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\受けの羞恥顔が見たいBLオタク集まれ/
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2018/04/07 15:20
2022/05/16 16:00
寄宿学校――このフレーズにドキドキしてしまうのは筆者だけでしょうか。
パブリックスクール、ギムナジウムや神学校など、男子だらけの寮生活にはかなりの萌えが詰まっています。
寄宿学校が舞台のBL作品と言えば、『風と木の詩』(著:竹宮惠子)、『トーマの心臓』(著:萩尾望都)といった名作漫画をはじめ、BL小説『パブリックスクール-檻の中の王-』(著:樋口美沙緒)、BLゲーム『神学校 -Noli me tangere-』(PIL/SLASH)など多く存在します。
今回は筆者がオススメしたい、寄宿学校が描かれる洋画5作品をご紹介します!
あらすじ
英国の厳格なパブリックスクールの寮生のガイは、表向きは優秀なエリート候補だったが、陰では美青年好きの同性愛者だった。その事実を知った寮生は、彼を追い込んでいく。やがて彼は復讐を誓い、親友の共産主義に染まっていく…。
ナチス占領時代のフランスで子供時代を過ごしたルイ・マル監督の自伝的作品。戦場や収容所などを映さずとも、戦争の残酷さがひしひしと伝わる内容となっており、ラストシーンには思わず涙が止まりません。
また、半パン+ソックスの少年たちの可愛さは抜群! 主人公・ジュリアンとユダヤ人であるジャンが、徐々に距離を縮めていく過程に萌えること間違いなし。
あらすじ
1944年1月。休暇から寄宿舎へと戻ったジュリアンのクラスに、ジャンという転入生がやってくる。成績優秀なジャンはなかなか級友たちと馴染もうとしなかったが、読書という趣味を通して、次第にジュリアンに心を開きはじめる。そんなある日、好奇心からジャンのロッカーを盗み見たジュリアンは、ジャンの秘密を知ってしまう……。
実際にベルリンで起こった事件、“シュテークリッツ校の悲劇”が元になった物語。若さゆえの危うさや傲慢さ、歪んだ欲望などが哀しく、そして美しく描かれています。労働者階級のパウルが恋焦がれるのは、上流階級である同級生ギュンターの妹・ヒルデ。
ヒルデにはコック見習いの恋人がいて、それはギュンターがいまだ想いを寄せる元カレ・ハンス……というなんとも複雑な関係性。ギュンターとハンスの熱いキスシーンが見どころです!
あらすじ
ベルリンの寄宿学校に通う少年、パウルとギュンター。家庭環境も性格もまったく対照的な二人だったが、ある“秘め事”のために結束する。そして、友人たちと訪れた静かな湖畔の別荘。光に溢れたその場所が、やがて惨劇の舞台となる。
熱血な新米教師と生徒たちの交流を描いた、心が温まる青春ドラマ。舞台となるのは、アメリカの全寮制私立進学校。規則や生き方に縛られていた生徒たちが、新しく赴任した英語教師・キーティングに感化され、行動力を刺激されたり新鮮な考えに目覚めていきます。“死せる詩人の会”という同好会で楽しむ生徒たちが可愛くて仕方がありません!
また、衝撃的なラストには、思わず涙が溢れてきます。泣きたいとき、人生に悩んだときに観てほしい作品です。
あらすじ
1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来た新任の英語教師。破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く教師に惹かれていった生徒たちは、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”という同好会を自分たちの手で復活させる。
スペインの名匠、ペドロ・アルモドバル監督の半自伝的作品。過去と現在が交差する、愛と肉欲が入り混じったサスペンスです。同性愛、ドラッグ、神父による生徒への性的虐待など、扱っているテーマがかなりディープ。
ガエル・ガルシア・ベルナルの妖艶な女装姿と彩色豊かな映像美にもぜひご注目ください!
あらすじ
ペドロ・アルモドバル監督の半自伝的物語にして、究極の愛を表現した最高傑作!愛情、裏切り、悪意など人間らしい感情を斬新な映像美で描く。1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケのもとに、イグナシオと名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然あらわれた。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。あまりに変わった友に疑いを感じながらも、脚本の内容に惹き付けられていく……。
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ここで紹介した作品は、どれも寄宿学校の良さが詰まった映画ばかり。余韻に浸れる重厚なストーリーも魅力のひとつです。
同性愛描写があるのは、『アナザー・カントリー』『青い棘』『バッド・エデュケーション』の3作品。BL萌え的部分を求める方には、『アナザー・カントリー』をオススメします!
また、切ないストーリーを求める少年好きには『さよなら子供たち』を、男の絆を感じたい方には『いまを生きる』を推したいです。
これを機に、寄宿学校が舞台の映画をぜひチェックしてみてくださいね!
コメント2
黒葡萄さん
どれも本当に素敵な作品ですね。
「青い棘」は特に、
まるで絵画や音楽のような精神描写が印象的でした。
作中に、
“真の幸せはおそらく一生に一度だけだ
その後は厳しい罰が待っている
幸せの瞬間を一生忘れられない罰だ”
という言葉があり、
視聴後にはそれがタイトルと相まって、
なんともいえない空気を作りあげます。
本タイトルは“Love in thoughts”、
これの和題をなぜ“青い棘”としたのか。
訳者の素晴らしさに心底震えました。
監督のボリエスさんの雑誌インタビューで、
ギムナジウムやパブリックスクールの話題になり、
インタビュアーの持ってきた「トーマの心臓」を
嬉しそうにお持ち帰りしていました(笑)
(季刊エス2005年秋号P75~特集)
どれも素晴らしい作品なので
少しでも琴線に触れるものがあれば
ぜひご視聴お薦めします。
snowblackさん
この5本はどれもいい映画ですね。
それぞれ違う国の作品を挙げているのが、また素敵な選択だと思います。
BL的には『アナザーカントリー』が鉄板かな?と思いますが、作品としては『今を生きる』が一番ストレートに感動しました。
切ない名作という意味では『さよなら子どもたち』、長く長く静かに余韻が続きます。
黒葡萄さまがおっしゃる通り『青い棘』の邦題、これは本当に素晴らしいと思います。
ドイツ語の原題は作中の台詞「考えの中だけの愛なんて何の役に立つの?」ですが、簡潔かつ本質を突いたタイトルをつけた日本の配給会社のセンスには脱帽します。
一方『バッドエデュケーション』はスペイン語のタイトルの英訳なんですが、こっちはカタカナ英語にして軽くなっちゃった印象が……
あの濃厚な美しさと醜さの世界にはもっと違うタイトルがよかったのでは……
THE BLを期待すると違うかもしれませんが、どれも素敵な映画ですので私もご覧になられることをお勧めしたいと思います。