL。あなたのお気に入り作品は何ですか?
担当BLソムリエ:砂糖あべり |