黒瀬珂瀾はBL隆盛の礎を築いた竹宮惠子『風と木の詩』を題材に短歌を詠もうとしたことがある!?
Eテレで放送されたTV番組『NHK短歌』のゲストに、現在のBL隆盛の礎を築いた竹宮惠子先生が出演!番組の中で、竹宮先生の代表作である『風と木の詩』が取り挙げられていました。
短歌の選者である黒瀬珂瀾さんが、『風と木の詩』を題材にして短歌を読みたいということで今回の「短歌とBLのコラボレ―ション」が実現したようです。
▼自身も学生時代が男子宿舎での生活だったことを語る黒瀬珂瀾さん作品の設定が身近だったことから、新しい見識を広げるきっかけになったそうです。
真面目にお話してくださっているのですが、「(『風と木の詩』の内容が)自分の周りでも似たような状況があったかも」なんて発言から、筆者は実際にあったといわれるそのネタを詳しく聞きたくて画面にかじりついてしまいました(笑)
▼寄宿舎を抜け出して駆け落ちするシーンの読み語り…!まさか、ワンシーンでも一般放送でBL作品の読み語りを見られるとは!
衝撃が隠せず、思わず誰もいないはずの周囲を見回してしまいました…。
▼駆け落ちシーンをテーマに読まれた短歌黒瀬さんが、10代の頃に作品を読んだ時への感想を交えて、改めて作品を読んだ時に感じたことについて語ってくれています。
最初に読んだ当時はストーリーを全て受け入れられなかったとのことですが、今回は全てを受け容れられた状態での短歌の発表となったようです。
▼短歌を元に描かれたイラスト竹宮先生の描き下ろしのイラストが見られるとは思いませんでした。
黒瀬さんの作品と相まって、切なさとお互いへの思いが伝わってきそうですね。
俳句や短歌というと歴史のある嗜みの為に格式高い印象がありますが、その中にBLが取り入れられるとなると、想像もつかなくて興味が尽きませんね。新しい可能性として関わっていく基盤作品として選ばれる『風と木の詩』には、流石としかいいようがありません。
BLに限らず、
伝統工芸の人形がボーカロイドとコラボしたニュースなどが最近見られたことを考えると、今後こういった「古くから伝わる伝統的なもの」と「新しいもの」がコラボすることが多くみられるようになる可能性が高いのではないでしょうか。
今回の企画では、BL作品がその要素の1つに考えられていると捉えられる
内容に思えて、今後のBL認知に期待したい筆者です。
記者:冬桐