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2017/06/07 12:30
シリーズ全体を通してストーリーを感じさせながら公式には明言されていないため、ファンの間で様々な考察が飛び交っており、「ジン以外は全員死んでしまった」などの説があります。
「暗い背景を抱えながら支え合って生きる」という闇の腐女子にはたまらない設定に加え、MVからストーリーを想像する余地まであるとなっては、腐女子の腕がなるというものですね!
『I NEED U (Original ver.) 』
続く『花様年華 on stage:prologue』は、ライブの予告映像でありながらなんと約12分にも及ぶ大作で、短編映画を思わせるクォリティ。
『I NEED U』で父親を殺害したブイが逃げた先で誰かに「会いたい」と電話をするシーンからはじまり、プールで少年たちが揃い、「一緒なら笑いあえる」というモノローグと共にみんなで楽しい時間を過ごしていたはずが、ブイが突然の飛び込み…というところで『RUN』に続きます。
『花様年華 on stage:prologue』
『RUN』では、これまでの2作で父子のように仲が良かったジョングクとシュガの間に亀裂が入り、関係が壊れていく様が描かれています。また、前作で飛び込んだブイを連想させるカットも。
『RUN』
そして『EPILOGUE : Young Forever』。
「花様年華」シリーズラストを飾るだけあり、エンディングを思わせるカタルシスがあります。
と、一度は終わった花様年華シリーズですが、物語は終わりませんでした。
2ndフルアルバム『WINGS』はコチラの記事でも紹介した『blood sweat & tears』が収録されているアルバムで、プロモーションとしてメンバーごとのショートフィルムが公開されました。
ヘルマン・ヘッセの『デミアン』にのせて紡がれる全7本のショートフィルムでは、『I NEED U』で薬物中毒だったジェイホープが精神病院のような場所で苦しんでいたり、父親を殺したブイの過去が描かれているなど、花様年華シリーズとの繋がりが見て取れます。
「『I NEED U』で車に轢かれ死んだジョングクがシュガを助けた」や、「ジミンは精神病院でジェイホープの幻覚を見ている」「ラップモンスターが出ることが出来なかった電話の相手は『花様年華 on stage:prologue』のブイ」などなどメンバー同士の複雑な関係が窺える考察がなされています。なかには「ジョングクを轢き殺したのはジンだ」という説まで……。
『WINGS Short Film #1 BEGIN』
そんな映像を踏まえて公開された『blood sweat & tears』は、これまでの現実的な世界観とは一転し、中世ヨーロッパを舞台に堕天使となったブイがメンバー達を誘惑していく様子を描いています。しかし、これも花様年華から繋がっているのです。
『blood sweat & tears』
そして、5月9日に公開された日本語版となる『血、汗、涙 -Japanese Ver.-』は、まさにこれまでのMVの総集編とも言える内容でした。
それまで傍観者として描かれることの多かったジンが「ごめん」と呟きながらブイを殴り、対するブイは瓶で殴りかかるなど、激動のカットも…。
このシーンを例に挙げてみると、ブイは『WINGS Short Film #3 STIGMA』で描かれたように父親に虐待を受けており、『I NEED U』では父親を瓶で刺し殺しています。そしてここでジンに対して使われるのも瓶…。ブイの頭の中では父親がフラッシュバックしているのか? ジンも殺してしまったのか? ジンはなぜブイを殴っているのか? ブイの暴走を止めたいのか? はたまたジンはわざとブイに過去の追体験をさせているのか? と、このシーンだけでも様々な妄想ができてしまうのです♥
ちなみにこの瓶、シリーズ中に何度も登場する重要なアイテムで、かの名画家ゴッホを狂わせたという曰くつきのお酒。『血、汗、涙』ではジョングクがこれを飲まされてトイレで吐いています。花様年華シリーズはこのように小物や色使い、構図にもヒントやメッセージが隠されていますので、気になった方は調べてみてくださいね。
『血、汗、涙 -Japanese Ver.-』
防弾少年団の作り出す世界観を駆け足ながら紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
音楽、映像、ダンスやイケメンアイドルを楽しむだけでなく、成長物語や神話、輪廻転生、夢物語などなど…ストーリーを想像する楽しみもある防弾少年団の花様年華シリーズ。
余談ですが筆者個人としては大雑把に「無念を残して死んだ少年が生と死の世界の狭間で永遠の青春を求めてもがく話」と解釈しています。
“深読み”といえば、いわば腐女子の生業のようなもの。謎が残りまくるダークなメインストーリーの考察はもちろん、壮絶な過去や背景を持つ少年たちが支え合って生きる姿には色々なサブストーリーを想像してしまいます…。
快進撃を続ける「防弾少年団」、妄想好きな闇の腐女子に自信を持ってオススメします!
記者:ゆいお