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恋を抜きにしても彼が好き…10代LGBTに向けた短編アニメが泣ける!

2018/02/03 12:56

自身もカムアウトしたクリエイター井上涼氏とは⁉

 

 

赤裸々人形劇トーク番組『ねほりんぱほりん』において腐女子が取り上げられたことは記憶に新しいですが、その他にもLGBTや障害を持つ人々が出演するトーク番組『B面談義』やゲイの美青年が登場する連続テレビ小説『半分、青い』などセンシティブな話題に切り込んでいるNHK。

 

そんなNHKで放送されている『びじゅチューン!』という番組をご存知でしょうか?

 

『びじゅチューン!』は、NHK Eテレで火曜午後7時50分に放送されている短編アニメーション番組。再放送は水曜午後10時45分に放送されています。

世界の美術をユニークなアニメーションと音楽で表現しており、作詞作曲歌映像すべての工程を作者の井上涼さんが一人で制作しています。

 

2013年に公開された『風神雷神図屏風デート』は、風神雷神をサラリーマン風にアレンジし、秘密の逢瀬を重ねる様子をシュールでかわいく表現したことで話題となりました。

 

 

一見するとゲイのオフィスラブに見えるこの作品ですが、作者の井上涼さん曰く性別は限定していないとのこと。

では、なぜあえて性別に含みをもたせたのか……。

実は井上涼さんは、学生時代に映像作品を通してゲイをカミングアウトしているのです。

 

 

自身のブログでも「好きなもののことを好きと言えないのがつらい!から」「日常でつくウソが多くなりすぎる!から」カミングアウトしたかったと話されている井上涼さん。

現在はLGBT団体「やる気あり美」のメンバーとしても活動しており、同団体の公式サイトでは「ノンケ男性の思わせぶりなひとことGIF劇場」を公開しています。

そしてこのGIFアニメを集めて一本の作品となったのが、『確信』です。

 

 

――神様が言いました

――クラスに君と同じゲイがいます

――誰だか当てられたら付き合えるよ

 

そんな神様の言葉から、主人公はクラスの男子を疑い始めます。

 

 

 



 

しかし、主人公にとっては思わせぶりな行動ばかりで疑い始めたらキリがありません。

 

神様は付け加えました。

「どの子かを決めたらこの羽で肌をひとなでしてごらん 真実が現れるだろう」

 

 

 

主人公は、羽を使う相手を決めます。それは、思いを寄せる相手。

 

 

 

しかし、彼はゲイではありませんでした。

羽は消え、神様もそれきり現れません。

「彼じゃないとしたら誰だ?」主人公は考えますが、それはもう意味のないことでした。

 

 

 

主人公は恋心を秘め、彼と友達としてそばにいることを選びます。

 

 

 

そして迎えた卒業式。

思わせぶりな彼の言葉に主人公の心は揺れ動きます。

 

 

 

 

しかし、主人公は溢れそうになる気持ちを抑え、「元気でね」と別れを告げます。

 

 

 

この目が、この手が、この言葉が、いつか誰かに届くのだろうと

頼りない確信をひとつ、胸に抱きながら。

 

 

この作品は、LGBTのみならず当事者ではない人々からも「切ない」「学生時代を思い出した」「恋する気持ちは同じ」と共感を呼び話題となりました。

LGBTの恋は恥でも罪でもない。しかし、まだまだLGBTを取り巻く環境がストレートと同じとは言えないのが現状です。

アニメーションや歌を通して「共感」を集めたいと話している井上涼さん。

 今後の活動にも目が離せませんね。

 

記者:ゆいお

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コメント4

投稿順 | 最新順

なんか、涙が出そうになりました。
そうか。井上涼さんそうだったんですね。びじゅチューン!好きです。とっても面白い。

匿名1番さん(1/1)

切ない( ;∀;)

匿名2番さん(1/1)

この作品、以前見たときに泣きました。自分と重なる部分があったので。
打ち明けるか否か、永遠のテーマですね。
私は学生時代 同級生に告白して拒絶され、友人としての関係も断たれました。
秘めて一生思い続ければよかったと数十年経った今でも後悔しています。

大好きだからこそ、友達として嫌われたくないから絶対に告白できない。想像しただけで辛いですね。BLみたいに初恋の人と結ばれ・・なんてのは滅多にないことなんでしょうね。

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