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上下巻BLは名作が多い、は本当か?2024
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2018/06/03 16:27
4月に「BLアワード2018」が発表されてから早2ヶ月弱。ランクイン作品を改めて読み返したり、気になった作品を購入したりと、各自思い思いの形で楽しまれていることと思います。
中には、「え~!? あの作品入ってないじゃん!」と少々がっかりした方、「私の趣味って周りと違うのかも……?」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。
かく言う筆者は前者・後者どちらにもあてはまりまして、発表された結果に頷きつつも「いや、これはもっと評価されるべきでしょ……って思ってるのは私だけなのか!?」と首を傾げてしまったり。
そんな中ふと思い出したのが、以前書かせて頂いた「人気漫画作品から見る世代別BL傾向2018」なる記事。そういえば世代ごとに人気作品の傾向ってかなり違ったよなぁ、と! 大変ありがたいことに、ユーザー様から多くのコメントを頂きまして。「傾向とドンピシャだった!」という意見もあれば、「実年齢よりも上(あるいは下)の年代と趣味が同じだった!」といった意見も……。
そこで、先日発表の「BLアワード2018」の結果から改めて各世代の傾向を分析してみることにしました! 果たして「人気漫画作品から見る世代別BL傾向2018」と合致するのでしょうか!? その辺りも含めてお楽しみ頂ければ幸いです(笑)
「世代別BL傾向2018」でも触れましたが「背徳感とエロ」に耐性がある世代が10代。コミック部門ランクイン作の共通点がまさにソレなのです。また、他世代より突出してオメガバース作品が支持を得ています(コミック3位『あいとまこと』、シリーズ2位『狂い鳴くのは僕の番 ;β1』は30代以上の世代だと10位以下)。オメガバースの特性こそが先述した「背徳感やエロ」を求める10代にウケるようです。
なお、小説派の10代ユーザーは非常に少ないようで、『パブリックスクール -ツバメと殉教者-』は10代20代ともに1位ですが、ポイント数はそれぞれ71pt、336ptとかなりの差がつきました!
10代と被る部分は多いものの、コミック2位『Life 線上の僕ら』、小説2位『鈍色の華』など読みごたえのある作品が上位にランクインし始めます。4位以下にはなりますが、『僕らの食卓』や『YOUNG GOOD BOYFRIEND』など、必ずしもエロを重視しない作品も10代に比べて人気です。
一方で「次に来るBL」に注目してみると、30代以上では3位以内に入っている『被写界深度』が20代では5位以下という結果に。同作は丁寧な心情描写で人気を博した作品ですが、ストーリー性を重視するなら20代の支持が高くても良いはずです。もしかすると上下巻同時発売という販売形態が、特にライト層の購入を躊躇させてしまったのかも……?
10・20代と決定的に異なるのが、いわゆる「エグい」「後味が悪い」作品の支持率が下がっている点です。勿論そういった作品を好む方もいらっしゃいますが、やはり王道的展開を求める傾向が全体的に強そう。また、コミック3位『僕のおまわりさん』やシリーズ3位『gift(中)』、次に来るBL3位『手中に落としていいですか』など、比較的がっしり体型のキャラクターが登場する作品も30代から人気が上昇しているようです。
さらに小説部門に目を向けますと、10・20代は上位獲得作品の著者が固定化しているのに対し、30代ではみやしろちうこ先生が3位にランクイン。作家に拘らずに自身の性癖に合う作品を幅広く読んでいる印象を持ちました。
コミック2位『酔いどれ恋をせず』、同3位『ジェラテリアスーパーノヴァ royal vanilla』、エロ3位『アングラ・ブルー』など、エロはエロでも大人っぽい雰囲気の漂う作風が好まれている印象。これでもか! と言わんばかりのエロよりはじっくり全体の雰囲気とともにエロを楽しみたいのかも?
そして筆者がもうひとつ注目した点が、30代以下を圧倒する女装人気! 先述した『アングラ・ブルー』をはじめ、ディープ3位『花といっくん』、そして「次に来るBL」でも『オレとあたしと新世界』が40代から人気急上昇中。「女装」「オネエ」といったワードにビビッとくる腐女子が40代以降で増加傾向にあるようです。
とにかく「オトコ」を感じられる作品が多い‼ コミック3位『気まぐれなジャガー』、シリーズ3位『10DANCE』、エロ3位『おとなかわいげ。』といった作品は他世代を圧倒する人気ぶりです。特にウノハナ先生はやはり50代のユーザーから絶大な支持を受けているもよう。また、40代から支持率が上昇する『オレとあたしと新世界』も50代では堂々の第3位! キラキラふわふわ系の男子よりも、逞しい男たちのほうが需要が高いようです。
かっこいいオトコ感は攻にも求められます。小説2位『そらのだいじな旦那さま』、同3位『ハイスペックな彼の矜持と恋』は攻が見事なスパダリ。登場キャラは攻も受もかっこよく! が50代の合言葉かも?
簡単に分析してまいりましたが、いかがでしたか? 分析結果をもとに未読作品に手を出すも良し、自室の本棚を見返して独自の分析をしてみるも良し。ぜひこの結果をBLライフにお役立て頂ければ嬉しいです♥
また、今回指摘しましたのはあくまで主観的なものになります。ですので「私は違うけど……」といったご意見もドシドシお待ちしております! 筆者が気付かなかった共通点、相違点があればご教示ください!
ひとりひとり異なる趣味(=性癖)を持っているからこそ腐女子の世界は面白い……! BLアワードを機に、今一度ご自身の好きなものに向き合ってみるのも良いかもしれませんね♪
担当BLソムリエ:白米盛子 |
コメント2
匿名1番さん(2/2)
一番上にある表のように。
匿名1番さん(1/2)
この世代別BL作品傾向の表、小さすぎてよく分からない。
クリックしたらでかく見えるようにして欲しい。